「外構がほったらかしになっている家はなぜあるの?」
「外構をやらないとどうなる?」
「工事費用を抑える方法が知りたい」
空き家ではないのに、外構がほったらかしの家を見るとその理由が気になりますよね。
建物とは違って、外構は生活に必須ではないので、人によっては後回しにすることもあります!
外構をやっていない家の事情はそれぞれですが、デメリットがあるのでやってもやらなくても同じわけではありません。
この記事では、住宅のプロの視点で以下の内容を解説します。
- 外構をやっていない家の事情
- 外構をやらないデメリット
- 家の設計とあわせて検討するメリット
- 最低限やっておいた方がよい外構
- 工事費を抑えるポイント
外構を後回しにしたことでトラブルを抱え込みたくない方は、ぜひ最後までお読みください!
外構をやっていない家の事情は?考えられる5つの理由
外構をやっていない家に考えられる事情は、以下の5つです。
- 検討している
- 資金に余裕がない
- 必要性を感じない
- 業者を待っている
- 建て替えを予定している
それぞれ解説します。
1. 検討している
外構を後回しに考えた結果、先に家が建っている状態ですね!
家は建っているので、外構に使える土地の広さは決まっています。検討の内容によっては長期間ほったらかしになる可能性があります。
外構工事を行うには業者との打ち合わせが必要であり、家が建ったばかりだと疲弊していることも多いため、より後回しになるかもしれません。
2. 資金に余裕がない
外構工事の費用を確保せずに家を建てると、自己資金に余裕がないため外構をやっていない家になります。
敷地面積や工事内容によりますが、実際の外構工事費用は100万〜300万円ほどが目安であり、家を建てる際の予算に入れていなければ算出は難しい人が多いです。
新築の外構工事費用は、建設費用の10%程度がよいと言われています!
外構工事費用に関しては、関連記事「【要捻出】外構工事費用の目安は建設費の10%!項目別の内訳や安く抑える方法も紹介」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
3. 必要性を感じない
外構をやっていない家でも生活はできるため、工事をする必要性を感じていない人はほったらかしになります。
生活するのは家の中と考えると、外構は必要ないと感じるかもしれませんね!
しかし、実際には家に出入りする際や近所の人からの目があるので、生活に影響がないわけではありません!
外構が生活にどのような影響を与えるのかは、実際に住み続けてみないとわからない場合があります。
4. 業者を待っている
外構工事を実施する予定はあるものの、業者に依頼する必要があるため、外から見たら外構をやっていない家に見えることもあります。
家の完成後に期間を空けて、外構工事を実施する方もいますよ!
スケジュールの都合以外にも、業者を選んでいる段階の場合もあります。
5. 建て替えを予定している
建て替える予定がある場合は外構工事が不要なため、外構をやっていない家に見えます。
家のリフォームの予定がある場合にも、足場を組む場合があるので先に外構工事を始めると邪魔になるかもしれないですからね!
家の構造と外構のバランスが悪いと、外観だけではなく住み心地にも影響するため、家の建て替えやリフォーム工事を優先することになります。
外構をやっていない家の6つのデメリット
問題なく生活できたとしても、外構をやっていない家には以下6つのデメリットがあります。
- 見栄えが悪い
- 汚れやすくなる
- プライバシーを守れない
- 防犯面に不安がある
- 近隣住民とのトラブルになるかもしれない
- 事故など安全面の懸念がある
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 見栄えが悪い
外構をやっいてない家は、建物のデザインにこだわっていても見栄えが悪くなります。
外構を含めて家の見栄えが決まるので当然ですね!
見栄えが悪ければ、家族は友人や知人を招きにくくなり、外観の写真を見せにくい状況になります。家が新築だと、なおさら自慢できなくなるでしょう。
生活できるだけでよいなら、戸建てである必要がなくなりますからね!
2. 汚れやすくなる
外構をやっていない家は、敷地に土のままの部分が多くなるため、足元が汚れやすくなります。
洗えばよいと考えても、水を含めば泥となり、付着すれば落とす手間がストレスにつながります。
人が通る部分だけ対策しても、家全体が汚れやすい状況であることには変わりないです!
他にも、雨の日に自動車に乗ると、家の前の道路が泥だらけになる可能性もあります。
3. プライバシーを守れない
外構をやっていない家は、敷地内への視線を遮るものが少ないため、プライバシーを守れません。
家の中が見えないように、雨戸やカーテンを閉め切ると、日光を部屋の中に取り込めなくなります!
外構でプライバシーを守るかは個人で決めることですが、家族の同意なしにオープンにしているとトラブルに発展することもあるため注意しましょう。
4. 防犯面に不安がある
外構をやっていない家は、敷地内への侵入が容易になるため防犯面に不安があります。道路との境界線が曖昧で、意図せずとも侵入ができる状況を放置することは危険です。
防犯対策をしているというアピールが大事ですよ!
庭があるだけでも防犯性が低くなるため、確保したスペースがほったらかしになっていたら、さらに不安になります!
なお、庭がないデメリットについては、関連記事「【迷いどころ】庭がない家を建てて後悔する5つの理由!失敗を避けるポイントも解説」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
5. 近隣住民とトラブルになるかもしれない
土が露出している部分が多ければ土埃が舞い、虫が発生しやすくなります。そのため、外構をやっていないと近隣住民とトラブルになることがあります。
土埃も虫の発生も仕方ないことではありますが、管理をしてないとトラブルに発展するかもしれません!
空き家でもないのに外構がほったらかしになっている家が隣にあれば、景観を気にしてトラブルになることもあるでしょう。
6. 事故など安全面の懸念がある
外構の整備がされていない場合、小さな子どもやペットがケガをするリスクがあります。例えば「フェンスなどがないため道に飛び出してしまう」「でこぼこの土の上で転んでしまう」などが考えられます。
荒地のままだと、危険を察知できない子どもやペットにとっては危険ですね!
外構を整備しておくことは、家族の安全を考える上でも大切です。
さまざまな住宅に関する悩みにアドバイスしている私なら、外構をやっていないことで発生するトラブルの事例も紹介できますよ!
すーさんの相談窓口では、家づくりに関するさまざまな疑問にお答えします。相談は無料なので、ぜひお気軽にご相談ください!
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家の設計とあわせて外構を検討する4つのメリット
これから家を新築する方は、外構の整備を住宅設計とあわせて検討するのがおすすめです。こちらでは、4つのメリットを紹介します。
- 土地を効率良く使える
- 電源などの設備を準備できる
- 工事費用を確保できる
- 家と外構の完成時期がずれない
新築を検討している方は、一つひとつ確認してみてください。
1.土地を効率良く使える
家の設計とあわせて外構を検討すると、家と駐車場や玄関アプローチなどの配置を最適化できます。
外構だけ後から検討すると、デッドスペースや無駄な動線が生まれてしまいます!
家の着工が始まれば、既に外構として利用できる場所や大きさが決まってしまうからです。
「駐車場の幅をもう少し広げておけば良かった」「玄関アプローチの周りに花を植えるスペースが欲しかった」などと、後から考えても手遅れになってしまいますね!
利便性やデザインを考えて、家と外構設備を最適に配置するには、住宅設計とあわせて検討しておく必要があるでしょう。
2. 電源などの設備を準備できる
外構に照明などの電気設備を付ける場合、家の設計とあわせて検討しておけば、まとめて工事できます。
電気設備を設ける場合には、家の外壁等にコンセントを設置するなどの準備が必要です。家が完成してから設置するとなると、電気工事を再度おこなう必要があります。
外構に必要な設備は、家の建築とあわせてしておくことで無駄な作業が発生しませんね!
3. 工事費用を確保できる
家の建築費に外構費用を組み込んでおかないと、お金の確保に苦労します。
例えば車2台分のカーポートを設置するには50~100万円、フェンスの取付には50万円程度の費用が必要です。外構工事全体では、100~300万円程度の費用がかかります。
家の新築とあわせて予算を立てておかないと、工事費用を捻出できずに、ほったらかしになるリスクがあります!
4. 家と外構の完成時期がずれない
家と外構の設計をあわせておこなえば、完成時期がずれません。外構だけ完成時期がずれると、利便性が悪かったりや安全面でリスクがあったりします。
新築の入居までに外構工事も終わっていれば、気持ち良く新生活を始められますね!
最低限やっておいたほうがよい家の外構5選
外構をやらない家の事情や理由は人それぞれです。しかし、やっておいたほうがよい外構も存在します。
- 玄関やアプローチの整備
- 道路及び隣地との境界部分
- 駐車スペース
- 土がむき出しの部分
- 表札・ポスト・インターフォン
それぞれ紹介します。
1. 玄関やアプローチの整備
家の中で大半を過ごすとしても、外出する際には玄関やアプローチは通るため、整備したほうがよいです。
家族以外の友人や宅配業者も通ることになる場所です。優先的に整備しましょう!
道路から玄関までの部分は、家に入る前に絶対に見られるため、新築を建てるなら忘れてはいけませんよ!
頻繁に通る場所だからこそ、放置すれば不満やストレスが溜まりやすくなります。
2. 道路及び隣地との境界部分
敷地に関する問題はトラブルの原因になりやすいため、早い段階ではっきりさせたほうがよいです。隣家との境界が曖昧だと、トラブルの原因となります。
また、道路との境界部分も歩行者に侵入される原因となるため、はっきりさせておきましょう。
立地によっては、敷地内を道路の延長線上と捉えて通っていく人がいますからね!
整備されていない場所はポイ捨てをされやすいため、外構をやらなくても対策が必要です。
3. 駐車スペース
駐車スペースがあっても、地面が土だったり屋根などがなかったりすれば、自動車の保管場所としては不十分です。
カーポートすら設置しなければ野ざらしと変わらないので、自動車の劣化も早まってしまいますよ!
自動車の劣化を抑えるならガレージがよいですが、スペースが必要なため家を建てる段階で組み込まなければ難しくなります。自動車が大切なら、ガレージの他にもビルドインガレージがおすすめです。
ビルドインガレージについては、関連記事「【憧れの設備】ビルトインガレージの建設費用の相場!安く抑える7つの方法も詳しく紹介」で紹介しています。ぜひ参考にしてみてください!
4. 土がむき出しの部分
外構をやっていないと、土がむき出しの部分には雑草が生えてきます!
雑草が大量に生えていると、より見栄えが悪くなるので気を付けましょう。
また、家庭菜園やガーデニングの予定があるなら、重機がある間に工事をしておかないとその分時間や手間がかかってしまいます。
5. 表札・ポスト・インターフォン
表札は個人情報保護や防犯対策で設置しない人もいますが、ポストやインターフォンがないと防犯性が下がる可能性があります。
表札・ポスト・インターフォンがなくても、配達する人がわかっていれば配送物は問題なく届くので生活に支障はありません。
しかし、ドアの前や庭などの敷地内への他者の侵入を許容することになります。
設置すれば防犯性が絶対に上がるわけではないですが、設置しないことで起こるトラブルを想定しておいてください!
外構工事費用を安く抑えるための3つのポイント
外構工事は、工夫次第で予算を抑えられます。こちらでは、費用を安く抑えるための3つのポイントを紹介します。
- 工事箇所の優先順位を決める
- 仕様を落とす
- 複数業者から見積りをとる
外構工事になるべくお金をかけたくないという方は、一つひとつ確認してみてください!
1. 工事箇所の優先順位を決める
工事費用を最も安く抑える方法は、工事箇所を減らすことです。箇所を減らすには、何を優先して工事すべきかを検討することが大切です。
具体的には「駐車スペースと玄関アプローチを優先して庭の芝はDIYする」「玄関の門柱をなくす」などが考えられます。
理想を描くことは大切ですが、予算に収まるように優先順位を立てることをおすすめします!
2. 仕様を落とす
外構設備のグレードを下げることで、費用の削減が可能です。例えば、玄関アプローチを「タイル」から「モルタル」に変更するだけでも、数十万円の予算削減になるでしょう。
フェンスやカーポートなども様々なグレードの製品がありますよね!
安全性や耐久性などを考慮しつつ可能な範囲でグレードを下げることで、予算の削減は可能です。
3.複数業者から見積りをとる
外構工事にかかる費用は、施工会社によって大きく変わる場合があります。一つの会社の見積りで高いと感じたら、複数社から見積りを取ってみましょう。
外構工事はホームセンターでも安く請け負ってくれるので、費用を確認してみてください!
複数社から見積りを取ることは、値段交渉にも役立つのでおすすめです。
外構をやっていない家でも生活できるが不便が生じる
外構をやっていない家になる原因は、内装を優先し、外構が後回しになっていることです。
内装がしっかりしていれば生活への影響はありませんが、過ごす日々が長くなるほど汚れやすいことや、近隣からの目などで不満やストレスを溜める原因になります。
住み心地を優先したとしても、どんな外観の家に住んでいるのかも重要ですからね!
しかし、住宅購入の予算は限られているため、外構に要望がない状況で住宅の知識のない人がバランスよく考えるのは難しいでしょう。
家族の要望を優先にしつつ必要なことも漏らさずに形にしていくなら、住宅のプロの力が必要になります。
外構に限らず住宅購入に関してわからないところがあるなら、ぜひ私のところまで相談しにきてください!
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