「お得に家づくりするにはどうしたらいい?」
「家を建てた後のメンテナンス費用が心配」
「メンテナンスが少ないハウスメーカーを知りたい!」
家を建てた後はメンテナンスが必要です!
メンテナンス費用は100万円以上かかる場合があるので、できるだけ減らしたいと考えている方もいるでしょう。家づくりの際にメンテナンス費用が少ないハウスメーカーを選ぶと、引き渡し後にかかる負担を抑えられます。
この記事では、元ハウスメーカーの営業マンだった筆者が、以下の内容を解説します。
- メンテナンス費用の相場
- ハウスメーカーを選ぶときのポイント
- おすすめのハウスメーカー
家づくりの後に不安を感じないためには、メンテナンス費用をチェックしておくことが重要です。
後悔しないために、しっかり確認しておきましょう!
メンテナンスは住宅の寿命を伸ばすために必要
住宅の異変に気付いてから対処すると、手遅れになる場合があります。定期的にメンテナンスをしないと、劣化に気付かず寿命を縮めてしまう可能性も少なくありません。
マイホームで快適な暮らしを続けるためにも、定期的に点検を受けましょう。
なお、メンテナンスの時期に決まりはありませんが、日にちを決めて受けるのがおすすめです!
おおよその日にちを決めておくと、忘れることなくメンテナンスを受けられます。
注文住宅にかかるメンテナンス費用の相場は100万円以上
注文住宅のメンテナンス費用は100万円以上必要な場合がほとんどです。以下の表で詳しい費用や箇所を紹介するので、チェックしておきましょう。
メンテナンス箇所 | 耐用年数 | 修繕費 |
---|---|---|
畳の張替え | 10年 | 1~2万円 |
床の張替え | 15年 | 10~20万円 |
網戸や障子の張替え | 5年 | 1~2万円 |
壁紙の張替え | 10年 | 10~50万円 |
外壁の塗り直し | 10年 | 15~25万円 |
屋根の修復 | 20年 | 25~40万円 |
水回りの修繕 | 10年 | 40~50万円 |
シロアリ駆除 | 5年 | 15~20万円 |
メンテナンスはひとつずつよりまとめてしたほうが金額を抑えられますが、100万円以上の出費が必要なため、一括で支払うのは負担が大きいです。
費用捻出のために、毎月1万円ずつ積み立てておくと安心ですよ!
マイホーム購入時にかかる費用については、関連記事「【メモ必須】マイホーム購入時にかかる初期費用の目安と内訳を解説!予算を抑える4つの方法も紹介」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
メンテナンスが少ないハウスメーカーを選ぶときの5つのポイント
メンテナンスが少ないハウスメーカーを選ぶときのポイントは、以下の5つです。
- 耐久性
- メンテナンス費用
- 使っている資材
- アフターサポート
- 工法や構造
お得に家づくりができるように、ひとつずつチェックしておきましょう。
1. 耐久性
耐久性のある資材を使っていると、メンテナンス頻度は少なくなります。耐久性のない資材を取り扱っているハウスメーカーでは頻繁にメンテナンスする必要がありますが、丈夫なものを使っていれば頻度を下げられます。
ハウスメーカーが取り扱っている資材を事前にチェックしておくのが大切ですね!
万が一、火災や地震などの災害が起こっても被害が少なくなるように、ハウスメーカーが提示する耐久性をチェックしておかなければなりません。
2. メンテナンス費用
ハウスメーカーによっては、10年以上無料だったり、一部だけ費用がかかったりすることもあります。
引き渡し後の生活を考えるなら、メンテナンス費用をしっかり確認しておきましょう!
なかでも、外壁や壁紙の張替えはお金がかかります。メンテナンスはどの住宅にも必須なので、できるだけ費用の安いハウスメーカーを選ぶとお得です。
3. 使っている資材
ハウスメーカーによって使っている資材は異なりますが、以下のものを取り扱っている業者を選ぶと頻度を抑えられます。
おすすめの資材 | 特徴 |
---|---|
サイディング | ・耐久性が高い ・色あせやひび割れが起きにくい |
タイル | ・雨風や強い日差しを受けても劣化しにくい ・費用が高い |
日本瓦 | ・セメントの瓦よりも耐用年数が長い ・防火性や防水性に優れている |
銅板・ガルバリウム鋼板 | ・古くから使われる耐久性の高い素材 ・軽量で耐震性が高い |
外壁の色は、淡いグレーやアイボリーがおすすめです。
薄い色の外壁は色あせにくいため、濃い色と比べてメンテナンスの頻度を減らせます!
4. アフターサポート
ハウスメーカーのホームページを確認すると、定期的な点検を行っている場合が多いので、しっかりチェックしておくと、お得に家づくりができます。
家づくりをする前に、アフターサポートの種類を確認しておきましょう!
ハウスメーカーにもよりますが、定期メンテナンスが無料のサポートをしている場合がほとんどです。ただし、期間やメンテナンス箇所は異なります。
5. 工法や構造
ハウスメーカーが得意としている工法や構造には違いがあります。木造や鉄骨など、得意な構造によって建てたい家のイメージが異なるので、しっかりチェックしてみてください。
理想の家についてイメージをしっかり持っておくのが大切ですね!
また、採用している工法も異なるため、耐震性をふまえてハウスメーカーを選びましょう。
木造は鉄骨より安い費用でつくれますが、耐久面で劣る場合があります!
メンテナンスが少ないハウスメーカー5選
メンテナンスが少ないハウスメーカーは以下の5つです。
会社名 | 使っている資材 | 耐久性が高い理由 | アフターサポート | メンテナンス費用 |
---|---|---|---|---|
セキスイハイム | 磁器タイル | 外壁の塗り替え頻度を下げられる | 60年間の無料定期診断 | 無料 |
三井ホーム | ダブルシールドパネル | 軽い素材を使っているため地震の影響を受けにくい | キープウェル60 | 10年ごとの点検は無料 |
積水ハウス | ダインコンクリート | 大型で強い台風を想定した耐風実験をクリアした資材を使用 | 初期30年保証 | 30年間は無料 |
住友不動産 | 高耐候屋根材金属防水バルコニー | 透湿・防水・遮熱シートを採用しているため雨を防げる | 60年間保証システム | 20年点検までは無料 |
一条工務店 | ハイドロテクトタイル | 国の定める耐震性以上の基準を設定している | 30年保証 | 30年間は無料 |
それぞれの特徴やアフターサポートの種類を紹介するので、ひとつずつチェックしてみてください。
1. セキスイハイム
チェックポイント | 内容 |
---|---|
使っている資材 | 磁器タイル |
耐久性が高い理由 | 外壁の塗り替え頻度を下げられる |
アフターサポート | 60年間の無料定期診断 |
メンテナンス費用 | 無料 |
セキスイハイムは、グッドデザイン賞や地球環境大賞などを受賞しているハウスメーカーです。外壁には磁器タイルを使用しているため、塗り替えの必要はほとんどありません。
メンテナンスの頻度を下げられますね!
セキスイハイムでは、引き渡しから2年目までの間に合計3回の定期点検を実施しています。
加えて5年目以降は5年ごとの定期診断を無償で60年間行っているので、メンテナンスの費用はほとんどかからないのが特徴です!
2. 三井ホーム
チェックポイント | 内容 |
---|---|
使っている資材 | ダブルシールドパネル |
耐久性が高い理由 | 軽い素材を使っているため地震の影響を受けにくい |
アフターサポート | キープウェル60 |
メンテナンス費用 | 10年ごとの点検は無料 |
三井ホームは、完全オーダーメイドの木造住宅を専門としているハウスメーカーです。耐震や断熱を満たした家づくりが得意で、災害や四季の変化にも耐えられます。
アフターサポートには、キープウェル60という長期間の保証制度があり、10年ごとの点検やメンテナンスを受けられます。
木造住宅を建てたいけれど、耐震性が心配という方におすすめもハウスメーカーです!
3. 積水ハウス
チェックポイント | 内容 |
---|---|
使っている資材 | ダインコンクリート |
耐久性が高い理由 | 大型で強い台風を想定した耐風実験をクリアした資材を使用 |
アフターサポート | 初期30年保証 |
メンテナンス費用 | 30年間は無料 |
積水ハウスは、累計建築戸数が世界No.1を誇る大手ハウスメーカーです!
オリジナルのダインコンクリートを外壁に使用しているため、高い強度と耐久性が特徴。
外壁は30年に1度の塗り替えでも強度を保てるので、メンテナンス費用を削減できます。30年に1度なら、多くても1回の出費で済むことがほとんどでしょう。
4. 住友不動産
チェックポイント | 内容 |
---|---|
使っている資材 | 高耐候屋根材・金属防水バルコニー |
耐久性が高い理由 | 透湿・防水・遮熱シートを採用しているため、雨を防げる |
アフターサポート | 60年間保証システム |
メンテナンス費用 | 20年点検までは無料 |
住友不動産は、高品質で高性能な住まいを提案するハウスメーカーです。グッドデザイン賞を複数回受賞したり、品質の高い住宅設備を備えていたりするため人気があります。
性能・見た目どちらも妥協したくない方におすすめです!
アフターサポートには60年間保証システムがあり、引き渡しから10年間ごとの定期点検を受けられるため費用を削減できます。
5. 一条工務店
チェックポイント | 内容 |
---|---|
使っている資材 | ハイドロテクトタイル |
耐久性が高い理由 | 国の定める耐震性以上の基準を設定している |
アフターサポート | 30年保証 |
メンテナンス費用 | 30年間は無料 |
一条工務店は、性能とコストパフォーマンスを両立した家づくりができるハウスメーカーです。外壁にハイドロテクトタイルを採用しており、メンテナンスの頻度を減らせるのが特徴です。
国の耐震性以上の基準を設定しているので、安心感がありますね!
あえて太陽光パネルを設置することで、耐久性や耐震性を高めています。
なお、おすすめのハウスメーカーについては、関連記事「【間違いない】プロが選ぶおすすめのハウスメーカー12選!比較時のポイントや失敗しないためのコツを解説」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
注文住宅のメンテナンス費用を抑える4つのコツ
注文住宅のメンテナンス費用を抑えるコツは、以下の4つです。
- メンテナンスコストの少ない素材を選ぶ
- 修理できる設備を選ぶ
- 定期的に家の状態をチェックする
- まとめてメンテナンスする
負担が重くて困っている方は、ぜひチェックしてみてください!
1. メンテナンスコストの少ない素材を選ぶ
家づくりをするときは、塗り直す回数が少なくて済む外壁や素材を選びましょう。耐久性の高い設備ならメンテナンスの頻度を減らせます。
家づくりをする段階で、メンテナンスの頻度を減らせる素材をしっかり調べておきましょう。
2. 修理できる設備を選ぶ
簡単に修理できない素材だと、取り寄せに時間がかかってしまい、メンテナンス費用が高くなる場合があります。
ハウスメーカーで常時取り扱っている素材を選ぶのがおすすめですね!
どうしても特殊な設備や素材を使用したい場合は、ハウスメーカーに修理できるか事前に相談しておくと安心です。
3. 定期的に家の状態をチェックする
劣化がひどいとその分メンテナンス費用が高くなるため、定期的に家の状態をチェックしておきましょう。家の状態をこまめに確認して、問題がある部分はメンテナンスを行うと、劣化しすぎることもありません。
家の状態をチェックするときは、以下の4つに当てはまっていないか見てみてください!
- 汚れやひび割れ
- 塗装の剥がれ
- 雨漏り
- 屋根材や建付けのズレ
問題点や不安なことがあれば、すぐにハウスメーカーに連絡するのがおすすめです。
4. まとめてメンテナンスする
まとめてメンテナンスすると、1回の費用は高くなりますが複数回に分けて行うよりも安く済みます。
ひとつ不具合が見つかれば、他の箇所も一緒にまとめてメンテナンスしてみてください!
メンテナンスが少ないハウスメーカーを選んでお得に家づくりしよう
メンテナンス費用の相場は100万円以上するため、できるだけお得に生活したいと考える方が多いでしょう。ハウスメーカーを選ぶときは、耐久性や費用をふまえてしっかり比較することが大切です。
メンテナンス費用を抑えるためには、家づくりの段階から工夫しておくとお得です。家の状態を定期的にチェックして、まとめてメンテナンスを依頼してみてください。
ハウスメーカーの選び方がわからない方は、プロに相談しましょう!
「すーさんの相談窓口」なら、住宅のプロの実績を活かしてメンテナンスが少ないハウスメーカーを提案できます。
引き渡してから後悔しないためにも、ぜひお気軽にご相談ください!