「ビルトインガレージって辞めた方がいい?」
「憧れのビルトインガレージ…後悔だけは避けたい!」
「後悔している人の具体的な事例を知りたい!」
ビルトインガレージとは、住宅の一部に車やバイクを収納するガレージのことです。
バイクや車が趣味の方にとって、ビルトインガレージはロマンのひとつでもありますよね!
憧れだからこそ、後悔のないようにしたいと考えている方も多いでしょう。
ビルトインガレージは、一般的な住宅と構造が異なるため、情報を十分に収集しておく必要があります。
この記事では、ビルトインガレージのあるマイホームづくりで失敗しないために、以下の内容を解説します。
- ビルトインガレージの概要
- 実際に住んでいる人の後悔事例
- 後悔しないための対策
- ビルトインガレージのおすすめポイント
- よくある質問
これから、ビルトインガレージありのマイホームを建てようと検討している方にとって役立つ記事となっていますので、ぜひ参考にしてみてください!
ビルトインガレージとは?30秒でサクッと解説
ビルトインガレージとは、建物の一部に組み込まれたガレージのことです。
ガレージは車庫のことで、完全に建物内部に組み込むことからインナーガレージとも呼ばれます!
駐車できるスペースを住宅の1階部分に設けて、シャッターやドアを閉めて車を収納するのが一般的です。車1台あたりの間口は3~3.5m・奥行きが5.5~6.5m程度ですので、ある程度スペースに余裕が必要です。
土地が比較的狭い日本において、車の駐車スペースを確保するために活用されています。
ビルトインガレージの後悔事例7選
ここでは、実際の後悔事例について7つ紹介します。
- 建築費用が高くなった
- 固定資産税が高くなった
- 選べる車種や台数が限られてしまった
- エンジンやシャッターの騒音が気になる
- 排ガスが充満する
- 狭すぎて使い勝手が悪い
- 居住スペースが狭くなった
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 建築費用が高くなった
ビルトインガレージの建築費用は、坪単価で50〜80万円程が目安といわれています。
ただ、広さによって費用は変動します。以下は、車の収納台数における建築費用の相場の目安をまとめたものです。
車の収容台数 | 坪数 | 費用の相場 |
---|---|---|
1台 | 4〜6坪 | 200〜480万円 |
2台 | 10坪前後 | 500〜800万円 |
3台 | 20坪前後 | 1,000〜1,600万円 |
車1台収納するのに必要な坪数は4〜6坪です。収納する車の大きさや台数によって必要となる坪数は増え、費用も高くなっていきます。
車やバイクの収納だけでなく作業スペースとしても活用する場合は、その分広さが必要になることも考えておきましょう。
2. 固定資産税が高くなった
建築費同様、固定資産税が高くなることを懸念して、ビルトインガレージを諦めてしまう方もいます!
ただ、ガレージ部分が建物の床面積の5分の1であれば、床面積としては計算されません。そのため、ガレージに対する固定資産税はかからないのです。
一方で、大きめのガレージをつくりたい希望がある方は、固定資産税が高くなる可能性があるため注意が必要です。
建てたあとにかかる費用も考えておかないといけませんね!
3. 選べる車種や台数が限られてしまった
ビルトインガレージを設計するときの状況だけしか考慮しておらず、将来的に必要になりそうな広さのことを十分に考えられていなかったケースがあります。
車の収納だけでなく、ガレージ内で作業をしたいとお考えの方は、収納スペース+作業スペースが必要になることも考えておかなければなりません!
ビルトインガレージをつくる際は、そのときに乗っている車だけを基準に考えるべきではないでしょう。
4. エンジンやシャッター音の騒音が気になる
エンジンやシャッター音などの騒音が気になるといった点も、後悔として挙げられていました。
実際に、ビルトインガレージの上に寝室をつくって後悔したという事例もあります。
憧れのビルトインガレージが家族の迷惑になってしまうのは悲しいですね!
5. 排ガスが充満する
ビルトインガレージでは、車やバイクのエンジンから出る排気ガスがガレージ内に溜まります。
その結果、溜まった排気ガスが自宅内に入り込んでしまうことも!
実際にビルトインガレージを建てた人も、自宅内に排ガスが充満し家族から怒られたといった声も見られています。
とくに、ガレージ内で長時間エンジンをかけっぱなしにする場合は、排気ガスが充満しやすくなるため注意が必要です!
6. 狭すぎて使い勝手が悪い
最低限の駐車スペースとしての使用だけを想定してサイズ設計すると、使い勝手が悪くて後悔してしまう可能性があります。
将来的に車を2台持つようになったり、バイクや自転車が増えたりする可能性は想定しておきたいですね。
収納する乗り物が増えることを想定して、間口と奥行きを考慮しつつ設計するようにしてみてください。また、物置として活用したい場合には、スペースに余裕を持たせておくと安心です。
7. 居住スペースが狭くなった
ビルトインガレージの間取りを大きくすることにこだわりすぎると、居住スペースが狭くなってしまうことがあります!
一般的に、狭小地などでは1階部分にガレージ以外の空間を配置できない可能性が高いので、2階建て以上の住宅を建てる必要があります。
その場合、2階に配置する部屋の数が増え、居住スペースが狭まってしまうかもしれません。快適に過ごすためにも、十分な居住スペースを確保できるよう工夫が必要です。
また、2階以上の空間に物置などを設置する場合には、車から降ろした荷物を運ぶのにストレスを感じる可能性もあります。移動がスムーズにできるかについても、事前にシミュレーションしておくと安心です。
ビルトインガレージで後悔しないための対策7選
ここでは、後悔しないビルトインガレージをつくるための対策を7つ紹介します。
- 設計費用を抑える工夫をする
- 固定資産税を抑える設計をする
- 将来的な車の購入も検討する
- ガレージと寝室・子ども部屋などを離す
- 静音性能が高いシャッターを設置する
- ガレージに換気扇を設置する
- ガレージを含めた家の間取りを考える
後悔なく憧れのビルトインガレージをつくるために、対策方法を知っておきましょう!
1. 設計の費用を抑える工夫をする
費用を抑えるために、ガレージのサイズや形状を変更するのが有効です。広すぎるガレージは建築コストを増やす可能性があるため、必要なスペースのみ確保することを考えましょう。
ただし、コストを抑えたいからといってガレージの広さを狭くすると、将来的に後悔してしまう可能性もあるため注意が必要です!
どうしてもガレージにお金をかけたい場合は、そのほかの場所でコストを抑える工夫をすることをおすすめします。
具体的にどういった間取りがよいのかとお悩みの方は、関連記事「【憧れの設備】ビルトインガレージの建設費用の相場!安く抑える7つの方法も詳しく紹介」を参考にしてみてください。
2. 固定資産税を抑える設計をする
ビルトインガレージの床面積を住宅全体の床面積の5分の1以下にすることで、固定資産税の評価額が下がります。
ガレージ部分が床面積として計算されなくなるので、税金を抑えられるのです!
たとえば、建物全体の床面積(延床面積)が2000㎡の場合は、400㎡までのビルトインガレージにすると固定資産税が安くなる計算になります。建ててから後悔しないよう、税金対策をしておきましょう。
3. 将来的な車の購入も考慮する
家を建てる際にはコンパクトカー1台だけであったものの、数年後にはファミリーカーに買い替える可能性もあるでしょう…
家を建てるときの車だけでガレージの設計を考えると、将来的に後悔してしまう可能性があります。
ビルトインガレージをつくる目的、収納したい車の数、将来的に購入しそうな車種などしっかりと考えたうえで、設計を考えることをおすすめします。
4. ガレージと寝室・子ども部屋などを離す
ビルトインガレージの後悔事例のひとつである騒音問題。間取りを考える際には、寝室や子ども部屋などからガレージを離して設計することを推奨します。
寝ているときに、エンジンやシャッターの音で起こされるのは迷惑ですよね!
具体的にどういった間取りがよいのかとお悩みの方は、関連記事「【プロが厳選】間取りを無料でシミュレーションする方法10選!スマホアプリやPC別におすすめを紹介」を参考にしてみてください。
5. 静音性能が高いシャッターを設置する
音が気になる場合は、静音性の高いシャッターを選びましょう。
夜に車を収納する場合だと、シャッター音のストレスは大きいですよね…
一般的には、手動のシャッターよりも電動シャッターのほうが音を抑えられると言われています。中でもスラットが天井に沿って収納されるオーバースライダータイプのものは、より静音性が高いシャッターです。
6. ガレージに換気扇を設置する
ビルトインガレージ内に換気扇を設置することで、発生する排気ガスを上手に排出させられます。
ビルトインガレージ内で車やバイクのエンジンをかけると排気ガスが溜まりやすいので、場合によっては自宅内まで侵入してしまうことも!
ゆっくりとくつろぐ場所である自宅内に排気ガスが充満するのを避けるためにも、換気システムを必ずつくっておきましょう。
健康問題にも影響しそうなので、しっかり対策しておきたいところです!
7. ガレージを含めた家の間取りを考える
間取りは、車のサイズや台数だけではなくガレージを含めた家全体の面積を踏まえて決めましょう。
生活動線が確保できるかを事前にシミュレーションしておくと安心です!
2階が居住スペースとなるのであれば、階段の移動やガレージの音などを踏まえて間取りを設計する必要があります。騒音が気にならないよう、寝室の位置にはこだわるのがおすすめです。
なお、より詳しい対策方法を知りたい方は「すーさんの相談窓口」の活用を検討してみてください。
大手ハウスメーカーで15年も住宅を販売したプロが、一人ひとりの状況にあわせて丁寧にアドバイスします。相談は無料なので、ぜひお気軽にご利用ください!
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【後悔しない】ビルトインガレージの3つのおすすめポイント
ビルトインガレージには、3つのおすすめポイントがあります。
- 車を雨や日差しから守れる
- 雨の日でも濡れずに乗り降りできる
- 趣味のスペースとしても活用できる
ビルトインガレージは男性が憧れを持っているイメージですが、女性にも嬉しいメリットが多そうですね!
1. 車を雨や日差しから守れる
ビルトインガレージは、建物が屋根代わりとなるため、大切な車を雨や日差しから守れます。車内の温度が上昇するのを防いだり、雨による汚れを防いだりもできるでしょう。
車が趣味な方にとっては、非常に嬉しいポイントですね!
2. 雨の日でも濡れずに乗り降りできる
建物が屋根代わりとなるビルトインガレージでは、雨の日でも濡れずに車に乗り降りできます。
小さな子どもがいるご家庭では、雨の日はとくに車の乗り降りにストレスを感じている方もいるでしょう!
ビルトインガレージでは、濡れる心配がないため、車の乗り降りがスムーズにおこなえます。
3. 趣味のスペースとしても活用できる
車の収納だけでなく、作業場や子どものプール、BBQなど趣味のスペースとしても活用できます。
ビルトインガレージ内は天候に左右されることがないため、雨の日でも趣味や遊びを楽しめるのが醍醐味のひとつです。
家族全員にとって最高のスペースとなりそうですね!
ビルトインガレージに関するよくある5つの質問
ここでは、ビルトインガレージに関するよくある5つの質問を紹介します。
- ビルトインガレージの上に部屋があっても問題ない?
- ハウスメーカーによって得意・不得意がある?
- ビルトインガレージとインナーガレージの違いは?
- 平屋でビルトインガレージをつくる際の注意点は?
- ビルトインガレージは建築面積に含まれる?
後悔のないビルトインガレージをつくるためにも、ぜひ参考にしてみてください!
1. ビルトインガレージの上に部屋があっても問題ない?
技術的には可能ですが、底冷えする可能性があります。
状況に応じて、ビルトインガレージの天井と部屋の床の間に断熱材を入れることで、底冷えを解消できるでしょう!
2. ハウスメーカーによって得意・不得意がある?
ビルトインガレージの建築は、ハウスメーカーによって得意不得意があります。
とくに広いビルトインガレージを希望する場合は、建物の構造もしっかり考えていく必要があるためしっかりと会社を選定すべきです!
どこのハウスメーカーに依頼するのがよいのかわからない場合は、関連記事「【元住宅営業マンが力説】ハウスメーカーの選び方7選!失敗しないための5つの注意点を紹介」をご覧ください!
3. ビルトインガレージとインナーガレージの違いは?
ビルトインガレージとインナーガレージに違いはありません。それぞれ以下のような意味を持っています。
ビルトイン | インナー |
---|---|
・組み込み(の) ・内蔵(の) | ・内側の ・内部の |
上表からわかるように、どちらも建物内に埋め込まれたガレージのことを指す言葉です。
4. 平屋でビルトインガレージをつくる際の注意点は?
平屋でビルトインガレージをつくる際には、土地の広さと設計に注意する必要があります。
ビルトインガレージの大きさにもよりますが、ガレージとその他の部屋を1階部分につくることになるため、それなりの土地の広さが必要となります。
また、土地にあわせたデザインや間取り、出入口の位置などを考慮して設計をおこなっていきましょう!
5. ビルトインガレージは建築面積に含まれる?
結論から述べると、ビルトインガレージは建築面積に含まれます!
ビルトインガレージは、建ぺい率に含まれるので覚えておきましょう。
また、カーポートなどの建物の外にある屋根と柱のある駐車スペースも建築面積内に含まれます。
ビルトインガレージで後悔しない家づくりをしよう
憧れのビルトインガレージだからこそ、後悔なく建てたいですよね!
後悔しないためには、住宅会社選びや設計、将来的なガレージの活用方法が大切です!
具体的にどこの住宅会社がよいのかわからない方は「すーさん相談窓口」がおすすめです。
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