「ルーフバルコニーをつくって後悔する?デメリットは?」
「おしゃれなルーフバルコニーをつくりたい!」
「メンテナンス費用や手間を知りたい!」
ルーフバルコニーは、住宅に開放的な空間をつくれるため人気です。
ルーフバルコニーでBBQをしたいという夢を持っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、ルーフバルコニーをつくる際には、費用面や周辺の家への配慮などさまざまな注意点があります。ルーフバルコニーをつくって後悔しないためにも、注意点の理解が大切です。
この記事では、大手ハウスメーカーに15年以上勤めた経験のある筆者が、ルーフバルコニーについて以下の内容を解説します。
- 後悔する理由
- メリット
- 後悔しないための設計のポイント
- 事例
後悔しないルーフバルコニーの設計について解説していますので、ぜひ参考にしてみてください!
ルーフバルコニーとは屋根部分を利用したバルコニー
ルーフバルコニーとは、階下の屋根部分を利用した屋外スペースです。屋根がなく、開放的な空間であることが大きな特徴です。
一般的なバルコニーとは建物から張り出していない点で、インナーバルコニーとは屋根がないという点で異なります。またベランダとは、建物から張り出していない点と屋根がない点が違いです。
建物から張り出していないため、室内のスペースとのバランスによっては大きな空間をつくれますよ!
ルーフバルコニーをつくって後悔する5つの理由
ルーフバルコニーは開放的で魅力的な空間ですが、つくって後悔したという声もあります。こちらでは、ルーフバルコニーで後悔する理由を5つ紹介します。
- 初期費用が高い
- メンテナンスに費用と手間がかかる
- 天気や気候に使用できない日が多い
- 周囲の視線や騒音などへの配慮が必要
- 子どもの安全性に懸念がある
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 初期費用が高い
ルーフバルコニーの導入費用は高額です。構造や大きさによって設置費用は異なりますが、150〜200万円以上ほどかかります。
防水工事や床の補強、手すりの取り付けなどが必要な場合には、さらに、費用が増加しますよ!
2. メンテナンスに費用と手間がかかる
ルーフバルコニーは、屋根がないため床の防水施工の劣化が早くなります。そのため、定期的なメンテナンスが必要です。
メンテナンス費用は、5~10年で十万円単位の費用がかかることもあります。
また、屋根がないためゴミが溜まりやすく、排水口がつまらないように掃除をする手間もかかります。
費用面だけでなく、日々の掃除といったメンテナンスを手間に感じる方も多いでしょう!
3. 天気や気候に使用できない日が多い
ルーフバルコニーは屋根がないため、天候の影響を大きく受けます。雨や強風の日は、屋根がないルーフバルコニーの利用は困難です。
また屋外空間であるため、夏は暑く冬は寒く感じ、年間を通して利用できる日はそれほど多くありません。
天候のリスクを減らすためには、雨よけの設置を検討する必要があるでしょう!
4. 周囲の視線や騒音などへの配慮が必要
ルーフバルコニーは、視線を遮るものがないため隣家の視線が気になります。また、子どもの遊び場やBBQなどとして使用する場合には、騒音や煙などが周囲に影響することも考えられます。
隣家に配慮して、結局ルーフバルコニーを使わなくなったということにもなりかねません。
5. 子どもの安全性に懸念がある
ルーフバルコニーのフェンスの高さは一般的に1.1~1.5m程度です。
1.1~1.5mのフェンスは、踏み台があれば小学生でも超えられてしまう高さです!
転落の危険性から子どもだけで遊ばせることが難しく、使わなくなったという声もあります。
ルーフバルコニーをつくる3つのメリット
ルーフバルコニーには注意点がある一方で、多くのメリットもあります。主に以下の3つです。
- 日当たりがよく開放感がある
- 屋外活動スペースとして多目的に利用できる
- 土地の有効活用ができる
一つひとつ見ていきましょう。
1. 日当たりがよく開放感がある
ルーフバルコニーの最大の魅力は、開放的な空間であることです。屋根がなく開けた構造は、広々とした視界と開放感があります。
とくに都市部の狭い居住環境においては、価値がありますよね!
また、ルーフバルコニーは大きな窓を設置すれば部屋の延長に見えるため、一体化して広く見えます。
日当たりが良い家のメリットについては関連記事「【良いこと尽くめ】日当たりのいい家の5つのメリット!方角ごとの違いや悪い場合の改善策を紹介」でも解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
2. 屋外活動スペースとして多目的に利用できる
ルーフバルコニーは広いスペースがあるため、屋外でのさまざまな活動に利用できます。
たとえば、アウトドア用の家具を設置して、家族や友人と食事を楽しめます。また、子どもやペットと一緒に屋外で遊ぶスペースとしても良いでしょう。
さらにガーデニングやヨガなど、自然を感じながら楽しむ活動にも最適ですね!
3. 土地の有効活用ができる
ルーフバルコニーは本来使用できない屋根になる部分を活用するため、土地の有効活用になります。庭が欲しいけれど、土地が足りないという方におすすめです。
狭い土地であっても屋外スペースが取れることは、大きなメリットですね!
土地が狭い狭小住宅については関連記事「【恥じる必要なし】狭小住宅がみじめと言われる5つの理由!メリットや間取りのポイントも解説」で詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてください!
ルーフバルコニーをつくって後悔しないための設計のポイント4選
ルーフバルコニーで後悔しないためには、慎重な設計計画が必要です。こちらでは、ルーフバルコニーを設計する際に考慮すべきポイントを4つ解説します。
- 使用目的を明確にする
- 目隠しを付ける
- 適切な高さの柵・手すりを設置する
- メンテナンスしやすい床材を選ぶ
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 使用目的を明確にする
ルーフバルコニーを設計する際には、使用目的の明確化が重要です。
使用目的が明確であれば、最適な広さや設備の設計が可能になります。
たとえば、利用方法によって、目隠しの有無や柵・手すりの設置の仕方などが変わります。
利用方法にあわせて設計すれば、使えなかったという後悔は少なくなるでしょう!
2. 目隠しを付ける
ルーフバルコニーを設置する際には、隣接する建物からの視線やプライバシーへの配慮も重要なポイントです。
具体的には、目隠しの設置や周囲にある家の窓の位置に応じて向きを変えるといった対策が必要です!
目隠しには、シェードやすだれの利用がおすすめ。ポリエチレン製のシェードであれば、雨を弾き劣化を防げます。
また格子の細かいフェンスは、目隠しとしての活用もできます。
3. 適切な高さの柵・手すりを設置する
人やものの落下を防ぐために、適切な高さの柵や手すりの設置が重要です。とくに子どもの遊び場を想定する場合は、柵の間隔を狭くするか、壁を立てるなどの対策が必要です。
ただし高い柵を設置すると、光が入りにくくなる、風通しが悪くなるなどのデメリットがあります。
洗濯物の干場として活用する場合には、自然光の入り方や風通しを考慮した設計にしましょう!
4. メンテナンスしやすい床材を選ぶ
管理の手間を減らすために、メンテナンスが楽な耐候性のある床材がおすすめです。耐候性のある床材ならば、長期間にわたって美しい状態を保てます。
具体的には、樹脂製の床材は防水性が高く、気温の影響を受けにくいためおすすめです!
一方で、タイルはカラーや素材の種類が豊富でおしゃれですが、スキマができやすくゴミの掃除が手間になります。また、天然木の床材は温かみのある風合いがありますが、湿度の影響を受けやすく丁寧な手入れが必要です。
「すーさんの相談窓口」では、設計のアドバイスや施工実績が豊富なハウスメーカーの紹介などができます。ルーフバルコニーの設置を検討されている方は、ぜひ一度ご連絡ください!
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後悔しないルーフバルコニーの事例3選
ルーフバルコニーの魅力的な配置事例をタイプごとに3つ紹介します。
- 3階建ての広々としたルーフバルコニー
- 狭小地の屋上ルーフバルコニー
- 室内空間との繋がりを意識したルーフバルコニー
一つひとつ見ていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
1. 3階建ての広々としたルーフバルコニー
こちらは、3階のフロアを使って広いルーフバルコニーをつくった事例です。3階部分を活用すると、周辺の2階建ての家からの視線を気にせずに使えます。
3階に設置したルーフバルコニーは屋上のような感覚で利用できますね!
2. 狭小地の屋上ルーフバルコニー
狭小地ではルーフバルコニーの設置によって、屋外空間をつくれます。こちらの事例は、15坪の狭小地ですが、3階部分をルーフバルコニーにすることで、ゆとりの空間を生み出しています。
狭小地では隣の家との距離が近いので、ルーフバルコニーがあると開放感が生まれますね!
3. 室内空間との繋がりを意識したルーフバルコニー
こちらの事例は、2階のリビングと一体的に活用できるルーフバルコニーです。
リビングとルーフバルコニーの間が大開口の窓になっています。
屋内と屋外の空間が一体化して、開放的な空間になっている事例です。
ルーフバルコニーで後悔しないためには実績のあるハウスメーカーを選ぼう
ルーフバルコニーを設置する際には、防水性能や目隠しなど設計のポイントが数多くあります。
適切な設計をしないと「使い勝手が悪い」「メンテナンスの手間が増える」などの理由から後悔することになります。
後悔しないルーフバルコニーづくりのためには、施工実績が豊富な専門性の高いハウスメーカーへの依頼がおすすめです。ハウスメーカー選びや設計面の相談は「すーさんの相談窓口」をご利用ください。
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