「コミコミ800万円で家って建てられる?」
「どうしてそんなに安く抑えられるの?欠陥住宅なのかな?」
「800万円以内で家を建てられるハウスメーカー・工務店が知りたい」
広告で「コミコミ800万円で新築を建てられる」といううたい文句を目にした経験がある方がいるのではないでしょうか?
本当に800万円でマイホームを購入できるのか疑問に感じますよね。加えて「安全性が確保されているのか」「どんな間取りなのか」なども気になるところです。
この記事では、コミコミ800万円の家について、
- 費用の内訳
- 800万円で建てられる理由
- 知っておくべき注意点
などを解説します。
記事を最後まで読むことで、コミコミ800万円の家を購入するかどうか判断できます!
「家を安く建てられる理由が知りたい」「マイホームの費用を抑えたい」と考えている方は、ぜひご一読ください。
コミコミ800万円の家の内訳
コミコミ800万円の内訳は、主に以下の3つに分けられます。
- 本体工事費
- 付帯工事費
- その他諸費用
ただし「コミコミ」の内容は、ハウスメーカー・工務店によって異なります!
そのため、あくまでも参考程度に目をとおしてみてください。
1. 本体工事費|70~80%
本体工事費とは、家本体を建てるために必要な費用です!
800万円のうち70~80%をしめます。つまり、560~640万円程度かかるということです。
なお、本体工事費には、さまざまな工事が含まれます。たとえば、以下のとおりです。
- 仮設工事
- 基礎工事
- 外装・内装工事
- キッチン・浴室・トイレなどの設備
ただし、どこまでを本体工事に含むのかは、ハウスメーカー・工務店によって変わります。そのため、事前に確認しておくことをおすすめします。
2. 付帯工事費|15~20%
付帯工事費は、家の建築以外に必要となる費用をし。
たとえば、以下の工事は付帯工事として扱われることが多いです
- 外構工事
- 地盤調査費用
- 地盤改良工事
- 屋外電気工事
- 屋外給排水工事
- ガス配管工事
- 照明やカーテン、エアコンなどの取付工事
付帯工事費は、全体の15~20%をしめます。
つまり、120~160万円かかるということですね!
3. その他諸費用|5~10%
本体工事や付帯工事以外にかかる費用は、全体の5~10%です!
主に、以下の費用が該当します。
- 登記手数料
- 諸官庁手数料
- 住宅ローン保証料
- 印紙税
- 火災・地震保険料
これらは、家を建てるために必要な手続きでもあります。
コミコミ800万円の家が建てられる3つの理由
「なんで家を800万円で建てられるんだろう」と疑問を感じている方が多いのではないでしょうか?
それには、主に以下3つの理由があります。
- 間取りやデザインがあらかじめ決まっているから
- 資材を一括して仕入れているから
- 人件費を抑えているから
順番に見ていきましょう。
1. 間取りやデザインがあらかじめ決まっているから
コミコミ800万円の家は、工務店やハウスメーカーが用意しているプランから選ぶことがほとんどです。
そのため、残念ながら「間取りを自分好みにしたい」と考えている方には、向いていないです!
なお、間取りやデザインの規格化には、価格を抑えられる以外にもメリットがあります。たとえば、建設にかかる期間が短かったり、間取りで悩む必要がなかったりします。
2. 資材を一括して仕入れているから
間取りやデザインが決まっているということは、必要な資材も決まっているということです!
資材が余る心配がないので、ハウスメーカーや工務店は一括して仕入れます。
資材を一度で大量に仕入れることで、原価が下がるのです。その分、家を建てるために必要な費用を抑えられます。
3. 人件費を抑えているから
コミコミ800万円の家は、間取りやデザインがあらかじめ決まっています。そのため、設計士のために支払う費用が抑えられているのです。
加えて、間取りが固定であることにより、営業担当と打ち合わせをする回数が減ります。結果、営業の人数を減らしたり、出勤日を減らしたりするなどの工夫で人件費をカットできるのです。
人件費を抑えている分、家を建てるコストが安くなっているんですね!
なお「本当にコミコミ800万円で家が建てられるのか」「マイホームにいったいいくらかかるのか」と疑問に感じる方は、ぜひ「すーさんの相談窓口」を利用してみてください。
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コミコミ800万円の家を検討する際の5つの注意点
コミコミ800万円の家は、費用が抑えられるため魅力的に感じますよね。しかし、購入前に知っておきたい注意点があります。
主に以下の5つです。
- 土地代は含まれていない
- 対応できるハウスメーカー・工務店が限られている
- アフターサービスが手薄い場合がある
- メンテナンス費用がかかる可能性がある
- 住居人数次第では家が狭いと感じる
知っておかないと「別のハウスメーカーに依頼すればよかった」「費用が予想以上にかさんでしまった」と後悔するかもしれません!
コミコミ800万円の家を買おうか悩んでいる方は、ぜひ注意点を押さえておきましょう。
なお、建築費用を抑えたいと考えている方向けに、関連記事「【見ないと損】ローコスト住宅で後悔する7つの原因!注意点やおすすめのハウスメーカーを厳選紹介」にてより詳しい注意点を紹介しています。あわせて確認してみてください!
1. 土地代は含まれていない
コミコミ800万円の家には、土地代が含まれていません。そのため、持っていない場合は購入する必要があります。
参考として、土地代の相場を見てみましょう。
地域 | 平均費用 |
---|---|
首都圏 | 2,221万円 |
近畿圏 | 1,693万円 |
東海圏 | 1,274万円 |
その他地域 | 912万円 |
つまり家を800万円で建てられたとしても、追加で1,000~2,000万円程度はかかるということです!
2. 対応できるハウスメーカー・工務店が限られている
住宅金融支援機構の「2021年度 フラット35利用者調査」によると、家を建てる費用の相場は、土地代を含めないで約3,572万円です。
平均価格から考えると、コミコミ800万円はかなり安いことがわかりますね!
そのため、すべてのハウスメーカー・工務店が対応しているわけではありません。「この会社でマイホームを建てたい」とこだわりがある方は、希望を叶えられない可能性が高いです。
コミコミ800万円で家を購入したいのなら、ローコストを売りにしているハウスメーカー・工務店を選ぶ必要があります。
3. アフターサービスが手薄い場合がある
コミコミ800万円の家は、費用を抑えている分、建築後の保証が最低限となっている場合があります。たとえば、他のハウスメーカー・工務店と比べると、内容が不十分だったり期間が短かったりするなどです。
アフターサービスが手薄だと、家になにかあったときが心配ですよね…。
なお、マイホームの補償期間は、最低でも10年間設けるように法律で決められています。そのため、安易に「補償期間が10年あるから大丈夫」とは思わないよう注意しましょう。
ハウスメーカー・工務店を選定する際には、アフターサービスの内容や期間に注目することをおすすめします!
4. メンテナンス費用がかかる可能性がある
価格を抑えている家は、グレードの低い安価な資材を使っているケースが多いです!
そのため、劣化が早く、マイホーム購入後のメンテナンス費用がかさむ恐れがあります。
たとえば、戸建て住宅の屋根の一部を修理する場合、20~50万円程度必要になります。さらに、全体を変えるとなると100万円以上することも珍しくありません。
マイホーム購入には、初期費用だけでなく建てたあとにどのくらいコストがかかるのか目を光らせましょう。
マイホームに毎月かかるお金については関連記事「【事前に確認】マイホームに毎月かかる5つのお金!総額の目安や節約する方法を解説」にて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
5. 住居人数次第では家が狭いと感じる
コミコミ800万円の家は、間取りがすでに決まっていることがほとんどです。そのため、住む人数や部屋の使い方によっては家が狭い可能性があります。
たとえば、愛媛県に位置する工務店「洋館家・愛媛Group(藤工務店)」では、2LDKでコミコミ800万円の家を提供しています。
2LDKは、2~3人家族であればリビングや子供部屋、寝室などの振り分けが可能です。一方、家族が4人以上だったり、夫婦別々の部屋を持ちたかったりする場合は、間取りがライフスタイルにあっていません。
長く住む家だからこそ「いくつ部屋が必要で、どのように使うのか」を決めておくことが大切ですね!
【間取り例あり】コミコミ800万円の家を建てられるハウスメーカー・工務店3選
コミコミ800万円の家を建てられるハウスメーカー・工務店は、主に以下の3社です。
- 洋館家・愛媛Group
- いろはこ
- 楽ちん住宅
実際にどんな家を建てられるのかイメージを湧きやすくするため間取りも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください!
1. 洋館家・愛媛Group|2階建て2LDK
項目 | 概要 |
---|---|
プラン | シングル・キュービック |
建物本体価格 | 784万円 |
対応エリア | 愛媛県 ※県外は要相談 |
公式サイト | https://youcanya-ehime.jimdofree.com/ |
洋館家・愛媛Group(藤工務店)は、名前のとおり愛媛県に会社を構える工務店です。
「シングル・キュービック」なら、784万円で2階建て2LDKの住宅を建てられます。間取り例は以下のとおりです。
2~3人家族にちょうどよい間取りですね!
対応エリアは愛媛県ですが、相談次第で県外のエリアでもマイホームを建てられる可能性があります。興味がある方は、ぜひ問い合わせてみてくださいね。
2. いろはこ|2階建て3LDK
項目 | 概要 |
---|---|
プラン | 685万円プラン |
建物本体価格 | 753万5,000円 ※税抜きで685万円 |
対応エリア | 静岡中部・静岡東部・伊豆全域 ※その他地域は要相談 |
公式サイト | https://irohaco.jp/ |
いろはこは、戸建て住宅のムダなコストを抑える工夫をしているハウスメーカーです。
たとえば、各資材メーカーと直接やり取りして中間マージンをカットしたり、少数精鋭で人件費を抑えたりしているのです!
いろはこの685万円プランでは、3LDKの2階建て住宅を建てられます。なお、ユニットバスやシステムキッチン、全室照明などもすべて本体価格に含まれます。
実際の間取り例を見てみましょう。
3LDKであれば、3~4人家族が広々と過ごせます。
3. 楽ちん住宅|平屋1LDKB
項目 | 概要 |
---|---|
プラン | – |
建物本体価格 | 760万円 |
対応エリア | 千葉県茂原市、大網、いすみ ※その他地域は要相談 |
公式サイト | https://rakuchin-jutaku.com/ |
「コミコミ800万円で平屋を建てたい」と考えるなら、楽ちん住宅がおすすめです。千葉県に位置する企業であり、平屋を専門に扱っています。
楽ちん住宅で購入できる800万円以下の平屋は、以下の間取りです。
平屋は2階建て住宅と比較すると基礎部分が広いため、基礎工事にかける費用が高くなります。
そのため、2階建て住宅と同じ予算では間取りが狭くなってしまうのです!
とはいえ、1LDKは1~2人で済むのにはちょうどよい間取りなので、住居人数によっては心地よいと感じるでしょう!
このように、コミコミ800万円でマイホームを建てられるハウスメーカー・工務店はいくつかあります。
「自分にあったハウスメーカーを知りたい」「なにを基準に選べばよいかわからない」と悩んでいる方は、関連記事「【元住宅営業マンが力説】ハウスメーカーの選び方7選!失敗しないための5つの注意点を紹介」をぜひご覧ください!
コミコミ800万円の家でなくともマイホームの費用は抑えられる
コミコミ800万円の家は、土地代が含まれていなかったり、対応できるハウスメーカー・工務店が限られていたりします。そのため、よく考えずに購入すると「予算を大幅に超えた」「希望の間取り・デザインが叶えられなかった」と後悔する恐れがあります。
「安いからよい」というわけではないということですね!
なお「マイホームへの費用を抑えたい」と考えているなら、コミコミ800万円の家にこだわらなくても大丈夫です。間取りをシンプルなものにしたり、水回り設備を1箇所にまとめたりすることでコストを削減できます。
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