「家を建てる際の住宅ローンは銀行とネット銀行のどっちが良い?」
「金利や手間を考えればネット銀行が良いと聞いたので本当か知りたい!」
「騙されたわけではないのになぜ失敗してしまうの?」
人によっては一生に一度の買い物になるかもしれない住宅の購入で少しでも出費を抑えるなら、金利が低いネット銀行から借りることを検討する方は多いのではないでしょうか。
住宅の購入価格は高く、金利が低いことに越したことはないですよね!
住宅ローンの月々の返済額が多ければ生活に影響しますから、悩むのは当然です!
この記事では、家づくりのプロである筆者が以下の情報について解説します。
- ネット銀行で住宅ローンを借りて失敗してしまう理由
- ネット銀行で借りるメリット・デメリット
- 向いている人・向いていない人
理想の家が建ったあとで、月々の支払いの度に失敗したと悩みたくない方は、ぜひ最後までお読みください!
ネット銀行で住宅ローンを借りて失敗する5つの理由
ネット銀行で住宅ローンを借りて失敗する理由は、主に以下の5つです。
- 変動金利が合わなかった
- 返済計画が甘かった
- 事前審査が通ったものの本審査に落ちた
- 団体信用生命保険に加入しなかった
- 住宅ローン減税(住宅ローン控除)の手続きを忘れた
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 変動金利が合わなかった
住宅ローンには固定金利と変動金利があり、ネット銀行は従来の銀行と比べて変動金利が低い傾向にあります。
そうなると、ネット銀行で住宅ローンを借りるなら、変動金利を選ぶことになりますね!
しかし、金利が上昇した場合に、総利息額が予定より増える可能性を感じて、人によっては失敗したと思ってしまうのです!
また、借りた時点での金利が安いことで借り過ぎてしまい、のちほど返済不能に陥ってしまう人もいます。
住宅ローンで後悔する原因や失敗を防ぐポイントは関連記事「【要チェック】住宅ローンの借りすぎで後悔しない7つのポイント!借り入れ額の目安や対処方法を解説」で解説しています。ぜひご覧ください!
2. 返済計画が甘かった
ネット銀行で住宅ローンを借りる際には、銀行の窓口に行く必要がないので、手続き以外の返済計画も自分たちで考える人が多いです。プロの意見を聞かずに進めるので、返済中に失敗したと思う人がいます。
住宅ローンの返済計画は、知識や経験がないと都合よく考えてしまう人が多いですからね!
たとえば、以下のような可能性があります。
- 会社の経営不振によりボーナスや給料が減る可能性を考えていなかった
- 予定外の出費が重なり日常生活に影響が出た
また、頭金を多く支払えば金利が下がるため、すぐには使わない預金を返済に充てたら、思っていた以上に生活が大変になったという人も!
初期費用を抑える目的で頭金をゼロにした場合は、家を手放す際にオーバーローンが発生する原因となります。
返済計画を慎重に立てるためにも、関連記事「【工夫次第】お金がないのに家を建てるときの3つの最低条件!住宅ローンの審査内容も解説」を確認してみてください!
3. 事前審査が通ったものの本審査に落ちた
ネット銀行の事前審査はWebから申請でき、すぐに結果のわかる場合が多いです。
本審査の結果がわかるまでの期間が従来の銀行と比べて長く、落ちた場合のことを考えていないと慌てることになり、失敗したと感じるでしょう。
また、ネット銀行は従来の銀行で借りるときのような担当者がいないため、本審査は厳しくなる傾向です!
4. 団体信用生命保険に加入しなかった
団体信用生命保険とは、借主が亡くなったといった条件を満たすと、住宅ローンの残高がゼロになるものです。
通常は住宅ローンを借りる際には加入することになりますが、プランによっては強制ではないことがあります!
団体信用生命保険に加入していない状況で借主が亡くなった場合は、残された家族が返済を続けることになり、失敗したと感じるでしょう。
5. 住宅ローン減税(住宅ローン控除)の手続きを忘れた
住宅ローン減税(住宅ローン控除)を受けるには、住宅ローンを利用した年の翌年に確定申告をする必要があります!
ネット銀行の場合、住宅ローンの手続きが大変で確定申告のことを忘れてしまい、住宅ローン減税を受けられなかったという人がいます。
自分たちでやることが増えると何かが抜けやすくなるため、気をつけないといけないですね!
ネット銀行で住宅ローンを借りて失敗しないための3つのポイント
ネット銀行で住宅ローンを借りて失敗してしまう根本的な原因は、知識や経験がないのに金利の安さや手続きの手軽さだけで決めてしまうことです。
失敗しないためには、以下の3つを行うことが必要になります。
- 徹底した情報収集を行う
- 現実的な想定を行う
- 複数社を比較検討する
それぞれ具体的に見ていきましょう。
1. 徹底した情報収集を行う
ネット銀行で住宅ローンを借りるなら、自分たちで手続きや書類の用意をする必要があります。知らない・わからないことがあると、失敗する原因となるでしょう。
普通に生活をしていたら、住宅ローンについて詳しい人は少ないですからね!
そのため、正しく住宅ローンを選ぶ方法を学ぶ必要があります。世の中には多くの情報が溢れているため、間違った知識を習得すると一生の後悔につながることも。
住宅ローンの適切な選び方は関連記事「【後悔しない】初心者に最適な住宅ローンの選び方5ステップ!失敗を防ぐポイントも紹介」にて詳しく解説しています。初心者向けの丁寧な説明となっているので、ぜひご覧ください!
2. 現実的な想定を行う
住宅ローンの返済計画の組み方や頭金については、現状が続くことを前提に都合よく考えるのではなく、現実的に想定することが大切です。
これから住宅を購入する状況だと明るい未来に目が行ってしまうかもしれませんが、支払い切れるローンを組みましょう!
ただ、初めての住宅購入や家づくりに関する知識がない状態であれば、どうやって想定すればいいのかわかりませんよね。少しでも不安を感じるのであれば、専門家に頼ることをおすすめします。
「すーさんの相談窓口」では、大手ハウスメーカーで15年間営業を務めた筆者が、住宅ローンの組み方、返済スケジュールについて細かくご提案します。
そのほか、ライフプランや営業マンの紹介など、家づくりに関するあらゆるお悩みに回答できますので、お気軽にご相談ください!
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3. 複数社を比較検討する
ネット銀行は変動金利が安い傾向にはありますが、地方銀行でも同じくらい安い場合があります。
ネット銀行は、金利の安さよりも特典や独自サービスで魅力を表現していることもあるので、複数の銀行を比較することは大切です!
また諸費用が無料という点についても、それ以上に事務手数料が高いこともあり、気をつけなければなりません。
なお、複数の銀行の金利を比較検討するなら、モゲチェックがおすすめです。各社の金利の動向を一目でチェックできるので、失敗を防げるでしょう。
モゲチェックの詳細は、関連記事「【金利0.1%の差が命取り】住宅ローンの負担を下げるにはモゲチェックがおすすめ!使い方をわかりやすく解説」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
ネット銀行で住宅ローンを借りる4つのメリット
ネット銀行で住宅ローンを借りるメリットは、主に以下の4つです。
- 金利が低い
- 来店する必要がない
- 諸費用がかからない場合が多い
- 独自のサービスがある
それぞれ詳しく見てみましょう。
1. 金利が低い
ネット銀行の住宅ローンは変動金利が主であり、メガバンクと比べると低い傾向にあります。
実際に各社の変動金利を比較すると、ネット銀行のほうが金利が低いことがわかります!
メガバンク | ネット銀行 |
---|---|
・みずほ銀行:0.375% ・三菱UFJ銀行:0.345% ・三井住友銀行:0.475% | ・auじぶん銀行:0.319% ・住信SBIネット銀行:0.32% ・イオン銀行:0.38% |
地方銀行と大きな差がない場合もありますが、近くに金利の低い銀行があるとは限らないため、十分なメリットですね!
2. 来店する必要がない
従来の銀行で住宅ローンを借りるには、営業時間に窓口に行く必要がありますが、ネット銀行は来店不要です。
最近はネット銀行も相談窓口を設置していますが、来店しなければ住宅ローンを借りられないというわけではないですからね!
3. 諸費用がかからない場合が多い
従来の銀行の一般的な諸費用の相場は物件購入額の3〜10%であり、家の購入に何千万円と借り入れることを考えると大きいです!
ネット銀行は諸費用が無料であることが多いため、少しでも総費用を抑えるなら確認しておきたい項目です。
4. 独自のサービスがある
ネット銀行は特典や独自のサービスを展開しており、ポイントの贈呈や金利の引き下げが行われます。
各社のサービス内容は、以下の通りです。
銀行名 | サービス内容 |
---|---|
楽天銀行 | 楽天ポイント最大2万ポイントプレゼント(期間限定) |
イオン銀行 | イオングループの店舗での買い物が毎日5%off |
auじぶん銀行 | 「auじぶん銀行の住宅ローン」「じぶんでんき」「au回線」をセットで利用すると、住宅ローン適性金利から最大年0.1%引き下げ |
ポイントを活用すると生活費を抑えられるので、住宅購入の負担を軽減できるでしょう!
住宅ローンをネット銀行で借りる5つのデメリット
住宅ローンをネット銀行で借りるデメリットは、主に以下の5つです。
- 窓口がなく相談ができない
- 事務手数料が高い場合がある
- 審査に時間がかかる
- 審査が厳しい
- つなぎ融資が必ず用意されているわけではない
それぞれ詳しく解説します。
1. 窓口がなく相談ができない
ネット銀行は窓口に行く必要がないのがメリットですが、自分たちだけで手続きや書類の準備を調べてやらなければなりません。
わからないことがあっても気軽に相談できないので、戸惑ってしまうこともあるでしょう。
しかし、最近はネット銀行でも相談窓口が用意されていることがあります。そのため、場合によっては相談可能です!
相談するにはSkypeやzoom、テレビ電話などの環境や設備が必要だったり、銀行以外の場所に行く必要があったりするようです。
2. 事務手数料が高い場合がある
ネット銀行の事務手数料は、一般的に「借り入れ金額×2.2%」。メガバンクは3万円ほどの場合が多いため、借り入れ額が多いと事務手数料の負担が大きくなるでしょう。
初期費用を抑えるために選んだつもりが、実際には高く支払うことになる場合もありますから、注意が必要ですね!
事前に確認・比較して、自身の条件の場合に初期費用が抑えられるか確認することが大切です。
3. 審査に時間がかかる
従来の銀行での本審査は1ヶ月ほどですが、ネット銀行は1~2ヶ月ほどかかる場合もあります!
さらに、書類を自分たちで用意するため書類不備が発生しやすく、予定より時間がかかることも。
従来の銀行の審査と同じ日程で話は進めずに、余裕を持って計画的に審査を進めることが重要となります。
4. 審査が厳しい
従来の銀行だとある担当者からのフォローがなく書類審査のみとなるため、審査は厳しくなる傾向にあります。
しかし、審査に落ちやすい人がより落ちやすくなるだけで、クレジットカードの支払いが滞ったり借り入れ額が極端に多かったりしなければ、基本は問題ありませんよ!
5. つなぎ融資が必ず用意されているわけではない
つなぎ融資とは、家の引き渡し前に必要な資金の立て替えを一時的に行うローンです。
住宅ローンは住宅引き渡し後に融資が始まるため、つなぎ融資がない場合、自分たちの預金が必要になります。
預金がない場合は、つなぎ融資があるネット銀行を選びましょう!
ネット銀行で借りることが向いている人・向いていない人
ネット銀行で住宅ローンを借りて失敗するかは人によりますが、向いている人や向いていない人の傾向はあります。
向き不向きでネット銀行で借りるかの最終的な判断ができるわけではありませんが、材料の一部にはなります!
それでは順番に見ていきましょう。
向いている人
- 金利を抑えたい人
- 融資実行まで時間がある人
- 日中は忙しくて時間が取れない人
- 銀行ごとの特典を有効活用したい人
ネット銀行は金利が低い傾向にあり、総返済額を抑えられる可能性があります。
借り入れ額が多いとその分金利の負担も大きくなるので、慎重に選ぶ必要があります!
また、ネット上で手続きを完結させられるので、仕事が忙しく店舗に行く時間がない方にもおすすめです。家で申し込みから審査までが終わるので、隙間時間で進められます。
向いていない人
- ローンの審査が通りにくい人
- 住宅ローンの知識を身につけられない人
- 自分たちで手続きができるか不安になってしまう人
ネット銀行は担当者がいない分審査が厳しく、落ちるか不安な方には向いていません。心配な方は、従来の銀行で相談しながら借りられるか検討してみてください。
また、自分で手続きを進める必要があるので、ローンや返済について意欲的に学ぶ姿勢のない方は後悔するかもしれないので気をつけましょう。
ネット銀行の住宅ローンで失敗する理由を理解して理想の家づくりを進めよう
多くの人は住宅の購入は一生に一度であるため、住宅購入に関わる経験や知識はない方が多いですよね!
理想の家が建っても、住宅ローンの返済の度に失敗したと感じていては意味がありません。
しっかりと知識を身につけることは重要ですが、時間は限られているため、自分だけで学習するのではなくプロに相談しましょう。
私が運営する「すーさんの相談窓口」では、住宅ローンも含めた住宅購入に関わる多くのことを他の人の体験談も含めお伝えできます!
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