「ファミリークローゼットはどれくらいの広さがいいの?」
「洋服以外にどのような物が収納できる?」
「間取りはどこにすると便利?」
家族みんなの衣類をまとめて収納できるファミリークローゼット。衣類だけでなく、季節ものの布団や家電などさまざまな物が片付けられるため、生活スペースを広く確保できます。
しかし、ひとつの場所に収納するには、どれくらいのスペースが必要かを想像するのは難しいですよね。

一度家を建てたら、簡単に建て直せないので慎重に決めたいところ!
この記事では、4,000名以上の家づくりの相談に乗った実績を持つ筆者が、以下の内容を解説します。
- ファミリークローゼットの広さの目安
- メリット・デメリット
- おすすめの間取りと収納例
- 快適にさせるアイテム
- 注意点



ファミリークローゼットの広さが決められずに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください!


【家族構成別】ファミリークローゼットの広さの目安





家族が持っている衣類の量にあわせて、広さを決めるのがコツです!
一般的には、男性が50着、女性が100着、子どもが30~50着程度の衣類を持っているといわれています。そのため、家族構成別におすすめの広さをまとめると、以下のようになります。
家族構成 | 広さ | 収納できる 服の目安 | 特徴 |
---|---|---|---|
2人 | 2畳 | 150~200着 | ・引き出し収納はハンガースペースの下になる ・クローゼット内での着替えは難しい |
3~4人 | 3畳 | 250~300着 | ・クローゼット内で着替えられる ・子どもの成長により収納スペースが足りないと感じる可能性がある |
5人以上 | 4畳 | 400着 | ・クローゼット内で家族同士がすれ違える ・物が少ないとスペースが余ってしまう可能性がある |
もし、収納できる服の目安以上に衣類がある場合には、ひとり一畳が必要だと見込んでおくといいでしょう。
ただし、ファミリークローゼットを広くしすぎると、ほかの部屋が狭くなるといった影響が出てしまうことがあるのでご注意ください。
家族構成別におすすめの間取りについて知りたい方は、関連記事「【家づくりに必須】間取りの考え方のコツ7選!家族構成別に適した部屋の配置を解説」が参考になります。ぜひチェックしてみてください!


ファミリークローゼットの3つのメリット


マイホームにファミリークローゼットを設置するメリットは以下の3つです。
- 衣類の片付けの手間が減る
- 部屋が散らからない
- 大型の季節ものが片付けられる
ひとつずつ解説します。
1. 衣類の片付けの手間が減る
洗濯は毎日行う家事のひとつです。



畳んだ衣類を家族それぞれの部屋に運ぶのは意外にも手間がかかるもの…。
ファミリークローゼットがあれば、家族みんなの衣類を一度にまとめてしまえるので、片付けの手間を減らせます。
また、ランドリールームから直結のファミリークローゼットにすれば、衣類を「洗って、干して、畳んで、しまう」の一連の作業が同じスペースで完結するので、時短にもつながります。



ファミリークローゼットは家事に追われる主婦の強い味方です!
2. 部屋が散らからない
玄関の横に設置すると、帰宅後は「上着をしまってからリビングに行く」という習慣が自然に身につくため、リビングやダイニングなどに衣類が散らかりにくくなります。



カバン置き場があれば、より部屋が散らかりにくいですよ!
一時的にリビングに置いたつもりの上着が、気づけば翌朝まで置かれているといったケースは少なくないでしょう。



片付けの習慣があれば、気持ちのいい朝を迎えられますね!
3. 大型の季節ものが片付けられる
広めのファミリークローゼットにすれば、普段は使わないクリスマスツリーや扇風機などが片付けられます。



季節ものは収納している期間が長いので、しまう場所に悩んでしまいますよね。
ほかにも、ゴルフバッグや釣り竿、虫取り網などといった高さのある物が収納できます。



まるで納戸のような使い方ができるので、季節ものや高さのある物を収納するのに便利です。
ファミリークローゼットの3つのデメリット


ファミリークローゼットを設置することで考えられるデメリットは以下の3つです。
- 広さを重視するとほかの部屋のスペースに影響が出る
- 湿気が溜まりやすい
- 思春期の子どもに嫌がられる可能性がある
順番に解説します。
1. 広さを重視するとほかの部屋のスペースに影響が出る
「収納は広いほうが使いやすいから」という理由で極端に面積を取ってしまうと、ほかの部屋が狭くなることがあります。リビングや玄関、寝室などの「家族が長く過ごす空間」に影響が出てしまうため、場合によっては生活しにくいと感じてしまうことも…。



収納したい物や量に合った広さにするのが大切なんですね!
また、ファミリークローゼットは、床面積がある程度広くないと設置できないことがあります。どれくらいの床面積があればファミリークローゼットが設置できるかを知りたい方は、すーさんに相談してみるのがおすすめです。



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2. 湿気が溜まりやすい



ファミリークローゼットの設置場所によっては、湿気対策が必要です。
とくに、洗面室やランドリールームの横などは湿気がこもりやすいので、こまめな換気やサーキュレーターで空気を循環させることが大切です。
湿気が溜まると、しまいこんでいたシーズンオフの衣類やカバンなどに、いつのまにかカビが発生してしまうことも。ファミリークローゼット内に換気扇や小さな窓などを設置し、湿気対策をしましょう。
3. 思春期の子どもに嫌がられる可能性がある
家族みんなの衣類をまとめてしまえるというメリットが、思春期の子どもにとっては不快となるかもしれません。
子どもが小さいうちは、いっしょにその日に着る服を選んだり着替えたりすることが楽しめますが、思春期になると「自分の服は部屋に置いておきたい」「着替えているところを見られたくない」と、ファミリークローゼットを活用してもらえなくなる可能性があります。



子ども部屋に小さな収納を用意しておくといいでしょう。
【収納例】ファミリークローゼットのおすすめの間取り4選


ファミリークローゼットのおすすめの間取りは以下の4つです。
- 玄関の隣
- ランドリールームの隣
- 寝室の隣
- 廊下スペース
おすすめの収納例も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
1. 玄関の隣|上着が部屋に散らからない
「帰ってきたら上着をファミリークローゼットに片付けてからリビングに入る」という習慣が自然に身につくので、部屋が散らかりにくくなります。



家族が脱ぎ散らかした上着を片付けるのは地味に面倒なので、習慣づけられるのは嬉しいですね!
また、家を出る直前に上着を羽織れるのも嬉しいポイントです。
- 衣類(とくに上着)
- ゴルフバッグ
- お砂場セット
- レインコート
2. ランドリールームの隣|畳んだ衣類の片付けが楽
ランドリールームの隣に設置すれば「洗濯、干す、畳む、片付ける」といった、毎日の家事がスムーズに行えます。



「干して畳んで片付ける」という作業は自動化されていないため、手間がかかりますよね。
ほとんど移動することなく流れ作業のように家事ができれば、手間が減るのはもちろん時短にもつながります。



洗濯物を外干しするなら、ファミリークローゼット直結の勝手口をつけると便利です!
- 衣類
- パジャマ
- タオル
3. 寝室の隣|朝起きてすぐに着替えられる
朝起きてすぐに着替える習慣があるなら、寝室の隣に設置するのがおすすめです。各自の部屋につながるような間取りにしておくと、服を取った後に自分の部屋で着替えられます。
また、使用頻度は少ないけれど、必ず使う物が収納しやすいこともメリットです。



寝室の隣だからこそ、夏は使わない羽毛布団や毛布が片付けやすいですよ!
- 衣類
- 来客用や季節ものの布団
- クリスマスツリー
4. 廊下スペース|部屋が広くなる
床面積があまり広くない場合には、廊下をファミリークローゼットとして活用するのがおすすめです。隣接する部屋の広さも十分に確保できるので、家族みんなで過ごす空間が窮屈になることを心配せずに済みます。



プライバシーを守るために、来客時に目隠しができるようにしておくと安心です!
- 衣類
- 日用品のストック
なお、マイホームで人気の間取りについては関連記事「【見逃せない】マイホームの人気間取り10選!失敗事例や後悔しないためのポイントも紹介」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください!


ファミリークローゼットを快適にさせる3つのアイテム


ファミリークローゼットという空間を、より快適にさせるために取り入れたいアイテムは以下の3つです。
- 全身鏡
- コンセント
- 家族一人ひとりの専用スペース
ひとつずつ解説します。
1. 全身鏡
ファミリークローゼットの中で着替えるなら、全身鏡があると身だしなみやコーディネートのチェックに使えます!



クローゼット内で着替えなかったとしても、服を体に当ててチェックできるのが嬉しいですね!
収納スペースが狭くならないように、扉につけるタイプもあります。
2. コンセント
湿気対策として役立つサーキュレーターや除湿器を使うために、コンセントがあると便利です。



ブラウスやシャツなどのしわのつきやすい衣類を着るまえに、スチームアイロンをかけるのにも役立ちますね!
コンセントの位置に迷ったら、関連記事「【間違いない】新築でおすすめのコンセントの位置13選!決め方のポイントや3つの注意点も解説」が役立ちます。ぜひ参考にしてみてください!


3. 家族一人ひとりの専用スペース
ファミリークローゼット内を片付けやすくするために、インナー、Tシャツ、コートといった服の種類ごとに収納したくなるかもしれません。



種類ごとに片付けると、しまった人にしかわからない配置になりがちです。
家族みんなが使いやすい空間を実現させるには、一人ひとりの専用スペースを作ることが大切です。



自分だけのスペースがあると、子どもも片付ける習慣が身につきますよ!
ファミリークローゼットを作るときの3つの注意点


ファミリークローゼットを作るなら気をつけておきたい3つのポイントがあります。
- 適切な広さにする
- 生活動線のいい配置にする
- プライバシーが守れるように配慮する
順番に解説します。
1. 適切な広さにする
ファミリークローゼットは、収納したい物や量に見合った広さにしましょう。
狭すぎれば物がしまいきれず、部屋に収納スペースを確保せざるを得なくなることがあります。また、広すぎればスペースを持て余し、ほかの部屋が窮屈になってしまうこともあるので注意が必要です。



手持ちの衣類の量や収納したい物を把握し、ファミリークローゼットの広さを決めましょう。
2. 生活動線のいい配置にする
家事動線ばかりに気を取られ、生活動線が意識されていないと使いにくいと感じてしまうかもしれません。



朝起きてから洗面台で身支度をし、ダイニングでごはんを食べ、出勤・登校するといった、家族みんながスムーズに行動できるかも大切ですよね。
間取りについて後悔したくない方は、タウンライフの活用がおすすめです。あなただけのオリジナルな間取りプランを提案してくれるので、理想を叶えられます。
タウンライフの詳細は、関連記事「【希望が叶う】理想の家を実現する間取りの決め方を徹底解説!無料でプロに依頼する方法を紹介」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!


3. プライバシーが守れるように配慮する
玄関や廊下などにファミリークローゼットを作ると、来客時に収納している物が見えてしまう可能性があります。
目隠しができるように扉をつけたり、カーテンをつけたりすれば中身が見えないので安心です。



設置する場所を工夫するのもひとつの手。お客さんが通らない場所や死角になって見えないスペースを活用すると、プライバシーを守れます!
ファミリークローゼットの広さは家族構成や収納したい物を考えてから決めよう


ファミリークローゼットは、家族みんなの衣類や季節ものを収納するのに便利なスペースです。しかし、狭すぎれば物が収まりきらず、広すぎれば周囲の部屋が窮屈になることがあります。



手持ちの衣類の量や収納したい物が何かを考えてから、広さを決めることが大切ですね!
「収納したい物が多すぎてファミリークローゼットに入りきらないかもしれない」「家族に合ったファミリークローゼットの間取りを提案してほしい」という方は、すーさんの相談窓口がおすすめです。無料で相談できるので、お気軽にお問い合わせください!



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