「鉄筋コンクリートの家づくりが得意なハウスメーカーはどこ?」
「坪単価は高くなる?」
「注意点が知りたい」
地震が頻繁に発生する日本では、強度の高い鉄筋コンクリート造の一戸建ては魅力的に感じるでしょう。
とはいえ、メーカーを選ぶ基準がわからないことから、どこに依頼すればいいか悩みます…!
そこでこの記事では、鉄筋コンクリートの家の建築におすすめのハウスメーカーについて以下の内容を解説します。
- おすすめのハウスメーカー
- ハウスメーカーの比較ポイント
- 魅力と注意点
鉄筋コンクリートの家を建てる際のポイントなど詳しく解説しているので、ぜひ最後までお読みください!
鉄筋コンクリート造(RC造)の一戸建てにおすすめのハウスメーカー10選
鉄筋コンクリート造の一戸建てにおすすめのハウスメーカーは、以下の10社です。
- 大成建設ハウジング
- レスコハウス
- 百年住宅
- トヨタT&S建設
- 露木建設
- 山川設計
- 三菱地所ホーム
- ミサワホーム
- ウチヤマ建設
- RCdesign
それぞれのハウスメーカーの特徴を解説するので、一つひとつ確認していきましょう。
1. 大成建設ハウジング
項目 | 概要 |
---|---|
建築実績 | 1969年創業 |
構造・工法 | プレキャスト工法 |
アフターフォロー | 60年間安心サポートプログラム |
大成建設ハウジングは、強靭な住宅「パルコン」を扱うハウスメーカーとして広く知られています。大型のコンクリートパネルを使用し、床・壁・屋根を一体化させることで高い耐震性を実現するのが特徴です。
大型のコンクリートパネルは、一戸建て全体が強固な壁式構造となるため、揺れや変形を最小限に抑えます。
「パルコン」の高い強度は、東日本大震災など過去の大地震でも実証されています!
2. レスコハウス
項目 | 概要 |
---|---|
建築実績 | 1966年創業 建築実績1万5千戸 |
構造・工法 | WPC(ウォール・プレキャスト・コンクリートパネル)工法 |
アフターフォロー | 60年保証プログラム |
レスコハウスは「災害レス・コンクリート住宅」というキャッチコピーで有名なハウスメーカーです。
WPC(ウォール・プレキャスト・コンクリートパネル)工法を採用しており、強度と密度の高いPCパネルを使用することで、耐震性と耐久性に優れた一戸建てを提供しています。
WPC工法の特徴は、一般的な柱・梁で構成される木材軸組工法とは異なり、壁全体で地震の力を受けとめることです。
壁全体で揺れを分散するため、外部から加わる力が一箇所に集中せず、建物全体の揺れが少なくなります。さらに、PCパネルは他の建材に比べて非常に重く密度が高いため、遮音性にも高い効果を発揮します。
3. 百年住宅
項目 | 概要 |
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建築実績 | 1975年創業 鉄筋コンクリート住宅着工頭数10年連続1位 |
構造・工法 | WPC(壁式プレキャストコンクリート)工法 |
アフターフォロー | 構造躯体35年保証 |
百年住宅は、その名の通り長期間にわたって安心して住める住宅を提供するハウスメーカーです。WPC(壁式プレキャストコンクリート)工法を採用することで、低コストと高品質を両立しています。
工場で製造したパネルを使用するため、現場作業が少なく工期の大幅な短縮を実現しているのもポイントです!
また、百年住宅では断熱材として、発泡ウレタンを外壁全体に吹き付けることで、屋外と屋内の温度差を小さくしている点も見逃せません。温度差を小さくすることで、鉄筋コンクリート造の弱点である結露対策をしています。
4. トヨタT&S建設
項目 | 概要 |
---|---|
建築実績 | 1950年創業 |
構造・工法 | プレキャストコンクリート工法 |
アフターフォロー | 10年保証サポート |
トヨタ自動車の連結子会社であるトヨタT&S建設は、高品質な鉄筋コンクリートの一戸建てを提供しています。工場で厳格な生産管理の下に製造されたコンクリート製品を使用するため、均一で高品質な仕上がりが特徴です。
品質以外にも工場での製造にはメリットがあり、現場での作業工数の削減や、騒音や産業廃棄物の低減にもつながります。
環境に配慮した工法を重視している点も、トヨタT&S建設の大きな特徴です。
5. 露木建設
項目 | 概要 |
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建築実績 | 1964年創業 |
構造・工法 | RC(鉄筋コンクリート)造 |
アフターフォロー | 10年ごとの有償建築物診断 |
長年培ってきたコンクリート施工技術を元に、鉄筋コンクリート造の注文住宅や集合住宅を提供するのが露木建設です。
露木建設の建てる家の特徴は、水セメント比を低く抑えた、高い耐久性を有したコンクリートにあります。
水の割合が少なくなるほど、ひび割れの少ない家が完成します!
コンクリートの打設技術の高さは、家の耐久性を高めるだけではなく、住宅の美観をも左右する重要なポイントです。
6. 山川設計
項目 | 概要 |
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建築実績 | 1989年創業 800棟を超える施工実績 |
構造・工法 | RC構造 |
アフターフォロー | 瑕疵担保10年保証(延長可) |
首都圏の限られた土地でも建てられるノウハウが、山川設計の強みです。10数坪程度の狭小住宅でも、オーダーメイドキッチンや造作家具で、あなたの家づくりを全力でサポートします。
RC造を活かしたシアタールームやスタジオなどの設計にも対応してもらえるんですね!
また、RC住宅では難しいとされる、リフォームやリノベーションに対しても実績がある点は見逃せません。リフォームを少しでも考えている方におすすめのハウスメーカーです。
7. 三菱地所ホーム
項目 | 概要 |
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建築実績 | 1984年開業 グッドデザイン賞など各賞を受賞 |
構造・工法 | 工法フリー(フルオーダー) |
アフターフォロー | 10年保証(10年目以降は10〜15年ごと) |
フルオーダーの自由設計で、あなたのあらゆる希望を叶えてくれるのが三菱地所ホームです。実績のあるハウスメーカーとしての技術力と総合力に、建築家の発想とデザインが加わることで、家づくりの満足感をさらに高めてくれます。
三菱地所ホームと建築家のダブルチェックで高品質な家が完成します!
アフターサポートについても10年保証による無償定期点検、10年以降もメンテナンスを定期的に実施することで、長く安心して住めるのが特徴です。
8. CDO(ミサワホーム)
項目 | 概要 |
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建築実績 | 2003年設立 累計実績120万戸 |
構造・工法 | 鉄筋コンクリート造・木質パネル工法・鉄骨造 |
アフターフォロー | アフターメンテナンス・リフォーム |
CDO(CENTURY DESIGN OFFICE)は、ミサワホームの「ミサワデザイナーズ」から選び抜かれた精鋭メンバーで、あなたの理想の家づくりを叶えるのが特徴です。
グッドデザイン賞を30年連続で受賞した数々の住宅は、美しいだけではなく品質・性能・コストなどあらゆる面で優れています。
鉄筋コンクリート造に、木質パネル工法や鉄骨造を自由に組み合わせられる技術力とデザイン力が光ります!
また、ミサワホームの保証制度やアフターメンテナンスが受けられるため、住み始めはもちろん、住んでからも長く安心できるのが特徴です。
RC造の生み出す自由なデザインと重厚感、高級注文住宅に憧れを持つ方はCOD(ミサワホーム)に相談してみてください。
9. ウチヤマ建設
項目 | 概要 |
---|---|
建築実績 | 1957年創業 マンション・ビルの建設実績あり |
構造・工法 | 鉄筋コンクリート造 |
アフターフォロー | (記載なし) |
ウチヤマ建設の強みは、確かな技術力が必要な商業ビルや賃貸マンションに加えて、医療・福祉施設に教育施設など、幅広い建築実績があることです。高い技術力を活かした個人宅の設計では、非常時の地下室や屋上の利用など、あらゆる希望に柔軟に対応してもらえます。
防音性能を活かして、ピアノ教室を開ける家まで作ってしまうとは驚きです!
耐久性の高いRC住宅だからこそ、長く住むことを考えた2世帯住宅はもちろん、3世帯にまで対応できる家づくりをウチヤマ建設ならば叶えられます。
10. RCdesign
項目 | 概要 |
---|---|
建築実績 | 1982年設立 RC断熱工法で注文住宅都内No.1 |
構造・工法 | RC(鉄筋コンクリート)造 |
アフターフォロー | リフォーム&リノベーション対応 |
住む人のライフスタイルに合わせたデザインが、RCdesignの特徴です。独自のRC断熱型枠システムを採用することで、工期の削減と品質の均一化を実現しています。
RC断熱型枠システムは、FRP製型枠と断熱材を組み合わせた型枠システムです。
コンクリートの枠に必要なベニヤ板を使用しないため、ごみの減量と環境対策にも効果があります!
RC造特有の重さによる地盤沈下などの問題に対しては、地盤保証システムで万が一の際もサポートが受けられるため安心です。
また、RC造では難しいリフォームやリノベーションにも対応しているハウスメーカーなのも見逃せません。
鉄筋コンクリートを用いた高級住宅を建築できるハウスメーカーについては、関連記事「【金持ちが建てる】高級住宅のハウスメーカーおすすめ10選!家づくりのプロが厳選して紹介」でも詳しく解説しています。こちらもぜひチェックしてみてください。
鉄筋コンクリート造(RC造)の一戸建てハウスメーカーを比較する3つのポイント
鉄筋コンクリートの家を建築できるハウスメーカーを選ぶ際には、以下の3つの点に着目しましょう。
- 建築実績
- 坪単価
- アフターサービス
それぞれ詳しく解説します。
1. 建築実績
ハウスメーカーを選ぶ際には、建築実績の確認が大切です。鉄筋コンクリートの一戸建ては特に専門的な技術が必要なため、過去の実績を確認することで信頼性を評価できます。
具体的な確認方法としては、各ハウスメーカーのWebサイトをチェックしてみてください。過去の建築事例として、家の外観や内装の写真が掲載されています。
建築事例を見て、耐久性などの機能面や自身が希望するデザインに近い住宅が建てられるか確認しましょう!
また、多くのハウスメーカーのWebサイトでは、自社が建築した家が過去の大災害にどの程度耐えられたのか紹介していることがあります。実際の被災後の写真なども掲載されている場合があるので、耐震性や耐久性を確認する際に役立つので確認しておきましょう。
2. 坪単価
複数の会社に見積作成を依頼した際、比較するポイントのひとつが坪単価です。
坪単価とは1坪あたりの建築費です。延床面積50坪の家で5,000万円の建築費だと、坪単価は5,000万円÷50坪=100万円になります。
例えば、A社とB社の建築デザインがほぼ同じで、決めきれない時に坪単価を求めて比べてみましょう。坪単価が高い時には高い理由を、低い時には低い理由を見積書の内容で確認したり、ハウスメーカーの担当者に聞いてみたりしてみてください。
ただし、坪単価は家のグレードにも大きく左右されるので、単純な比較が難しいことを忘れてはいけません。見積作成を複数社に依頼する際は、比較しやすいようになるべく同じ条件で依頼するのがコツです。
坪単価はあくまで目安として捉えてください!ほぼ同じ坪単価の時は、見積の詳細を見比べましょう!
一方で、複数社の見積を比べた際、異常に坪単価が低い会社は要注意です。品質や施工に問題がある可能性もあるため、坪単価の安さだけで即決することは避けましょう。
3. アフターサービス
家は長期間使用するものであり、充実したアフターサービスは欠かせません。特に鉄筋コンクリートの一戸建ては他の工法と比べて高額なため、万が一のトラブルやメンテナンスに対応してくれるかを確認しておくことが大切です。
具体的には、無料での点検やメンテナンス期間、有償での点検や修理の内容を確認しましょう。多くのハウスメーカーでは、定期的な点検サービスや長期保証を提供しています。
充実したアフターサービスを提供しているハウスメーカーを選べば、長く安心して住宅に住めますね!
ここまで、ハウスメーカーを紹介してきましたが、自分に合った会社を選びきれないとお悩みの方は、すーさんの相談窓口をご利用ください。
機能面やデザイン面などから、あなたに合ったハウスメーカーをご紹介します!
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一戸建ての鉄筋コンクリート造(RC造)について価格もサクッと解説
鉄筋コンクリート造はRC造とも呼ばれていて、鉄筋を張り巡らした後に、コンクリートを流し込んで構造を作成する工法です。
鉄筋の柔軟性と、コンクリートの高耐久を併せ持っています!
したがって、鉄筋コンクリート造は耐火性や遮音性など高い耐久性を誇ります。一方で、木材よりも建築資材費が高くなるため、木造住宅と比べて建築コストが高くなるのがデメリットです。
一戸建てに用いられる主な工法をそれぞれ比べると、下表のとおりなので比較検討する際の参考にしてみてください。
コスト | 耐震性 | 耐火性 | 遮音性 | |
---|---|---|---|---|
鉄筋コンクリート | △ | ◎ | ◎ | ◎ |
木造 | ◎ | △ | × | × |
鉄骨造 | 〇 | 〇 | × | 〇 |
他の構造と比較すると、鉄筋コンクリートの家の特徴がよくわかりますね!
ちなみに、名前のよく似た鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC)とRC造は別物です!
鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC)は、鉄骨の周囲を鉄筋で補強してコンクリートを流し込んだ構造で、主に高層マンションや高層ビルに使われます。
鉄筋コンクリート造(RC造)で一戸建てにする6つの魅力
鉄筋コンクリート造の一戸建てにする6つ魅力を紹介します。
- 耐久性が高い
- 耐震性が高い
- 防火性が高い
- 防音性・遮音性が高い
- 気密性・断熱性が高い
- デザインの自由度が高い
木造や鉄骨造と迷っている方は、鉄筋コンクリート造の良さを改めて確認してください。
1. 耐久性が高い
鉄筋コンクリート造の一戸建ては、高い耐久性を持っているのが魅力です。法定耐用年数は、木造住宅の約2倍である47年と言われています。
木材に比べて劣化しにくく、長期間にわたって安定した性能を発揮するのが大きな理由です。また、湿気による腐食やシロアリなど害虫の影響を受けにくく、木造住宅に比べてメンテナンスの手間が少ない点も魅力です。
メンテナンスが少ないと、長期的に見て維持費用を抑えられますね!
参照:国税庁|令和5年分 確定申告書等作成コーナーよくある質問
2. 耐震性が高い
鉄筋コンクリート造の一戸建ては、耐震性に優れています。横方向を鉄筋が、縦方向をコンクリートが支えることで、全体の重量を「面」で支える構造だからです。
東日本大震災のような大規模な地震でも、鉄筋コンクリート造の住宅は被害が少なかったという実績があります!
鉄筋コンクリートの家は大きな地震だけではなく、度重なる小さな地震にも強い耐性があるため、安心して住み続けられます。地震の多い日本において、高い耐震性は大きなメリットです。
3. 耐火性が高い
鉄筋コンクリート造の一戸建ては、耐火性に優れているのが特徴です。家の内部で火災が発生しても隣家から延焼の危険があっても、鉄筋コンクリートは高温と火炎に強いため、全焼や倒壊を防げます。
木造住宅や鉄骨造の住宅に比べて、火災による被害を最小限に抑えられます!
また鉄筋コンクリート住宅は、火災保険の料率が低く設定されることが多いため、長期的なコスト面でも有利です。
なお、火災保険について詳しく知りたい方は、火災保険申請サポート | リペマで調べることをおすすめします。「【火災保険の免責金額とは?】設定方法やポイントについて徹底解説」では、保険加入の際に迷いやすい免責金額について詳しく解説してくれているので、一度確認してみてください。
4. 防音性・遮音性が高い
鉄筋コンクリートは構造上、他の構造よりも内部の充填率と密度が高くなります。振動が伝わりにくく、遮音性と防音性が高いのがメリットです。
音は波で、物体を振動させることで伝わります。コンクリートは重くて振動しにくいため、空気や木材よりも音が伝わりにくい性質を持っています!
交通量の多い道路に面していたり近くに線路があったりしても、外部からは音が伝わりにくいため、静かでストレスのない生活を実現可能です。また、内部からの音も外部に伝わりにくいため、楽器の演奏や大音量での音楽・映画鑑賞を楽しみたい方にもおすすめです。
近隣の騒音に悩むことなく、自宅からの音漏れも心配することなく、自分の生活や趣味を楽しみましょう。
5. 気密性・断熱性が高い
壁にコンクリートを流し込む鉄筋コンクリート造の家は、木造住宅よりも気密性と断熱性が高いのが特徴です。気密性が高くなり空気の流入や流出を防げると、屋外と室内の間で熱交換が起きないため断熱性も高くなります。
冷たい飲み物はぬるくなりにくく、熱い飲み物は冷めにくい魔法瓶のようですね!
高い気密性と断熱性の家では、外気温が変化しても室温は変化しにくくなります。つまり、室温を一定に保ちやすいのがメリットです。
室温を一定に保てると冷暖房効率が向上するため、光熱費を削減できます!
6. デザインの自由度が高い
鉄筋コンクリートは強度が高いため、間取りの自由度やデザイン性の高い家を建てられます。例えば「曲線を取り入れた外壁」や「丸みを帯びた屋根」など、斬新なデザインを実現可能です。
個性的で魅力的なデザインの家づくりができますね!
家の内部のデザインにおいても、自由なレイアウトが可能です。壁の位置や形状を自由に設定できるため、ライフスタイルに合わせて、使い勝手の良い間取りや動線を実現できます。
鉄筋コンクリート造(RC造)で一戸建てにする際の5つの注意点
鉄筋コンクリート造は高い耐久性やデザイン性などの魅力がある一方で、注意点もあります。ここからは、鉄筋コンクリート造の家を建てる際、注意すべき点を5つ解説します。
- 建築コストが高い
- 地盤改良が必要になることがある
- 結露しやすくカビや湿気に弱い
- 温まりにくく冷めにくい
- リフォームに不向き
一つひとつ確認していきましょう。
1. 建築コストが高い
鉄筋コンクリート造の一戸建ては、使用する材料や施工方法が特殊なため、建築コストが高くなります。鉄筋コンクリート造における1㎡あたりの工事費用は全国平均で約30万円と、木造住宅の約20万円に比べて約10万円も高額です。
ただし、鉄筋コンクリートの家はイニシャルコストは高額ですが、長寿命であることを考慮するとランニングコストが良いとも言えます。
例えば、木造住宅には定期的にシロアリ駆除が必要(5年に1回程度)ですが、鉄筋コンクリート造では必要ありません。
イニシャルコストを抑えるために、複数のハウスメーカーに見積作成を依頼して、比較検討しましょう!
参照:国税庁|地域別・構造別の工事費用表(1㎡当たり)【令和6年分用】
2. 地盤の改良が必要になることがある
鉄筋コンクリート造の一戸建てを建てる際には、地盤改良が必要になる場合があります。鉄筋コンクリートが重いため、安定した地盤が求められるからです。
実際、建築する際には地盤調査を行い、必要に応じて地盤改良工事を行います。表層改良工事や杭打ち工事など、地盤の状態に応じた適切な処置が必要です。
地盤改良工事の費用は、地盤の強度や建てる家の階数などにも左右されます。一般的な土地に一戸建てを建てる場合は調査費用で数万円、表層改良で約50万円、杭打ちには約100~200万円が必要です。
地盤改良工事は建築コストに大きく影響するため、事前にしっかり確認しましょう。
3. 結露しやすくカビや湿気に弱い
鉄筋コンクリートの一戸建ては、気密性が高いため、湿気がこもりやすくカビが発生しやすくなります。
特に日本のような湿度の高い環境では、適切な湿気対策が必要です!
湿気対策としては、適切な断熱材を使用して、換気システムを導入するのがおすすめです。例えば、発泡ウレタンなどの断熱材を使用することで、屋外と室内の温度差を小さくでき、結露を防げます。
また、24時間換気システムを導入すれば、室内の湿気を効率的に排出できるため、カビの発生を防ぐことにも効果を期待できます。
4. 温まりにくく冷めにくい
コンクリートは冷たくなると、なかなか温まらない性質を持っているのが特徴です。温まりやすく冷めやすい金属と逆の性質で、熱伝導性が低いと表現します。
熱伝導性の低さを体感しやすいのは冬で、断熱処理が不足していると壁から冷気を感じることもあります(冷輻射)。
夏にトンネルや鍾乳洞などに入ると、涼しく感じるのと同じですね!
年中冷輻射にさらされるリスクのあるRC造に住むと、体温が下がりやすく、基礎代謝が下がる恐れもあることから「RC造の家は早死する」と心配する声もあります。
ひと昔前よりも外装の断熱性や内装の機能が向上したため、そのような心配はありません。むしろ熱伝導性が低いため、冷暖房の光熱費がお得です!
鉄筋コンクリート造の家づくりでは、断熱性にこだわりつつ、内装で快適性をあげましょう。温湿度コントロールがしやすいため、全館空調の導入もおすすめです。
断熱性能については、私のInstgramの投稿をチェックしてみてください!気密の重要性について詳しく解説しています!
5. リフォームに不向き
鉄筋コンクリート造は強度の高さがメリットである一方で、穴を開けるなど軽いDIYすら向かないデメリットがあります。つまり、壁を破る、増築するなどのリフォームには向きません。
壁を破るだけでも、大規模な工事が必要になる場合があります!
コンクリート壁は切断が難しく、叩き割ろうとすると開放予定の場所以外にも振動が伝わり、ひび割れによる耐久力の低下などリスクが生じるからです。
将来的にリフォームの可能性が少しでもあるならば、設計段階で考慮しておくのが良いでしょう。
新築の設計時に、リフォームやリノベーションの実績があるハウスメーカーに依頼するのもおすすめです!
鉄筋コンクリート(RC造)一戸建ては実績のあるハウスメーカーに依頼しよう
鉄筋コンクリート造の一戸建てを建てる際は、専門性の高いハウスメーカーを選ぶことが大切です。鉄筋コンクリート造は特殊な技術と知識が必要なため、信頼できるハウスメーカーを選ぶことで、安心して家づくりを任せられます。
実績に加えてアフターサポートも確認しましょう!
しかし、自分に合ったハウスメーカーがわからないなど、鉄筋コンクリート造の一戸建てで不安や心配があるという方は、すーさんの相談窓口をご利用ください。
ハウスメーカーの営業マンとして15年の経験のある私が、あなたの家づくりに合うハウスメーカーや、家づくりの不安や心配をスッキリ解消します!