「間取りを考えていたら、予想以上に費用がかかってしまった」
「どこを削ればいいのかわからない」
「新築の費用を抑えるにはどうしたらいい?」
マイホームは一生に一度の大きな買い物になる方も多いはず。希望と予算、両方を理想の形にしたいと考えている方も多いでしょう。
あらかじめ予算を決めておいても、ついつい費用が高くなってしまう方もいるのではないでしょうか。
後悔したくないからこそ、費用が跳ね上がってしまいますよね…
予算オーバーしないためには、削るところをチェックしておくのが大切です。削って後悔しないように、しっかり確認しておきましょう。
この記事では、15年以上の住宅販売の経験がある筆者が、以下の内容を解説します。
- 予算オーバーする原因
- 新築で削れるところ
- 削らないほうがいいところ
新築を建てるときに予算オーバーして困っている方は、最後までご覧ください!
新築で予算オーバーする3つの原因
削るところを確認する前に、予算オーバーする原因を理解しておきましょう。新築で予算オーバーする原因は以下の3つです。
- 優先順位が決まっていない
- 必要な費用を把握していない
- 補助金を利用していない
順番に解説します。
1. 優先順位が決まっていない
家族の優先順位が決まっていないと、ハウスメーカーから提案されたものを次々受けいれてしまい、予算オーバーしてしまいがちです。あれもこれも付けていくうちに費用が高くなり、最初から考え直さなければならないことも。
優先順位を決めないと、時間がかかりますね!
予算オーバーしないためには、ハウスメーカーに相談に行く前に、あらかじめ家族で話し合っておくのがおすすめです。譲れない条件や欲しい性能を考えておくと、予算オーバーを防げます。
2. 必要な費用を把握していない
家づくりに必要な費用を把握していないため、予算オーバーしてしまうことがあります。必要なのは本体工事費だけではないので、家づくりに関する知識を身に付けておきましょう。
家づくりには、土地代や手続きなどの費用が必要です!
注文住宅にかかる費用については、関連記事「【プランを明確に】注文住宅の相場は3,000〜4,000万円!予算別の特徴や費用を抑えるコツを解説」で解説しています。家づくりに不安がある方はチェックしておきましょう!
3. 補助金を利用していない
補助金を利用すれば予算内に収められる可能性がグッと高まります。国や地域からもらえる補助金は種類が多いため、自分たちに合うものを探すことが大切です。
地域の木材を使ったり、性能のよい家にしたりすることで補助金を受け取れて、予算オーバーを防げます。
補助金を利用すれば、お得に家づくりができますね!
補助金の種類については、関連記事「【2023年最新】新築住宅の補助金一覧!減税制度や利用する際の注意点を解説」で詳しく解説しています。損したくない方はチェックしておきましょう!
新築で予算オーバーしたときに削るところ7選
新築で予算オーバーしたときに削るところは以下の7つです。
- 床面積
- 部屋数
- 窓の数
- 水回り
- 設備
- 見た目
- 住宅スタイル
順番に見ていきましょう。
1. 床面積
延べ床面積を減らすことで予算を抑えられます。延べ床面積とは、すべてのフロアの面積を合計したものです。
1階の面積を減らすだけではなく、2階も減らせば予算を抑えられます。
1坪減らすだけで数十万の節約になることもあるので、しっかり考えましょう!
国土交通省「住生活基本計画における「水準」について」によると、3人家族の最低居住面積は40㎡、豊かな生活を送るためには75㎡以上必要です。
基準を目安にして、上回っている場合は削ってみましょう。
2. 部屋数
部屋の数だけドアや窓が必要なため、減らせば予算内に抑えられます。部屋の用途を考えて、本当に必要なのか考えておくと後悔を減らせるでしょう。
部屋数を減らすには、子ども部屋を間仕切りにしたり、収納スペースをまとめたりするのがおすすめです。
なんとなく部屋を作ってしまいがちなので、部屋の目的を考えて、必要な数にとどめると予算オーバーを防げます。
3. 窓の数
必要以上に大きい窓は費用が高い傾向にあります。大きい窓はスタイリッシュでオシャレな雰囲気を出せるので選んでしまいがち。
多くの窓を設置すると家の中が明るくなるので、たくさん配置したいと考えている方もいるのではないでしょうか。
しかし、大きくて多い窓は冷気が入ってきたり光が当たりすぎたりするため、過ごしにくいこともあります。
窓を減らすと断熱性能が上がり、冷暖房の効率もアップするので、必要以上に大きくて多いものは削りましょう。
採光のバランスを考えて、窓の数を決めると後悔しません!
4. 水回り
水回りをまとめると、配管工事の費用を抑えられます。住宅に面した道路に水道管がすでに通っている場合、かかる費用は10〜20万円ですが、新しく引く場合は100万円以上かかることも。
100万円以上かかると、ほかのところを削らなければなりません…
水回りを複数設置すると、それぞれに配管工事が必要なので、その分費用も高くなってしまいます。
予算オーバーを防ぐためには、水回りを一か所にまとめましょう。水回りをまとめると、自然に家事動線もコンパクトになります。
5. 設備
最新の設備を取り入れすぎると、費用が高くなって予算オーバーするため、グレードを下げてハウスメーカーの標準品を取り入れるのがおすすめです。
家づくりする際は、最新設備を取り入れたくなる方も多いかもしれません。
しかし、そのときは最新設備でも数十年過ぎると買い替えなければならないため、こだわりすぎないのが大切です。最新設備が本当に必要なのか考えてみましょう。
6. 見た目
建物の形状をシンプルにすることで予算オーバーを防げます。凸凹のない家にするほど使う資材が減るため、少ない費用で家づくりできるためです。
こだわりたいところを決めて、予算内に抑えられるようにシンプルな見た目で家づくりしましょう。
7. 住宅スタイル
和風住宅は畳や障子など費用がかかる部分が多いため、予算オーバーを防ぐためには洋風住宅がおすすめです。畳や障子は数万円かかることもあり、和室を作るだけで費用が高くなってしまうことも。
洋風住宅でフローリングにすると予算内に抑えられます。
スタイルにこだわりがなければ、洋風住宅にしましょう。
「どれもこだわりがあって削れない」「削って後悔したくない」とお考えの方は「すーさんの相談窓口」をご利用ください。大手ハウスメーカーで15年間営業を務めた家づくりのプロが、予算内に収められるように丁寧にアドバイスいたします。
これまで4,000名以上の悩みを解決してきました。相談は無料なので、お気軽にご連絡ください!
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新築で予算オーバーしても削らないほうがよいところ5選
新築で予算オーバーしても削らないほうがよいところは以下の5つです。
- 住宅の性能
- 外壁や屋根
- 外構
- セキュリティ面
- こだわりのある部分
しっかりチェックして、後悔しないようにポイントを押さえておきましょう。
1. 住宅の性能
断熱性や耐震性など、住宅の性能は削らないことを推奨します。住宅の性能を削ると、快適に過ごせなかったり、不安を抱えて生活しなければならなかったりすることも。
たとえば、断熱性を削ると冷暖房を付ける機会が増えて、光熱費が高くなってしまいます。後悔しないためにも、住宅の性能にはしっかりお金をかけると安心です。
住み始めてからの生活を具体的に想像すると、後悔のない家づくりができますね!
2. 外壁や屋根
外壁や屋根はメンテナンス費用もかかるので、安すぎる資材は使わないでおきましょう。安い外壁や屋根は汚れが付きやすく、頻繁にメンテナンスしなければならないため、余計に費用がかかってしまいます。
頻繁にメンテナンスしなければならないと、品質のよい資材を使うよりもお金がかかる場合があるため損することも。
メンテナンスを減らすためにも、外壁や屋根の費用は削らないのがおすすめです。
サイディングやガルバリウム鋼板を選ぶと、メンテナンスの費用を減らせます!
外壁の種類については関連記事「【一覧表】新築外壁の種類・色の選び方!素材別の特徴や費用の目安を解説」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
3. 外構
外構を必要以上に削ると、生活でストレスを感じる場面が増えるため注意しましょう。庭をしっかり考えずに家を建てると、外からまる見えだったり、気が抜けなかったりすることもあります。
住宅本体にお金をかけすぎて、外構を削らなければならないこともあるため、予算を組む際はまとめて考えるのがおすすめです。
快適に生活するためにも、外構にはしっかり手をかけるのが大切ですね!
外構にかかる費用については、関連記事「【要捻出】外構工事費用の目安は建設費の10%!項目別の内訳や安く抑える方法も紹介」で詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてください!
4. セキュリティ面
防犯面を削ると安心して暮らせません。新築で予算オーバーしても、セキュリティ面は削らないようにしましょう。
セキュリティ面を削らずにほかのところを削れば、住み始めてからの後悔を減らせます!
安心して暮らすためには、防犯カメラを設置したり、窓を防犯ガラスに変更したりして少しお金をかけるのもおすすめです。どのようなセキュリティ対策が必要なのか、事前に家族で話し合ってみてください。
5. こだわりのある部分
どこにこだわりたいか決めておくと予算内に抑えられます。こだわりたい部分まで削ると「残しておけばよかった」と後悔するかもしれません。
一生に一度かもしれない大きな買い物なので、後悔せずに家づくりしたい方がほとんどでしょう。
削るところはしっかり見極めなければなりませんね!
家族で話し合って、希望を実現できるようにどこを削るのか考えてみてください。
新築で予算オーバーしないための3つのポイント
新築で予算オーバーしないためのポイントは以下の3つです。
- こだわりたい部分を決めておく
- 後付けできるか考える
- 複数のハウスメーカーで相見積もりを取る
予算内に収めて快適に生活するために、しっかりチェックしてみてください。
1. こだわりたい部分を決めておく
家づくりする前に、こだわりたい部分を決めておくと予算オーバーを防げます。どこにどれくらいお金をかけるのか、ざっくりとでも考えておきましょう。
それぞれがこだわりたい部分を考えておき、ハウスメーカーに行く前に家族で意見をまとめておくとスムーズに進みます。こだわりたい部分を中心にお金をかければ、後悔のない家づくりができます。
こだわりたい部分が決まったら、実例をチェックして実際の生活を想像することが大切です!
ライフルホームズの家づくりノートを受け取れば、間取りの実例をチェックできます。こだわりたい部分を決めておけばイメージが付きやすいでしょう。
LIFULL HOME’Sの家づくりノートの詳細は、関連記事「【めっちゃ簡単】家づくりに役立つノートをもらう方法!よくある疑問もスッキリ解決(PR)」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
2. 後付けできるか考える
後付けできるものがあれば、住み始めてから取り付けるか考えるのもおすすめです。新築のときは、物件の費用だけではなく事務手数料や土地代など、ほかに必要なお金が多いため負担を感じることも。
後付けできるものがあれば、新築のときにお金を払わなくてもよいので予算オーバーを防げます。
電子錠や部屋の仕切りなど、後付けできるものはないか考えてみましょう。
3. 複数のハウスメーカーで相見積もりを取る
ハウスメーカーによって、広告費や人件費が異なるため、同じ条件の家でも費用が異なります。
そのため、新築の予算オーバーを防ぐためには、複数のハウスメーカーで相見積もりを取って考えましょう!
複数のハウスメーカーで見積もりを取ると、より安いところを見つけられてお得な家づくりが可能です。地域に密着したハウスメーカーや規模の小さい設計事務所は、比較的費用を抑えられます。
なお、ハウスメーカーの選び方については関連記事「【元住宅営業マンが力説】ハウスメーカーの選び方7選!失敗しないための5つの注意点を紹介」で解説しています。ぜひチェックしてみてください!
新築で予算オーバーしないために削るところをチェックしておこう
新築を建てるときは、優先順位を決めきれず予算オーバーしてしまいがち。そのようなときに、どこを削っていいのかわからないと住み始めてから後悔するかもしれません。
予算オーバーしないためには、床面積や部屋数を減らして費用を抑えましょう。
削れるところは削って、こだわりのある部分にお金をかけたいですね!
一方で、性能やセキュリティ面を削ると生活後の費用が高くなったり、安心して過ごせなかったりすることもあります。削るところとそうではないところをチェックして、後悔のない家づくりをしましょう。
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