「注文住宅で隠し部屋をつくりたいけどどのような使い道がある?」
「隠し部屋はどこにつくればいいの?」
「つくるにはどれくらいの費用がかかる?」
隠し部屋は、施主が自由に設計できる注文住宅でつくれます。注文住宅では、壁や本棚などの裏に部屋を配置し、一見扉に見えないようにつくられる場合が多いです。
隠し部屋の用途は、収納部屋・趣味の部屋・書斎・シアタールーム・楽器の演奏・子どもの遊び場など、さまざまなものがあります。
隠し部屋のある家は憧れるけれど、具体的にどのような間取りがあるのかわからない方もいるのではないでしょうか。
この記事では、大手ハウスメーカーで15年間注文住宅販売をしてきた筆者が、以下の内容について解説します。
- 注文住宅で隠し部屋を設置する間取り
- 用途
- 必要な広さと費用
- 注意点
隠し部屋をつくる際には、用途をしっかりと考えて広さや費用も確認することが重要です!
注文住宅で隠し部屋をつくりたいと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
注文住宅で隠し部屋を設置する間取り5選
注文住宅で隠し部屋を設置する具体的な間取りを5つ紹介します。
- 本棚や壁面の裏側
- 階段下やスキップフロア
- ロフトや屋根裏
- 廊下の突き当たり
- 地下室
それぞれ詳しく見ていきましょう。
なお、間取りで後悔しないためのポイントについては、関連記事「【経験者から学ぶ】間取りで後悔しがちなポイント10選!失敗する理由や成功させるためのコツを紹介」が参考になります。ぜひチェックしてみてください!
1. 本棚や壁面の裏側
本棚や壁面収納の裏側に、隠し部屋の出入り口をつくる間取りがあります。本棚や壁にある収納をスライドさせると、隠し部屋があったり、部屋に続く通路があったりします。
廊下やリビングに棚や収納をつくって、出入り口にするのがおすすめです!
6畳程度の広さがあれば寝室や個室として活用でき、窓がない場合には収納スペースやシアタールーム、音楽室として利用できます。奥に隠し部屋があるとは思えない間取りなので、まさしく秘密基地のようなイメージでつくれるでしょう。
2. 階段下やスキップフロア下
階段下やスキップフロア下はデッドスペースになることが多いので、隠し部屋として活用するとスペースを有効活用できます。
スキップフロアとは、ひとつの階に複数の高さのフロアが設けられた間取りのことです。
ただし、広さは1畳程度なので収納スペースや趣味の部屋、セーフティルームとしての利用に適しています。
3. ロフトや屋根裏
ロフトや屋根裏へと続く階段を納戸内に配置したり、はしごで上るようにしたりすることで、秘密基地感を醸し出せます。
入口がわかりにくいことで、自分だけの空間を演出できますね!
収納スペースや趣味の部屋として活用できるでしょう。
4. 廊下の突き当たり
隠し扉の向こう側に小部屋をつくるので、部屋内に窓もつけられます。
窓があると明るさが保たれるので、部屋の使い道が増えますね!
廊下の突き当たりは一定の広さがあるので、扉もさまざまなものから選べるでしょう。隠し部屋のイメージにあったものを選ぶのがおすすめです。
5. 地下室
地下に降りる階段の位置を工夫すれば、隠し部屋があることを家の内側からも外側からも気付かれにくいでしょう。
地下室であれば音が漏れにくいため、シアタールームや音楽室としても活用できます。
地下室は、周囲からの視線も気にならないので趣味に没頭できますね!
地下室のメリット・デメリットについては関連記事「【失敗なし】地下のある家を建てるデメリットを解説!メリットや成功させる方法も紹介」で解説しています。ぜひチェックしてみてください!
注文住宅の隠し部屋の用途5選
こちらでは、注文住宅の隠し部屋の主な用途を5つ紹介します。
- 収納スペース
- 書斎・ワーキングスペース
- シアタールーム
- 音楽室
- セーフティルーム
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 収納スペース
階段下はデッドスペースになりやすいので、収納スペースにすることで空間を有効に使えますね!
隠し部屋を収納スペースとして利用すれば、高価な趣味の道具や小さな子どもに触ってほしくないものを安全に保管できます。また、日常であまり使わないものや季節物を収納することで、リビングがすっきりとした空間になるでしょう。
生活感のない空間で過ごしたい方におすすめです。
2. 書斎・ワーキングスペース
書斎やワーキングスペースとして活用する方法もあります。隠し部屋の扉を閉めれば、読書や仕事に集中できる空間にできるでしょう。
パソコンが使えるようにWi-Fi環境とコンセントを整えておくと便利です!
3. シアタールーム
シアタールームとして、映画や音楽鑑賞の際に利用する方法もあります。防音性の高い地下室をシアタールームとして利用するのがおすすめです。
周囲に見えにくい環境なので、趣味に没頭できる空間を演出できるでしょう。
地下室であれば、周囲を気にすることなく大音量で映画や音楽を楽しめますね!
4. 音楽室
防音加工をすれば、音楽室としても活用できます。防音加工とは、防音壁・床・扉などを用いることです。
楽器の演奏の衝撃や振動は下の階に響きやすいので、地下室を音楽室にするのがおすすめです。
管楽器やドラムなどの振動が大きい楽器の演奏もできます!
楽器演奏の趣味がある方は、隠し部屋を有効活用できるでしょう。
5. セーフティルーム
セーフティルームとは、不法侵入者がいた場合に、一時的に避難するために設置しておく部屋のことです。
また、災害から身を守る目的でもつくられます。食料や医薬品を貯蔵し、外部との連絡・通報手段を確保しておく場合もあります。
隠し部屋は入口がわかりにくいので、不審者に見つかるリスクを抑えられますよ!
戸建て住宅への侵入の9割以上は玄関や窓、その他の出入り口からと言われています。セーフティルームとして利用する場合には、玄関や窓のそばを避けて隠し部屋をつくるとよいでしょう。
注文住宅に隠し部屋をつくりたいけれど、どうすればよいか迷っている方は「すーさんの相談窓口」に相談してみてください。大手ハウスメーカーで15年にわたり、さまざまな相談にのってきた家づくりのプロが、隠し部屋をつくるためのコツをお伝えします。
隠し部屋をつくるのにおすすめの間取りも具体的に紹介します。相談は無料なので、お気軽にお問い合わせください!
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注文住宅の隠し部屋に必要な広さと費用
こちらでは、注文住宅で隠し部屋をつくる際に必要な広さと費用を紹介します。
それぞれ詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください!
隠し部屋に必要な広さ
隠し部屋をつくる間取りにもよりますが、1~13畳程度必要です。間取り別の隠し部屋に必要な広さは、以下の表の通りです。
間取り | 必要な広さ |
---|---|
本棚・壁面収納の裏側 | 6畳程度 |
階段下・スキップフロア下 | 1畳程度 |
屋根裏 | 13畳程度 |
地下室 | 5畳程度 |
階段やスキップフロア下は1畳程度の広さがあれば十分ですが、屋根裏につくる場合には13畳程度必要になります。また、隠し部屋に必要な広さは間取りによって異なりますが、用途によっても異なります。
隠し部屋の用途について、事前にハウスメーカーの担当者に相談しておくことが重要です!
書斎であれば1畳程度あれば問題ありませんが、音楽室として利用する場合には楽器演奏ができる広さを確保しなければなりません。
たとえば、個人で生ドラム演奏をする場合は仕上がりで最低3.5畳程度、グランドピアノの演奏には、定型タイプの防音室で最低3畳以上が必要とされています。
隠し部屋をつくる間取りと用途を考慮して、必要な広さを確認するようにしましょう!
隠し部屋に必要な費用
隠し部屋の費用相場は設備や方法によって異なりますが、10~450万円と幅広くなっています。具体的な設備による費用の相場は以下の通りです。
設備 | 費用相場 |
---|---|
扉の取り付け | 10~20万円程度 |
ウォークインクローゼット | 15~100万円程度 |
防音設備 | 250~460万円程度 |
地下室 | 50~200万円程度/坪 |
用途によって予算の幅があるので、無理のない範囲で隠し部屋を計画しましょう。
注文住宅の相場については、関連記事「【プランを明確に】注文住宅の相場は3,000〜4,000万円!予算別の特徴や費用を抑えるコツを解説」解説しています。ぜひチェックしてみてください!
注文住宅に隠し部屋をつくる際の3つの注意点
注文住宅で隠し部屋をつくる際の注意点は以下の3つです。
- 隠し部屋を本当に隠すのは法律違反
- 家の雰囲気にあうようにする
- 防犯対策を万全にする
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 隠し部屋を本当に隠すのは法律違反
隠し部屋を図面に書かなかったり、床面積を申告しなかったりすると法律違反になります。隠し部屋は「存在が見つけにくい」だけであり、「存在がない部屋」ではありません。
ロフトや屋根裏は延床面積に入らないケースもありますが、図面には記載する必要があります。
隠し部屋をつくって法律違反になることがないように、実績豊富な信頼できるハウスメーカーに依頼するのがおすすめです。
2. 家の雰囲気にあうようにする
せっかく隠し部屋をつくっても、家の雰囲気にあわないのはもったいないですよね!
家の雰囲気にあう隠し部屋をつくるようにしましょう。たとえば、モダンならモダン、和風なら和風のデザインにすることで、家全体の統一感がうまれます。
自宅の雰囲気がどのようなものかにあわせて、隠し部屋のイメージを考えるようにしましょう。
3. 防犯対策を万全にする
いざというときのセーフティルームとして使う場合には、防犯対策も万全にする必要があります。外部からわかりやすい場所につくってしまうと、狙われる可能性も高くなってしまいます。
たとえば、地下室にする、カギをかけられるようにするなどの対策をしておくと安心です。
窓がある場合には、防犯ガラスにするのもおすすめです!
注文住宅に隠し部屋をつくる場合には計画をしっかりと立てよう
注文住宅に隠し部屋をつくる場合には、しっかりと計画を立てる必要があります。どのような間取りや用途でつくるかを検討し、必要な広さや費用についても把握してみてください。
ただ、注文住宅を建てたことがない人にとっては、どのような隠し部屋を建てればよいか迷うことも多いでしょう。
隠し部屋のある家を建てたいけれど、どんな間取りにすればよいのかわからない方は、家づくりの専門家に相談するのがおすすめです。隠し部屋のおすすめの間取りや用途についてもアドバイスをしてくれます。
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