「ローコストで平屋を建てるとどのような間取りになるの?」
「なるべく費用をかけずに快適な生活ができる間取りにしたい!」
「コストでを抑えて平屋を建てる方法はある?」
平屋を建設するうえで低予算に抑えつつ、できるだけ快適に暮らせる間取りにしたいと考えている方も多いのではないでしょうか?
長年住むおうちですから、低価格でも住み心地のよい環境を整えたいですよね!
理想のマイホームをローコストで建てるには、実現できる間取りを事前に知っておくことが大切です。
今回は、低予算で新築の平屋に住みたいという方向けに、家づくりの専門家が以下について解説します。
- ローコストで建てられる平屋の間取り例
- 間取りに採用すべきポイント
- ローコストで平屋を建てるコツ
- 建てる際の注意点
本記事を読むことで、ローコストで理想の平屋を建てられるかどうかを判断できます。ぜひ最後までお読みください!
【予算別】平屋をローコストで建てる際に参考にしたい間取り3例
平屋をローコストで建てたいときは、以下の間取りを参考にしてみましょう。
- 1,000万円以下なら1LDK
- 1,000~1,500万円なら2~3LDK
- 1,500万円~2,000万円なら4LDK
価格によって建てられる間取りが異なるため、しっかりチェックしておきましょう。
1. 1,000万円以下なら1LDK
1,000万円以下の平屋を建てたい場合は、1LDKで17坪~20坪程度の平屋を建てられます。ミニマムな間取りではありますが、以下のような設備を整えられます。
- リビング
- ダイニング
- キッチン
- 洋室・和室のいずれか一部屋
- 風呂
- トイレ
必要最低限の設備が整っているため、一人暮らしやセカンドライフを考えている夫婦の方におすすめです!
17坪あれば、17帖の広いリビング・ダイニングをつくれるので、快適な空間を実現できます。
2. 1,000~1,500万円なら2~3LDK
1,000~1,500万円の予算なら、2~3LDKの家が建てられます。2~3人で暮らすのにちょうどいい平屋を実現できるでしょう。
坪数によっては、リビングやダイニングをかなり広くできそうです!
19~20坪の平屋を建てる場合は、6帖の部屋を2つ設置できます。洋室と和室の2パターンの部屋を用意出来るため、子どもの成長にあわせて使い分けられます。
3. 1,500~2,000万円なら4LDK
1,500~2,000万円なら、3~4LDKの平屋が建てられます。部屋の広さによっては20坪以上あると安心です。たとえば、24坪の平屋を建てた場合、以下のような部屋の広さを確保できます。
- 15帖のリビング・ダイニング
- 6帖の部屋
- 4.5帖の部屋2つ
4人家族でゆったり過ごすには、リビング・ダイニングは20帖以上あるとよいでしょう。
ご年配の方がいる場合、廊下を広くすることで、車いす移動がスムーズにできます。
平屋をローコストで建てるために!間取りに採用すべきポイント3選
平屋をローコストで建てるために、以下の3つのポイントを間取りに採用しましょう。
- 延べ床面積を小さくする
- 必要な部屋だけを配置する
- 水回りを1ヶ所にまとめる
それぞれのポイントを押さえておけば、ローコストの平屋を実現できます。
1. 延べ床面積を小さくする
延べ床面積とは、すべての階の面積を合計したものです!
ローコストで平屋を建てるためには、延べ床面積を小さくすることで、費用が安く抑えられます。延べ床面積が大きいと、床材や仕切りなどが多く使われており、費用がかさむ原因になります。
部屋を複数配置しすぎると、延べ床面積が大きくなり費用が高くなるため、使う用途を考えておきましょう。ローコストで平屋を建てるためには、延べ床面積で考えることが重要です。
2. 必要な部屋だけを配置する
使わない部屋を配置すると、ドアや資材が増えて金額がかさむ原因になります。部屋を仕切るほどに資材は必要になり、その分金額がかさんで予算オーバーしてしまうことも少なくありません。
何に使う部屋なのか考えておかなければなりませんね!
ローコストで平屋を建てるためには、必要な部屋だけを配置するのがコツです。
3. 水回りを1ヶ所にまとめる
水回りが複雑になると、配管工事だけで100万円以上かかる場合があります。そのため、洗面所やキッチンなどはできるだけ近い場所にまとめるのがおすすめです。
水回りを1カ所にまとめるだけで、大きな節約になります!
まずは大まかに間取りを考えてから、トイレや洗面所など小さいスペースを配置しましょう。費用を抑えたいなら、水回りはまとめてしまうのがコツです。
間取りだけじゃない!平屋をローコストで建てるコツ7選
平屋をローコストで建てるためには、間取り以外に以下の7つのコツをチェックしておくのが大切です。
- 総予算を考える
- 相見積もりを取る
- 郊外で建設する
- 規格が決まっている平屋を選ぶ
- 部屋の用途を明確にする
- 収納スペースは増やしすぎない
- 廊下の面積を減らす
1つずつ確認していきましょう。
1. 総予算を考える
まずは、予算を決めましょう。先に決めておくと予算内に抑えられるよう、間取りや設備を調整できるので、ローコストで平屋を建てられます。
土地が必要なら「土地代込み」で予算を考えておくとオーバーしませんよ!
総予算の中から、土地や物件などに予算を割り振ってみてください。それぞれいくらまでお金をかけられるか明確にしておくと、こだわれるポイントがわかります。
2. 相見積もりを取る
複数のハウスメーカーで相見積もりを取ると、より安く施行してくれる会社を見つけられます。少しでも費用を抑えたいなら、複数のハウスメーカーで相見積もりを取ることが重要です。
ただし、相見積もりを取るときは、同じ条件下で比較しましょう。
条件が異なる見積もり書をもらっても比較できないため、安価かどうか判断できません。設備や間取りは同じにして、複数のハウスメーカーで相見積もりを取るのがおすすめです。
複数のハウスメーカーの中から、より安いところを見つけるのがコツですね!
3. 郊外で建設する
自身が住みたい街でも、中心地から少し外れたところを選べば地価が大きく下がる可能性があります。
たとえば、東京都新宿区内の地価では、中心地と郊外では以下のように異なります。
- 新宿駅の地価:1坪あたり約4,000万円
- 新宿区内にある中井駅の地価:1坪あたり約200万円
同じ新宿でもこれだけ地価に差があるんですね!
同じ区内でも地価が大きく変わるため、住みたいエリア周辺の地価も調査して家を建てる場所を決めましょう。
4. 規格が決まっている平屋を選ぶ
ローコスト住宅は、建設会社が資材を大量発注して材料費を抑えていることから、低価格を実現しています。
ローコストで平屋を建てたい場合は、建設会社が用意した規格プランを選びましょう!
ただし、カスタマイズの自由度は低いため、間取りや設備にこだわりたい方にはおすすめできません。
5. 部屋の用途を明確にする
必要以上の部屋を配置すると、コストをあげる原因となります。そのため、間取りを考える際には部屋をどのように使うか決めておきましょう。
せっかく新築を建てるなら、部屋を増やそうと考えがちです…
必要以上の部屋を配置すると、使いきれずに物置化してしまうことも少なくありません。ローコストに抑えたいなら、間取りを考えるときに何に使う部屋なのか決めておくことが大切です。
6. 収納スペースは増やしすぎない
多すぎる収納スペースは、使用しないことがあります。そのため、収納したい物を把握したうえで、スペースを確保するようにしましょう。
収納スペースは、後からでも増やせます!
ローコストにするためには、使わないスペースを作らないことが重要です。
なお、収納スペースが足りなくなることが不安な方は、デッドスペースを有効活用できるように工夫するといいでしょう。たとえば、スキップフロアを採用して、段下に収納スペースを取り付けるなどが効果的です。
7. 廊下の面積を減らす
廊下を狭くすると、延床面積を減らせるため建設費削減につながります。
プライベートな空間の部屋と共有空間を離そうとすると、その分だけ廊下が必要になるため、価格が高くなっています!
トイレやリビング・ダイニングなどの配置を考え、できるだけ廊下が増えないようにしましょう。
平屋をローコストで建てる際の3つの注意点
ローコストで平屋を建てる際に気を付ける点として、以下の3点があります。
- 価格だけで選ばない
- 住宅メーカーは慎重に選ぶ
- カスタマイズは難しい
家や住宅メーカーの選び方を間違えないためにも、ぜひお読みください。
1. 価格だけで選ばない
できるだけ低予算で建てたい場合でも、住宅としての性能も考えるようにしましょう。
住宅を建てる際は、以下のようなことが気になりますよね…
- 耐震性
- 快適性
- 断熱性
- 気密性
ローコスト住宅の場合、一般的な住宅よりも劣化しやすい資材を使っているケースがあります。
劣化しやすいとメンテナンス周期が短くなり、かえってランニングコストがかかる可能性があるため注意が必要です。
2. 住宅メーカーは慎重に選ぶ
住宅メーカーによって、得意分野や品質は大きく異なります。
生活動線やデザインのこだわりも各業者によって個性があるため、複数社に相談してから検討するのがおすすめです!
使いたい素材やデザインなど自分のこだわりを洗い出し、住宅メーカーの特徴と合うかどうかを調べてから依頼してみましょう。
3. カスタマイズは難しい
ローコスト住宅は規格が決まっているため、カスタマイズ性が乏しい可能性があります。
間取りや設備などにこだわりがあっても「設計できない」「そのメーカーは導入できない」など、要望が通らない可能性も少なくありません。
プラスで費用を払うことで対応してもらえる業者もありますが、予想以上に高額になるケースがあるため注意が必要です。
平屋をローコストで建てるなら間取りを工夫しよう
ローコスト住宅でも、1LDKから4LDKまでの平屋を建設できます。業者によっては20帖以上のリビング・ダイニングも実現でき、家族で快適に過ごせる空間をつくれるでしょう。
低価格であるためローンも組みやすく、返済の負担も抑えられます。ただし、規格が決まっているため、カスタマイズ性が低いことには注意が必要です。
理想の平屋を建設できるよう、予算や家づくりのこだわりなどを考慮してから選ぶのがよさそうですね!
なお、建設を依頼する前には、家づくりの専門家に相談することをおすすめします。
「すーさんの相談窓口」を利用すれば、予算内でどのような間取りの平屋を実現できるか、詳しく教えてもらえます。
住宅メーカーに忖度のないアドバイスをしますので、ローコストで平屋を建てたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください!