「天井の梁を活用しておしゃれな空間にしたい」
「おしゃれになるコツはあるの?」
「事例が知りたい」
梁は床や天井を支えるだけでなく、地震による倒壊を防いでくれる部材です。そんな天井の梁をあえて見せることで、開放的でおしゃれな空間が演出できます。
全体に開放感や立体感が生まれ経年変化が味わえるため、誰かに自慢したくなるでしょう。
しかし、梁をおしゃれに見せるには照明やインテリアとのバランスなど、いくつかのポイントを押さえる必要があります。
照明やインテリアは種類がたくさんあって迷いますよね!
この記事では、天井の梁をおしゃれに見せたいと悩んでいる人に、以下の情報を解説します。
- 天井の梁を見せるとおしゃれになる理由
- おしゃれに見せるコツ
- 梁を見せる時の注意点
- 天井の梁を使った事例
天井の梁で悩んでいる人は、ぜひ最後までお読みください!
天井の梁とは?あらわし梁と化粧梁の違いをサクッと解説
梁は家を支える重要な部材です。地面から垂直に立てて床や壁を支える柱に対して、水平に配置する梁は屋根や床を支えます。
梁は家にかかる荷重を分散させたり地震に抵抗させたりする重要な部材ですよ!
以前の日本家屋では、天井裏まで続く高い吹き抜けが特徴的でした。しかし、近年の住宅事情から二階部分の施工のため、天井の梁が見えない家づくりが主流になっています。
そんな中、あえて梁を見せて施工する「あらわし梁」や「化粧梁」が人気です。あらわし梁と化粧梁の特徴は、以下の通りです。
種類 | 特徴 |
---|---|
あらわし梁 | ・梁全体を見せて吹き抜けのようにする ・天井高を上げて梁の一部を見せる |
化粧梁 | ・鉄骨を木目シートなどで化粧する ・梁が構造上ないところに模した木を飾る |
梁を見せることで、シンプルになりがちな天井に立体感とアクセントが生まれるでしょう。
天井の梁でおしゃれ空間になる4つの理由
天井の梁を見せると空間がおしゃれになる理由は、主に以下の4つです。
- デザインのバリエーションが増える
- 開放感が出る
- 経年変化が味わえる
- 外観がおしゃれに見える
おしゃれになる理由を知ることで、理想の家づくりの参考にしてみてください。
1.デザインのバリエーションが増える
梁を見せるだけで、天井にアクセントが生まれ空間の印象が変わります。梁を使った演出方法は、以下の通りです。
- 照明の色や明るさを変える
- 植物を飾る
- インテリアと統一感を持たせる
吹き抜けの天井とも相性が良いですね!
また、梁を塗装すればどんなテイストの部屋にも合わせられます。ダークトーンの梁で空間にメリハリをつけたり、白く塗ってナチュラルな印象にしたりなど演出は自由自在です。人が集まる空間に、ぜひ活用してみてください。
2.開放感が出る
梁を見せるには構造上、天井を高くする必要があります。そのため、天井の中心を高くする折り上げ天井や吹き抜け天井の採用が一般的です。
梁の下に天井材がないため、実際に天井が高くなり奥行きや開放感のある室内になるでしょう。折り上げと吹き抜け天井の特徴は、以下の通りです。
種類 | 特徴 |
---|---|
折り上げ天井 | ・天井の中心部分を一段高くする ・二階建てなどに採用する |
吹き抜け天井 | ・上の階と下の階を吹き抜けで統一する ・より開放感がほしい時に採用する |
梁の高さが数十センチ高くなるだけで、想像以上に空間を広く見せる効果があります。
平屋や二階リビングであれば屋根の勾配を利用できるので、より開放感がアップしますよ!
3.経年変化が味わえる
木は、直射日光や湿度に当たると色が濃くなる経年変化を起こします。露出した梁も経年変化が起きるため、新築時とは違った美しさを味わえるでしょう。
また、無垢材を使用した梁であれば樹種によって変化に違いがでます。樹種ごとの経年変化の違いは、以下の通りです。
樹種 | 経年変化の違い |
---|---|
ヒノキ | ・白褐色から飴色へ ・自然な光沢感が増す |
スギ | ・白褐色から黄色がかった色へ ・深みが増す |
ナラ・オーク | ・茶色から濃い黄土色へ ・木目のコントラストがはっきりする |
ウォールナット | ・紫がかった濃い茶色から明るい色味へ ・木目がよりはっきりする |
家の歴史と共に、時代の流れを感じさせる思い出深い空間になりますね!
4.外観がおしゃれに見える
建物の高さが上がると、外観が間延びした印象を与えます。外観をおしゃれに見せるには、建物を一定の高さに抑える工夫が必要です。
天井の梁を見せると空間に広さを感じますが、床から上の階までの高さは変わりません。そのため、おしゃれな外観が維持できるでしょう。
せっかく建てたマイホームの外観を、ダサいなんて思われたくないですよね!
マイホームの外観がダサくならないポイントについては、関連記事「【自慢の家に】新築なのに外観がダサい6つの原因!おしゃれに見せるポイントや注意点も解説」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
天井の梁をおしゃれに見せるコツ4選
ただ単に天井の梁を見せただけでは、おしゃれな空間にはなりません。4つのコツを押さえて、後悔しないようにしましょう。
- 梁に照明を取りつける
- インテリアと梁の色をそろえる
- アクセントウォールを採用する
- 植物を吊るす
順番に解説します。
1.梁に照明を取りつける
梁に直接照明をつけると、空間の印象が大きく変わります。梁を見せる天井には、壁に埋め込めるダウンライトがおすすめです。
埋め込み式のため、他の照明器具よりも空間に圧迫感を与えません。局所的に明かりを照らすので、複数のダウンライトを配置して生活に応じた光量を調節しましょう。ダウンライトの種類は、以下の2つです。
タイプ | 特徴 |
---|---|
集光タイプ | ・一点に明かりを絞るタイプ ・手元をピンポイントで明るくできる |
拡散タイプ | ・明かりを拡散するタイプ ・全体を明るくしたい場所に使う |
また、梁にダクトレールを付けると内側に電流が流れて、さまざまな照明が利用できます。スポットライトやダクトライトもレール上であればどこでも取り付け可能です。
シーリングライトは広範囲に照らせますが、梁で光が遮られるのでおすすめしません!
新築の照明については、関連記事「【これで決まり】新築におすすめな照明9選!部屋ごとの選び方や失敗事例もあわせて解説」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
2.インテリアと梁の色をそろえる
梁の色や質感にインテリアを合わせると、空間に統一感が出ておしゃれに見えます。おすすめのテイストは、以下の通りです。
- 梁とフローリングの色を合わせた北欧風テイスト
- 全体をシンプルなインテリアで合わせたホテルライクテイスト
- カジュアルなインテリアと合わせたカフェ風テイスト
- 畳や和風の家具で合わせた和モダンテイスト
都会的な雰囲気のモダンテイストに憧れます!
また、モダンな雰囲気にしたい時は、梁の色と対比した強いコントラストの壁や家具にすればスタイリッシュな空間に仕上がるでしょう。
3.アクセントウォールを採用する
梁で天井を高くすると壁の面積が大きくなるため、壁の印象は重要です。天井の梁をおしゃれな空間に仕上げるには、壁の一面やコーナーにアクセントを加えるとおしゃれ度が増します。
壁の一面を梁と同じ色にしたり、布クロスや漆喰を使用したりすると印象が大きく変わるでしょう。布クロスは丈夫で耐久性があり、経年変化が楽しめる壁紙です。ホテルや美術館でも使用されるなど、高級感のある空間に仕上がります。
壁を漆喰にすれば、アトリエのような雰囲気が味わえますよ!
4.植物を吊るす
植物を吊るせば空間の有効活用ができますよ!
天井の梁に植物を吊るすと、おしゃれでリラックスできる空間が実現します。フェイクでもリラックス効果がありますが、できれば本物の植物がおすすめです。初心者にも育てやすい品種は、以下の3種類あります。
種類 | 特徴 |
---|---|
ポトス | ・暑さに強く涼しげな印象を与える ・土が乾いたら水を与える ・育てやすく増やしやすい |
エアプランツ | ・土や水が要らないので気軽に飾れる ・直射日光を嫌う ・週に一回程度霧吹きする |
グリーンネックレス | ・鈴のような緑のビーズが連なる多肉植物 ・日当たりと風通しが良い環境を好む ・過湿を嫌うので水やりに注意する |
植物を吊るすと、常に視界に入るので水やりを忘れにくくなり長く楽しめるでしょう。
天井の梁を見せる時の3つの注意点
天井の梁を見せる家づくりは、以下の3つの注意点があります。
- 冷暖房の効果が弱くなる
- 照明の設置に工夫が必要になる
- 梁に埃が溜まる
解決策も紹介しているので、参考にしてみてください。
1.冷暖房の効果が弱くなる
梁を見せる家づくりは天井が高くなり空間が広くなるため、冷暖房の効果が弱まってしまいます。特に暖房は暖かい空気が天井付近に溜まってしまい、居住空間が暖まりません。
吹き抜けであれば、さらに時間がかかりますね!
そこで、シーリングファンやサーキュレーターを設置して空気を循環させましょう。また、高気密高断熱の住宅にするなど、天井の梁を見せる家は工夫次第で快適に過ごせます。
しかし、天井の梁を見せる家を建てるか迷っている人やおしゃれに仕上げる自信がない人は、ぜひ「すーさんの相談窓口」を利用してみてください。
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2.照明の設置に工夫が必要になる
天井が高いと、照明の数を決めるのは悩みますよね!
天井が高いと、ダウンライトの明るさが足りない場合があります。一般的に、一帖辺りを照らす明るさは300~500ルーメンです。しかし、ダウンライトの機種によって光の総量や照度が異なるため、正確な設置数はわかりません。
照明は、専門の業者やプロに相談して決めていきましょう。また、ダウンライトには明かりを絞るタイプと拡散するタイプがあります。キッチンなど、手元を強く照らしたい時は絞るタイプがおすすめです。
3.梁に埃が溜まる
梁が露出している家は、掃除が大変です。梁の上に埃が溜まりやすくなり、ハウスダストの原因になってしまいます。
ホームセンターなどで脚立や柄の長いモップなどを購入して、掃除ができる環境を作りましょう。自身での掃除が難しい場合には、掃除のプロにお願いすることを検討してみてください。
手間やケガの心配が減りますよ!
なお、掃除の負担をなくしたいなら、天井に取り付けるタイプの梁を選択するのがおすすめです。
天井の梁でおしゃれな家の事例3選
ここでは、天井の梁をおしゃれに演出している3つの事例を紹介します。
- 開放感を残して空間を分ける
- ブラウンの梁が空間の奥行きを演出する
- 梁を吹き抜けのアクセントにする
理想に近い事例があれば、ぜひ参考にしてみてください。
1.開放感を残して空間を分ける
床と天井に梁に合わせた色の木目を使用して統一感を持たせた、おしゃれな雰囲気の和モダンです。リビングと和室の天井を高くして開放的な空間を実現しています。
梁を見せることで、視覚的な空間の区分けを可能にしました。
和室を意識した家づくりは素敵ですね!
2.ブラウンの梁が空間の奥行きを演出する
白を基調とした空間にブラウンの梁が視線を集め、空間に奥行きを感じさせています。周囲より一段高い折り上げ天井が、室内をより広く見せる家づくりです。
折り上げ天井は低コストで空間に開放感を与えますよ!
折り上げ天井については、関連記事「【住宅のプロが解説】折り上げ天井で後悔する5つの理由!押さえておきたいコツも紹介」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
3.梁を吹き抜けのアクセントにする
吹き抜けの窓の日差しに、梁のアクセントが空間をおしゃれに演出します。安心感が得られる低い天井と吹き抜けの開放感を両立させたリビングです。
梁に直接取り付けたスポットライトが、空間に立体感を出します。
床に置いたインテリアグリーンが家を広く見せていますよ!
天井の梁を工夫しておしゃれなマイホームにしよう
天井の梁を見せることで開放感やデザイン性が高まり、おしゃれな空間に仕上がります。また、統一感のあるテイストや照明にこだわれば誰かに自慢したくなる家づくりが実現するでしょう。
吹き抜けや屋根の傾斜を利用すれば、より開放的な空間に仕上がりますよ!
しかし、木材選びや照明の数・メンテナンス方法など、家づくりにはわからないことがたくさんありますよね。
悩んだ時は、すーさんの相談窓口でアドバイスをもらいましょう!
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