【プロが選ぶ】ハウスメーカーのおすすめ20選！失敗しない選び方や家を建てる流れも解説

「おすすめのハウスメーカーってどこ？」
「コスパのいいハウスメーカーってあるのかな？」
「失敗のない家づくりがしたい！」

複数あるハウスメーカーのなかから1つに絞り込むのは、なかなか難しいと感じる方は多いでしょう。人生で一度きりの家づくりだからこそ、失敗を避けて理想のマイホームを手に入れたいですよね。

そこでこの記事では、おすすめのハウスメーカーについて、以下の内容を解説していきます。

• おすすめのハウスメーカー
• ハウスメーカーの選び方
• 家を建てる流れ
• よくある疑問

「ハウスメーカー選びで後悔したくない」「自分にピッタリの会社が知りたい」と考えている人は、ぜひご一読ください。

ハウスメーカーのおすすめ20選！顧客満足度の高い会社の特徴を解説

こちらでは、おすすめの20社のハウスメーカーを紹介します。

1. スウェーデンハウス
2. 積水ハウス
3. へーベルハウス
4. 住友林業
5. 一条工務店
6. 三井ホーム
7. パナソニックホームズ
8. セキスイハイム
9. 大和ハウス
10. ミサワホーム
11. トヨタホーム
12. 住友不動産
13. クレバリーホーム
14. アイ工務店
15. 富士住建
16. イシンホーム
17. アイフルホーム
18. アキュラホーム
19. 住宅情報館
20. ユニバーサルホーム

それぞれのハウスメーカーの工法や特徴を、詳しく説明します。

1. スウェーデンハウス

企業名	スウェーデンハウス
対応エリア	全国（沖縄を除く）
工法	木造
特徴	・防音、気密性の高い木製3層ガラス窓を採用 ・50年間無料定期検診システムがある ・極寒のスウェーデンでも快適な高断熱・高気密・計画換気構造

スウェーデンハウスは、オリコン調査で10年連続総合満足度1位に輝いているハウスメーカーです。とくに関東で人気が高く、評価項目のすべてで1位を取得しています。

北欧デザインのおしゃれな内外装だけでなく、機能性の高さも高評価のポイントです。

2. 積水ハウス

企業名	積水ハウス
対応エリア	全国（沖縄を除く）
工法	木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造
特徴	・邸別自由設計で希望の家づくりができる ・独自開発の構法・構造で高い耐震性・安全性や敷地対応力、設計自由度を実現 ・初期30年保証のほか、各種アフターサポートが充実

圧倒的な住まいづくりの実績がある積水ハウスは、自由な設計・デザインが可能で、理想の家づくりが叶うハウスメーカーです。

1級建築士やチーフアーキテクトが全国各地に配置されており、累計266万戸の建築実績（2024年1月31日現在）があります。全国的に支持が高く、評価項目のすべてが4位以内と高評価です。

定期点検といった通常メンテナンスだけでなく、建て替えやリフォーム・リノベーションなどのサポートがあるのも魅力でしょう。

3. へーベルハウス

企業名	ヘーベルハウス
対応エリア	全国
工法	鉄骨造、鉄筋コンクリート造
特徴	・耐火、断熱、耐久、遮音などに優れたサーキュラー建材ALCコンクリート・ヘーベルを採用 ・「トータルレジリエンス」で災害後の迅速な復旧までサポートしてくれる ・60年の無料点検システムがある

大手ならではの高い技術力で、長期保証やメンテナンスサービスがあり、長く安心して住める家づくりが可能です。

関東・東海・近畿地方で評価が高く、災害に強い家を作りたい人や、長期保証・メンテナンスサービスを重視したい人におすすめです。

4. 住友林業

企業名	住友林業
対応エリア	全国（沖縄を除く）
工法	木造
特徴	・専属のプロジェクトチームが家づくりをサポートしてくれる ・木の特性を活かした独自のBF構法で耐震、耐火性に優れ、断熱性・耐久性も実現 ・最長60年間保証がある

住友林業は、木の質感を活かした家づくりができるハウスメーカーです。木造住宅でありながら、高い耐震性と断熱性、耐久性にこだわり、長持ちすることはもちろん住み始めてからのメンテナンスコストが抑えられるのが特徴です。

東北や九州で人気が高く、担当者の対応や設備、ラインナップの充実さも高評価です。木の魅力が感じられる家を建てたい人や、木造でも性能にこだわりたい人におすすめと言えるでしょう。

5. 一条工務店

企業名	一条工務店
対応エリア	全国（沖縄を除く）
工法	木造
特徴	・高い性能とコストパフォーマンスが両立した家づくり ・省エネや創エネなど性能面で数々の受賞歴・高い評価がある ・モデルハウス仕様が標準仕様でギャップのない家づくりが可能

一条工務店は、家の性能にとことんこだわり「ダントツ」の住宅性能を目指し、高い性能とコストパフォーマンスの両方を叶えたハイスペックな家づくりができるのが特徴です。

省エネや太陽光発電、グッドデザイン賞など性能面で多数の受賞歴があり、ギネス記録をトリプル受賞するなど性能への高いこだわりが評価されています。

金額面や性能、設備や内装で高い評価を得ており、全国どのエリアでも安定して人気があります。

6. 三井ホーム

企業名	三井ホーム
対応エリア	全国（沖縄を除く）
工法	木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造
特徴	・オリジナル構法「プレミアム・モノコック構法」で高い耐震・断熱・耐久性がある ・60年点検・保証システム「キープウェル60」でサポートも安心 ・全館空調システムと独自の高断熱・高気密パネルで快適な居住空気環境を保てる

三井ホームは、オリジナル構法「プレミアム・モノコック」と「2×6ウォール」、全館空調設備で健康で快適な住空間が作れるのが魅力のハウスメーカーです。

デザインやライフスタイルから家づくりを検討できるので、大手ハウスメーカーでこだわりも優先したい人におすすめです。

7. パナソニックホームズ

企業名	パナソニックホームズ
対応エリア	全国
工法	木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造
特徴	・地震による建て替えや補修をサポートする地震安心保証がある ・全館空調「エアロハス」で安全な空気環境と省エネを維持 ・60年長期保証延長システム/60年長期メンテナンスサポートがある

パナソニックホームズは、9階建てまでの多層階住宅に対応するなど魅力的なラインナップと、セルフクリーニング効果のある外壁、地震に強い構造が特徴のハウスメーカーです。

どんな敷地や空間にも対応できる「マルチモジュール」を採用しているため、敷地を有効活用できる高い設計力も魅力といえます。

安心した家づくりにこだわり、防犯やユニバーサルデザインも追及しています。「安心」な家を建てたい人、地震への保証を優先したい人におすすめです。

8. セキスイハイム

企業名	セキスイハイム
対応エリア	全国（沖縄を除く）
工法	木造・鉄骨造
特徴	・独自の「ユニット工法」と「ボックスラーメン構造」で強さと柔軟さを実現 ・工場生産で強靭かつ高品質な設計通りの家づくりが可能 ・60年・長期サポートシステムでリフォームやリノベーションにも対応

セキスイハイムは積水化学グループの住宅ブランドで、家づくりのコンセプトは「エネルギーの自給自足」です。クリーンエネルギーを活用し、地球だけでなくお財布にも優しい暮らしを実現しています。

「ホーム・エネルギー・マネジメント・システム」を採用した独自の省エネシステムやスマート性能で、暮らしが楽になる・快適になる点も見逃せません。

9. 大和ハウス

企業名	大和ハウス
対応エリア	全国（沖縄を除く）
工法	木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造
特徴	・総合施工店制度で着工から竣工まで一貫して管理し品質の安定を確保 ・「ハウジングマイスター制度」でレベルの高い設計・提案が受けられる ・60年の長期保証、アフターサポートがある

ダイワハウスは生き方に沿った家づくりがコンセプトで、時間や豊かな空間づくりに重点を置いたラインナップが特徴です。

標準仕様で長期優良住宅に適合したxevo（ジーヴォ）シリーズは、性能だけでなくメンテナンスのしやすさにも優れており、減税措置や住宅取得資金贈与の贈与税非課税枠の拡大などメリットも多数あります。

10. ミサワホーム

企業名	ミサワホーム
対応エリア	全国（沖縄を除く）
工法	木造
特徴	・「蔵のある家」で生活空間を広げながら豊富な収納空間を確保 ・実大建物実験で確認された世界最高レベルの耐震性能 ・3つの保証制度と定期巡回サービスなど充実したアフターサポートがある

高い断熱性と耐震性を誇る「センチュリーモノコック」構造を採用し、最新テクノロジーで開放感のある大空間を作り出せるのが特徴です。

独自の制震装置「MGEO」は地震エネルギーを最大5割軽減し、災害に強く、人に優しい住まいづくりを実現しています。

「地震に強い家が欲しい」「収納スペースにこだわりがある」「デザイナーズ住宅に興味がある」などと考えている人におすすめです。

11. トヨタホーム

企業名	トヨタホーム
対応エリア	岩手、宮城、福島、茨城、栃木、群馬、東京、埼玉、神奈川、千葉、愛知、岐阜、三重、静岡、長野、山梨、大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀、和歌山、香川、徳島、広島、岡山、山口、福岡、大分、佐賀、熊本
工法	木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造
特徴	・トヨタグループの技術を家づくりに採用 ・V2ZEHで通常時はエコに強く、災害時も安心できる家づくりが可能 ・60年長期保証で住まいと家族をサポートしてくれる

トヨタグループの技術が随所に採用されており、家と車をつなぐテクノロジーや、地震に強い家づくりを実現しています。

家と車をつなげる「V2H（ビークルトゥホーム）」と「ZEH（ゼロエネルギーハウス）」を組み合わせたV2ZEHは、トヨタホームが提案する災害に一番強い家です。

12. 住友不動産

企業名	住友不動産
対応エリア	北海道、宮城、新潟、東京、神奈川、千葉、埼玉、群馬、茨城、栃木、愛知、三重、岐阜、静岡、大阪、兵庫、京都、滋賀、奈良、岡山、福岡、熊本
工法	木造
特徴	・分譲マンションのクオリティで高品質・高デザイン性の家が建てられる ・長期優良住宅やZEHが標準仕様で対応している ・土地探しからリフォーム、売却までワンストップのトータルサポートが受けられる

住友不動産は土地探しからリフォーム・増改築、売却や住み替えまでワンストップでトータルサポートが受けられるのが特徴で、高品質・高性能な家が建てられるハウスメーカーです。

高級分譲マンションに採用されるハイグレードなオリジナルの住宅設備や仕様が魅力で、総合ディベロッパーならではのレベルの高い家づくりができます。

13. クレバリーホーム

企業名	クレバリーホーム
対応エリア	全国
工法	木造
特徴	・2022年強靭化大賞を受賞した台風に負けない家「台風対策パッケージ」 ・高い機能性がありメンテナンス性に優れた美しい外壁タイルを採用 ・水、空気、断熱など居住空間の健康配慮にこだわっている

クレバリーホームは「ひとクラス上の住まい」をコンセプトに、高品質で価値のある住まいとゆとりのある暮らしを実現しています。地震に強い「プレミアム・ハイブリッド構法」を採用し、高い耐震性を保ちながら自由設計ができるのも特徴です。

健康配慮だけでなくコストや性能にもこだわっているため、コスパの良い家づくりを目指している人にもおすすめします。

14. アイ工務店

企業名	アイ工務店
対応エリア	宮城、福島、東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、栃木、群馬、山梨、愛知、岐阜、静岡、三重、富山、福井、石川、大阪、兵庫、京都、滋賀、奈良、和歌山、広島、岡山、山口、徳島、香川、愛媛、高知、福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、鹿児島
工法	木造
特徴	・1ミリ単位の自由設計が可能 ・高品質・高性能でありながら「適質価格」を実現 ・20年の初期保証や地盤、設備機器の保証などサポート体制も万全

アイ工務店は、高い耐震性能と工務店ならではの自由な設計が魅力の工務店です。地域密着型の工務店でありながら、大手ハウスメーカー並みの対応エリアの広さや豊富な実績があり、高い評価を受けています。

7つの安心を掲げており、土地探しからアフターサポートまで一貫したサポートが受けられます。

工務店に自由な設計をお願いしたい人、土地探しからマイホームづくりを依頼したい人におすすめです。

15. 富士住建

企業名	富士住建
対応エリア	埼玉、東京、神奈川、千葉、茨城、栃木、群馬
工法	木造
特徴	・ハイグレードな100以上の設備が標準装備の「フル装備の家」にこだわる ・完全自由設計で外観や間取りを希望通りにデザインできる ・アプリやWEBから施工中の現場写真を確認できる

富士住建は不自由なく住める「幸せな家づくり」がコンセプトで、東京都ほか6県の関東近郊を施工エリアとする地元密着型のハウスメーカーです。

無駄な費用を徹底削減し、高品質な家を適正価格で提供していることが評価され「金額の納得感」で堂々3位に輝いています。35年間で1万1,500棟以上の実績があり、高品質で低価格な家が建てられるのが魅力です。

16. イシンホーム

企業名	イシンホーム
対応エリア	全国
工法	木造
特徴	・高性能な省エネ設備が標準装備として採用されている ・耐震工法と減震ブレーキを組み合わせたW地震対策を採用 ・ナノバブルや家事1/2設備など女性に嬉しい設備がある

イシンホームは、ゼロエネ生活が目指せる、充実したフル装備が魅力のハウスメーカーです。エネルギーの自給自足が標準設備になっているほか、将来のメンテナンス費用を抑えられる高性能な建材を使った家づくりができます。

ウイルス対策のある家やテスラパワーウォールの接地など、安心や安全にこだわった家づくりができます。エネルギーの自給自足をしたい、家族が安心して住める家を作りたいなどのニーズがある人におすすめです。

17. アイフルホーム

企業名	アイフルホーム
対応エリア	全国（沖縄を除く）
工法	木造
特徴	・フランチャイズシステムで大手ハウスメーカーと工務店のメリットを両方受けられる ・子ども視点の家づくりで家庭内事故が軽減できる

アイフルホームの特徴は、工務店とハウスメーカーの良いところを活かした、フランチャイズシステムを導入しているところです。高い性能と充実した保証体制を確立しながら、地域密着型のサービスを受けられるため、安全で快適な家を最適な費用で建てられます。

住宅の安全性や快適性にも重点を置いており、子どもからシニアまで安心して暮らせる家が建てられるのも魅力です。

18. アキュラホーム

企業名	アキュラホーム
対応エリア	東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、静岡、愛知、岐阜、大阪、兵庫、奈良、岡山、広島
工法	木造
特徴	・職人品質にこだわり、高耐震と高品質を実現 ・高い断熱構造でZEHを超える快適でお得、健康な家が建てられる ・35年長期保証プログラムでメンテナンスコストを抑える工夫も満載

徹底したコスト削減を行い、オーダーメイドの家づくりと職人品質、適正価格を維持している特徴があります。

長期優良住宅基準を上回る性能が標準仕様となっているため、長く快適に住めるのはもちろんのこと、35年にわたる長期サポートや、万が一のトラブル対応も万全です。建てるときだけでなく、建てた後のコストを削減する工夫も多く採用されています。

19. 住宅情報館

企業名	住宅情報館
対応エリア	宮城、福島、東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、群馬、栃木、愛知、岐阜、静岡、大阪
工法	木造
特徴	・ヒノキの性能を活かし木材にこだわった家づくりができる ・高い耐震性能がある「フレーミングモノコック工法」を採用 ・快適で安全性・経済性に優れた高断熱材を使った省エネ住宅

住宅情報館は、2,000万円未満の価格帯別ランキングで2位にランクインしているハウスメーカーで、こだわりの木造住宅が自由設計で建てられます。最長60年の長期保証システムがあり、徹底した品質管理がされている点や、充実したアフターサポートも魅力です。

ヒノキを使った何世代にもわたって安心して住める家づくりが特徴で、高品質な「JUJO檜」を採用しています。木造でも高い耐久性と安全性を誇り、災害に強い家づくりができます。

20. ユニバーサルホーム

企業名	ユニバーサルホーム
対応エリア	北海道、青森、岩手、宮城、山形、福島、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、石川、山梨、長野、岐阜、静岡、愛知、三重、滋賀、京都、大阪、兵庫、鳥取、島根、岡山、広島、山口、徳島、香川、愛媛、福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄
工法	木造
特徴	・1階全面床暖房や床下浸水がないなど床にこだわった家づくり ・フランチャイズシステムで省コスト・品質アップを実現 ・高性能外壁材ALCを採用し地震や耐火、遮音性の高い家が建てられる

ユニバーサルホームは、床暖房や高性能な外壁材、ハイパーフレーム構法など高い性能と技術力を駆使した家づくりができるハウスメーカーです。

フランチャイズシステムの導入と独自ノウハウで品質を追求しながらコストの削減や品質アップを図り、品質の高い住宅を提供しています。

保証が充実しており、地盤は生涯保証、地熱システムや外壁は長期保証があります。

なお、数が多くてどこにしようか迷ってしまう場合は、その道の専門家に聞くのが一番です。

「すーさんの相談窓口」では、大手ハウスメーカーに15年勤めた経験のある筆者が、ハウスメーカーの選び方から家づくりのスケジュールまで、すべての疑問にお答えします。

相談は無料なので、まずはお気軽にご連絡ください！

ニーズ別！おすすめのハウスメーカーを5つのこだわり別に紹介

「このポイントだけは譲れない」というこだわりのある方は、ニーズ別におすすめの会社を参考にしてみてください。

1. 安価
2. 高気密高断熱
3. 耐震性
4. 保証アフターサービス
5. 鉄骨造

一つひとつ見ていきましょう。

1. 安価

家づくりの際には建築費用が予算内におさまるかどうかは、最も重要なポイントと言えます。少しでも安く家を建てたいという方は「ローコストハウスメーカー」がおすすめです。

具体的には、以下の3つのハウスメーカーを候補に入れてみましょう。

ハウスメーカー	坪単価
アイフルホーム	約59万円
富士住建	約61万円
住宅情報館	約63万円

アイフルホームが安く家を建てられる理由は、ハウスメーカーと工務店が直接契約をするフランチャイズ方式を採用しているためです。

富士住建は、設備メーカーと年間契約で仕入れ単価を抑えるなどの工夫でコストカットを行っています。住宅情報館は国産檜の使用が特徴的なハウスメーカーですが、建築費用は比較的安価です。

2. 高気密高断熱

高気密高断熱の家なら、1年を通して家の中の温度変化が少なく冷暖房費を安く抑えられるため、経済的なメリットが大きいと言えます。気密性や断熱性は、各ハウスメーカーが競って技術開発を進めています。

特に、以下の3つのハウスメーカーは高気密高断熱の性能の高い家を建てられると評判です。

ハウスメーカー	内容
スウェーデンハウス	極寒のスウェーデンでも快適な高断熱・高気密・計画換気構造
三井ホーム	屋根や窓サッシにもこだわった断熱・気密施工
クレバリーホーム	外壁断熱、ペーパーバリアシートによる気密施工

スウェーデンハウスは、日本では初めて断熱性能（Q値）・気密性能（C値）の表示を始めたハウスメーカーです。

三井ホームは天井・壁・床の断熱性はもちろん、屋根や窓にもこだわりがあります。屋根は「ダブルシールドパネル」という断熱性能の高い資材を採用し、窓のサッシには熱伝導率がアルミの1/1000の樹脂を用いた「アルミクラッド樹脂サッシ」を用いています。

クレバリーホームは高い断熱性に加えて「ペーパーバリアシート（気密シート）」で室内を覆うことで高い気密性を実現しているのが特徴です。

3. 耐震性

地震の多い日本では、各ハウスメーカーが耐震性能を高めるために研究が続けられています。特に以下の3つのハウスメーカーでは、独自の技術による高い耐震性能が評判です。

ハウスメーカー	内容
アキュラホーム	・結合部を強化する「メタルウッド工法」 ・独自開発の業界最強の壁「8㌧壁」
一条工務店	「壁」「床」「天井」を強固に結合した箱型のモノコック構造
住友不動産	地震の揺れを軽減するダンパーは揺れを約50%低減

アキュラホームでは、複数回震度7の揺れを受けても住み続けられる家を実現しています。木造軸組み工法の結合部を強化する「メタルウッド工法」や業界最強の壁と言われる独自開発の「8㌧壁」が特徴です。

地震の揺れを家全体で分散して受け止めるため、被害を抑えられます。工場生産率を80％まで高めていることから、精度の高い施工が可能です。

住友不動産は地震の揺れを約50％低減させるダンパーが特徴です。住友不動産のダンパーは特殊粘弾性ゴムでできており、揺れのエネルギーを吸収する仕組みになっています。

4. 保証アフターサービス

こちらでは、他のハウスメーカーにはない特徴的なサービスを提供しているハウスメーカーを紹介します。

ハウスメーカー	初期保証（無料点検）	内容
積水ハウス	30年	住宅履歴情報の蓄積・更新台帳「いえろぐ」、24時間 365 日受付 カスタマーズセンター
トヨタホーム	30～40年	24時間365日受付窓口、専用アプリ
ミサワホーム	30～35年	24時間365日受付窓口、ミサワオーナーズクラブ

積水ハウスでは30年の初期保証・無料点検が用意されています。有料の点検は建物がある限り永年対応してもらえます。「いえろぐ」というシステムにメンテナンス情報が入力され、定期メンテナンスや部品交換に活用される仕組みです。

トヨタホームの初期保証は構造部分で40年、雨水侵入防止部分が30年に設定されています。初期保証期間は無料点検を受けられ、それ以降も有料で永年対応可能です。アフターサービスは24時間365日対応で、専用アプリを使った情報提供も受けられます。

ミサワホームでは構造体35年、防水部30年の初期保証が用意されています。以降も10年後の延長が可能な仕組みです。相談窓口は24時間365日対応で、インターネットサービス「オーナーズクラブ」で家のメンテナンス情報を確認できたり部品の購入ができたりします。

5. 鉄骨造

鉄骨造での家づくりを考えている方は、実績豊富なハウスメーカーを選びましょう。こちらでは鉄骨造を得意としている3つのハウスメーカーを紹介します。

ハウスメーカー	内容
ヘーベルハウス	「重鉄制震・デュアルテックラーメン構造」など3種の構造躯体
セキスイハイム	「鉄骨ラーメン構造」を80％を工場で仕上げるユニット構造
パナソニックホームズ	9階建てまで対応可能な「重量鉄骨ラーメン構造」

重鉄構造と独自の制震フレームで巨大地震にも耐えられる構造となっています。

セキスイハイムは柱と梁を一体化させた「鉄骨ラーメン構造」の家を提供しています。強固な作りであるため、柱の少ない広々とした空間の間取りづくりも可能です。

パナソニックホームズでは高層ビルの耐震技術を生かした「制震鉄骨軸組構造」を採用しています。高層ビルでも採用されている構造であるため、3～9階建ての家の建築もできます。

ハウスメーカーで家を建てるときの相場

ハウスメーカーで家を建てるときの相場は、土地の有無で大きく異なります。

2023年に住宅金融支援機構が調査した「2023年度 フラット35利用者調査」によると、土地がある場合の平均費用は3,863万円、土地がない場合は4,903万円（土地代含む）です。

土地取得費用はエリアによって異なり、全国平均は約1,450万円で、首都圏ほど高く地方は比較的安くなっています。

なお、家を作る際の費用については関連記事「【まるわかり】家を建てる費用相場を解説！安くするコツや価格別イメージを住宅のプロが解説」にてより詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてください！

【失敗しない】ハウスメーカーのおすすめの選び方7選

ハウスメーカーを選ぶときに検討したいポイントは、以下の7つです。

1. 建築費用が予算に合っているか
2. 対応エリアの範囲内か
3. 希望する性能の家を建てられるか
4. アフターサービスは充実しているか
5. 信頼できる会社か
6. 口コミなど評価は悪くないか
7. デザインや構造に満足できるか

詳しく見ていきましょう。

1. 建築費用が予算に合っているか

ハウスメーカーによって建築費用に差があるため、理想のプランを立てるのに適した企業を選ぶことが大切です。

理想の家を建てられる予算の目安は、以下の通りです。

予算	施工会社
1,000～2,500万円程度	ローコストハウスメーカー
3,000万円以上	大手ハウスメーカー、工務店

予算が少なめの場合は、ローコスト住宅を扱うハウスメーカーに相談するとスムーズです。

2. 対応エリアの範囲内か

ハウスメーカーにはそれぞれ対応エリアがあります。

対応エリアは、ハウスメーカーのWebサイトやカタログで確認できます。また自身の地域にある住宅展示場に出店しているハウスメーカーであれば間違いはありません。

3. 希望する性能の家を建てられるか

ハウスメーカーは、それぞれ建てられる性能の家が異なります。例えば「断熱性・気密性」で一定の数値以上の家を建てたいのであれば、候補となっているハウスメーカーで対応可能であるか確認しておく必要あります。

現在は「住宅の品質確保の促進等に関する法律」によって、家の性能をわかりやすく伝える「住宅性能表示」が義務化されているので数値での確認が可能です。

4. アフターサービスは充実しているか

家は建てれば終わりではなく、その後何十年もメンテナンスが必要です。

長期保証やメンテナンスサービスなど、住み始めてからも引き続き相談できる体制が整っているところが安心です。保証期間や範囲はメーカーによって異なるため、しっかり調べたうえで比較しておきましょう。

5. 信頼できる会社か

家づくりの相談に乗ってくれる担当者や会社の信頼度も、比較しておきたいポイントです。

また、実績や施工事例が多数あるかも確認しておくと安心です。

長年の実績があり施工事例を多数公開している会社なら、予想外のトラブルが起きても柔軟に対応してもらえるでしょう。

6. 口コミなど評価は悪くないか

完成見学会やイベントに参加すれば、実際に建てた人の声を直接聞ける機会があります。

口コミは主観が大きく入るほか、すべてが信用できるものとは限らないため、参考程度にしておきましょう。

7. デザインや構造に満足できるか

予算や間取りも大切ですが、デザインや構造などに満足できるかどうかも大切なポイントです。長く住む家なので「デザインが気に入らない」「構造に満足できない」などの、不満のあるハウスメーカーを選ぶと後悔します。

ハウスメーカーの詳しい選び方は、関連記事「【元住宅営業マンが力説】ハウスメーカーの選び方7選！失敗しないための5つの注意点を紹介」をチェックしてみてください。

ハウスメーカーで家を建てる流れを5ステップで説明

ハウスメーカーで家を建てるときの流れを簡単に説明すると、以下5つのステップに分かれます。

1. 予算や建てたい家を決める
2. 土地を探す
3. ハウスメーカーを決める
4. 契約を結び間取りを決める
5. 着工・引き渡し

順番に見ていきましょう。

1. 予算や建てたい家を決める

最初に予算を決めておくことで建てられる家が明確になり、途中で予算オーバーすることを防げます。

家族それぞれが描く理想の家をまとめるには、「家づくりノート」をもらってまとめるとスムーズです。住宅ローンの選び方からスケジュール感まで網羅しているため、家づくりに関する不安を払拭できますよ。

2. 土地を探す

家を建てる土地が決まっていない場合は、土地探しを始めます。ハウスメーカーに依頼できる場合もあるため、ハウスメーカー選びも同時に行うとスムーズです。

大まかなエリアから決め、予算に合う土地を探していきましょう。

3. ハウスメーカーを決める

予算や希望の間取りが叶いそうなハウスメーカーを検討し、数社に絞って見積もりを依頼します。

費用を比較するときは内訳をよく確認し、オプションで追加費用が発生しないかを確認します。また、不明な点や気になることは解決しておくようにしましょう。

4. 契約を結び間取りを決める

地盤調査や住宅ローンの仮審査など、必要な準備を進め、建築確認を行います。

5. 着工・引き渡し

決定したプランに沿って、新築工事に着工します。

完成後は完了検査を経て、引き渡し前に最終チェックを行います。修正が必要な部分の対応が終われば引き渡しを行い、引っ越しできるようになります。

なお、家を建てる詳しい流れについては関連記事「【まるわかり】家を建てる流れ8ステップ！かかる期間や初期費用の目安を解説」をチェックしてみてください。

ハウスメーカーで家を建てるときによくある疑問

こちらでは、ハウスメーカーで家を建てるときによくある疑問について、答えていきます。

1. ハウスメーカーと工務店の違いは？
2. 相談から住み始めるまで、どのくらいの期間がかかる？
3. 坪単価って何？
4. 土地探しからお願いできる？手数料は？
5. 工事費には何が含まれている？
6. 低予算（1,000万円以下）でも家を建てられる？
7. コスパの良いハウスメーカーのおすすめは？

順番に見ていきましょう。

Q1. ハウスメーカーと工務店の違いは？

	ハウスメーカー	工務店
対応可能エリア	全国	地元の特定エリア
価格	低価格帯から高価格帯まで豊富	やや安い
間取りの自由度	低い	希望の間取りが実現できる
工期	短い	長い
アフターサービス	充実している	会社で異なる

一概にどちらがいいとは言えず、両者ともに一長一短あり、どんな家を建てたいかによっても左右されます。それぞれのメリット・デメリットを理解し、何を優先したいかをじっくり比較してみましょう。

Q2. 相談から住み始めるまで、どのくらいの期間がかかる？

家を建てるときにかかる期間は個人差がありますが、だいたい8～16ヶ月程度と言われています。ただし、土地探しや取得、間取りプランを決めるのに時間がかかった場合は長引くこともあります。

Q3. 坪単価って何？

坪単価とは1坪当たりの建築費のことを指し、家を建てるときの費用の目安になる金額です。「坪単価 ＝ 建物の本体価格 ÷ 延べ床面積（坪）」で計算でき、1坪当たり3.3平方メートルで算出できます。

坪単価は、本体価格や延べ床面積に何が含まれているかで変わります。工法や家の形でも異なるため、家を建てるときの参考にしましょう。

Q4. 土地探しからお願いできますか？手数料は必要ですか？

多くのハウスメーカーが、土地探しから相談できます。手数料はハウスメーカーによって異なりますが、土地取得費の3～5％程度のところがほとんどです。

土地探しから家づくりを始める場合は、早めに相談するのがおすすめです。

Q5. 工事費には何が含まれていますか？

注文住宅の費用は、土地の購入費を除き大きく次の3つに分けられます。

費用	内訳
本体工事費	・仮設工事費 ・基礎工事費 ・内外装工事費 ・エアコン等設備設置費　など
外構工事費（付帯工事費）	・駐車場や庭、塀などの費用 ・水道管ガス管の引き込み工事費 ・照明、エアコン、カーテンなどの費用・工事費 ・地盤調査費や地盤改良工事費　など
諸費用	・工事請負契約にかかる手数料、印紙代 ・不動産取得税や固定資産税、消費税など ・各種保険料（火災保険や団体信用生命保険料など） ・家具や家電の購入費用 ・引っ越し費用　など

家づくりにかかる費用を100％とすると、本体工事費は全体の7割です。また外構工事費が2割、諸費用が1割を占めています。

Q6. 低予算（1,000万円以下）でも家を建てられますか？

予算が1,000万円以下の場合、ローコスト住宅を扱うハウスメーカーに依頼すれば、家を建てることは可能です。

間取りやオプションにはこだわらないことが条件にはなりますが、シンプルな家なら建てられるでしょう。

Q7. コスパの良いハウスメーカーのおすすめはありますか？

「実際の利用者17,196名が評価した『ハウスメーカー 注文住宅』ランキング（2024年 オリコン顧客満足度®調査）」によると、金額の納得感ベスト3は以下の3社です。

順位	ハウスメーカー
1位	スウェーデンハウス
2位	一条工務店
3位	富士住建

とはいえ「コスパが良い」と一概に言っても、感じ方や判断の基準はそれぞれ異なるため、費用や性能などから総合的に判断しましょう。

ハウスメーカーはおすすめだけでなくモデルハウスや提案プランを見てから決めよう

「コスパが良い」「顧客満足度が高い」「低予算でも建てられる」など、おすすめできる会社は多数ありますが、それだけで家を建てるハウスメーカーを決めるのは危険です。

モデルハウスや完成見学会などで実際の家を確認し、間取りプランや費用を提案してもらい比較しながら検討することをおすすめします。

家づくりで何を優先したいかが決まっていると、ハウスメーカーも絞りやすくなります。

「何から検討すればいいのかわからない」「自分に合った家がまとまらない」など、家づくりで不安や疑問を感じたときは「すーさんの相談窓口」をご活用ください。