「家を建てたいけれど、何から始めればいいの?」
「家を建てるときに相談できるところが知りたい!」
「家づくりで失敗しないために注意したほうがいいことはある?」
家を建てると決めたものの、わからないことだらけで不安がいっぱい!
人生で1度だけの大きな買い物だからこそ、絶対に失敗したくないですよね。
この記事では、住宅業界に精通しており「家づくり中に会いたい女性No.1」といわれる筆者が、以下の内容を解説します。
- 家を建てるためにまずやること
- 家づくりの予算や期間
- 失敗しないためのポイント
理想の家づくりをスムーズに進められるようポイントに沿って解説していくので、ぜひ最後までお読みください!
家を建てるためにまずやることを10ステップで解説
家を建てるためには、たくさんのことを検討・決定していかなければなりません。家づくりのおおまかな流れは、以下の10ステップです。
- 情報収集する
- 資金計画を立て予算を決める
- 家を建てるエリアを決める
- 建築会社を決める
- 住宅ローンの仮申し込みをする
- 土地を契約する
- 建築プランを決める
- 建築会社と契約する
- 住宅ローンを申し込む
- 家を建てる
詳しく見ていきましょう。
1. 情報収集する
家を建てると決めたら、どんな家を建てるのかをより具体的にしていくために、まずは情報収集を行いましょう。
最初に必要な情報をしっかり収集しておくことで、家づくりをスムーズに、失敗なく進めていけます。
- どんな暮らしがしたいか
- こだわりたいポイントはどこか
- 今の住まいへの不満、新しい家で叶えたいこと
理想の家を具体的にするために、まずは自分や家族がどんな家を求めているのかを明確にしていきましょう。
InstagramやハウスメーカーのHPなどを見て理想の家の画像を集めたり、お気に入りに保存しておいたりするといいですね!
LIFULL HOME’Sの「家づくりノート」を申し込んでおくと、家づくりに役立つカタログや資料請求が一度にできます。必要な情報が1冊にまとまっていて家づくりでわからないことが明確になるので、無料でもらって目を通しておきましょう。
LIFULL HOME’Sの家づくりノートの詳細は、関連記事「【めっちゃ簡単】家づくりに役立つノートをもらう方法!よくある疑問もスッキリ解決(PR)」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
2. 資金計画を立て予算を決める
家づくりを成功させるためには、資金計画をしっかり立てておくことが大切です。予算が決まっていないと、家にどれだけのお金が使えるのかがわからないからです。
ポイントは、家づくりだけではなくライフイベント全体を考えたうえで検討することです!
お子さんがいる場合はこれから必要になる教育費も考えたうえで、家づくりにかけられる予算を決めていきましょう。
3. 家を建てるエリアを決める
家を建てる場所が決まっていない場合は、どのエリアに建てるのかを具体的に検討していきます。住みたいエリアや広さのほか、学区や予算などから家を建てる土地を探していきましょう。
土地によっては、建築に条件や制限があります。
建て替えやすでにある土地に建てる場合も、家が建てられるかどうか確認しておくことが大切です!
土地探しは自分で探すだけでなく、不動産会社やハウスメーカーに依頼することも可能です。エリアを変えるだけで予算が下がる場合もあるため、最初は広めのエリアからじっくり検討していきましょう。
4. 建築会社を決める
土地が決まったら、ハウスメーカーや工務店などから、建築を誰に依頼するのかを決めていきます。
大手ハウスメーカーや地元の工務店など、複数社に絞ったうえで見学を行い、見積もりを依頼しましょう。希望に沿った会社を3~4社まで絞ると、比較検討しやすくなります。
提案してもらったプランをもとに、予算内で建てられるのか、理想に近い家が建てられるのかなどを総合的に判断しましょう!
5. 住宅ローンの仮申し込みを行う
プランが具体的になったら、住宅ローンの仮申し込み(事前審査)を行いましょう。
事前に仮申し込みを行うことで、住宅ローンの利用可否や借入可能額がわかり、希望額に満たなかった場合の資金繰りのような資金計画がしっかりできるようになるからです。
建築会社によっては、資金計画や住宅ローンの手続きについても相談できる場合があります。
必要な書類も多数あり、審査には時間がかかります!
金利によっては余剰資金が生まれることもあるため、比較検討することも大切です。
6. 土地を契約する
希望のエリアで土地が見つかったら、土地の売買契約を行います!
土地によっては地盤改良が必要になったり、ライフラインの引き込みに大幅な費用がかかったりする場合があります。
実際に自分の目で確かめ、希望の間取りのプランが建てられるかどうかや、予算との兼ね合いなども確認してから契約するようにしましょう。
7. 建築会社と契約する
プランや見積もりを確認し、納得できれば建築会社と契約を結びます。
「契約書」や「工事請負契約約款」などたくさんある書類に目を通し、チェックを行う必要があります。
トラブルのもとになるため必ず隅々まで確認し、不明な点は契約までに問い合わせておきましょう!
8. 建築プランを決める
建築会社と相談しながら、最終的な間取りプランを決めていきます。
設備やデザインなどを一つひとつ、カタログやサンプルを見て決めていく作業です。事前に情報収集した理想の家づくりを、具体的にプランに反映させていきます。
予算をオーバーしないように、優先順位をつけて調整していきましょう!
ポイントは諸費用をしっかり確認しておくことです。妥協してもいい部分や、外構のように後から行える部分は必要最低限にするなど、予算に応じて調整していきましょう。
9. 住宅ローンを申し込む
建築プランが完成し、家を建てるのに必要な費用が確定したら、住宅ローンの手続きを進めましょう。
本審査に必要な書類を揃え、土地や建物に関する書類も提出します。
融資を受ける銀行によって必要な書類が異なる場合があるため、事前に確認しておくことが大切です。
なお、住宅ローンの選び方については、関連記事「【後悔しない】初心者に最適な住宅ローンの選び方5ステップ!失敗を防ぐポイントも紹介」を参考にしてみてください!
10. 家を建てる
住宅ローンの審査が通ったら、家の建設がスタートします。工事着工から完成までは、3~4ヶ月程度です。
完成検査を終えたら引き渡しを行い、代金を決済し、やっと入居できるようになります。
着工から完成までは地鎮祭や上棟式などへの立ち合い、近隣へのあいさつや完成検査など、やることがたくさんあります!
登記や入居のためのライフラインの手続きも必要になるため、予定を立てて進めておきましょう。
家を建てるときの予算の決め方
家を建てるときの予算の決め方は、大きく以下の2つです。
- 年収や貯蓄から考える
- 毎月の返済可能額から考える
詳しく見ていきましょう。
1. 年収や貯蓄から考える
一般的には、住宅ローンの借入可能額が年収の7~10倍のため、予算は「住宅ローンの借入額+貯蓄」となります。
たとえば年収が500万、マイホーム資金として500万の貯蓄があるなら、家の資金として用意できる金額は4,000~5,000万円程度です。
無理なく購入できる金額は年収の7~8倍と言われているので、予算は3,500~4,000万円程度となります。
貯蓄のなかから入居費用や生活の予備費、将来のための貯蓄を残しておくことも大切です!
貯蓄のすべてを家の予算にはできない点に注意しましょう。
2. 毎月の返済可能額から考える
住宅ローンの返済額から逆算して、住宅ローンで借りる額を決め、予算とする方法です。
一般的な住宅ローンの返済額は、年収負担率(年収に占める年間の返済額)が25%と言われています。たとえば年収400万円なら、毎月の返済額は400万円の25%である100万円を12ヶ月で割った8.3万円程度、借入額は約2,600万円です。
限界まで借りるのではなく、ライフスタイルに合わせて余裕を持って予算を組むようにしましょう!
住宅ローンの借入可能額は金利や銀行によっても変わるため、オンラインで一括比較・検討すると簡単です。
モゲチェックの詳細は、関連記事「【金利0.1%の差が命取り】住宅ローンの負担を下げるにはモゲチェックがおすすめ!使い方をわかりやすく解説」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
家を建てるときの費用の内訳!相場もあわせて解説
家を建てる費用は、大きく分けると以下の3つです。
- 土地購入費
- 建築費
- 諸費用
相場とともに詳細を確認していきましょう。
なお、家を建てる際にかかる費用の総額は、関連記事「【要チェック】家を建てる費用は3,500~4,500万円!価格別のマイホームのイメージや注意点を解説」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
1. 土地購入費
土地購入費とは、土地を新たに取得するときに必要になる金額です。建て替えやすでに取得している場合など、土地があるときは不要です。
土地の状態によっては、地盤の改良費などが必要になることもあります!
土地購入費はエリアによって異なり、首都圏に近いほど全体に占める割合が高くなる傾向にあります。
2017年に行われた公益財団法人全国宅地建物取引業協会の調査によると、土地購入費の全国平均は約1,600万円。首都圏が2,680万円、その他の地域が1,030万円と、エリアによって大きく変わるのがわかります。
2. 建築費
建築費は、住宅そのものを立てる費用と、付帯工事費の2つに分けられます。
付帯工事費とは、水道管の工事費用や外構(塀や門、車庫など家の外回り)、内装やエアコンの設置費用です!
建築費は3,500〜4,500万円が相場となっており、土地購入費と建築費のバランスは、3:7 ~ 4:6 が一般的です。
3. 諸費用
税金や各種手数料など、土地購入費や建築費に含まれない費用であり、以下のようなものが含まれます。
- 住宅ローンの保証料や印紙税
- 事務手数料
- 火災保険料
- 各種税金
土地購入費や建築費の1~1.2割程度必要と言われており、引っ越し費用や新居の家具購入費、仮住まい中の家賃なども含まれます。
住宅ローンでは賄えないため、現金で準備しておく点に注意が必要です!
家を建てるまでに必要な期間を解説
「家を建てるまでにどのくらいの期間がかかるのだろう?」と疑問に感じている方は多いのではないでしょうか。
期間がわかっていないと、いつからどのような行動をすればよいのかイメージが湧きませんよね。こちらでは、家を建てるまでに必要な期間の目安を、以下の2つに分けて解説します。
- 準備期間
- 建築から入居までの期間
順番に見ていきましょう。
1. 準備期間|2~3年
家を建てるための準備期間として、2~3年程度をみておくことをおすすめします。
この期間は、主に以下の準備を行います。
- 家づくりや土地購入費のための貯蓄
- 家づくりのための情報収集
- 土地探し
なかでも貯蓄は重要なポイントです!
住宅ローンは頭金なしでも大丈夫な場合は多いですが、建築申込金や設計契約金は建築会社を決めたときに支払うケースが多いです。加えて、土地を購入する場合は契約金も必要になります。
2. 建築から入居までの期間|6~10ヶ月
家を建てると計画を立て始めてから入居までの目安は、建築をどこに依頼するかによって変わります。ハウスメーカーや工務店に依頼する場合は6~9ヶ月、設計士に依頼する場合は10ヶ月程度が目安です。
土地がない場合やプラン決めが長引いた場合などは1年以上、なかには数年かかる場合もあります!
「子どもの就学に合わせて新居に引っ越したい」のような理想のスケジュールがある場合は、余裕を持って計画することが大切です。
家を建てるときに気をつけること5選
家づくりで失敗しないために気をつけたいポイントは、以下の5つです。
- 建築会社の違いを把握する
- 住み始める時期から逆算して予定を立てる
- 知識画豊富な人に相談する
- 展示場は予約してから見学する
- 予算に応じた家づくりをする
詳しく見ていきましょう。
1. 建築会社の違いを把握する
それぞれの特徴を、簡単にまとめました!
ハウスメーカーや工務店など、どこに依頼するかでメリットやデメリットが異なります。依頼する前にそれぞれの違いをよく理解しておくことが大切です。
建築会社 | 特徴 |
---|---|
ハウスメーカー | ・カタログ通りに作るなら安価で早く建てられるのがメリットであり、こだわりがなければ価格もかなり抑えられる ・大手ならではのアフターサポートも魅力だが、柔軟性や自由度に欠ける点に注意 |
工務店 | ・柔軟さや自由度とコストの両方が叶えられるのがメリットだが、品質や性能、価格は差があるため見極めが重要になる ・アフターサポートを含めてしっかり検討することが大切 |
建築事務所 | ・自由度が高くこだわりの家が建てられるのがメリット ・自由な家づくりができる反面、すべてが0からの検討となるため、手間や時間がかかる |
どんな家を建てたいか、何を重視するかによって、選ぶ建築会社が変わってきます。工法や実績、担当者の人柄などもしっかり見極めたうえで決定しましょう。
2. 住み始める時期から逆算して予定を立てる
最初にいつまでに家を建てるか、家づくりのゴールを設定し、逆算してスケジュールを立てるようにしましょう。
期限が決まっていないと理想の家や予算が決まらず、いつまでも家を建てられません。
たとえば、いつまでに土地を買うのか、建築会社や間取りプランを決定するのかを具体的に決めておくことが大切です!
また、工事の遅れが発生する可能性も考え、余裕を持って予定を立てておくことを推奨します。
3. 知識が豊富な人に相談する
家づくりは、専門の知識がある人に相談するとスムーズに進められます。独学も大事ですが、わからないことを相談できるだけでなく失敗する可能性を下げられるため、積極的に専門家の力を借りましょう。
ただし、誰に相談するかを厳選することが大切です。できれば特定のメーカーではなく、中立的な立場でアドバイスしてくれる人に相談するのがいいでしょう。
元住宅メーカー営業マンの目線や知識で、デメリットも含めたアドバイスを受けてみたい方は、以下からぜひ相談してみてください。
\ ノープランでOK /
4. 展示場は予約してから見学する
予約することで来場者特典があったり、家づくりについての詳しい話が聞けたりします。
とくに、予算や住みたい家のイメージが決まっているなら、予約してから行くことでより具体的な話が進められます。
目的を決めてから見学するほうが良い情報を得られるので、予約してから行くようにしましょう。
なお、展示場へ予約なしで行くことについては、関連記事「【もったいない】住宅展示場を予約なしで見学するのは損!デメリットや事前にしておくことを解説」で解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
5. 予算に応じた家づくりをする
無理な資金計画は家づくりが失敗する原因になるため、最初に決めた予算内で家づくりを行いましょう。
あれもこれもと理想を追いかけていると予算はすぐにオーバーしてしまいます!
優先順位をつけて決めていき、予算内に収めることが大切です。
また、資金には余裕を持たせておくことも重要です。家を建ててから費用が足りなくなったということにもなりかねません。
家づくりにかかる費用全体をしっかり把握し、予算に応じた家づくりを実現させていきましょう。
家を建てる際によくある質問
こちらでは、家を建てる際によくある質問をプロの立場から回答します!
- お金がないのに家を建てることはできるか?
- 土地がある状態で家を建てる手順は?
- 住みたい場所に土地がないときはどうしたらよい?
- 家を建てる前に勉強はするべき?
1.お金がないのに家を建てることはできるか?
お金がなくとも家を建てることは可能です。
マイホームを建築する際には、基本的にローンを組みます。そのため、手元に大金がない状態でも家を建てられます。
なお、住宅ローンによっては、頭金の支払いが不要な場合があります!
頭金がない分月々の支払いは増えますが、ローンの組み方として選択肢に入れるとよいでしょう。
「お金がないけど家を建てたい」と考えている方は、関連記事「【工夫次第】お金がないのに家を建てるときの3つの最低条件!住宅ローンの審査内容も解説」をチェックしてみてください。
2.土地がある状態で家を建てる手順は?
すでに土地を所有している状態だと、家づくりに必要な工程が減ります。土地探しや購入の必要はなくなるためです。
なお、具体的な手順は以下のとおりです。
- 予算を検討する
- 建築会社を選び、契約する
- 詳細プランの打ち合わせをする
- 工事請負契約を結ぶ
- マイホームの建築に着工する
- マイホームの完成、引き渡しを行う
ちなみに、土地がある状態で家を建てると、購入費が不要なため、かかる費用を抑えられます!
3.住みたい場所に土地がないときはどうしたらよい?
住みたい場所に土地がない場合は、まずは「本当にそのエリアでないといけないのか」を考えてみましょう。
たとえば、子育て支援が手厚い自治体を希望しているのなら、他の地区町村でも希望に見合った土地が見つかるかもしれません。
エリアを変えたことで、想定よりも土地代が安く済むかもしれませんね!
どうしても住みたい場所を諦められないのなら、希望条件を変えてみたり、さまざまな不動産会社に土地探しを依頼してみたりしましょう。
なお、土地を探す際には、サイトを利用するのもおすすめです。関連記事「【穴場を見逃さない】土地探しにおすすめのサイト10選!リサーチのコツや注意点を解説」では、積極的に使いたいサイトをピックアップしているので、ぜひ参考にしてみてください。
4. 家を建てる前に勉強はするべき?
家を建てる前には、勉強しておくことをおすすめします。家の構造や資金計画の立て方などは、ある程度の知識が求められるためです。
なお、具体的な勉強法は以下のとおりです。
- 住宅関連の書籍を読む
- 家づくりの勉強会やセミナーなどに参加する
- ブログやInstagram、YouTubeなどで情報収集する
- 住宅展示場に足を運ぶ
休みの日やちょっとした隙間時間を活用して、家を建てるために知識を身につけていきましょう!
家を建てるにはまず情報収集から!理想の家のイメージを持とう
家を建てるには、まず理想の家のイメージをしっかり描くための情報収集から行いましょう。理想の家が具体的になることで、建築会社や住宅ローンが選びやすくなり、よりスムーズに家づくりを進められます。
また、中立的な立場から相談に乗ってくれる専門家にアドバイスをもらうことで、失敗を避けたり後悔する確率を減らせたりします。
何も決めていない状態でのご依頼も受け付けているので、何かしら住宅について疑問がある方は、ぜひお気軽にご相談ください!
\ ノープランでOK /