「ZEH対応のハウスメーカーってどこがあるの?」
「さまざまハウスメーカーがあってどこに依頼すればよいのかわからない」
「何を基準にハウスメーカーを選べばいい?」
ZEH(ゼッチ)住宅とは、省エネや断熱などの要素を持っている住まいのことです。地球環境に優しいだけでなく、光熱費を抑えられたり、災害時に電力を賄えたりといったメリットがあり、注目を集めています。
とはいえ、ZEH住宅はどのハウスメーカーに依頼すればよいのか迷っている方もいるのではないでしょうか。
さまざまな会社がZEHに対応しているため、選び方のポイントを知っておきたいですよね!
この記事では、ZEH対応のハウスメーカーをランキング形式で12社紹介します。
選定は、大手ハウスメーカーに15年勤めた元住宅営業マンがおこなっています!
コラムを最後まで読むことで、自分にあったZEH対応のハウスメーカーを選べるようになります。「マイホームづくりで失敗したくない」「ZEHに関する知識を身につけたい」と考えている方は、ぜひご一読ください。
ZEH住宅の基礎知識をサクッと解説
こちらでは、ZEH住宅に関する以下の基礎知識について解説します。
- ZEH住宅とは地球環境に優しい家
- 発電量が天候に左右されることに注意
- 充実した補助金制度を活用しよう
ZEH住宅の建築や購入を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
ZEH住宅とは地球環境に優しい家
ZEHは「Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」の略語です。「ゼッチ」と呼ばれています。
ZEH住宅は主に、以下の3つの要素をあわせ持つ住宅を指します。
- 省エネ
- 断熱
- 創エネ
「創エネ」とは、太陽光発電や家庭用燃料電池などによって、エネルギーを作り出すことです!
ZEH住宅のメリットは、以下のとおりです。
- 光熱費を抑えられる
- 災害時に電力を賄える
- ヒートショックの軽減につながる
- 売却価格が高くなりやすい
地球環境だけでなく、住む人にも優しい住まいということがわかりますね!
発電量が天候に左右されることに注意
メリットしかないように思えるZEH住宅ですが、実はデメリットもあります。それは、天候によって発電量が左右されやすいことです。
ZEH住宅では、創エネのために太陽光発電が多く採用されています。そのため、日光が当たりにくい曇りや雨の日は、発電量がどうしても少なくなってしまいます。
さらに、ZEH住宅には、初期費用やメンテナンスコストがかさみやすいことが注意点です!
充実した補助金制度を活用しよう
ZEH住宅は、家を建てる際に補助金を受け取れます。主な制度を、以下の表にまとめました。
制度 | 補助金の額 |
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次世代ZEH+実証事業 | 定額100万円/戸 |
次世代HEMS実証事業 | 定額112万円/戸 |
こどもエコすまい支援事業 | 100万円/戸 |
地域型住宅グリーン化事業 | 上限140万円/戸 |
戸建住宅ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH) 化等支援事業 | 定額55万~100円/戸 |
LCCM住宅 | 上限140万円/戸 |
注意したいのは、制度ごとに申請方法や時期が異なることです。また、公募は先着順となっており、申請金額が予算に達すると補助金を受け取れないケースがあります。
ZEH住宅の補助金を受け取りたい方は、国土交通省や環境省などの実施している団体の公式サイトを確認してください!
ZEH対応のハウスメーカーランキングTOP12
ZEH対応のハウスメーカーTOP12は、以下のとおりです。
- 一条工務店
- セキスイハイム
- 積水ハウス
- ダイワハウス
- トヨタホーム
- へーベルハウス
- パナソニック ホームズ
- 住友林業
- 三井ホーム
- ミサワホーム
- 日本ハウスホールディングス
- ヤマダホームズ
普及率が高いハウスメーカーから順番にランキングに紹介しています。なお、普及率が同じものについては「【最新】ハウスメーカー 注文住宅 オリコン顧客満足度ランキング」を参考に順位を決定しました。
「ZEH住宅の建築をどこに依頼しようか迷っている」という方は、ぜひ参考にしてみてください!
なお、関連記事「【2023年最新】ハウスメーカーのおすすめ20選!失敗しない選び方やよくある質問も解説」では、本コラムで紹介しきれなかったハウスメーカーを紹介しています。「ZEH住宅に限らず、マイホーム作りの選択肢を増やしたい」という方は必見です。
※普及率は2022年度のものを記載しています。
1位.一条工務店
項目 | 概要 |
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普及率 | 99% |
強み | 屋根一体型太陽光パネル |
アフターメンテナンス | ・住まいのサポートアプリ「i-サポ」 ・30年の長期保証 |
一条工務店の一番の魅力は、ZEH住宅の豊富な実績です。普及率は99%と、今回紹介するハウスメーカーのなかで最も高い数値を誇ります。
また、屋根一体型太陽光パネルも魅力のひとつです。自社グループ工場で生産しているため、導入費用を抑えられます。
「ZEH住宅を建てたいけど、初期費用がかさみそう」と悩んでいる方におすすめです!
2位.セキスイハイム
項目 | 概要 |
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普及率 | 94% |
強み | 蓄電システム「e-Pocket」 |
アフターメンテナンス | ・初期保証30年 ・60年の無料定期点検 |
セキスイハイムの特徴は、蓄電システムである「e-Pocket」を採用していることです。
エネルギーを自給自足することで、地震や台風などの災害にも安心して備えられます!
さらに、標準で高断熱仕様となっているため、初期コストを抑えつつZEH住宅を建てられるのも魅力のひとつです。
3位.積水ハウス
項目 | 概要 |
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普及率 | 93% |
強み | 災害に備える防災住宅「グリーンファースト ゼロ+R」 |
アフターメンテナンス | ・構造躯体と雨水の侵入への初期保証30年 ・建物があれば保証期間は永年 |
積水ハウスでは、災害に備える防災住宅「グリーンファースト ゼロ+R」シリーズが展開されています。太陽電池や蓄電池などを活用することで、万が一の状態でも電力を賄えます。
ZEH住宅の普及率は93%と、実績も豊富なのが嬉しいポイントですね!
4位.ダイワハウス
項目 | 概要 |
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普及率 | 86% |
強み | 外張り断熱通気外壁 |
アフターメンテナンス | ・シロアリ保証10年 ・設備機器保証10年 ・基礎構造・雨漏りの初期保証30年 |
ダイワハウスの住宅の特徴は、外張り断熱通気外壁を採用していることです。
高い断熱性があり、夏は暑く冬は寒い日本の気候のなかでも、快適に過ごせます!
室内で発生した湿気は防湿シートによってシャットアウトされるため、マイホームの劣化を防止するだけでなくメンテナンスコストを抑えられます。
5位.トヨタホーム
項目 | 概要 |
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普及率 | 82% |
強み | 全館空調システム「スマート・エアーズ」 |
アフターメンテナンス | ・60年長期保証 ・15年保証の太陽光パネル |
トヨタホームの魅力は、全館空調システム「スマート・エアーズ」です。家の中の温度差を抑えることで、ヒートショックを軽減できます。
さらに、床冷暖をプラスすれば、足元から快適な空間づくりが可能です!
6位.へーベルハウス
項目 | 概要 |
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普及率 | 81% |
強み | 独自の高性能断熱材とコンクリートを採用 |
アフターメンテナンス | ・初期保証30年 ・最長60年保証 ・屋上防水の耐用年数は長期30年 |
ヘーベルハウスは、独自のALC(軽量気泡コンクリート)を採用しています。
一般的なコンクリートと比較すると、約10倍の断熱性能があるといわれています!
加えて、耐久性が高いため、60年以上の年月が経っても劣化しにくいことも特徴です。災害に強いということも魅力のひとつといえます。
7位.パナソニック ホームズ
項目 | 概要 |
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普及率 | 80% |
強み | 省エネ空調システム「エアロハス」 |
アフターメンテナンス | ・基本構造の初期保証35年 ・雨漏りの初期保証30年 ・最長保証期間60年 |
パナソニック ホームズは「エアロハス」という全館空調システムが特徴です。高い省エネ技術を採用しており、毎月の電気代を抑えつつ、快適な空間を維持できます。
各部屋には温度センサーが設けられており、その情報をもとに室温をコントロールしています。
つまり「リビングは温かいのに、脱衣所は寒い」というケースがなくなるということです!
8位.住友林業
項目 | 概要 |
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普及率 | 79% |
強み | 家庭用蓄電池システムの採用 |
アフターメンテナンス | ・60年の保証システム ・計12回の無料点検 |
住友林業は、木材に強みを持っているハウスメーカーです。
木の質感を全面に出した、温かみのある家づくりに定評があります!
家庭用蓄電池システムの搭載が可能です。急な停電があったときでも、電力を賄えるという強みがあります。
9位.三井ホーム
項目 | 概要 |
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普及率 | 79% |
強み | 「ダブルシールドパネル」を採用した屋根 |
アフターメンテナンス | ・初期保証10年 ・基本構造保証最長60年 ・雨漏り・シロアリ保証は無制限 |
三井ホームは、熱を跳ね返す「ダブルシールドパネル」を採用しているのが特徴です。
ダブルシールドパネルには、断熱性に優れたEPSという素材が芯材として使用されています。そのため、外気温の影響を受けにくく、快適に過ごせるのがメリットです。
さらに、断熱空間がいらないため、広い天井を確保できます!
10位.ミサワホーム
項目 | 概要 |
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普及率 | 77% |
強み | 独自の木質パネルを採用 |
アフターメンテナンス | ・基本構造の初期保証35年 ・雨漏りの初期保証30年 ・シロアリ保証10年 |
ミサワホームは、独自の木質パネルを採用しています。なかに断熱材を入れることで、1年をとおして快適な空間を保てます。
また、木質パネルは、高い強度を誇るのも特徴です!
地震や台風などの自然災害にも強いため、家族を危険から守れます。
11位.日本ハウスホールディングス
項目 | 概要 |
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普及率 | 58% |
強み | 高い断熱性能 |
アフターメンテナンス | ・60年定期点検・診断プログラム ・定期的な訪問サービス |
日本ハウスホールディングスは、創業50年を超える歴史のあるハウスメーカーです。
ZEHの普及率は少ないですが、全国の販売実績は約10万戸と豊富です(2021年時点)!
特徴は、高い断熱性能にあります。室内温度を一定に保つことが可能なので、光熱費の削減につながります。
12位.ヤマダホームズ
項目 | 概要 |
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普及率 | 27% |
強み | 高性能のグラスウールや吹付断熱を採用 |
アフターメンテナンス | ・最長60年の保証 ・住宅設備10年間無料サポート |
ヤマダホームズでは、冷暖房費を大幅にカットできる「Felidia(フェデリア)」シリーズを展開しています。
高性能のグラスウールや吹付断熱を使用しているのが特徴です。冷暖房のコストを抑えつつ、夏は涼しく冬は暖かい空間で過ごせます。
1年中快適な室内を保てるのは、嬉しいポイントですね!
このランキングを参考にして、ZEH対応のハウスメーカーを選んでみてください。
とはいえ「自分にあったハウスメーカーがわからない」と悩む方も多いと思います。迷った際には、ぜひ「すーさんの相談窓口」を活用してみてください!
ハウスメーカー選びはもちろん、住宅ローンや土地に関する情報など、マイホームづくりを全面的にサポートいたします!
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ZEH対応のハウスメーカーを比較する3つのポイント
ZEHに対応しているハウスメーカーは多いです。そのため「どこを選べばいいか迷ってしまう」と悩んでいる方もいるでしょう。
こちらでは、ハウスメーカーを比較する3つのポイントを紹介します!
- 普及率(実績)が高い
- 強みはニーズを満たせるか
- アフターメンテナンスがあるか
これらのポイントを押さえておくことで、マイホームづくりでの失敗を限りなく少なくできます。ぜひ参考にしてみてください。
1.普及率(実績)が高い
ZEHに関するノウハウが多いため、補助金についてアドバイスをくれたり、性能のよい機能が標準装備されていたりするといったメリットがあります!
そのため、安心してZEH対応の住まいを建てたいのなら、普及率(実績)が多いかどうかのチェックが大切です。
普及率(実績)は、各ハウスメーカーの公式サイトからチェックできますよ!
ハウスメーカーの多くは、ZEHに対応しています。しかし、実際に建築した実績があるところは少ない傾向なので、依頼先はよく検討しなければなりません。
ハウスメーカーを選択する際には、ZEH住宅の普及率(実績)を確認しておきましょう。
2.強みはニーズを満たせるか
ZEH対応と一言でまとめても、ハウスメーカーによって強みが異なります。
一例として、高い断熱性を売りにしていたり、太陽光パネルの搭載が標準装備だったりするなどが挙げられます!
このように強みはハウスメーカーによって違うため、ニーズが満たせるのかを確認しましょう。「寒さが苦手だから暖かい家に住みたい」というニーズがあるなら、断熱性の高い住まいづくりが得意なハウスメーカーがおすすめです。
マイホームへのニーズは、家族全員で話し合っておきましょう!
3.アフターメンテナンスがあるか
ハウスメーカーを選ぶ際には、アフターメンテナンスの内容を確認しましょう。
ZEH住宅は、一般的な家よりも性能が高いです。そのため、メンテナンスにも費用や手間がかかりやすい傾向にあります。
たとえば、太陽光パネルが正常に稼働しているかどうかの定期点検などがあげられます。
メンテナンスのたびに費用がかかっていては、出費がかさんでしまいますよね…。
メンテナンスの費用や手間を抑えるためにも、アフターメンテナンスが充実しているハウスメーカーを選びましょう。
定期点検の期間が長かったり、故障に無償で対応してくれたりといったサービスがあれば、トラブルが起こったときでも安心です!
なお、ハウスメーカー選びのポイントは、関連記事「【元住宅営業マンが力説】ハウスメーカーの選び方7選!失敗しないための5つの注意点を紹介」でも紹介しています。あわせてチェックしてみてください。
ZEH対応のハウスメーカーを比較して理想の住まいを手に入れよう
ZEHに対応しているハウスメーカーは多いです。しかし、実績や満たせるニーズなどは異なるため、よく検討して選ぶ必要があります。
「なんとなく」で決めるのはNGです!
とはいえ「調べれば調べるほど迷ってしまう」という方も多いのではないでしょうか。ハウスメーカー選びで悩んだ際には、ぜひ「すーさんの相談窓口」へご相談ください。
大手ハウスメーカーで15年にわたり住宅販売をおこなってきた経験を活かして、理想のマイホームづくりをサポートします。
相談は無料なので、ぜひ活用してみてくださいね!