「新築で家の外壁をタイルにしたら後悔する?」
「タイルの外壁材にはどのような種類がある?」
「メリット・デメリットを知りたい」
マイホームの外壁をタイル張りにしたいと考える方は多いかもしれませんが、後悔するケースもあります。外壁タイルは、初期費用や固定資産税が高い他、いくつかデメリットがあるためです。
この記事では、15年以上の住宅販売の経験がある筆者が、以下の内容を解説します。
- 外壁タイルの種類
- 後悔する理由
- メリット
- 後悔しないための対策
理想の暮らしを実現したい方は、事前に後悔しないための対策を知っておきましょう!
外壁タイルとは?後悔するって本当?
外壁に使われるタイルは、土や石・砂などの自然素材を高温で焼いて成形した無機質の素材です。
外壁タイルは、もともと自然界にある素材を使っているので、雨風や紫外線などに強く、劣化しにくいといった特徴があります。
外壁タイルにはメリットだけではなくデメリットや注意点もあります。
知らずに選んでしまうと後悔する可能性があるので、デメリットを把握し、知識や実績のあるハウスメーカーで建てることが大切です!
外壁タイルで後悔する5つの理由
外壁タイルで後悔する理由には、主に以下の5つがあります。
- 初期費用が高い傾向にある
- タイルがはがれやすい
- 仕上がりのイメージが異なる
- 固定資産税が高くなる
- エアコン設置に料金がかかる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 初期費用が高い傾向にある
外壁をタイル張りにするためには、モルタルを下地面に塗ったり接着剤を使用したりと、施工に手間がかかります。そのため、他の外壁材に比べて初期費用が高い傾向です。
外壁タイルは、施工費込みで1㎡約13,000~35,000円程度が相場です。
たとえば、30坪の敷地に2階建ての家を建てる場合、20,000円のタイルを使用すると全体の金額は300万円以上かかる計算になります。
サイディングの場合、30坪で約60〜90万円程度が目安とされているので、倍以上かかる計算です。
2. タイルがはがれやすい
外壁タイルは、地震の揺れといった影響でタイルがはがれやすいデメリットがあります。
タイルの下地に使われるモルタルは弾力性がありません。地震の揺れによる動きを吸収しにくいので、タイルが浮いたりはがれたりする可能性があります!
まれに、施工不良によってタイルの浮きやはがれが発生することもあるため、注意が必要です。
3. 仕上がりのイメージが異なる
タイル張りの外観は、実際に建ってみると仕上がりのイメージが異なるケースがあり、後悔する原因になります。
サンプルで見るのと、建物全体にタイルが張られているのとでは、イメージが変わりやすくなるでしょう。
タイルの色味や質感などは、光のあたり具合によっても変化します。
4. 固定資産税が高くなる
外壁タイルは耐久性が高く、資産価値が高いとみなされ、初年度の固定資産税が高くなります。
固定資産税は、資産価値に応じて税額が算定され、計算式は以下のとおりです!
固定資産税額=評価額×税率(1.4%)
家屋の固定資産は、3年に一度評価が見直され、評価額が決まります。この評価に基づき、毎年1月1日に課税標準額が決定されます。
参照:総務省|地方税制度|固定資産税
具体的な金額は、建物の大きさや使用する外壁タイルによってさまざまです。
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5. エアコン設置に料金がかかる
タイルは石や砂を高温で焼き固められており、他の外壁材に比べて固い素材です。そのため、エアコン設置に伴う配管穴の施工費用が別途かかることがあります。
設置には専門知識や経験が必要とされるため、家電量販店では対応できないケースも。
タイルやレンガ外壁に配管用の穴あけをする場合、追加施工費用は1ヶ所6,000円〜程度が相場ですが、施工業者によって費用は異なります。
エアコン台数が増えたり、間取りによって室外機を置くスペースが確保できなかったりすると、さらに追加費用がかかることも考えられるでしょう。
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タウンライフの詳細は、関連記事「【希望が叶う】理想の家を実現する間取りの決め方を徹底解説!無料でプロに依頼する方法を紹介」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
外壁タイルにする3つのメリット
デメリットもある外壁タイルですが、以下3つのメリットもあります。
- 高級感がある
- 耐久性が高い
- メンテナンスの手間がかからない
それぞれ見ていきましょう!
1. 高級感がある
外壁タイルは、表面がキラキラしているものやツヤ感のある素材が多く、高級感や重厚感のある仕上がりになります。
イメージより少し暗めの色合いを選べば、より高級感を出しやすくなりますよ!
素材によって、モダン・洋風・和風まで、さまざまなイメージを叶えやすいといえるでしょう。
2. 耐久性が高い
タイルは耐久性が高いため、変色や経年劣化しにくい点がメリットのひとつです。
吸水性が低いので雨風に強く、汚れに強い特徴があります。
サイディングやモルタルなどの外壁材の耐用年数は30年程度といわれています。
その一方で、タイルは素材自体が自然界にあるものなので経年劣化しにくく、耐用年数は40年以上ともいわれていますよ!
3. メンテナンスの手間がかからない
タイルは劣化しにくいため、他の外壁材に比べてメンテナンスの手間がかかりません。水洗いだけで汚れを落とせるので、自分でも日々のメンテナンスが手軽にできます。
タイル自体は半永久的に使用できるものの、貼り付けるためのモルタルの目地や下地は劣化するため、10年に1度くらいのメンテナンスは必要です。
とはいっても、外壁タイルに必要な目地の打ち直しも他の外壁材に比べ安い傾向にあります。
外壁タイルで後悔しないための5つの対策
外壁タイルで後悔しないための対策は以下の5つです。
- 実際に建てられている施工例を確認する
- 他の外壁材との違いを理解する
- メンテナンス方法を知る
- トータルコストを計算する
- 外壁タイルが得意なハウスメーカーを選ぶ
それぞれ解説します。
1. 実際に建てられている施工例を確認する
「外壁タイルの色や雰囲気がイメージと違った」というミスマッチを防ぐため、実際の施工例やモデルハウスなどを見学するのがおすすめです。
タイルのサンプルだけではミスマッチが起こりやすくなります。可能であれば、3Dパースで立体的なイメージを擦り合わせるとよいでしょう。
また、住宅展示場へ足を運ぶのもひとつの方法です。外壁タイルの候補に近い素材を使った家を見学すると、よりイメージしやすくなるでしょう。
住宅展示場に関する詳しい内容は関連記事「【家づくりの参考に】住宅展示場は見学だけでもOK!参加するメリットや注意点を解説」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
2. 他の外壁材との違いを理解する
他の外壁材の特徴やメリット・デメリットなど、タイルとの違いを理解してよく検討することが大切です。
どんな外壁材にもそれぞれメリット・デメリットがあるものです。しっかり比較したうえでタイルを選べば、後悔しにくくなるでしょう。
新築外壁の種類や選び方などは関連記事「【一覧表】新築外壁の種類・色の選び方!素材別の特徴や費用の目安を解説」で解説しています。あわせてご覧ください!
3. メンテナンス方法を知る
耐久性が高いタイルですが、メンテナンスが必要ないわけではありません。タイル目地の防水処理や洗浄など、メンテナンス方法を確認しておくことが大切です。
メンテナンスをせず放置すると、タイルのはがれが発生し、後悔してしまう原因になります。
主なメンテナンス方法と費用の目安は、以下のとおりです。
メンテナンス方法 | 内容 | 費用の目安 |
---|---|---|
タイルの洗浄 | ・10年に1回程度 ・高圧洗浄機による水洗い ・汚れがひどい場合はバイオ洗浄 | ・約2〜5万円 ・高所作業が必要な場合は約20〜30万円 |
目地のコーキング | 10年に1回程度 | 約30万〜50万円 |
4. トータルコストを計算する
外壁をタイルにした場合、長期的に見たトータルコストはどの程度になるか計算してみましょう。
タイルは他の外壁材よりも初期工事の費用が高い傾向にありますが、耐久性が高いためメンテナンス費用は低くなります。
長い目で見ると、他の外壁材にした場合の費用と差がない可能性もあるでしょう。
とはいっても、初期費用やメンテナンス費用などを含めたトータルコストを把握するのは難しいかもしれません。
その場合、複数社の見積もりをもらえる「LIFULL HOME’S」を活用するのもおすすめです。家づくりにあたって、必要な知識が網羅されている「初めての家づくりノート」が無料でもらえますよ。
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5. 外壁タイルが得意なハウスメーカーを選ぶ
外壁タイルで後悔しないためには、タイルを使った家づくりが得意なハウスメーカーに依頼することが大切です。
タイルの扱いに慣れていない業者では、タイルがはがれやすかったり、シーリング材が剥き出しになったりする可能性が高くなります。
エアコンの配管のために穴を開ける際、タイルが割れたり欠けたりするリスクもあるため、注意が必要です。
どのハウスメーカーを選べばよいかわからない方は、ぜひ私にご相談ください!
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外壁タイルは3つの種類がある
外壁タイルの家づくりで失敗しないために、以下3つのタイルの種類について理解しておきましょう。
種類 | 特徴 |
---|---|
陶器質 | ・吸水性が高い ・内装に使われることが多い |
石器質 | ・デザイン性が高い ・表面加工しやすい |
磁器質 | ・透明度が高い ・吸水性が低い |
順番に解説します。
1. 陶器質
- 吸水性が高い
- 内装に使われることが多い
陶器質は1,000℃以上で焼き固めたタイルで、吸水性が高いため、外壁より内装に使われることが多い傾向にあります。
硬さや強さは磁器質タイルより弱く、磁器質やせっ器質と比べると劣化しにくいため、メンテナンスの手間もあまりかかりません。
2. 石器質
- デザイン性が高い
- 表面加工しやすい
- 素朴な味わいのあるタイル
- 耐久性が高い
1,200℃前後で焼き固めた、磁器質と陶器質の中間のタイルです。
透明性や硬さなどは磁器質に比べ劣るものの、表面加工しやすくデザイン性が高いという特徴があります。
3. 磁器質
- 透明度が高い
- 吸水性が低い
1,250℃以上の高温で焼き固めたタイルで、硬くて耐久性が高く、外壁タイルに最も向いているタイプです。
吸水性が低いので、雨がよく降る地域や寒冷地に適しています。
外壁タイルで後悔しないためにはハウスメーカー選びが大切
外壁タイルは施工の手間がかかるため初期費用が必要になるものの、耐久性があり比較的メンテナンスの手間がかからない特徴があります。
他の外壁材に比べて取り扱いに慣れた業者でなければ、タイルがはがれたり割れたりするケースもあるため、知識や実績のあるハウスメーカーへ依頼すると安心です。
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