「ルーフバルコニーの活用方法が知りたい」
「ルーフバルコニーの間取りで注意することはあるの?」
「快適に過ごすためにできることはあるのかな?」
ルーフバルコニーは、階下の屋根を利用して造られています。注文住宅はもちろん、ルーフバルコニー付きの戸建て物件もあり庭のように使えると人気が高いです。
庭のように活用できる広い空間に憧れますよね!
ルーフバルコニーを活用すれば趣味や家族との生活が充実して、おうち時間がより楽しめるでしょう。
この記事では、大手ハウスメーカーで15年間勤務した経験のある筆者が、ルーフバルコニーについて以下の内容を解説します。
- ベランダやテラスとの違い
- 活用方法
- 快適に過ごすためのアイデア
- 使用する際の注意点
ルーフバルコニーの活用方法が知りたい方は、ぜひ最後までお読みください!
ルーフバルコニーについてをサクッと解説
ルーフバルコニーは屋根上を利用した屋外スペースなので、ベランダやテラスと混同しやすいです。
意外とバルコニーとベランダの違いを知らない人が多いですよ!
それぞれの違いを以下の表にまとめました。
種類 | 特徴 | 屋根 |
---|---|---|
ルーフバルコニー | 屋根上を利用するため強度があり広い | なし |
ベランダ | 建物の外に突き出しているため強度が低い | あり |
テラス | 基本的に1階に設置されている | 問わない |
バルコニー | 2階以上に設置され建物の外に突き出しているため強度が低い | なし |
ルーフバルコニーは強度と広さがあるため、ホームパーティーやガーデニングなど様々な活用方法があります。また、おすすめしたい理由は以下の3つがあります。
- 開放感がある
- 日当たりがよい
- 家が広くなる
屋根がないため、青い空の下で開放的な気分が味わえます。お気に入りのイスやテーブルを置いてホームパーティーやお昼寝が、人目を気にせずにできるでしょう。
遮るものがないので、場所によっては花火大会も自宅で楽しめるでしょう!
太陽の日差しを遮らないため、洗濯物がたくさん干せて晴れた日はよく乾きます。また、ルーフバルコニーが部屋と繋がっている場合は、室内が外まで続いているみたいに広く感じるでしょう。
日当たりのいい家については、関連記事「【良いこと尽くめ】日当たりのいい家の5つのメリット!方角ごとの違いや悪い場合の改善策を紹介」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
ルーフバルコニーの7つの活用方法
ルーフバルコニーがあると、生活や趣味で大活躍します!
活用方法は、以下の7つです。
- アウトドア気分を味わえる
- 家庭菜園が楽しめる
- 大物の洗濯物が干せる
- 運動ができる
- 収納スペースが確保できる
- 趣味に打ち込める
- 自由度の高いセカンドリビングになる
順番に確認しましょう。
1.アウトドア気分を味わえる
ルーフバルコニーで食事やホームパーティーができます。家族や友人と外で食事がしたくても、都市部で広い庭を確保するのは難しいです。また、近所に住む人や通行人の目が気になるかもしれません。
しかし、ルーフバルコニーなら周囲を気にすることなく外で食事が可能です。テーブルとイスを置いて、青空の下で過ごすだけでも気分が盛り上がるでしょう。
夫婦でお酒を飲むのもいいですね!
また、眺めが良いのでお茶を飲みながらゆとりのある時間が過ごせます。テントを設置すれば、子供が小さくても安全にキャンプを行えるでしょう。
2.家庭菜園が楽しめる
広いお庭がなくてもルーフバルコニーがあれば本格的な家庭菜園で野菜作りができます。自分で作った野菜を料理に使ったり、子供に収穫の楽しさを伝えたりできるでしょう。
また、プランターに季節の花や木々を植えて、自分たちだけの癒しの空間に仕上げていくことも楽しめます。
緑に囲まれた生活に憧れますよね!
3.大物の洗濯物が干せる
ルーフバルコニーは、たくさんの洗濯物が干せるので、人数の多い家族におすすめです。また、布団やマットレスなどの、場所を取る大物の洗濯物も日光に当てられます。
シーツや毛布も干せるので、こまめに洗濯できますよ!
人は寝ている間に200mlの汗をかくため、定期的に寝具を干す必要があります。外に干すことで、アレルギーの原因となるダニやカビの繁殖を抑えられるでしょう。
4.運動ができる
開放的な空の下で、人目を気にせず運動ができます。
ヨガやストレッチすると気持ちよさそうですね!
エアロバイクやトレッドミルがあれば、ルーフバルコニーで有酸素運動も可能です。また、防水塗装されているため、ビニールプールを設置して子供と水遊びが楽しめます。
5.収納スペースが確保できる
収納としても活用できますよ!
収納できるロッカーなどを設置すれば、プール用品やスキー板など、季節によって使わない物がしまえます。アウトドアグッズやバーベキューセットなど、外で使用したものを家の中にしまうのは抵抗がありますよね。
ルーフバルコニーがあれば気兼ねなく収納できて、使用する際の出し入れもスムーズに行えるでしょう。
6.趣味に打ち込める
趣味の場所として活用する人が多いですよ!
屋根がないルーフバルコニーは、天体観測に最適です。流星群や皆既日食などの天体ショーも自宅で楽しめます。
また、プラモデルや油絵などのニオイが気になる趣味も問題ありません。広いスペースがあるため、自転車や釣り具のメンテナンスでも道具を広げて作業ができるでしょう。
7.自由度の高いセカンドリビングになる
来客やテレビの音が気になってリビングでゆっくりできない時は、ルーフバルコニーの活用がおすすめです。
アウトドア用のソファーやテーブルを置けば、セカンドリビングとして落ち着いて読書などを楽しめます。ひとりの時間を過ごしたり、夫婦でお酒を飲んだりすれば日常のストレスが発散できるでしょう。
家族がゆったり過ごせる空間が欲しい方におすすめです!
セカンドリビングについては、関連記事「【目的を明確に】セカンドリビングで後悔しないための4つのポイント!メリット・デメリットや間取りも紹介」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
ルーフバルコニーを活用する際の注意点5選
ルーフバルコニーを活用する際には、以下の5つの注意点があります。
- 費用がかかる
- こまめな掃除が必要になる
- 天候次第で使えない
- 防音と温度対策が必要になる
- 間取りを考える
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.費用がかかる
ルーフバルコニーは、屋根を設置するよりもコストが多くかかります。使用できる素材が限られていたり、防水工事やメンテナンス費用が必要になったりするからです。
また、階段やフェンスの設置が別途必要になるでしょう。
転落事故を防止するため、フェンスは必ず設置しましょう!
ルーフバルコニー付きマンション物件もありますが、マンションの共用部分であることがほとんどです。専有部分として使う時は、使用料などの別途費用が発生することがあります。
また、火気厳禁(バーベキュー禁止)や設置禁止(倉庫・イス・テーブル)などマンションによって異なった厳しいルールも。その点、持ち家ならルールがないので自由に活用できます。
持ち家とマンションの比較については、関連記事「【徹底比較】持ち家を買うならマンションと一戸建てどっち?価格・住みやすさ・選び方を解説」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
2.こまめな掃除が必要になる
ルーフバルコニーは遮るものがないので汚れやすいです。落ち葉や鳥の糞など、こまめに掃除する必要があります。
こまめに掃除しないと排水溝が詰まります!
ガーデニングなどの土が排水溝に詰まると、修理しなくてはなりません。詰まった状態を放置しておくと、コーキングや防水塗装が劣化して雨漏りが発生します。
バーベキューや食事で出た汚水を排水溝に流すと詰まる原因になりますので、絶対にやめましょう。
3.天候次第で使えない
ルーフバルコニーは屋根がないので、雨が降ると使えません。梅雨時期は、洗濯物が干せない日が多くなることを想定しておきましょう。
また、風の強い日にはテーブルやイスが飛ばされないように、片付けておく必要があります。冬の寒い日なども、使用頻度は減るでしょう。
冬の寒い日は外に出たくないですよね!
4.防音と温度対策が必要になる
屋根上を利用するルーフバルコニーは、走り回る音が階下の部屋に響きます。階下でゆったり過ごそうと思っても、騒音が気になるかもしれません。また、大きな声で話すと近隣住民との騒音問題に発展します。
楽しいと、声が大きくなりますよね!
さらに、太陽光が直接当たるため、階下の室内温度が上がりやすくなります。断熱効果の高い素材を使用しましょう。
5.間取りを考える
ルーフバルコニー付きの住宅は、活用方法が明確でないと間取りで後悔します。ホームパーティーで活用するなら、寝室の隣に設置するのはおすすめしません。
来客者に隣接した部屋を通ってもらう必要があるため、プライベート空間を見せることになるからです。ほかにも、ランドリールームから遠いと毎日洗濯物を運ぶのが大変だと感じるでしょう。
活用方法を決めてから、設置する場所を選びましょう!
活用方法や広さを明確にしてから間取りを考えることが大切です。
ライフルホームズであれば、間取りの実例が見られる住宅カタログを無料で手に入れられます!
ルーフバルコニーの間取りは「LIFULL HOME’S」を活用しましょう。家づくりに関して必要な知識が網羅されている「初めての家づくりノート」が無料でもらえますよ。
LIFULL HOME’Sの家づくりノートの詳細は、関連記事「【めっちゃ簡単】家づくりに役立つノートをもらう方法!よくある疑問もスッキリ解決(PR)」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
ルーフバルコニーを快適な空間にするアイデア4選
ルーフバルコニーを快適するアイデアは以下の4つです。
- フェンス
- 照明
- 日除け
- 人工芝やクレガーレ
実践すれば、理想のルーフバルコニーに近づけるでしょう。
1.フェンス
同じような高さの建物があれば、目隠しできるフェンスや壁を設置しましょう。人の目を気にすることなく趣味に集中できます。
子供の転落や強風でのテーブルの落下も防止できますよ!
フェンスや壁は床材や室内の質感と合わせることで、統一感のある空間に仕上がります。
2.照明
間接照明を設置すれば、おしゃれな空間に仕上がります。光害で周りに迷惑をかけないので、思いっきりイルミネーションを楽しめるでしょう。
間接照明の演出方法は、以下の通りです。
種類 | 照明効果 |
---|---|
シャドー | 木々を照射した壁に影を映す演出方法 |
クロス | 複数のライトで照射してどの角度からも同じライトアップが楽しめる演出方法 |
シルエット | 壁を照射して手前の設置物が影を遮るような演出方法 |
あかりだまり | 植物で隠すようにライトアップして柔らかい光の演出方法 |
明るいと防犯効果にも繋がりますよね!
3.日除け
空の下での活動は、直射日光による日焼けが気になるかもしれません。パラソルやサンシェードなどを設置して、日焼けを予防しましょう。
強い日差しを避けるにはサンシェードがおすすめですよ!
サンシェードの特徴は、以下の通りです。
種類 | 特徴 | おすすめポイント |
---|---|---|
突っ張り式 | 軒下があれば突っ張り棒を使って設置する | 角度の調整がしやすい |
タープ式 | 窓枠に強力なマグネットなどで直接設置する | 撤去しやすい |
たてす式 | 上部の金具を固定して設置する | 撤去しやすい |
立てかけて設置する「たてす式」は、風の影響を受けやすいので飛ばされないように注意しましょう。ホームセンターなどで購入しDIYに挑戦すれば、手軽な値段で取り付けられるのでおすすめです。
4.人工芝やクレガーレ
ルーフバルコニーに人工芝を敷くと子供と一緒に裸足で歩けます。レジャーシートを敷けば、自宅でピクニックができるでしょう。
費用を抑えたい時は床化粧材のクレガーレがおすすめですよ!
クレガーレは、プラスチックの脚を連結するだけの床化粧材です。ルーフバルコニーの床面を直射日光から守り、排水もスムーズで水溜りによる悪臭もありません。
色やデザインのバリエーションも豊富なので、家のインテリアに合わせやすいです。
ルーフバルコニーを活用しておうち時間を楽しく過ごそう
ルーフバルコニーの活用方法には、ガーデニングやアウトドア・収納スペースなどがあります。スペースが広いので、さまざまな要望が叶いおうち時間が楽しめます。
照明を導入して空間を演出すれば防犯効果も期待できますよ!
しかし、ルーフバルコニーは活用方法が決まっていないと間取りで後悔します。どのような間取りがいいのかわからない時は、プロに相談しアドバイスをしてもらいましょう。
私は講師として5年間で300件以上の相談を受けています!
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