「子育てしやすい家の特徴を知りたい」
「子育て向きの家を建てるときの注意点も知りたい」
「家を建てて後悔したくない」
子育て中は安全性や機能性、そして快適さを兼ね備えた家が求められます。
家族が快適に過ごすためには、住まいの環境がとても大切です!
とはいえ、子育てしやすい家をつくる際に何に注目したらいいのかわからずに悩んでいる方がいるかもしれません。
この記事では、子育てしやすい家について以下の内容について解説します。
- 子育てしやすい家にするためのポイント
- 注意点
- 実例
大手ハウスメーカーに15年勤めた私が子育てしやすい家のポイントを解説しているので、理解すれば失敗を防げますよ!
「子育てしやすい家で後悔したくない」「何に注意したらいいかわからない」とお悩みの方は、ぜひ最後までお読みください。
子育てしやすい家づくりは間取りが重要
子育てしやすい家は、親はもちろん子どもにとっても快適な環境であることが大切です。そのため、開放感のある間取りや、間仕切りを減らした設計にすることをおすすめします。
子どもたちが自由に遊び回れて、同時に親が子どもたちの様子を見守りやすくなるからです。
とくに乳幼児期の子どもがいる家庭では安全性を高くなるため、大人も安心して過ごせる環境がつくれます!
また、子ども部屋や多目的スペースのような、大人の介入が少ない空間をつくることも大切です。想像力や自立心を育む重要な役割を果たしてくれます。精神的な成長に大きく寄与し、家庭内で学びの機会を提供してくれるでしょう。
ほかにも、キッチンで一緒に作業できるような環境が整っていれば、自然と親子でコミュニケーションが取れるため、信頼関係の構築にも一役買ってくれます。
子育てしやすい家づくりは、家族全員の幸せと成長を支える基盤となります!
子育てしやすい家にするための10のポイント
ここでは子育てしやすい家にするためのポイントを10個紹介します。
- リビングにつながる階段をつくる
- 子どもを見守りやすいキッチンにする
- スムーズに家事ができる間取りにする
- 大容量の収納スペースを確保する
- 片付けやすい場所に収納をつくる
- 玄関に洗面台を設置する
- 庭を設置する
- 子ども部屋を仕切れる間取りにする
- 1階だけでも生活できる間取りにする
- 子どもにもやさしいバリアフリーにする
子どもの安全を守り、日々の生活をスムーズにして家族全員が心地よく過ごせるための工夫が盛り込まれています。詳しく見ていきましょう。
1.リビングにつながる階段をつくる
リビングにつながる階段があると、家族が自然と集まれるので日常のコミュニケーションが活発になります。また、子どもが階上で遊んでいる際にはリビングから容易に見守れることもメリットです。
子どもが2階で何をしているのか気になりますよね…!
リビングにつながる階段は、家族の絆を深めると同時に安全面をサポートする設計と言えるでしょう。
2.子どもを見守りやすいキッチンにする
キッチンは家の中心よりも若干離れた場所にある間取りが多いです。
ご飯をつくっているとき、子どもの様子が気になりますよね!
キッチンからでもリビングやダイニングが見渡せる設計にすると、料理中でも子どもを見守れます。
育児と家事を効率的に両立させられるのがポイントです!
また、子どもが料理づくりに興味を持ったとき、親子のコミュニケーションの場としても役立ちます。安全かつ家族がつながるキッチンは、子育てしやすい家の重要な要素です。
3.スムーズに家事ができる間取りにする
子育て中の家庭にとって、家事の効率化が非常に重要です。
間取りを工夫することで、日々の家事負担を軽減できます!
たとえば、洗濯機から物干し場、そして衣類の収納までの動線をスムーズに設計すると、洗濯作業の効率が大幅に向上します。
また、キッチンとダイニング、リビングが近接していると、食事の準備や後片付けがスムーズにできるでしょう。効率的な家事動線は、時短を叶えてくれます。
家事のしやすい間取りについては、関連記事「【新築ならでは】家事動線の良い間取りにする5つのコツ!注意点やおすすめ間取りも紹介」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
4.大容量の収納スペースを確保する
子育てする家庭では、おもちゃや学用品、衣類などの物が増えがちです。
整理してすっきりとした生活空間を保つためには、大容量の収納スペースを確保する必要があります!
収納スペースはただ多ければ良いというわけではなく、使いやすさも重要なポイントです。
たとえば、子どもが自分で出し入れできる低い位置の引き出しや、頻繁に使う物のためのオープンシェルフなどを採用してみてください。使い勝手がよく、自分で支度する習慣が身につきやすいです。
また、季節ごとの衣類の入れ替えや成長に伴うおもちゃの変化など、子どもの成長に合わせた収納計画も重要です。
大容量の収納スペースは、日々の生活を快適にし、子育てをサポートしてくれます!
5.片付けやすい場所に収納をつくる
片付けやすい場所に収納を多く設置するのもおすすめです。家全体が散らかりにくくなり、整理整頓された状態を保ちやすくなります。
また、子どもが一人で手が届く、片付けられる収納を成長に合わせて用意しておけば自立心を促せるでしょう。
なお、片付けやすい場所の収納例は以下の通りです。
- 玄関や玄関付近に上着をかけられる場所をつくる
- リュックやランドセルを置くスペースをつくる
- リビングでよく使うものを取り出しやすい場所に収納をつくる
何をどこに収納するかを決めて、収納場所をつくると家が散らかりにくくなりますね!
6.玄関に洗面台を設置する
外遊びから帰ってきた子どもたちが、玄関で手や顔を洗えるため家の中を汚すことなく衛生的に保てます。砂や泥汚れによる室内の掃除の手間が軽減されるでしょう。
また、外から帰った際にすぐに手洗い・うがいができるため、健康管理の面でも効果的です!
玄関に洗面台を設置すると「帰ったら手を洗う」という習慣が身につきやすく、衛生面や健康面で安心感をもたらしてくれます。
7.庭を設置する
屋外での遊びは子どもの身体的な発達はもちろん、精神的な成長にも良い影響を与えます!
庭では自然との触れ合いや身体を使った遊びが可能なため、子どもの創造力や社会性の育成に役立つでしょう。
また、バーベキューやガーデニングなどを楽しむことで、家族の絆を深める場になります。安全性を考慮して、柵で囲んだり床材は滑りにくいものを選んだりするなど、子どもが安心して遊べる環境を整えましょう。
庭の設置については、関連記事「【迷いどころ】庭がない家を建てて後悔する5つの理由!失敗を避けるポイントも解説」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
8.子ども部屋を仕切れる間取りにする
間取りは、子どもの成長に合わせて変化するニーズに対応できるようにしておくのが望ましいです。たとえば、大きな部屋に可動式の仕切りを設置しておくなどがおすすめです。
子どもたちが小さいうちは広い遊び場として、成長してプライバシーを必要とするようになったら個別の部屋として利用できます。また、趣味や学習スペースを確保したいときなどにも役立つでしょう。
子ども部屋の柔軟な間取りは、成長とともに変わるニーズに対応できます!
マイホームの間取りについては、関連記事「【理想の住まい】マイホームの人気間取りランキングTOP10!3つの成功事例や後悔しないコツも解説」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
9.1階だけでも生活できる間取りにする
1階だけで生活できる間取りにしておくと、子どもが階段を上り下りする際の転倒リスクを減らせます!
2階に水回りやキッチンなどのスペースを設けると、子どもの階段の上り下りが大変になる可能性があります。また、年齢を重ねた際に、2階への移動が大変になる場合もあります。
1階にはお風呂やキッチンなどの家事スペースを設置し、2階には夫婦の寝室と子ども部屋にするのがおすすめです。
子どもが独立した後の子ども部屋は客間や趣味のための部屋として活用できるでしょう。
10.子どもにもやさしいバリアフリーにする
子どもにとっては家の中でも危険が多いので、バリアフリー化しておきましょう。バリアフリー化しておけば、将来高齢になったときでも快適に過ごせます。
バリアフリー化の具体的な例は以下の通りです。
- 敷居などの段差をなくす
- 床には滑りにくい素材を採用する
- 階段に滑り止めをつける
- 階段の段差を低めにする
- 足元に照明をつける
- 廊下を広くする
- 階段、トイレ、浴室に手すりをつける
お風呂やトイレを広めにつくっておくと、子どもの世話もしやすいですね!
ここまで子育てしやすい家の特徴を紹介しましたが、ご家庭に適した家づくりが知りたい方は専門家に相談することをおすすめします。なお、すーさんの相談窓口なら、子育てしやすい家づくりもサポートしています。
「自分で調べたけどいまいちわからない」「おすすめのハウスメーカーを教えてほしい」という方は、すーさんにお気軽にご相談ください。
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子育てしやすい家をつくる際の5つの注意点
子育てしやすい家をつくる際には、注意すべきいくつかの重要なポイントがあります。
- 安全性を確保する
- 汚れたときに掃除しやすいかを考えておく
- ほかの部屋が狭くならないように考慮する
- 1階だけでも生活できるようにしておく
- 子どもが巣立った後のことも考慮する
子どもの安全性を最優先に考えつつ、家族全員が快適に過ごせる環境をつくり出すためのものです。詳しく見ていきましょう。
1.安全性を確保する
子どもは好奇心旺盛なため、予想外の行動を取ることが多いです。そのため、窓や階段には柵をつけるといった安全対策を施しておくことが大切です。
目を離した隙に子どもが落下してしまうリスクをなくせます。安全に家の中で遊べるような環境をつくっておくと、見守りが楽に感じられるでしょう。
また、子どもは家の中のさまざまなものに触れようとします。特にコンセントや家具の鋭い角は、ケガのもとになるかもしれません。
安全性を高めるために、コンセントには安全カバーを、家具の鋭い角にはクッション材を取りつけるなどの対策が必要です!
2.汚れたときに掃除しやすいかを考えておく
子どもは遊びや日常生活の中で、家の中を汚してしまうことがあります。そのため、子育てしやすい家をつくる際には、掃除のしやすさにも注目しましょう。
- 床材は汚れにくく、拭き掃除が容易な素材
- 壁紙は水拭き可能、または汚れが目立たない色・柄
- 家具は丸みを帯びたデザインである程度高さがあるもの
日々の掃除が楽になり、家を清潔で衛生的な状態に保ちやすくなりますよ!
3.ほかの部屋が狭くならないように考慮する
子どもの快適さばかりに気を取られ、居住空間が狭くならないよう注意しましょう。子育てに必要なスペースを確保するのはもちろんですが、ほかの生活空間の確保も重要です。
リビングやダイニングは家族が集まる中心的なスペースとして、十分な広さを確保しましょう!
また子どものおもちゃや用品が増えることを見越して、収納スペースも多めに設計できると子育てしやすいです。
部屋が散らかりにくくなり、家全体の快適性が保てます!
家族全員がストレスなく過ごせるよう、各部屋のバランスを考えた間取りにしましょう。
4.1階だけでも生活できるようにしておく
小さなお子さんがいる家庭では、階段の使用を最小限に抑えることが望ましいです。子どもが何度も階段を往復すると、転落する危険性が高まります。
そのため、子どもが小さいうちは、日常生活の大部分を1階で完結できるようにしましょう。キッチンやバスルームを1階に配置すると上り下りの負担を減らし、日常生活をより安全で便利にします。
2階は子ども部屋や夫婦の寝室として利用すると良いでしょう!
5.子どもが巣立った後のことも考慮する
子育て期間は一時的なものであり、いずれ子どもたちは巣立っていきます。そのため、子ども部屋は将来的に趣味の部屋やゲストルームとして使えるよう、多目的に使える設計を心がけましょう。
子どもが使用しなくなった後も無駄にならないように、部屋の使い道を柔軟に変更できるように計画しておくといいですね!
家族みんなのニーズに合わせて対応できれば、長く住み続けられます。
子育てしやすい家の間取り実例4選
子育てしやすい家の間取りの実例が知りたい方も多いのではないでしょうか。ここでは、子育てしやすい家の間取りの実例を4つ紹介します。
- 子どもの遊ぶ様子がよく見えるキッチン
- 家事ラクを意識し動線にこだわった間取り
- 手洗い習慣が身につきやすい洗面台のある玄関
- 将来的に一人部屋を実現できる大きめの洋室
これから家づくりをする方は、ぜひ参考にしてください。
1.子どもの遊ぶ様子がよく見えるキッチン
キッチンから子どもが遊ぶ様子がよく見える間取りです。すぐ近くに親がいることを実感できるので、子どもも安心して遊べるでしょう。
子どもに呼ばれるたびに調理の手を止める必要がないので、家事と育児を並行しやすいですね!
ただし、包丁を使ったり火を使ったりする場面では、小さな子どもがキッチンに近づきすぎないようにする配慮は必要です。安全面も配慮しながら、間取りに取り入れましょう。
2.家事ラクを意識し動線にこだわった間取り
こちらは、家事ラクを意識し動線にこだわった間取りです。玄関からシューズクローク、ファミリークロゼット、洗面室、リビングダイニングがつながる回遊動線を設計しています。
子どもが外から帰宅したらカバンや帽子などの荷物をしまって、汚れた衣服を洗濯機に入れて、手洗いをしてからリビングへ移動できる動線が確保されているので、スムーズに身支度を済ませられます。
外から家に帰って来た際の動線が考えられているので、子ども自ら進んで動いてくれそうですね!
3.手洗い習慣が身につきやすい洗面台のある玄関
家にウイルスや菌を持ち込まないためには、子どもにしっかりと手洗い習慣をつけさせる必要があります!
洗面台のある玄関にすれば、子どもがスムーズに手洗いをしてくれるでしょう。手洗い習慣を身につけさせたい方に、おすすめの間取りです。
4.将来的に一人部屋を実現できる大きめの洋室
家族の成長にあわせて可変性をもたせた大きめの12畳の洋室は、間仕切りをつけると6帖ずつの洋室として利用できます。
子どもの成長に応じて間取りを変更できると、子どもも喜びますね!
子どもが思春期になった際の間取りについても考慮しておくとよいでしょう。
子育てしやすい家づくりは慎重に!悩みがあるならすーさんに相談してみよう
子育てしやすい家にするには、家事動線などの間取りに配慮することが大切です。また、小さな子どもの安全性を確保するために、窓や階段には柵を取りつけるなどの対策も必要です。
子育てしやすい家づくりができると、ストレスを最小限に子どもとの時間を楽しく過ごせますよ!
とはいえ、どんな間取りが最適なのかわからない方もいるでしょう。
お悩みの方は、ぜひすーさんの相談窓口をご利用ください!
すーさんの相談窓口では、家づくりに関するお悩みに住宅販売のプロが詳しくお答えしています。ハウスメーカーの選び方や、子育てしやすい家の間取りについてのアドバイスもしていますので、お気軽にお問い合わせください!