「平屋に住みたい」
「コの字型にするデメリットを教えて」
「中庭をつくるとどのようなメリットがあるの?」
平屋でゆったりと中庭を眺められる暮らしを実現したい人は、コの字型の間取りがおすすめです。プライバシーを確保しながらリフレッシュできる空間がつくれるので、家族のお気に入りの場所になるでしょう。
個性的でおしゃれな外観を演出しますね!
しかし、外観は平屋に比べて凸凹が多いので、その分建築コストが高くなることが多いです。また、広い敷地の確保に費用がかさんだり、住んでからは中庭を管理したりする必要があります。
そこでこの記事では、平屋でコの字型の住宅を建てようか悩んでいる人に向けて、以下の情報を解説します。
- 平屋の間取りタイプ
- コの字型にするメリットとデメリット
- 快適に過ごすポイント
- 間取りの事例
こだわりのあるマイホームにしたい人は、ぜひ最後までお読みください!
平屋の間取りタイプの概要をサクッと解説
平屋は安定した構造で間取りの自由度が高いため、人気のある住宅スタイルです。ワンフロアで全ての生活動線が完結し、二階建てのような上下の移動がありません。
そのため、効率的な生活動線の間取りやバリアフリー設計が実現しやすいです。子育て期や老後など、全てのライフステージに対応できるでしょう。なお、平屋の代表的な間取りは、以下の通りです。
種類 | 特徴 |
---|---|
コの字型 | ・カタカナの「コ」の字の形をしている建物 ・プライバシーを確保した中庭が持てる |
I字型 | ・まっすぐ長い形をしている建物 ・日当たりと風通しが良い |
L字型 | ・中庭を二面の壁で囲んだ建物 ・好みに合わせた中庭が持てる |
ロの字型 | ・カタカナの「ロ」の字の形をしている建物 ・完全なプライベート空間の中庭になる |
平屋なら全ての間取りがワンフロアで完結するので、家族との対話が増えますよ!
平屋の間取りについては、関連記事「【憧れを実現】平屋の間取りをおしゃれにする7つのポイント!外観を考えるコツや注意点を解説」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
平屋をコの字型にするデメリット4選
憧れのマイホームを、平屋にしようか悩んでいる人は多いでしょう。こちらでは、平屋で人気の間取りである「コの字型住宅」のデメリットを4つ紹介します。
- 建築コストが高くなりやすい
- 広い敷地がなければ建てられない
- 生活動線が長い
- 中庭の管理が必要になる
不安を感じている人は、ぜひ参考にしてみてください!
1.建築コストが高くなりやすい
コの字型の平屋は凹凸が多いため、材料に切れ端が出やすく建物の継ぎ目が増えることから、工数が多くなります。そのため、シンプルな形状のI字型と比べると、建築コストが高くなりやすいです。
コスト削減に住宅性能を下げると、生活の快適性が失われそうですね!
また、中庭を囲うようなコの字型の間取りは、窓へのコストがかさむことには注意が必要です。大きさを確保したり、断熱性能を保ったりするためには費用がかかります。
さらに、中庭の外構や照明も予算オーバーの原因となるので、こだわりたいポイントは優先順位を決めてから最終決定するようにしましょう。
2.広い敷地がなければ建てられない
平屋は生活の全てをワンフロアで過ごすため、広い敷地が必要です。厚生労働省では、家族の人数によって最低限の居住面積水準を算出しています。
基準 | 算定式 |
---|---|
生活に必要不可欠な面積 | 10㎡×世帯人数+10㎡ |
豊かな居住が可能な面積(都市居住型) | 20㎡×世帯人数+15㎡×世帯人数 |
この算定式によると、たとえば親子3人家族の場合では、最低居住面積として40㎡が必要です。平屋で十分な居住面積が確保できるかを、チェックしておきましょう。
コの字型にすると中庭を囲むため、敷地が広くないと居住空間が狭くなりますよ!
3.生活動線が長い
中庭を囲むコの字型の形状は、端から端までに距離があるのがデメリットです。玄関の位置次第では、各居室との移動距離が長くなります。
中庭を横切ると最短距離で反対側に行くことは可能ですが、靴を履く手間がかかります。そのため、設計を検討する際には生活動線をよく検討しておくことが大切です。
リビングやトイレは家族だけでなくゲストも使うため、玄関の近くに配置すると便利ですね!
なお、水回りはまとめて配置するのがおすすめです。料理や洗濯などの家事動線が遠いと、長い距離の移動にストレスを感じるでしょう。
4.中庭の管理が必要になる
コの字型の家は中庭が魅力ですが、維持・管理が大変です。中庭を囲む形状のため、ウッドデッキの下などに落ち葉が溜まりやすいのがデメリットとしてあげられます。
排水溝に落ち葉が詰まると、雨水が住宅内に侵入するトラブルが発生しますよ!
また、シンボルツリーを植えた場合にはお手入れが必要です。常緑樹は一年を通して緑を楽しめますが、剪定を怠ると日差しを遮る原因となり室内が薄暗くなってしまいます。
一方、落葉樹である紅葉などは季節を感じられますが、冬の落ち葉掃除が大変に感じるでしょう。
コの字型の家で快適に過ごすポイントは、関連記事「【回避せよ】コの字型の家で後悔するポイント7選!快適に過ごすための対策や魅力もご紹介」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
平屋をコの字型にする5つのメリット
平屋で人気のコの字型住宅には、以下の5つのメリットがあります。
- 外からの視線が気にならない
- 室内が明るい
- 風通しが良い
- おしゃれな外観になる
- 程よい距離間の二世帯住宅が実現できる
順番に見ていきましょう。
1.外からの視線が気にならない
建物が中庭の3面を囲んでいるため、周りの視線を遮ります。開放されている面も、植栽やフェンスで目隠しすれば完全なプライベート空間が実現するでしょう。
バーベキューやホームパーティーでは、近隣住宅が目につきにくいため心から楽しめるはずです。また、夏には子どもをプールで水遊びさせても、外からの視線が気になりにくいです。
さらに、コの字型住宅は外からの出入りができるので、家庭菜園やガーデニングにも適しています。
高い中庭の自由度が魅力ですね!
2.室内が明るい
平屋は中央部や北側に日差しが届きにくいため、昼間でも照明を使う場面が多いです。しかし、コの字型の間取りであれば、複数の方角に向いた中庭の窓から日差しを各居室に取り込めます。
寝室を朝日が入る方角に設置すると、気持ちのよいスタートが切れそうですね!
また、日差しが届きにくい北側の居室に、南向き窓が設置しやすいのがメリットです。照明を使う時間が減ることで、光熱費の削減につながるでしょう。
3.風通しが良い
平屋は空間が横に広がりやすいため、風通しが悪くなりがちです。風通しが悪いと、湿度が高くなり結露やカビ・ダニが発生してしまいます。
一方、コの字型の平屋は中庭の窓から心地よい風が入りやすいです。コーナーが多いため、多方面から風を室内に取り込めます。さらに、中庭を取り囲むロの字型と比べると、コの字型は開口部から湿気を逃がし水はけも良いのが魅力です。
中庭に面した壁に大きなサッシを設置すれば、より多くの風が取り込めるでしょう!
4.おしゃれな外観になる
コの字型住宅の形状は凸凹が多いため、個性的な外観に仕上がりやすいです。建物を正面から見た外観は、正方形や長方形の家にはないデザイン性が生まれます。
自由度の高い中庭を植栽やガーデニングで彩ると、よりおしゃれに仕上がるでしょう。中庭をライトアップすれば、昼間とは違った幻想的な外観を演出します。
シンプルなモダンスタイルや和テイストとの相性も良いですよ!
5.程よい距離間の二世帯住宅が実現できる
コの字型の二世帯住宅は、真ん中をリビングにして両サイドをそれぞれの世帯の居住スペースにできます。程よい距離間で生活できるため、プライベートが守られやすいです。
二世帯住宅は生活スタイルの違いから、生活音や調理中のにおいのトラブルが多いですね!
一般的に、二世帯住宅は一階と二階に分けられます。二階の足音が一階に響くことで、睡眠を妨げるなどの原因となります。一方で、平屋であれば生活音が階下に響く心配がないので、ストレスをためることなく生活できるでしょう。
とはいえ、平屋でコの字型住宅を実現する「具体的な方法がわからない」と悩む方がいるかもしれません。
家づくりについて迷ったら、専門家に相談してみましょう。「すーさんの相談窓口」なら、これまで5,000人以上の悩みを解決に導いた、住宅のプロすーさんがアドバイスしてくれます。
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デメリットを攻略!コの字型の平屋で快適に過ごすための3つのポイント
コの字型の平屋で快適に過ごすには、以下の3つのポイントに注意が必要です。
- 窓の断熱性にこだわる
- 生活動線を意識した間取りにする
- 中庭の管理がしやすいように設計する
一つひとつ確認し、デメリットを攻略しましょう。
1.窓の断熱性にこだわる
マイホームの採光や風通しは、快適に暮らすための重要な要素です。しかし、中庭に面した3面の壁に大きな窓を設置すると断熱性能が低下します。
外気の影響を受けやすく、暖房効率が落ちますよ!
そのため、断熱性の高い複層ガラスや樹脂サッシを採用しましょう。複層ガラスは、ガラスの間に「中空層」と呼ばれる空間が断熱性能を高めます。ペアガラスやトリプルガラスなど、複層が増えるほど外気からの影響をカットしてくれるのが特徴です。
また、窓枠のサッシ部分に断熱性の低いアルミなどが使われていると外気の影響を大きく受けます。外気温を室内に伝えにくい、樹脂サッシや木製のサッシを選んでみてください。
2.生活動線を意識した間取りにする
コの字型の住宅は中庭を囲んだ間取りのため、中庭を挟んだ向こう側への生活動線が長くなってしまいます。そのため、頻繁に行き来する空間は近くに配置すると便利です。
間取りの中央に水回りを配置したり、玄関とリビングを近づけたりするなどの工夫が効果的です。快適なマイホームを実現するために、以下のような工夫を取り入れることを検討してください。
- 洗濯動線を短くする
- 寝室とトイレを近づける
- キッチンとダイニングを併設する
間取りは、家族みんなで相談して決めましょう!
3.中庭の管理がしやすいように設計する
コの字型の住宅は、各居室から中庭が見えるのが特徴です。そのため、美しさを維持しやすいか検討しておきましょう。
雑草や落ち葉・コケなど、簡単に管理できる仕組みがあると便利ですよ!
中庭をタイルやコンクリートなどで仕上げると、雑草や落ち葉の掃除が簡単です。水はけも良くなり、コケが生えにくい中庭になるでしょう。
また、ウッドデッキの素材を樹脂製にすれば、掃除の手間がかかりません。木製のウッドデッキを選ぶ場合は、柱に金属や人工木を使うことで耐久性が高く管理しやすくなります。
中庭の対策については、関連記事「【見落としがち】中庭のある家で後悔する7つの理由!対策や間取り例をプロが解説」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
平屋をコの字型にした間取り事例2選
こちらでは、平屋住宅をコの字の間取りにした事例を紹介します。
- 大開口窓で開放的な空間が実現した間取り
- 中庭からの陽光にあふれた明るい家
どちらも成功した事例なので、ぜひ家づくりの参考にしてみてください!
1.大開口窓で開放的な空間が実現した間取り
引用:SUUMO|カフェ風造作がすてきな中庭を挟むコの字型の平屋
こちらの住宅は、新しいカフェができると噂されたほどおしゃれな外観に仕上がっているのがポイントです。
コの字型住宅が挟む中庭への間取りは、土間とつながる大開口から出入りが可能です。大きな窓から見える景色により、開放感を演出しています。
中庭に面した大きな窓は、外の視線が気にならないように工夫されていますよ!
2.中庭からの陽光にあふれた明るい家
引用:SUUMO|白い斜めの塗り壁がお洒落な、愛猫とも楽しく暮らす機能的な平屋
こちらの間取りは、中庭のウッドデッキを室内の床と高さに合わせることで、LDKの延長のような感覚で使えるアウトドアリビングが実現しています。また、中庭は道路の反対側に配置したことで、完全なプライベート空間を味わえるのがポイントです。
お風呂上がりに、星空を眺めながら飲むビールは最高ですね!
平屋をコの字型にするならデメリットは予算管理で解決!すーさんに相談してみよう
平屋のコの字型住宅は、中庭を挟んだおしゃれな外観が特徴です。しかし、建物に凸凹が多いので建築費用が高く、広い敷地が必要なデメリットがあります。
コの字型住宅は魅力的だけど、予算オーバーしそうですね!
なお、平屋のコの字型住宅で悩みを抱えている方は「すーさんの相談窓口」の利用がおすすめです。LINEを使って無料でサクッと相談できるので、自宅にいながらプロの意見を参考にできます。
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