「建売住宅の賢い選び方ってあるのかな?」
「どんなところに注意して選べばいいのかがわからない!」
「建売住宅を買って失敗しないためにはどうすればいいの?」
建売住宅は、契約が終わればすぐに引っ越しができるので、今すぐ家が欲しい方にはピッタリです。また、土地の広さや価格も豊富で、自分にあった家を選びやすいのが利点といえます。
注文住宅に比べると、短期間でマイホームを手にできるのがポイントです!
しかし、物件をよく確認しないまま購入すると、ライフスタイルにあわないなどの理由で後悔することがあります。
そこでこの記事では、家づくりのプロである筆者が以下の内容を解説します。
- 建売住宅の賢い選び方
- 具体的なチェックポイント
- 後悔しないための工夫
建売住宅の中には、建物や立地条件なども問題なく、とてもお買い得な家もあります。
実際にチェックして欲しいポイントについても詳しく解説していくので、ぜひ最後までお読みください!
建売住宅の賢い選び方3選
建売住宅を選ぶときに大切なポイントは以下の3つです。
- 立地エリア
- 住宅設備
- 金額
詳しく見ていきましょう。
1. 立地エリア
希望のエリアか、周辺施設へのアクセスなどをチェックしてみてください!
ポイントは「利便性」と「安全性」です。
利便性は、周辺施設へのアクセスを中心に見ていきましょう。家族の状況にあわせて、通いやすさも確認します。
生活に大きく関わってくる部分なので、入念に調べておきたいですね!
具体的には、以下のような施設へのアクセスを確認しておくと良いでしょう。
- 幼稚園や学校などの教育施設
- 通学・通勤に使う公共交通機関
- 買い物でよく使う商業施設
- 病院といった医療施設
今だけでなく、5年後・10年後の暮らしも想定して調べておくことが大切です。
家を買うと長く住むことになるので、周辺環境のチェックは欠かせません!
ライフスタイルの変化によって、必要な施設や条件も変わります。これからの暮らしがどう変化するか、しっかり把握しておきましょう。
2. 住宅設備
長年住む家なので、具体的な設備内容はもちろんのこと、アフターケアの充実度もチェックします。
理想の暮らしが叶う設備が整っているかをチェックするんですね!
具体的には、以下のようなポイントに沿って見ていきます。
- 間取りや動線
- 設備内容
- 日当たり
- 風通し
- 収納
ライフスタイルの変化に対応できるかも重要なポイントです!
動線や設備内容は、よく確認しておかないと生活の質が落ちる原因となります。必要な設備がついているか、ついていない場合は変更や追加ができるか確認しておきましょう。
また、長期保証の内容や定期点検の有無、項目も確認しておくと安心です。
3. 金額
あまりに安すぎる建売住宅は「問題あり」だと気づきやすいですが、高すぎないかという視点で見ることも大切です。
予算に合っているか、冷静に判断することが大切ですね!
金額でチェックするポイントは大きく3つです。
- 予算に合っているか
- 月々のローン返済がしていけるか
- 金額に見合った家か
設備内容が金額に見合っていなかったり、マイナスポイントが多かったりということはよくあります。
本当に妥当な金額なのか、しっかり見極めないと賢い買い物はできません!
家の設備や性能はもちろん、立地条件も家の価値に大きく関係します。もしものときに備えて、資産価値が妥当な物件かも調べておくと、安心して購入できるはずです。
【立地エリア】建売住宅を賢く選ぶためのチェックポイント4選
建売住宅を賢く選ぶために、立地面でチェックするポイントは4個あります。
- 立地条件や周辺環境が悪くないか
- 災害リスクが高くないか
- 風通し・採光がいいか
- 騒音や匂いが気にならないか
詳細を確認していきましょう。
1. 立地条件や周辺環境が悪くないか
立地エリアや周辺環境は、一度だけでなく数回に分けて詳しくチェックすると良いです。朝と夜、週末と平日などに分けて、気になる点を確認してみましょう。
時間帯や曜日を変えることで、見えるものが変わることがあるからですね!
昼間は良さそうに見えても夜になると治安が悪化するケースや、週末の道路状況や騒音がひどいなど、昼夜や曜日で状況が変化する立地もあるので注意しましょう!
エリアによっては、大雨の日の様子も確認しておくと安心です。
2. 災害リスクが高くないか
災害リスクの低い場所に建つ住宅を選ぶと、長期的な安心と資産価値の維持につながります。自然災害のリスクを事前に把握できると、将来的な被害を最小限に抑えられる可能性が高まるからです。
そのため、国土交通省が提供する「ハザードマップ」を活用して災害リスクをチェックしておきましょう。
地域ごとの被災想定区域や避難場所を確認でき、潜在的なリスクを視覚的に理解できます!
地域の歴史的な地盤情報を調べることで、過去の災害傾向も把握できます。また、近年増加している豪雨による浸水リスクなども考慮しておきましょう。
3. 風通し・採光がいいか
家全体の風通しや、各部屋の日当たりが十分かを確認してみてください。建売住宅の場合は、とくに以下の2つも大切なチェックポイントになります。
- 周りの家との距離
- 家が建っている向き
南向きの住宅なら日当たりに大きな問題があることは少ないですが、周辺の家との距離が近すぎたり、高い建物に囲まれていたりするような場合は注意が必要です。
冬場は太陽が低いため、周りの建物の状況によっては日当たりが悪くなることがあります。
時間帯を変えてチェックし、周辺の状況もあわせて確認しておくと良いですね!
なお、日当たりの良い家に住むメリットは、関連記事「【抜群に気持ちいい】日当たりのいい家の7つの魅力!方角ごとの特徴や悪い際の対策法も紹介」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
4. 騒音や匂いが気にならないか
住んでから気づくと大きな後悔につながる騒音や匂いに問題がないかも、購入前にしっかりチェックしておきたいポイントです!
周辺に飲食店や工場がある場合、日中や夜の音や匂いに悩まされることは少なくありません。たとえ田舎でも、牛舎からただよう糞尿の匂いや早朝の畑仕事の音などが気になる可能性があります。
気になる人は、ご近所で話を聞いておくと良いですね!
とくに、日頃から音や匂いに敏感な方や、これまでに騒音問題で引っ越した経験がある場合は要注意です。
とはいえ、どのような土地なら後悔しないかを選ぶのは難しいかもしれません。失敗を防ぎたい方は、住宅のプロに相談してみてはいかがでしょうか。
「すーさんの相談窓口」では、ハウスメーカーに15年勤務し、今では全国の住宅メーカーの営業マンに向けて講師を務めるすーさんが親身になって相談に乗ってくれます。
どこにも所属していないため、各ハウスメーカーの良し悪しを第三者目線で教えてくれるのが魅力です!
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【住宅設備】建売住宅を賢く選ぶためのチェックポイント4選
建売住宅を賢く選ぶために、住宅設備面でチェックするポイントは4個あります。
- 快適に暮らせる設備が整っているか
- 間取り・収納スペースは家庭に適しているか
- 断熱性能は十分か
- 建物に傷や施工ミスがないか
詳細を確認していきましょう。
1. 快適に暮らせる設備が整っているか
建売住宅の場合、お風呂といった水回りの住宅設備が標準仕様になっていることが少なくありません。そのままでも快適に暮らせるか、不便に感じる点は変更できるかを詳しくチェックしましょう。
オプション工事が可能な場合は、金額も確認しておきます。
長く住む家なので、標準仕様で満足できない設備は変更しておくほうが満足度がアップします!
他にも、必要な設備が備え付けられているかや機能面を調査しておくと良いでしょう。
2. 間取り・収納スペースは家庭に適しているか
建売住宅は、すでに間取りや収納スペースが固定された状態で売りに出されています。そのため、自分たちの暮らしに合った間取りか、十分な収納スペースが確保されているかを確認しておきましょう。
部屋の数や配置は変えられないので、将来の部屋の使い方も考慮することが大切ですよね!
キッチンの家事動線や窓の大きさ、トイレの数などもチェックしておくと安心です!
お子さんがいる場合は、成長にあわせて子ども部屋が確保できるかや、プライバシーの確保も気にかけておきましょう。
3. 断熱性能は十分か
価格を低めに設定している建売住宅は、コストカットのために断熱性能が不十分なことがあります!
快適な暮らしのためには十分な断熱性能があることが条件になるため、仕様や性能を確認しておきましょう。断熱性能が不十分だと、夏は暑く、冬は寒い家になってしまいます。
断熱性能の高さは、住み始めてからのコストに大きく影響するので、しっかり確認しておきましょう!
施工業者の標準的な断熱性能の確認や、省エネ基準を満たしているかを、詳しく確認しておくことが大切です。
4. 建物に傷や施工ミスがないか
目視で建物状態をよく確認し、傷や施工に問題のあるところがないかをよく確認しましょう。欠陥住宅かを自分で見抜くのは難しいため、ホームインスペクションを行うと安心です。
建売住宅の場合は建築途中のチェックが行えず、購入時には見えない部分も多いため、プロの目を借りるほうが安心です。
床下や天井裏まで丁寧にチェックしてもらえるので、中立性が保てる第三者に住宅診断を依頼しましょう!
ホームインスペクションに関しては、関連記事「【プロが断言】ホームインスペクションは必要ないは信じるな!やるべき理由や申し込むタイミングを解説」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
【金額】建売住宅を賢く選ぶためのチェックポイント2選
建売住宅を賢く選ぶために、金額面でチェックするポイントは2個あります。
- 適正価格であるか
- 資産価値が落ちないか
詳細を確認していきましょう。
1. 適正価格であるか
土地の相場や住宅性能などを総合的に判断して、費用が適切かどうかをしっかり見極めてみてください。手付金や各種手数料など、別途費用を含めた総額で判断することが大切です。
表示されている物件価格以外にも必要になるお金に注意が必要ですね!
あまりに安い場合は、構造や性能などに問題のある家かもしれません。自分では判断できないところに問題が隠されていることも多いので、安易に飛びつかないように気をつけましょう。
あまりに相場より安い家は、安くなるだけの理由があると考えて問題ありません!
なお、家を建てるのにかかるお金については、関連記事「【まるわかり】家を建てる費用相場を解説!安くするコツや価格別イメージを住宅のプロが解説」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
2. 資産価値が落ちないか
現時点で売却を考えていなくても、予想外の展開があり、資産価値が重要になる場面があるかもしれません。たとえば、突然の病気や転勤により、急遽住宅を売却する必要が生じる可能性などです。
そのような状況下で資産価値が大きく下落していれば、経済的な損失を被る恐れがありますよね…!
そのため建売住宅選びの際は、立地や建物の品質、周辺の開発計画など、将来の資産価値に影響を与える要因を十分に調査しておきましょう。
長期的な視点で資産価値の維持が期待できる物件を選べると、将来の不測の事態に対する経済的な備えとなります。
【その他】建売住宅を賢く選ぶためのチェックポイント2選
建売住宅を賢く選ぶために、チェックしておきたいポイントはほかにも2個あります。
- 施工業者は実績があるか
- アフターフォローは充実しているか
詳細を確認していきましょう。
1. 施工業者は実績があるか
信頼できる業者が建てた家なら、建売でも安心して購入できます。
施工業者の実績や口コミを確認しましょう!
具体的に調べておきたいのは、以下の3つです。
- 施工実績は豊富か
- 口コミや担当者の印象は悪くないか
- 信頼できる会社か
とくに、過去に大きなトラブルを起こしたことがある会社や、不具合に誠実な対応をしてくれないなどの口コミがある場合は要注意です。
過去にトラブルや処分を受けたかは、国土交通省の「ネガティブ情報等検索サイト」でもチェックできます。
実際に建築現場を見に行くのもいいですね!
施工業者の見極め方は、関連記事「【元住宅営業マンが力説】ハウスメーカーの選び方7選!失敗しないための5つの注意点を紹介」でも解説しています。ぜひ参考にしてください!
2. アフターフォロー
購入後のアフターフォローの内容や期間、対象などの細かい内容も確認しておきましょう。
住み始めてから問題に気づくことは少なくないため、細かなフォローがあれば安心して住めます。
長期優良住宅やメーカーの長期メンテナンスサポートが付属している場合は、アフターフォローが充実していると考えて良いでしょう。
アフターフォローの期間や内容、条件は物件ごとに異なるため、事前にチェックしておくことが大切です!
不具合は購入前にわからないことも多いので、購入後の定期的な点検が必要なことも覚えておきましょう。
建売住宅で後悔しないための4つのポイント
建売住宅の購入を検討しているなら、失敗や後悔を避けるためにも次の4つを心がけましょう。
- 優先順位をつける
- 朝・昼・夜に周辺環境を確認する
- 総費用を試算する
- 業者選定を入念に行う
詳しく解説していきます。
1. 優先順位をつける
建売住宅を購入するにあたっては、どうしても譲れないポイントを洗い出し、優先順位をつけて検討していくようにしましょう。
全ての条件が希望通りで「この家に住みたい!」となるなら問題ありません。
しかし、現実はそう簡単にいかないことが多く、予算が合えば立地条件が合わない、性能は良いけど金額が微妙…ということが多々起こります。
建売住宅は元から決まっている部分が大きいので、希望通りはなかなか難しいですよね。
注文住宅よりコストが抑えられる分、妥協しなければならない部分も多くなりがちです!
何を一番優先するのかを決めておけば、良い物件に出会ったときに的確な判断ができます。まずは家族全員で、どんな家が欲しいのかをよく話し合ってみましょう。
2. 朝・昼・夜に周辺環境を確認する
日中は静かで快適な印象の地域でも、夜になると予想外の騒音や人通りの変化が生じることがあります。
また、昼間は明るく安全に見える場所でも、夜間は街灯が少なく暗くなり、防犯面で不安を感じる可能性も…。
環境は時間帯によって大きく変化するため、朝・昼・夜の異なる時間に複数回確認しましょう。
交通量の変化や近隣の施設からの音、照明の状況など、生活に直結する環境要因を総合的に評価できます。
なお、土地に関するチェックリストについては私の実体験をもとにした、Instagramの投稿を参考にしてみてください。
3. 総費用を試算する
建売住宅購入の際、物件価格以外にも多くの付随費用があり、これらを見落とすと予算超過や資金不足に陥る危険性があります。
物件購入代金と諸費用に加え、引越し費用や家具家電の購入費用などを含めた総額を算出しましょう!
たとえば、物件価格3,000万円の家を購入する場合、諸費用で約100万円、引越しと初期の家具家電購入で300万円程度かかる可能性があります。
これらの費用を詳細に試算すると、住宅ローンの適切な借入額を決定でき、引越しや新生活のための予算が確保できているかを確認できます。
4. 業者選定を入念に行う
建売住宅を賢く選ぶためには、信頼できる業者の選定が不可欠です。
以下の要素を備えているかチェックしましょう!
- 過去実績を確認する
- アフターフォローはあるか
- 住宅ローンの相談ができるか
- レスポンスが早いか
- メリットだけでなくリスクも教えてくれるか
バランスの取れた情報提供は、適切な判断を助け、将来の後悔を防ぐ重要な要素となります。
建売住宅は賢く選ぼう!プロに相談することで冷静な判断ができる
建売住宅は、注文住宅に比べると自由に選べない点も多いですが、コストや住宅購入までの期間を短縮できるといったメリットもあります。
しかし、本当にお得な物件かは詳細を確認してみないとわからず、賢く選ばないと欠陥住宅に当たってしまったり、失敗したりする可能性も少なくありません。
良い物件を見抜く目を養い、専門家の視点を活用することで、冷静な購入判断ができます!
建売住宅の検討を始めたら、気軽にすーさんに相談してみてください。
必要な知識や選び方のアドバイスはもちろん、実際の物件を確認しながら上手に選べるようサポートします!
無料で相談できるので、お気軽に活用してみてくださいね。