「回遊動線のある間取りってなに?」
「メリットだけでなく、デメリットも知りたい!」
「住みやすい家にするための設計のコツはある?」
回遊動線とは、家の中に行き止まりがなくスムーズに移動できる動線を指します。間取りに取り入れることで、機能的で住みやすいマイホームを実現できます。
とはいえ、間取りに取り入れるべきなのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
そもそも、回遊動線のある間取りがどんなものなのかイメージが湧かない方もいると思います。
この記事では、回遊動線のある間取りについて、
- 魅力
- 後悔・失敗例
- 実際の間取り事例
などを紹介します。
最後まで読むことで、回遊動線のある間取りを理解でき、理想のマイホームづくりを進められるでしょう!
家づくりで後悔したくない方は、ぜひご一読ください。
回遊動線のある間取りとは?概要をサクッと解説
回遊動線とは、家の中に行き止まりがなくスムーズに移動できる動線です。たとえば、玄関からリビング、リビングからキッチンなど、部屋から部屋へと自由に行き来できる状態を指します。
反対に、リビングへの入り口が1個しかなかったり、部屋のどこかで行き止まったりすると、回遊動線とはいえません!
回遊動線のある間取りにすると、家の中を快適に過ごせるため、近年人気が高くなっています。
回遊動線のある間取りの魅力3選
回遊動線のある間取りには、主に以下3つの魅力があります。
- 家事がしやすくなる
- 部屋を広く使える
- すれ違いの頻度を減らせる
どれも家の中の生活を快適にするものばかりです。ぜひチェックしておきましょう。
1. 家事がしやすくなる
回遊動線のある間取りは、部屋の行き来がしやすくなるため家事がスムーズにおこなえます。
なかでも、洗濯作業がスムーズです!
脱衣所の入り口を増やしたり、洗濯を干す場所までの距離を短くしたりすることで、移動時のストレスが減ります。
洗濯だけでなく、掃除や料理もしやすくなりそうですね!
なお、家事がしやすくなる間取りについては、関連記事「【新築ならでは】家事動線の良い間取りにする5つのコツ!注意点やおすすめ間取りも紹介」にて詳しく解説しています。あわせてチェックしてみてください。
2.部屋を広く使える
回遊動線のある間取りは、廊下を設けていないことが多いです。廊下を設けないぶん、1つの部屋ごとに使える空間が広くなります。
リビングを広めに作ったり、部屋を複数設けたりと、さまざま使い方ができそうですね!
部屋を広く使えるため、開放感のある家を実現できるでしょう。
開放感のあるマイホームをつくりたい方は、回遊動線のある間取りを意識してみてください!
3. すれ違いの頻度を減らせる
回遊動線のある間取りは、1つの部屋に対して複数の出入り口を設けます!
そのため、家族同士ですれ違う頻度を減らせます。
特に、朝の準備の時間帯には回遊動線のある間取りが役立つでしょう。たとえば、トイレや洗面台などの混みあう場所でも、出入口が複数あることでうっかりぶつかってしまう危険性がなくなります。
家族同士がスムーズに移動できるのは、回遊動線のある間取りならではの魅力です。
回遊動線のある間取りの後悔・失敗例3選
回遊動線のある間取りは魅力に感じる部分が多いですが、実は注意すべき点があることも事実です!
こちらでは、よくある後悔・失敗例を紹介します。
- 収納スペースが少なくなってしまった
- 建築費がかさんでしまった
- 耐久性が低くなってしまった
マイホームが完成すると、間取り変更は簡単にできなくなります。「もっと調べてから間取りを決めるべきだった」とならないよう、注意点を押さえておきましょう。
1.収納スペースが少なくなってしまった
回遊動線のある間取りは、出入口を複数箇所設けることになります。そのため、クローゼットや収納棚などの設置が難しい傾向にあります。
つまり、収納場所が少ない家になってしまうということですね!
回遊動線のある間取りにする際は、設計の段階で収納スペースを確保しておきましょう。
2. 建築費がかさんでしまった
回遊動線のある間取りは、ドアを始めとした部材が多くなる傾向にあります。結果、材料費や施工費が高くなるケースが考えられます。
とはいえ、どのくらい費用がかかるのかは、ハウスメーカー次第です。ハウスメーカーによっては、建築費がそこまで高くならない場合もあります。
回遊動線のある間取りを取り入れるかどうかにかかわらず、複数の会社に見積もりを依頼して比較することが大切です!
3.耐久性が低くなってしまった
回遊動線のある間取りは、出入口が一般的な間取りと比べて多いです。壁が少なくなるため、耐久性が低くなる傾向にあります。
「壁が少ない=家を支える部分が少ない」ということです!
ハウスメーカーを選ぶ際には、耐久性を考慮して間取りを設計してくれる会社を選びましょう。加えて、地震にどのくらい強いかを表す「耐震等級」を確認するのもおすすめです。
耐震等級は1~3で評価され、数字が大きくなれば地震に強いといえます!
回遊動線のある間取り設計の5つのコツ
回遊動線のある間取りで後悔や失敗を防ぐには、設計時に注意したいポイントがあります。主に、以下の5つです。
- むやみに出入口を増やさない
- 収納場所を確保して間取りを考える
- 家具家電の置き場所を考慮する
- ランドリールームの設置を検討する
- 来客用の動線をつくる
理想のマイホームを実現できるよう、ぜひ参考にしてみてください!
1. むやみに出入口を増やさない
動線をよくしたいからといって、出入口を多くするのは控えましょう。よく使う出入口と、そうでないものができてしまうためです。
片方の出入口しか使っていないのなら、使っていないほうを収納に充てられます!
回遊動線のある間取りを設計する際には、最短ルートで目的の部屋に行けることを意識してみてください。最低限の出入口を設けることで、スムーズな動線を確保できます。
2. 収納場所を確保して間取りを考える
回遊動線のある間取りは、収納場所が少なくなりがちです。物があふれてしまい、かえって動線が悪くなる原因になります。
そのため、あらかじめ収納場所を確保した間取り設計が求められます。荷物の多さから、どのくらいの収納が必要なのかを考えましょう。
収納場所の設計に悩んだら、ハウスメーカーに相談してみるのがおすすめです!
3. 家具家電の置き場所を考慮する
回誘動線のある間取りは、通路が増えるぶん壁が少なくなります。結果、家具家電の置き場所に困ることが珍しくありません。
「お気に入りの家具が置けなかった…」となる事態は避けたいですね!
間取りを設計する際は、家具家電の置き場所を考慮しましょう。「リビングにソファを置きたい」「部屋のドア付近に空気清浄機を置きたい」など、どこにどの家具家電を置くのかを考えるのが好ましいです。
4.ランドリールームの設置を検討する
ランドリールームとは、洗濯に関する家電や道具などをまとめた部屋を指します。主に、以下のものが1つの部屋にまとまっています。
- 洗濯機
- 乾燥機
- アイロン台
- 物干し
- 洗濯用品(洗濯ネットやハンガーなど)
ランドリールームは、回遊動線のある間取りとの相性がよいです!
スムーズな動線を実現しつつ、洗濯に関する家事を1部屋で完結できます。
とはいえ、ランドリールームの設置には注意点もあります。詳しくは、関連記事「【確認必須】ランドリールームがいらなかったと後悔する10の理由!失敗しない対策やメリットも紹介」にて紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。
5.来客用の動線をつくる
来客用の動線とは、訪問者が玄関からリビングに移動するまでの動線を指します!
回遊動線のある間取りは、壁が少ない傾向にあります。そのため、しっかり考えることなく設計を済ませると、家族のプライベートの確保が難しくなる場合があるのです。
見られたくない部屋を見られたり、くつろいでいるときに来客とバッタリ会ったりするのは避けたいですよね!
間取りを考える際は、来客用の動線と家事用の動線は分けることを意識しましょう。来客が通る場所には、プライベート空間が見えないように壁や部屋を設けるなどの工夫が必要です。
とはいえ、間取りを考えるのは悩みがつきものです。「この間取りは家事がしやすいのかな」「家族のプライベートは確保できるのだろうか」などの不安を感じている方は、すーさんの相談窓口へご相談ください。
間取り設計はもちろん、マイホームに関するあらゆるお悩みを解決に導きます。
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回遊動線のある間取りの事例3選
マイホームをつくる際「どんな間取りにすればよいかわからない」と悩む方は多いのではないでしょうか。
こちらでは、回遊動線のある間取りの事例を3つ紹介します。
- 平屋(2LDK)|20坪台
- 二階建て(4LDK)|30坪台
- 二階建て(4LDK)|40坪台
それぞれの間取りのポイントを解説するので、間取り決めの参考にしてみてください。
1. 平屋(2LDK)|20坪台
こちらの間取りは、玄関とリビング・ダイニングが隣接しています。買い物した荷物を帰宅してからそのまま運べるため、動線がスムーズです。
さらに、洗面室は玄関ホールとリビング・ダイニングの両方からアクセス可能です。
脱衣スペースが動線と被らないよう、広さを確保しているのもポイントですね!
2. 二階建て(4LDK)|30坪台
こちらの間取りでは、洗面所・キッチン・リビングを回遊できるのがポイントです!
さらに、左右から出入りができるアイランドキッチンを設置しています。これにより、料理の配膳や食器の片付けなどの家事がしやすくなっています。
3. 二階建て(4LDK)|40坪台
こちらの間取りは、2階部分の洗面所から脱衣所へと続く動線がスムーズになっています。さらに、アイランドキッチンを採用することで、料理がしやすくなっているのがポイントです。
吹き抜けを採用しており、部屋には開放感が生まれています!
回遊動線のある間取りを取り入れて住みやすい家をつくろう
回遊動線とは、家の中をスムーズに移動できる動線です。家事がしやすくなったり、部屋を広く使えたりするなどの魅力があります。
とはいえ、回遊動線のある間取りには注意点もあります。収納スペースや耐久性の確保などを意識して、機能的で安全なマイホームをつくりましょう。
「間取りってどうやって設計すればよいの」「そもそも家づくりってなにから始めるべき」などと迷ったら、すーさんの相談窓口をご利用ください。
マイホームづくりでは悩みはつきものですよね!
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