「ハウスメーカーの保証って何?」
「ハウスメーカーの具体的な保証内容は?」
「どのハウスメーカーの保証がいいの?」
住宅には保証の設定が法律で義務付けられており、内容はハウスメーカーによって大きく異なります。家づくりの際に求める保証を受けられないハウスメーカーを選ぶと、後悔するおそれがあります。
希望に沿った保証を受けられるハウスメーカーを選びたいですね!
保証の内容や種類が様々あるため、それぞれ比較検討が必要です!
そこで本記事では、保証内容によってどのハウスメーカーを選ぶべきか検討している人に向けて、
- 住宅保証の種類や内容
- 比較ポイント
- 保証が手厚いハウスメーカーの例
などを解説します。
本記事を読めば、日々の暮らしが豊かになる理想の家づくりができるので、ぜひご一読ください。
新築住宅の保証は2種類ある!タイプ別に特徴を解説
新築住宅の保証には、性質が異なる2種類のタイプがあります。国の法によって定められているものや、メーカー単位で設定されている保証など様々です。
なお、住宅保証は、大きく分けて下記の2種類が存在します。
- 法律で定められている保証
- ハウスメーカーが独自で定めている保証
それぞれ紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
法律によって最低限の保証をベースに、ハウスメーカー独自の保証が設定されています!
1.法律で定められている保証
新築の住宅には、法律で定められている保証があります。「住宅の品質確保の促進等に関する法律」において、10年間の保証を設定することが義務付けられています。
ベースとして、ハウスメーカーや売主から最低10年間の保証が自動的に発生します!
2. ハウスメーカーが独自で定めている保証
法律上の保証に加えて、ハウスメーカー独自の保証が存在します。
どのハウスメーカーも住宅の構造や防水の部分において法律で定められた最低限の10年保証が受けられますが、プラスしてメーカー独自の保証が設定されています。
保証期間も最低限の10年だけでなく、30年や60年から永年保証までメーカーによって異なるのが特徴です。
保証期間の長さやアフターサービスの手厚さも、どのハウスメーカーを選ぶかによって大きく変わってきます!
ハウスメーカー独自の保証内容の詳細を5項目に分けて紹介
新築住宅の保証のうち、法律上で義務付けられているものに限らないハウスメーカー独自で定められている保証を、5つの項目に分けて紹介します。
ハウスメーカー単位で設定されている保証といっても、項目によって性質が異なるなど様々です。
- 初期保証
- 保証期間延長
- 定期点検・メンテナンス
- 住宅設備保証
- 最大保証期間
それぞれ紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
1. 初期保証
初期保証とは、各ハウスメーカーが設定する保証の中でベースとして受けられるものです。期間はハウスメーカーによって10年から30年ほどのものまで様々です。
初期保証の期間内に発生した不具合は、無償で対応してもらえます!
期間が長く手厚いハウスメーカーもありますので、期間の長さを比較して選ぶのがおすすめです。
2. 保証期間延長
保証期間延長とは、ハウスメーカー独自の初期保証が終了したあとに、さらに保証を継続できるものです。
ハウスメーカーの中で保証期間の延長オプションを設けていないところはほとんどなく、初期保証終了後に期間延長を受けられます。ただし、必要な条件が設定されているため注意が必要です。
ハウスメーカーごとに条件や延長期間が異なるため、要チェックです!
保証期間の延長を受けるための条件を見逃さないように、契約時に詳細を確認しておきましょう。
私のInstagramの投稿では、住宅保証ついて紹介しています!私の実体験をもとにした、住宅保証の良し悪しをチェックしてみてください!
3. 定期点検・メンテナンス
住宅の定期的な点検やメンテナンス工事を保証として受けられます。経年劣化や不具合を、定期点検やメンテナンス工事によって補えます。
ハウスメーカーによって定期点検・メンテナンスの保証は無償と有償の場合があるため、選ぶ際の判断軸の一つにしましょう。
定期的に実施される点検・メンテナンスは費用の有無によって大きく変わってきます!
ハウスメーカーのメンテナンスについては、関連記事「【お得に家づくり】メンテナンスが少ないハウスメーカー5選!選ぶときのポイントや費用を抑えるコツを紹介」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
4. 住宅設備保証
住宅設備保証とは、住宅にある設備機器の保証を受けられるものです。住宅そのものの保証だけでなく、住宅にある設備機器の保証が受けられるハウスメーカーもあります。
一般的な住宅設備機器はメーカー保証の1年ほどのみですが、ハウスメーカーの住宅設備保証は保証期間内の故障や不具合を無償で対応してくれます。
保証対象となる設備機器や不具合の種類はハウスメーカによって異なるため、確認しておきましょう!
5. 最大保証期間
保証期間を最大で何年まで延長できるかを設定するものが、最大保証期間です。
最大保証期間の年数は、30年程度のところから60年や建物が現存する限り永年保証のところまでハウスメーカーによって様々です。
最大保証期間の延長を受けるには点検等の保証条件があるため、見落とさないようにしましょう!
ここまで、保証内容の種類について紹介しましたが、どの保証を重視すべきかなどで悩む方もいるかもしれません。そのような方は、専門家に相談してみてはいかがでしょうか。
「すーさんの相談窓口」では、大手ハウスメーカーに15年勤務した経験のある住宅のプロすーさんが、住宅保証のお悩みを解決してくれます!
もちろん家づくりに関することなら、どのようなことでも相談できるのでお気軽にご活用ください。
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ハウスメーカーの保障内容の比較ポイント3選
ハウスメーカーの保証内容を比較する際のポイントとして、以下の3つが挙げられます。
1. 基本保証内容が手厚いか
2. 保証期間の延長に条件はあるか
3. 定期点検に費用がかからないか
保証の有無でハウスメーカーに後悔しないように、比較ポイントを押さえておきましょう!
1. 基本保証内容が手厚いか
基本保証の内容が充実した手厚い内容になっているかを確認しましょう。
各ハウスメーカーの基本保証は、法律で定められている最低10年の保証に加えて、30年などさらに長い期間を設定しているところも多くあります。
また、基本保証は建物の構造と防水で異なる保証期間が設定されていることもあります。場合によっては構造と防水で期間が異なるかもしれませんが、防水は20年以上であるかを確認しましょう。
構造と防水で定められる基本保証の長さを要チェックです!
2. 保証期間の延長に条件はあるか
保証期間の延長が可能な条件が設定されているか、確認しましょう。初期保証後に保証期間を延長するための最長保証期間や保証期間延長の条件が設定されているケースが多くあります。
点検・メンテナンスの実施により延長が可能となる場合が多いです。また、有償の場合もあるため、コスト面を考慮して確認が必要です。
保証期間延長の条件を事前に確認しておきましょう!
3. 定期点検に費用がかからないか
定期点検の実施に費用がかかるかは、選ぶ際の重要なポイントの一つです。定期点検は数年単位で実施されるメンテナンスであり、有償または無償の場合があります。
維持費用として発生するかでコスト的に影響が出てくるため、定期点検の費用の有無は必ずチェックしましょう。
詳細な費用面はメーカーや専門家に確認をしましょう!
保証が手厚いハウスメーカー7選
数あるハウスメーカーの中でも、特に保証が手厚くておすすめのハウスメーカーをピックアップして紹介します。
保証期間の長さはもちろんのこと、期間延長の条件や点検やメンテナンスなどのアフターサービスの内容が自身の希望と合致しているかを確認して選ぶのが重要です。
保証が手厚いハウスメーカー7選は、以下のとおりです。
- 積水ハウス
- ダイワハウス
- ミサワホーム
- タマホーム
- 一条工務店
- アイフルホーム
- ユニバーサルホーム
求める保証が完備されているか、メーカーごとに比較検討をしてみましょう!
1. 積水ハウス
基本保証 | 構造:30年 防水・雨漏り:30年 |
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最長保証制度 | 最長保証期間:60年〜永年延長可能 保証条件:有料点検・有償補修のたびに10年間の期間延長 建物が現存する限り保証を継続できる「ユートラストシステム」 |
定期メンテナンス | 5年目から30年目まで5年単位で無償点検 30年目以降は10年単位で永年有償点検 |
アフターサービス・その他保証制度 | 年中無休のカスタマーサポート 住宅履歴情報の蓄積・更新台帳「いえろぐ」 |
積水ハウスは業界でも最長クラスの30年間、手厚い初期保証を受けられるハウスメーカーです。初期の基本保証として構造躯体および防水・雨漏りに30年間がベースに設定されています。
基本保証後の最長保証制度としては、有料点検や有償補修を実施する保証条件を満たせば、建物が現存するうちは10年間保証期間を延長できる保証内容です。
保証が途切れても点検・補修により保証を再開できる「ユートラストシステム」があるなど、保証やアフターサービスの充実が魅力です。
アフターサービスを重視する方におすすめのハウスメーカーの一つです!
2. ダイワハウス
基本保証 | 構造:30年 防水・雨漏り:30年 |
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最長保証制度 | 最長保証期間:60年〜永年延長可能 保証条件:5年ごとの有料点検・有償補修のたびに保証期間延長 |
定期メンテナンス | 30年間の無料点検・診断 30年目以降は5年単位で永年有償点検 |
アフターサービス・その他保証制度 | 10年の住宅設備保証 10年のシロアリ初期保証(有償のメンテナンス工事実施により5年もしくは10年の延長が可能) 「ダイワファミリークラブ」「住まいの履歴書」 |
ダイワハウスは基本保証期間30年間の長さと無償点検のコスパのよさを両立した、手厚い保証が魅力のハウスメーカーです。
基本保証では、主要な構造と防水で30年間の保証が設けられています。初期保証後の最長保証制度としては、60年から永年の延長可能な最長保証期間です。
その後15年間保証の延長を行うには、5年ごとの有料点検・有償補修の条件が必須となります。60年目以降は、耐久性能を調査する試験を実施し、保証年限と有償メンテナンス工事項目の提示が必要です。
また、10年間の住宅設備保証が設けられており、設備機器の修理やメンテナンスにも安心です。
住宅の経年劣化に対応する長期のメンテナンスプログラムがあり、コスト的にもおすすめです!
3. ミサワホーム
基本保証 | 構造:35年 防水・雨漏り:30年 |
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最長保証制度 | 最長保証期間:60年〜永年延長可能 保証条件:10年ごとの有料点検・有償補修のたびに保証期間延長 |
定期メンテナンス | 定期巡回サービス 11ヶ月・23ヶ月の無償定期メンテナンス 20年目までは5年単位で「無償定期点検サービス」を実施 |
アフターサービス・その他保証制度 | 5年の無償設備保障(有償の設備サポートプラン加入により、住宅設備機器の保証を5年間延長可能) 365日・24時間受付体制 災害時待機体制 オーナー専用のWebサイト「オーナーズクラブ」 |
ミサワホームは、収納性の高さを強みにするハウスメーカーの一つです。
基本保証は構造が35年、防水が30年と手厚く、初期保証後も60年から永年延長可能な安心の保証内容です。そのほかシロアリは10年、設備保証は5年とされており、有償の設備サポートプランへの加入で10年まで設備保証を受けられます。
365日24時間受付体制を完備しており、緊急時の対応にも優れており安心です!
4. タマホーム
基本保証 | 10年 |
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最長保証制度 | 最長保証期間:60年(※長期優良住宅認定外の場合は30年) 保証条件:5年ごとの定期点検・有償メンテナンスの実施により、保証期間を10年ずつ延長 |
定期メンテナンス | 入居してから5年単位で60年間の無償点検 |
アフターサービス・その他保証制度 | 10年のシロアリ補償 10年の地盤保証 |
タマホームは低コストでアフターサービスが充実しているハウスメーカーの一つです。
基本保証は10年と初期は30年のメーカーと比べると長くないものの、点検・補修の実施により最長60年の保証期間延長が見込まれます。ただし、長期優良住宅認定外の場合は30年にとどまるため注意が必要です。
また、強度が不足する地盤の場合は、強度を補う工事の実施や地盤沈下による損害が保証される地盤保証が10年受けられて便利です。
地盤保証やシロアリ補償など、アフターサービスが魅力です!
5. 一条工務店
基本保証 | 10年 |
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最長保証制度 | 最長保証期間:30年 保証条件:10年ごとの無償点検・有償補修の実施により保証期間延長 |
定期メンテナンス | 無償の定期点検を10年目・15年目・20年目に実施 |
アフターサービス・その他保証制度 | お客様専用アプリ「一条工務店 住まいのサポートアプリ(i-サポ)」 無償シロアリ予防工事 給湯器、水道配管、スイッチ等の短期保証 |
一条工務店の基本保証は法律で定められた10年がベースとなります。その後、点検・補修の条件を満たすことで、30年の最長保証制度を受けて保証期間の延長が可能です。
10年ごとの無償点検・有償補修の実施が保証条件となり、無償点検は10年目・15年目・20年目に実施されます。
特徴は、入居後のサポートやアフターサービスが受けられるお客様専用アプリ「一条工務店 住まいのサポートアプリ(i-サポ)」が利用できる点です。修理依頼など、アプリを通じたコミュニケーションがしやすく手厚いサポートが期待できます。
アフターサービスとして10年目以降のシロアリ予防工事の無償実施、水道管や給湯器の短期保証も充実しています!
6. アイフルホーム
基本保証 | 構造主要部:20年 防水・雨漏り:10年 |
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最長保証制度 | 最長保証期間:30年 保証条件:10年ごとの有償点検・有償補修のたびに保証期間延長 |
定期メンテナンス | 10年ごとの有償点検・有償補修 20年間の「長期継続点検」 |
アフターサービス・その他保証制度 | 地盤保証 耐震保証(倒壊した場合、最大2,000万円の建て替え費用を補償) メーカー保証終了後10年間の無償保証を受けられる設備機器保証 30年間の住宅情報の蓄積 |
アイフルホームの基本保証は、構造が20年、防水・雨漏りは10年の初期保証期間として設定されています。初期保証後は有償点検の実施により、最長で30年まで保証期間を延長可能です。
アフターサービスとしては、メーカー保証終了後も無償保証を10年受けられるなど手厚いサポートが魅力です。
設備やサポートが豊富なメーカーの方が安心できておすすめです!
7. ユニバーサルホーム
基本保証 | 構造:10年 外壁:20年 |
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最長保証制度 | 最長保証期間:30年 保証条件:10年ごとの有料点検・有償補修の実施により保証期間延長 |
定期メンテナンス | 6ヵ月、1年、2年、5年、10年、15年、20年、25年の計8回の定期点検を実施 |
アフターサービス・その他保証制度 | 生涯地盤保証(最高5,000万円) 地熱床システム保証(10年保証、最大2,500万円) 外壁品質保証(20年保証、最大1,500万円) |
ユニバーサルホームの初期保証は、構造だけでなく外壁の保証も設けられており、構造が10年、外壁が20年の保証が受けられます。初期保証後の有償メンテナンスの実施により、それぞれ10年間延長し最長30年間延長可能です。
アフターサービスでも、外壁品質や地盤などの保証が揃っています!
ハウスメーカー選びは保証内容を比較して検討しよう
住宅保証の特徴を理解して希望に沿ったハウスメーカーを選択すれば、後悔することなく理想の家づくりが実現できます。
保証内容はメーカーによって様々ですが、いかに希望に近いところを選べるかには比較検討が重要です!
住宅保証やアフターサービスはどれを選ぶかによって満足度も大きく変わってくるため、どうすべきか迷う方がいるかもしれません。ハウスメーカーや保証内容などは、業者や専門家に相談することをおすすめします。
保証内容に加えて、有償か無償かも確認すべきポイントです!
特に住宅保証は細かい条件や費用が絡んでくるため、詳細な内容を専門家に確認しましょう!
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