「平屋はうるさいって聞くけど実際どうなの?」
「できるだけ生活音が気にならないようにしたい」
「外の音が室内に伝わらないようにするにはどうすればよい?」
平屋に住みたいけれど、うるさくて生活しにくいかもしれないと悩んでいませんか?
平屋は2階建てと違いワンフロアのため、屋内の生活音が部屋に響きやすく外の音も屋内に聞こえやすいです。平屋で静かに暮らすには、防音対策が必要です。
とはいえ、何をどうしたら防音できるのかわかりにくいですよね。
建設する段階から対策できるのか、後付けで引っ越しの後に設置するのかによってやるべきことが変わります!
この記事では、後悔しない家づくりを発信する筆者が、リサーチした内容をわかりやすく解説します。
- 騒音の種類
- 平屋がうるさいと言われる理由
- 後悔しないための対策
- 自分でできる防音対策
平屋がうるさくて生活できないと後悔したくない方は、ぜひ参考にしてみてください。
【知っておきたい】平屋でうるさいと感じる3つの騒音種類
防音対策をするためには、どんな騒音があるのか知ることが大切です。ここでは、騒音の種類を紹介します。
- 空気音
- 固体音
- 混合音
それぞれ確認していきましょう。
1. 空気音
空気音は空気伝播音とも呼ばれ、空気を介して伝わる音を指します。空気音の例は以下の4つです。
- 話し声
- 子どもの泣き声
- 動物の鳴き声
- 緊急車両のサイレン
発生源と距離が近いと騒音が大きくなり、距離が遠いと小さくなるのが特徴です!
防音対策としては、音源から離れたり壁や塀を隔てたりします。
2. 固体音
固体音は固体伝播音とも呼ばれ、固体の振動によって伝わる音です。振動音と呼ばれることもあります。
固体音の例は以下の4つです。
- 子どもが走り回る足音
- 排水管の流れる音
- ピアノやドラムなど床に設置している打楽器
- ドアの開閉音
固体音は空気音に比べて対策が難しいです!
空気音と違って振動で伝播するため、壁を隔てても聞こえてしまいます。防音マットや防音パネルを用いて対策しましょう。
3. 混合音
混合音は空気音と固体音が混ざった音です。直接耳に聞こえて、壁や床の振動で伝わって響きます。
混合音の例は次の3つです。
- 洗濯機の運転音
- 工事現場の音
- 大型トラックの走行音
これらは、音源から遠ざかることで聞こえにくくはなりますが、壁や床が振動して音が伝わってきてしまいます。
吸音材と遮音材を使い分けることで対策できますよ!
平屋がうるさいと言われる3つの理由
平屋は2階建て住宅と比較するとうるさいと感じやすいです。ワンフロアで音が伝わりやすいためです。
ここでは、平屋がうるさいと言われる理由を3つ紹介します。
- すべての部屋がリビングと近いから
- 屋根が住居空間に近いから
- 室内が道路に近いから
一つひとつみていきましょう。
1. すべての部屋がリビングと近いから
平屋はワンフロアで設計されているため、すべての部屋がリビングに近くなります。リビングは家族団らんの場所であり、一番使われる部屋だからです。
リビングにアクセスしやすいよう間取りを設計します!
寝室や子ども部屋がリビングから近いと、生活音が気になって静かに過ごせません!
家族の話し声や笑い声、テレビの音が伝わりやすいからです。食洗機の音も結構響きます。
2階建て住宅なら、リビングを1階で寝室を2階に配置することで、寝室に生活音が伝わりにくくなりますよ。
2. 屋根が住居空間に近いから
屋根と居住空間が近いことで、雨音や風の音を室内に伝播しやすくなります。すべての部屋が屋根と近いため、2階建て住宅より響きやすいです。
リビングにいても寝室にいても気になってしまいます!
天井を高くすることで気にならなくなるので、平屋に住みたいと感じている方は天井を高めに設計してもらいましょう。
3. 室内が道路に近いから
平屋はワンフロアですべての場所が地面に接しているため、車の走行音が響きやすいです。とくに大型トラックが通ると、道路に近い部屋には響いてしまいます。
どの部屋にいても外の音が室内に聞こえやすく、気になって作業に集中できないことも!
2階建て住宅なら、2階部分の部屋にいることでトラックや車の走行音はある程度防げます。外の音も聞こえにくいので、静かな空間で作業ができるので過ごしやすいです。
平屋に住む場合は、最初から騒音のことを考えて設計することがおすすめです!
平屋がうるさくて後悔しないための対策8選
平屋に住み始めてから生活音がうるさくて困ることがないように、後悔しない家づくりをしたいですよね。
間取りや資材を工夫することで、解決できる問題があります。事前に相談しながら後悔しない家づくりを目指しましょう。
ここでは、平屋がうるさくて後悔しないための対策を8つ紹介します。
- リビングと各部屋との間に収納スペースを配置する
- 廊下をもうけて部屋同士の距離を離す
- 中庭を配置する
- 天井を高くする
- 寝室や子ども部屋を道路から遠ざける
- 防音効果の高い断熱材を使用する
- 木造ではなく鉄筋コンクリート造にする
- 窓やサッシを防音効果の高いものにする
平屋に住み始めてから後悔したくない方は、ぜひ参考にしてみてください。
1. リビングと各部屋との間に収納スペースを配置する
家の中で一番にぎやかになるのはリビングです。家の中で、一番騒音が発生する場所といっても過言ではありません。
リビングと各部屋との間に収納スペースを確保する間取りにすると、生活音が部屋に聞こえにくくなります。
たとえば、リビングと寝室の間に納戸を配置したり、リビングと別の部屋との間にパントリーをもうけたり!
リビングと各部屋との間に緩衝役となる部屋を配置することで、生活音が部屋に聞こえにくくなるのでおすすめです。
2. 廊下をもうけて部屋同士の距離を離す
生活音はリビングだけでなく、部屋同士が隣り合わせでも気になりますよね。隣の部屋での作業音が聞こえてくることがあるからです。
一部屋一部屋を独立させて、隣り合わせにならないように廊下をもうけるのも対策のひとつです。敷地が狭いとなかなかうまくいかない可能性がありますが、できるだけ部屋同士を離すように意識しましょう。
家の設計や間取りを決める段階で対策しておかないと、住み始めてから後悔することになりますよ!
3. 中庭を配置する
中庭を設置すると、リビングと部屋の距離を離せます。
中庭は防音対策だけでなく、風通しがよくなるメリットもあります。平屋は空気がこもりがちですが、中庭の設置で解消されるのでおすすめです。
BBQといったアウトドアを楽しめるので、生活の幅が広がりますよ!
ただし、中庭を設置することで、住居スペースが減ってしまいます。動線が長くなるので、家の中の移動が大変です。
一つひとつの部屋の広さや配置を考えたうえで、できそうなら設置するくらいの感覚で検討しましょう!
4. 天井を高くする
天井を高くすることで、屋根と住居スペースとの距離が保てます。雨音が部屋に響きにくくなるのでおすすめです。
天井が高いと部屋が広く見えるメリットもあるので、雨音が気になる方は検討してみてください!
ただし、天井を高くすると、高い位置に設置した窓の掃除が大変になります。
何を重視した設計にするのかを明確にして、検討するのがおすすめです。
5. 寝室や子ども部屋を道路から遠ざける
平屋の敷地と道路の距離が近い場合は、寝室や子ども部屋を道路から離れた位置に配置しましょう。
部屋が道路に近いと、人の話し声や車の走行音でうるさく感じます。子ども部屋が道路に近いと、勉強に集中できなくなるリスクがありますよね。
夜間でも人通りや車通りが多い場合には、とくに注意が必要です!
寝室は静かに過ごしたい場所なので、間取りを決めるときは気をつけましょう。
6. 防音効果の高い断熱材を使用する
壁や天井に使う断熱材を防音効果が高いものを選ぶと、騒音を防げるのでおすすめです。費用が高くなりますが、こだわることでより快適に生活ができるでしょう。
断熱材は外気の流入や室内空気の流出を防ぐため、冷暖房の効きがよくなります。夏は涼しく冬は暖かく過ごせて快適です。
これに、防音効果の役割が追加されたら、さらに快適に過ごせますよね!
外で発生する騒音を大きく気にしなくても、生活できるようになります。
断熱材の厚みや隙間なく充填されているかによっても変わるので、建築中でも確認しに足を運ぶのがおすすめです。
7. 木造ではなく鉄筋コンクリート造にする
アパートやマンションの建築は鉄筋コンクリートが主流なのに対し、戸建ては木造が一般的です。なぜなら、木造のほうが安価で断熱性に優れているからです。
しかし、防音対策をしっかりしたいなら、鉄筋コンクリートでの建築を検討してみましょう。
木造より音を伝えにくいため、快適に生活できますよ!
鉄筋コンクリートで平屋を建築したいなら、ハウスメーカーや工務店選びにもこだわる必要があります。戸建ての建築は木造が主流のため、鉄筋コンクリートをメインに建設しているところが少ないです。
木造住宅と鉄筋コンクリート住宅のメリットとデメリットをしっかり把握したうえで、どちらがよいかを選択しましょう!
なお、ハウスメーカーの選び方に関しては関連記事「【元住宅営業マンが力説】ハウスメーカーの選び方7選!失敗しないための5つの注意点を紹介」にて詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてください!
8. 窓やサッシを防音効果の高いものを使用する
家の防音効果を高めるには、窓やサッシにこだわるのがおすすめ。外の音が家に入ってくるリスクが高いからです。
サッシはアルミより樹脂のほうが機密性が高く、防音性に優れています。窓ガラスは単板ではなく真空ガラスといった複層ガラスがおすすめです。
真空ガラスとは、ガラスとガラスの間に真空があるものを言います。防音性に優れているだけでなく、断熱や結露防止効果が高いです。
樹脂のサッシとも相性がよいですよ!
防音対策を視野に入れた平屋の建築を考えているなら、一度すーさんにご相談ください。
すーさんは、大手ハウスメーカーに15年勤めて、家づくりの成功例や失敗例を数多く体験してきたプロ。防音対策についても適切なアドバイスが受けられます。
後悔しない家づくりを目指しているなら、お気軽にご相談ください!
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平屋でうるさいと感じたときにできる3つの防音対策
実際に住み始めてから騒音が気になる場合は、自分でできる対策をするしかありません。市販のものでも防音グッズがたくさん販売されているので、用途にあうものを選びましょう。
ここでは、平屋でうるさいと感じたときにできる防音対策を3つ紹介します。
- 遮音材や吸音材を取り付ける
- 防音カーテンを使用する
- 遮音ゴムを利用する
順番に見ていきましょう。
1. 遮音材や吸音材を取り付ける
遮音材と吸音材は役割が違います。
それぞれの働きをしっかり理解したうえで、商品を選びましょう!
遮音材は空気音を遮る素材で、音を跳ね返すことで外部に漏らさないようにします。吸音材は空気音を熱エネルギーに変えて音を減衰させる素材で、吸音することで外部に漏れないようにするものです。
取り付ける場所によって、適している素材が違います。
音の種類と取り付け場所をしっかり確認してから、購入するのがおすすめです!
2. 防音カーテンを使用する
防音カーテンは、生地の裏に特殊な樹脂をコーティングしたカーテンで、音漏れを軽減する効果があります。中高音域の騒音に有用で、女性の声や犬の鳴き声などが該当します。
音楽を思う存分楽しんだり、映画鑑賞の際に音量を大きくして楽しんだりしたい方にはおすすめです!
部屋の音を外に漏らさないだけでなく、外の音も軽減してくれます。話し声や車の音が気になる場合にも、役立ちますよ。
ただし、カーテンが重くつくられているものがあります。カーテンレールが破損する恐れがあるので、注意が必要です。
3. 遮音ゴムを利用する
遮音ゴムは遮音性のあるゴムシートのことで、家電に取り付けることで生活音が軽減するものです。防振防音ゴムと言われることもあります。
遮音ゴムには、ボルトとゴムが一体になった形のものと、マット型の2種類があります。用途によって使うゴムが変わりますが、洗濯機や室外機などの大きな家電の下に敷くものはマット型が多いです。
大きな家電の振動音や騒音に悩まされているなら、遮音ゴムを取り付けてみるのがおすすめです!
平屋でもうるさくならない家づくりをしよう
平屋は2階建てと比較して、構造上うるさくなりやすいです。
これは仕方がないので、できるだけ気にならないよう対策をしていくことが大切ですよ!
住み始めてから対策を考えるのは、正直遅いです。最初から防音効果を念頭に置いて、間取りを考えたり使う資材を決めたりして、家づくりを進めていきましょう。
防音効果の高い後悔しない家づくりを目指したいなら、ぜひご相談ください!
「すーさんの相談窓口」であれば、大手ハウスメーカーに15年勤めた知識と経験を活かして、的確にアドバイスいたします。家づくりの成功事例も失敗事例を多数見てきているので、実体験を元にどんなお悩みにも回答しますよ。
少しでもお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください!