「土地を購入したい!」
「土地探しのコツはある?」
「どうやって探せばいい?」
土地は家づくりのベースとなる部分です。土地探しに成功すれば、理想のマイホームづくりを叶えられるといっても過言ではありません。
とはいえ、土地探しでは何に注意すればよいのかわかりませんよね?
加えて、どうやって見つけるのかイメージがわかない方も多いでしょう。
この記事では、土地を探そうと考えている方に向けて、以下の内容を解説します。
- 土地探しから着工までの流れ
- 土地探しのコツ
- 失敗例
- 知っておきたい基礎知識
- 探す方法
ここで紹介しているコツは、15年以上にわたり住宅販売をおこなってきた元営業マンが厳選したものです!
最後まで読むことで、自分にぴったりの土地を探せるようになります。ぜひご一読ください。
注文住宅の土地探しから着工までの流れ
まずは、注文住宅の土地探しから着工までの流れを知っておきましょう!
主な流れは以下の通りです。
- 土地探し
- 買付証明書の提出
- 住宅ローンの事前審査
- 土地の売買契約締結
- 住宅ローンの本審査
- 金銭消費貸借契約締結
- 土地の引き渡し
- 所有権移転登記
家を建てるためには、土地が見つかった後、上記のような手続きを行わなければなりません。
土地探しにかかる期間は、3ヶ月から1年程度かかるのが一般的です。
注文住宅における土地探しのコツ7選
失敗しない土地探しのコツは、主に以下の7つです。
- あらかじめ予算とエリアを決めておく
- 優先順位を明確にする
- 周辺環境を確認する
- 角地と中地の特徴を理解する
- 実際に土地を見学する
- 災害の危険性がないか確かめる
- 土地の高低差がないかチェックする
これらを意識すれば、自分にぴったりの土地を選べるようになりますよ!
ぜひチェックしてみてください。
1. あらかじめ予算とエリアを決めておく
土地を探す前に、あらかじめ「どのエリアでいくらぐらい費用をかけられるのか」を決めておきましょう。
なお、地域によって土地の相場は異なります。住宅金融支援機構の調査によると、各エリアの平均費用は以下のとおりです。
地域 | 平均費用 |
---|---|
首都圏 | 2,221万円 |
近畿圏 | 1,693万円 |
東海圏 | 1,274万円 |
その他地域 | 912万円 |
ちなみに、全国平均は約1,445万円です!
予算とあわせてエリアを決めておくと、金銭感覚が大きくずれる心配がありません。
2. 優先順位を明確にする
土地を探す際には、求める条件を事前に決めておきます。家族全員で話し合い「どんな暮らしをしたいか」をどんどん書き出してみましょう。
たとえば「家庭菜園がしたい」「学校の近くがよい」などです!
続いて、ピックアップした条件に対して、優先順位をつけます。こうすることで、複数の候補地が挙がった際に迷いにくくなります。
家族全員ですりあわておけば、意見の食い違いも起きにくそうですね!
3. 周辺環境を確認する
土地探しでは、立地は欠かせないポイントです。
立地は、暮らしやすい土地かどうかを見極める判断材料です!
主に、以下の項目をチェックしておきましょう。
- 駅やバス停は近いか
- 商業施設やスーパーは近くにあるか
- 小学校や幼稚園は近くにあるか
とくに子育てを考えているのであれば、安全な土地かどうかも見極めたいところです。たとえば「交通量が多くないか」「風俗店や暴力団事務所などの施設がないか」といった部分にも着目しましょう。
ほかにも、市役所や病院などが近いと移動の負担が軽減できます!
地域の物価や近隣住民の雰囲気を見ることも大切です。生活水準とかけ離れていると、生活し続けるのが困難になる可能性があるのでしっかり確認しましょう。
なお、借地権を利用してマイホームを建てようと考えている方は、株式会社中央プロパティーが運営している「相続不動産専門メディア やさしい借地権」を参考にすることをおすすめします。
不動産のプロが、わかりやすい言葉で借地権にまつわるさまざまなことを解説してくれています。土地の選択肢を広げたい方は、一度チェックしてみてください。
4. 角地と中地の特徴を理解する
土地を大きく分けると、角地と中地の2種類があります。それぞれの概要やメリット・デメリットは以下のとおりです。
角地 | 中地 | |
---|---|---|
概要 | 交差する2つの道路に接している角の区間の土地 | 三方が囲まれた区間の土地 |
メリット | ・駐車場、玄関の位置の自由度が高い ・人目につきやすく防犯対策になる | ・人目につきにくくプライバシーを守れる ・角地よりも安め |
デメリット | ・人通りや車の往来が多い場合がある ・価格設定が高め | ・開放感が少ない ・駐車場や玄関の位置が固定される |
土地を探す際には、角地・中地を理解しておきましょう!
5. 実際に土地を見学する
土地周辺の雰囲気や隣家の環境など、実際に見ないとわからないことは多いです。
そのため、気になった土地は購入前に見学しましょう!
おすすめなのは、日中と夜間など異なる時間帯に数回見学することです。とくに、日当たりの良さは時間帯によって変化するため、間取りを考える前に確認しておくと良いでしょう。
昼間は問題がなくとも、夜間になると「街灯が少なく道が暗い」「周辺に住む学生が騒いでいる」などの問題が発生するケースがあります。ほかにも、道の狭さも重要なチェックポイントです。
家までの車道が細いと、車の買い替えを検討しなければならないケースが考えられます。
自分が住む土地だからこそ、自分の目で確かめることが大切です。
6. 災害の危険性がないか確かめる
土地によっては、災害のリスクが高い場合があります。たとえば、大きな川の近くでは、大雨が降った際に洪水が起こる危険性が考えられます。
長く住む家だからこそ、安全に暮らせる土地を選びたいですよね!
災害の危険性の有無は、ハザードマップを確認しましょう。
各自治体の公式サイトや窓口で公開されていますよ!
加えて、これまでに災害の被害があったかを確かめておくことをおすすめします。
7. 土地の高低差がないかチェックする
「よい土地を見つけた!」と思っても、土地に高低差がないか確かめておきましょう!
とくに、周辺のエリアと比べて位置が低い場合は注意したほうがよいです。大雨が降った際に、道路から水が流れ込んでくる恐れがあるだけでなく、崖崩れや土砂災害のリスクがあります。
また、道路と同じ高さにするのであれば、盛土工事が必要です。工事をする場合、1立方メートルあたり約7,000円の費用がかかります。
安全面に懸念があったり、プラスで工事費用がかかったりする恐れがあるということですね!
なお、買わない方がいい土地の特徴は関連記事「【保存版】買わない方がいい土地の10の特徴!いい土地を選ぶコツやチェックリストも紹介」で解説しています。土地を購入して後悔しないために、ぜひチェックしておいてください!
知っておこう!土地探しの失敗例3選
土地探しで後悔しないためには、事前に失敗例を知っておくことが大切です。
SNSから失敗例を3つご紹介します。
- 住んでみたら騒音や揺れがひどかった
- 見学だけでは気づけない欠点があった
- 近所付き合いが大変だった
それぞれ見ていきましょう。
1. 住んでみたら騒音や揺れがひどかった
騒音に関する失敗例からの学びとして、事前に周辺環境をしっかり確認することが挙げられます。
交通量は多くないか、鉄道や飛行機のルート下にないかなど、騒音が発生しやすいエリアではないかをリサーチしておきましょう。
2. 見学だけでは気づけない欠点があった
土地探しでは、一度きりの見学だと欠点を見逃してしまう可能性があります。季節や天候によって異なる欠点を見極めるために、何度か現地に足を運ぶことが大切です。
近隣の住民に話を聞いてみるのもおすすめの方法です。
どのような欠点があるか、リアルな情報が入手できます。
3. 近所付き合いが大変だった
地元の不動産会社から、その地域の近所付き合いの情報を得られる可能性があります。
土地周辺にある飲食店などの店主から、近所付き合いの様子を聞き出すのも1つの方法です。
ライフスタイルやプライバシーに関する価値観と、地域柄が合うかを見極め、土地を選ぶことが大切です。
とはいえ、近所付き合いの雰囲気や大変さを見極めるのは、土地探しの段階では困難かもしれません。
土地探しで失敗したくない場合は、ぜひ「すーさんの相談窓口」にご相談ください!「どのような土地がよいのかわからない」「いくつかの候補地で迷っている」といった悩みを家づくりのプロが解決します。
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土地を探す際に知っておきたい基礎知識
土地を探す際には、以下3つの基礎知識を学んでおきましょう。
- 用途地域
- 建ぺい率・容積率
- 接道義務
- 建築制限
とくにマイホームを建設予定の方は要チェックです!
せっかくよい土地が見つかっても、基礎的な知識が不足していると家が建てられない恐れがあります。ぜひチェックしておきましょう。
1. 用途地域
用途地域とは、計画的な市街地を形成するため、用途に応じて13種類に分けられたエリアを指します。
ざっくり説明すると、土地によって建てられる建物の種類や大きさが制限されているということです!
用途地域の種類は13点ですが、大きく分類すると以下の3つに分けられます。
- 住居系
- 商業系
- 工業系
工業系の地域に注文住宅は建てられないので、注意しましょう!
マイホームを建てようと考えている場合は、候補地に家を建てられるかどうか事前にチェックする必要があります。自治体に問い合わせたり、インターネットで検索したりすることで調べられます。
2. 建ぺい率・容積率
建ぺい率と容積率の概要は、以下のとおりです。
概要 | |
---|---|
建ぺい率 | 敷地面積に対する建築面積の割合 |
容積率 | 土地の面積に対する延べ床面積の割合 |
かんたんに説明すると、土地に対して建てられる建物の広さが決まっているということです!
建ぺい率は、建物を上から見たとき、建物がその土地の何割を占めているかで判断します。たとえば、敷地面積が200㎡で建ぺい率が50%の場合、建築できる面積は100㎡です。
容積率は、建物のすべての階層の床面積をあわせた数値を指します。たとえば、敷地面積が200㎡で容積率が50%の場合、延べ床面積は100㎡です。「1階で50㎡、2階で50㎡」といったような家が建てられます。
建ぺい率・容積率は、各自治体に直接問い合わせて確認してみてください!
3. 接道義務
接道義務とは、道路と敷地に関する規定のことです。具体的には「建築基準法に定められた道路に2m以上接していなければならない」と定められています。
つまり、注文住宅を建てるには、道路に2m以上設置できる土地を選ぶ必要があるということです!
接道義務を満たさないと、マイホームを建てられないので注意しましょう。
4. 建築制限
土地には、建ぺい率や接道義務などのほかに、建築物の絶対的な高さ制限があります。
絶対的な高さ制限は、第1・第2種住居専用地域、もしくは田園住居地域に適用されるもので、10mまたは12mの高さを超えてはならないとされています。
この制限は、日当たりや風通しを確保し、低層住宅の住環境を守る目的があります。
限られた土地を有効に活用するには、間取り設計が重要です。無料で多くの間取り提案をもらえる「タウンライフ」で資料請求してみるのがおすすめです。
タウンライフの詳細は、関連記事「【希望が叶う】理想の家を実現する間取りの決め方を徹底解説!無料でプロに依頼する方法を紹介」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
注文住宅における土地探しの方法5選
土地を探す際には、主に以下5つの方法が挙げられます。
- ハウスメーカーに依頼する
- 不動産会社に頼る
- サイトやアプリを活用する
- 現地に足を運ぶ
- 役場に問い合わせる
それぞれの方法について、特徴やメリットなどを解説します。これから土地を探そうとしている方は、ぜひ参考にしてみてください。
1. ハウスメーカーに依頼する
注文住宅を建てる予定の人におすすめの方法です。土地探しとは関係がないように思えるハウスメーカーですが、なかには手伝ってくれるケースがあります。
場合によっては、相場よりも安めの土地を紹介してくれることも!
ハウスメーカーに依頼すると、家の間取りやプランにマッチした土地を見つけてもらえる可能性があります。注文住宅を建てる方は、ハウスメーカーで土地を紹介してもらえないか確認してみましょう。
なお、ハウスメーカーの選び方については関連記事「【元住宅営業マンが力説】ハウスメーカーの選び方7選!失敗しないための5つの注意点を紹介」で解説しています。あわせてチェックしてみてください!
2. 不動産会社に頼る
不動産屋は、物件だけでなく土地も扱っています。そのため、土地探しの方法のひとつとして覚えておきましょう。
地元の不動産は一般公開していない情報を持っているケースがあり、相談してみるのもひとつの方法ですよ。
現地に足を運んだ際、不動産会社を訪れてみるのもおすすめです。
なお、依頼するなら、土地の売買を得意としている会社をおすすめします。ノウハウが多く、信頼できる可能性が高いためです。
事前に、不動産屋の土地売買の実績を調べるとよいですね!
3. サイトやアプリを活用する
土地探しに特化したサイトやアプリを活用する方法です!
エリアや条件を入力するだけで、希望を満たす土地が見つかりやすいです。スマホから手軽に利用できるのがメリットといえるでしょう。
自宅にいながら複数の土地を探せるので、仕事や子育てで忙しい方の利用がおすすめです。
土地探しにおすすめのサイトを知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
なお、土地探しにおすすめのサイトについては関連記事「【穴場を見逃さない】土地探しにおすすめのサイト10選!リサーチのコツや注意点を解説」で解説しています。後悔しないために、ぜひチェックしておいてください。
4. 現地に足を運ぶ
マイホームを建てたいエリアがあるなら、自分の目で売り地を探すのもおすすめです。
街の雰囲気や交通、生活の便などを知れるなどのメリットがあります!
現地に足を運ぶ際には、事前に平均価格を確認しておきましょう。相場と大きくずれていなければ、優良地である可能性が高いです。
現地には「売地」の看板が立っていることも多く、実際にその場で電話で問い合わせられるのがポイントです!
看板がなく更地になっている場合でも、地元の不動産会社に相談すると土地所有者に問い合わせてくれるケースがあります。
5. 役場に問い合わせる
土地区画整理事業において、購入可能な土地が販売されているケースがあります!
そのため、役場に問い合わせると売地を見つけられる可能性があります。
自治体が販売している土地は、仲介手数料がかからないことが多いので、土地購入にかかる費用を抑えられるというメリットがあります。
ただし、常に土地が販売されているわけではありません。
あくまでも方法のひとつとして考えておきましょう!
土地探しのコツを押さえて理想のマイホームを建てよう
土地探しをする際には、あらかじめ予算を決めたり、土地を見学したりするようにしましょう。この記事で紹介したコツを意識すれば、土地探しにおいて失敗しにくいです。
ぜひコツを押さえて、マイホームづくりを成功させましょう!
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