「小さな子どもが2階で寝ていると不安」
「階段が子どもの遊び場になって危険」
「2階の部屋を全然使わず倉庫になっている…」
未就学の小さな子どもを育てていると、2階部分や階段が不便に感じるのではないでしょうか。
子どもの面倒をみながら、1階と2階を行き来するのは大変です!
目を離した隙に階段が遊び場になっていることも。小さな子どもが2階で寝ているといつ起きてくるかと不安に感じて、1階での作業に集中できないこともあります。
せっかく理想の家を購入したのに、階段をつけなければよかったと後悔するのは避けたいですよね。
実際に住み始めてから後悔しないために、家を購入する前にきちんと情報を整理しておきたいところです!
この記事では、ハウスメーカーに15年間勤務した経験のある筆者が、以下のことを解説します。
- 平屋にすればよかったと後悔した事例
- 平屋にすればよかったと後悔しないための工夫
- 平屋にない2階部分のメリット
- 平屋にしなければよかったと後悔するポイント
住み始めてから後悔したくない方は、ぜひ参考にしてみてください。
平屋にすればよかったと後悔した5つの事例
2階建て住宅を購入して実際に生活をはじめてから、平屋にすればよかったと後悔している方がいます。購入する住宅はメリットだけでなくデメリットを把握しておくことが大切です。
以下では、5つの後悔した事例を紹介します。
- 小さな子どもが2階で寝ていると心配になる
- 小さな子どもは階段が負担になる
- 階段から落下する
- 2階部分が倉庫になっている
- 車椅子になりバリアフリーにするのが難しい
一つひとつ確認して、後悔のない家づくりを心がけましょう。
1. 小さな子どもが2階で寝ていると心配になる
未就学の小さなお子さんを2階で寝かせて自分は1階で作業をしていると、いつ起きるのかと不安になってしまいます。
この状態だと、なかなか作業に集中できません!
階段に柵をつけているとはいえ、不安に感じてしまいますよね。
お子さんが寝ている部屋にベビーカメラを設置すると、安心して作業ができるのでおすすめです。声かけができるカメラがあり、すぐ部屋へ行けないときに役立ちます。
しっかり対策をして、安心して作業ができる時間を確保しましょう!
2. 小さな子どもは階段が負担になる
とくに、一段一段が高かったり階段自体が急だったりすると、危ないですよね!
怪我をしたときや身体の調子が悪いときは、大人でも階段を使うのがキツイと感じることがあります。
なるべく階段を使わないようにしたいなら、リビングは1階にするのがおすすめです。生活する空間のほとんどを1階部分に配置すれば、1日に何度も階段を使うことがなくなります。
2階は寝室や納戸など、決まった時間や用途でしか使わない部屋を配置するとよいでしょう!
3. 階段から落ちる
階段を設置すると、足を踏み外して落ちるリスクがありますよね。
頻繁に起きない出来事ですが、体調不良や怪我をしているときはいつも以上に気をつける必要があります。
子どもを抱っこしているときに、足を踏み外したら大変です!
階段に手すりをつけると、足を踏み外したり落ちたりするリスクが軽減されます。疲れているときにも役立つので、最初から設置するのがおすすめです。
4. 2階部分が倉庫になっている
主な生活を1階でしていると、2階が不要に感じてしまうことがあります。
階段が面倒だと本当に行かなくなるので、使わなくなってしまいますよね!
倉庫と同じような扱いになってしまうことも。
階段の昇降が大変になっても2階部分を活かした家づくりをしたいなら、リビングといった生活空間を2階に配置するのがおすすめです。
家づくりは前提条件が大切です!
何を重視するかによって、おすすめの部屋配置が変わります。後悔しない一番の近道は、何を重視した設計にするかを夫婦で話し合っておくことです。
5. 車椅子になりバリアフリーにするのが難しい
健康な方は、そのままの生活がずっと続くと思ってしまいがちです!
自分が車椅子になることを想定して生活している方は、あまりいないですよね。
家づくりのときも、今の状態がずっと続くことを想定して建てることが多いです。すると、万が一怪我をして車椅子生活になってしまった場合に、生活しにくくなります。
最初からバリアフリーを意識して家を建てれば、突然車椅子になっても対応できるのでおすすめです。段差が少ない家にすると、つまずいたり小さな段差にストレスを感じたりすることがなくなります。
家族が生活しやすいように、バリアフリーを意識した住みやすい家づくりを心がけましょう!
平屋にすればよかったと後悔しないための5つの工夫
5つの事例で紹介したとおり、平屋にすればよかったと後悔する理由のほとんどは階段が原因です。階段の昇降が楽になる工夫をして、後悔しない家づくりをしたいですよね。
ここでは、平屋にすればよかったと後悔しないための工夫を5つ紹介します。
- 2階部分は必要なときだけ行く部屋を配置する
- リビングは1階に配置する
- 階段には手すりをつける
- 上着や鞄を1階に置くクロークをつくる
- 小さな冷蔵庫を配置する
2階建ての家はメリットがたくさんあります。階段の課題を乗り越えられる家づくりを目指しましょう。
1. 2階部分は必要なときだけ行く部屋を配置する
頻繁に使う部屋を2階に配置してしまうと、階段の昇降が大変です。1日に何度も行き来することになります。
2階に配置する部屋は、寝室や物置スペースがおすすめです!
寝室へは寝るときしか行かず、物置は必要なときしか行きません。
ただし、2階の物置に置く荷物は、あまり使わないものに限ったほうがよいです。よく使うものは1階に置くようにして、極力階段を使わない工夫をしましょう。
2. リビングは1階に配置する
生活する空間を1階に配置するのが楽な方法で、リビングが一番の生活空間です。
ただし、日の光が入りづらいので、明るさ重視にしたいなら2階のほうがよい場合があります。人の視線が気になる方も、生活空間は2階のほうがよいかもしれません。
階段を極力使わず生活のしやすさを重視するなら、リビングは1階がおすすめです!
3. 階段には手すりをつける
疲れているときや怪我をしているときは、手すりがあると助かりますよね。バリアフリーのイメージがあるかもしれませんが、普段の生活でも楽になるアイテムです。
とくに、小さなお子さんがいる家庭では、手すりをつけておくことをおすすめします。小さな身体で階段を登るのは大変です。
最初から手すりを設置しておけば、転んだり落ちたりするリスクが軽減されます!
4. 上着や鞄を1階に置くクロークをつくる
1階に上着や鞄が置けるクロークをつくっておくと、帰ってきてすぐに片付けられるので便利です。シューズラックの近くに設置すれば、鞄を置いて上着と靴を脱ぐ自然な動線ができます。
また、花粉や外のほこりを家の中に持ち込まなくて済みます。
アレルギーの方には、とくにおすすめです!
1階にクロークをつくらなかった場合は、自分の部屋まで上着や鞄を持っていく必要がありますよね。2階に部屋を配置している場合は、階段を登ったり降りたりするのが大変です。
シューズラックの近くにクロークをつくるとよいでしょう。
5. 2階に小さな冷蔵庫を配置する
2階に家族の部屋、1階にリビングを配置している場合は、飲み物を取りにいく手間がかかりますよね。その度に階段を登ったり降りたりするのは大変です。
小さな冷蔵庫を2階に配置しておけば、飲み物を取りに行く度にリビングのある1階に降りる必要がありません。
水やお茶など、簡単なものを2階の小さな冷蔵庫に置いておくと非常に便利です。
2階建て住宅の階段で後悔しない家づくりを考えている方は、一度ご相談ください!
すーさんは、大手ハウスメーカーに15年勤めた住宅販売のプロ中のプロ。2階建て住宅の階段で後悔しない快適な家づくりを提案をしてくれます。
生活スタイルにあった理想の家づくりを目指しているなら、ぜひお気軽にご相談ください。
\ ノープランでOK /
平屋にない2階建てのメリット3選
階段が面倒だと、2階に行きたくないと思いがちですよね。しかし、2階には平屋にないメリットがたくさんあります。
2階のよさに気がついたら、生活のしやすさや居心地は1階よりよいと感じるかもしれません。
ここでは、平屋にない2階建てのメリットを3つ紹介します。
- 日当たりがいい
- 外からの視線が気にならない
- 1階より静か
2階のよさに気がついていないなら、ぜひ参考にしてみてください。
1. 日当たりがいい
周囲の家が2階建てばかりのところに平屋を建ててしまうと、思った以上に日の光が入らないことがあります。建物の影になってしまうためです。
平屋でも高いところに窓を設置するといった対策をすれば、日当たり問題は解決されます!
しかし、高い場所にある窓は掃除がしにくく、業者に頼まないとできないこともあります。業者に頼むとお金と手間がかかるので、できれば避けたいですよね。
日当たり重視の家がほしいなら、平屋より2階建てのほうがおすすめです!
2. 外からの視線が気にならない
1階を主な生活空間にしてしまうと、周囲からの視線が気になることがあります。平屋は1階しかないので、生活しにくいと感じることも。
2階部分なら人の目線より高い位置になるので、通行人とたまたま目が合うことがありません。
外からの視線を気にしなくてよいので、1階よりストレスなく生活できます!
もちろん、平屋でも外からの視線が気にならないための対策方法はあります。しかし、2階部分のほうが、より快適に過ごせるでしょう。
3. 1階より静か
周囲に家がたくさん建っていたとしても、2階では静かに過ごせます。なぜなら、ほとんどの家庭は主な生活空間が1階だからです。
リビングを1階にする家庭が多いため、1階で過ごしていると生活音が漏れることがあります。
また、道路が近ければ、車や人の話し声などの騒音が聞こえてきますよね。人の話し声は意外と大きく、落ち着いて過ごせません。
2階ならリビングを配置している家庭が少ないため、騒音が聞こえにくいです!
1階で生活するより快適に過ごせます。
これを利用して2階をリビングにすると、リラックスできる場所ができ過ごしやすくなります。
平屋と2階建てそれぞれのメリットデメリットについては、関連記事「【迷わない】平屋と二階建てどっちがいい?メリット・デメリットや決めるポイントを徹底解説」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
平屋にしなければよかったと後悔する5つのポイント
階段がない戸建ての生活に憧れがあるかもしれませんが、平屋にもデメリットがあります。メリットばかり気にするのではなく、デメリットもしっかり把握して対策しないと失敗する恐れがあるので注意しましょう。
ここでは、平屋にしなければよかったと後悔するポイントを5つ紹介します。
- 収納の数が少ない
- 日当たりがよくない
- 外からの視線が気になる
- 風通しがよくない
- 建築費用や固定資産税が高い
それぞれしっかり確認して、後悔のない家づくりを目指しましょう。
1. 収納の数が少ない
平屋には上の階がないため、収納場所や部屋を増やそうとすると床面積が増えてしまいます。収納を増やして床面積が増えると、費用が高くなりますよね。
少しでも費用を抑えて建てようとすると、どうしても収納スペースが減りがちです!
少ない収納で生活するとなると、過ごしにくいと感じることがあります。日々の生活で荷物が増えない工夫ができる反面、アルバムや子どもの小さい頃のものなど、大切な思い出が収納できないのはデメリットです。
どうしても大きな荷物を収納したい場合は、トランクルームの利用も検討しましょう。
2. 日当たりがよくない
平屋には1階部分しかないので、2階建て住宅と比較して日当たりがよくないです。周囲の住宅が2階建て以上だと、どうしても日陰になってしまいます。
日当たりを重視して平屋を建てたいなら、都心より郊外や地方がおすすめです!
広い土地で周りに住宅が少ない地域なら、日当たり良好で落ち着いた生活ができます。
中庭を設置すると、より日当たりのよい空間を演出できるでしょう。
3. 外からの視線が気になる
平屋はどの部屋にいても外からの視線が気になりやすいです。2階がないので、物理的に外から家の中が見えないような工夫をするしかありません。
窓を小さくすることで解決できますが、日当たりのことを考えると大きな窓もほしいですよね。
家の周りに背の高い植木を並べるのも対策のひとつです!
4. 風通しがよくない
2階建て住宅と比較して、平屋は風通しがよくないのが特徴です。間取りによっても異なりますが、風の抜け道がなく空気が滞ってしまいます。
平屋でも風通しをよくしたいなら、間取りを決めるときに窓の位置を工夫するのがおすすめです!
ただ大きい窓がたくさんあるだけでは、風通しはよくなりません。風の通り道をつくるように窓の位置を考えます。
また、風通しが悪くなるとジメジメしてカビが生えやすくなるので注意が必要です。
どうしても風通しが解決できない場合は、換気システムを取り付けると改善できます。ぜひ検討してみてください。
5. 建築費用や固定資産税が高い
平屋は家の基礎部分や屋根部分の資材が、2階建てより多く必要です。その分建設費用が割高になります。
また、2階建てと比較して平屋は延べ床面積が広いです。
必要な土地が広ければ広いほどお金がかかり、固定資産税が高くなります!
とはいえ、平屋のほうが極端に高いわけではありません。お金のことを気にしすぎて妥協しすぎないよう気をつけましょう。
平屋のメリットやデメリットについては、関連記事「【保存版】平屋はやめたほうがいいと言われる7つの理由!評価する7つの理由も紹介」で解説しています。ぜひ、参考にしてみてください。
平屋にすればよかったと後悔しない家づくりをしよう
2階建て住宅での後悔は、階段が原因のことが多いです。しかし、2階建て住宅には階段の設置が必須です。手すりをつけたり緩やかにしたりすることで、転んだり落ちたりするリスクが軽減されます。
平屋にすればよかったと後悔しないように、家の特徴をしっかり把握することが大切です。とくにデメリットの把握が重要。きちんと対策すれば快適に過ごせるようになります。
後悔しない家づくりを目指しているなら、一度「すーさんの相談窓口」にお問い合わせください。
大手ハウスメーカーで15年勤務した経験を活かして、あなたの家づくりをサポートします!
人生に一度の大きな買い物。後悔しない理想の住宅を一緒につくりましょう。