「外壁をガルバリウム鋼板にして後悔する理由は?」
「後悔しないためにはどうすればよい?」
「ガルバリウム鋼板のメリットを知りたい!」
外壁材であるガルバリウム鋼板は、住宅をシンプルな外観にできる素材です。しかし、外壁をガルバリウム鋼板にして後悔したという口コミも見かけるので、住んでから「失敗した」と思わないか心配な方も多いのではないでしょうか。
外壁をガルバリウム鋼板にして後悔する理由や対策を知ってから採用すると、理想の家に近づけるでしょう!
この記事では、大手ハウスメーカーで営業を15年間経験した家づくりのプロが、以下の内容を解説します。
- 外壁をガルバリウム鋼板にして後悔する理由
- 後悔しないための対策
- 外壁をガルバリウム鋼板にするメリット
理想の外壁にするためのポイントがわかるので、最後まで読んでみてください!
外壁をガルバリウム鋼板にして後悔する7つの理由
外壁をガルバリウム鋼板にして後悔する理由を7つ紹介します。
- 傷がつく
- 錆びる
- 断熱性能が低い
- 夏場に壁が高温になりやすい
- 遮音性が低い
- 価格が高い
- デザインが他の家と似る
それぞれ詳しく見ていきましょう。
なお、注文住宅で後悔する原因については関連記事「【事前準備が鍵】注文住宅で後悔ばかりする12の原因!家づくりのプロが失敗を防ぐコツを伝授」で詳しく紹介しています。ぜひチェックしてみてください!
1. 傷がつく
ガルバリウム鋼板は「アルミ亜鉛合金めっき鋼板」といい、アルミニウム・亜鉛・シリコンで形成された金属板です。厚さが0.35mmのものが多く、表面を保護するメッキ部分は0.05mmほどしかないので、傷がつきやすくなっています。
傷がつくとメッキが剥がれて、外気や雨水などに触れて錆びやすくなってしまいます。
たとえば、子どもが遊んでいて外壁にボールが当たったり、自転車を倒して当たったりするだけで凹んでしまう可能性があるでしょう。軽量で取り扱いやすいですが、傷がつかないように注意する必要があります。
2. 錆びる
ガルバリウム鋼板は、トタンといった他の金属と比較して錆びにくいといわれています。ただし、前述したように保護するメッキ部分が薄いので、小さな傷ができて外気や雨水が侵入することで錆びてしまうことも。
錆びにくいけど、傷がつくと錆びてしまうのです…
錆びを防ぐためには、傷がつかないようにするだけではなく、定期的なメンテナンスをするようにしましょう。
3. 断熱性能が低い
ガルバリウム鋼板は断熱性が低く、外気温が高いと室内の温度が上昇してしまいます。
金属のため熱を通しやすく、外気温が高くなると室内の温度にも影響を与えます。外壁材の断熱性能まで気にしていなかった方は後悔するようです。
4. 夏場に壁が高温になりやすい
ガルバリウム鋼板は金属なので熱を吸収しやすく、日光の影響により外壁の温度が高くなってしまいます。また、外壁の色に黒や紺などの濃い色を利用した場合には、より高温になってしまうでしょう。
外壁が高温になることで、触るだけでケガをしてしまう可能性もあるので注意が必要です。
夏場に車のボンネットが熱くなるのと同じ原理で、壁が熱くなってしまうのですね!
5. 遮音性が低い
遮音性が低い点に後悔する方も多いようです。ガルバリウム鋼板は軽くて薄い金属なので、音が振動して響きやすく、遮音性が低くなってしまいます。
強い雨が降って壁に当たると「バチバチ」という音がしてしまいます。
6. 価格が高い
ガルバリウム鋼板は他の外壁と比較して価格が高い傾向です。日本の住宅でよく用いられる外壁材「窯業(ようぎょう)系サイディング」「木質系サイディング」と比較すると以下の通りです。
外壁の種類 | 価格 | 耐用年数 | メンテナンス頻度 |
---|---|---|---|
ガルバリウム鋼板 | 4,000~10,000円/1㎡ | 20~25年 | 10~15年 |
窯業系サイディング | 3,500~8,000円/1㎡ | 20〜30年 | 7~10年 |
木質系サイディング | 6,000~8,000円/1㎡ | 15〜20年 | 3~10年 |
ただし、ガルバリウム鋼板は錆びない限り、メンテナンス頻度は窯業系サイディングと比較して少なくてすみます。長期的に考えると、他の外壁材よりもガルバリウム鋼板のほうがコストがかからない可能性もあるでしょう。
初期費用だけでなく、長期的なメンテナンス費用も考慮する必要がありますね!
7. デザインが他の家と似る
ガルバリウム鋼板の凹凸は同じような形状であり、外観が他の家と似てしまいます!
さまざまな色が用意されていますが、表面の形状が似ているのでどうしてもデザインが似たようなものになってしまいます。
外壁をガルバリウム鋼板にして後悔する理由を紹介しましたが、注文住宅を建てたことがない人が外壁を選ぶのは難しく感じるでしょう。
外壁をガルバリウム鋼板にして後悔したくない方は「すーさんの相談窓口」の利用がおすすめです!
すーさんは、大手ハウスメーカーで15年間営業を勤めた住宅販売のプロです。外壁材についても豊富な知識があるので、後悔しない選び方を教えてくれます。
失敗談も含めて紹介してくれるので、役に立つこと間違いなし。お気軽にご連絡ください!
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外壁をガルバリウム鋼板にして後悔しないための7つの対策
外壁をガルバリウム鋼板にして後悔しないための対策を7つ紹介します。
- 他の外壁材と組み合わせて建築する
- メンテナンスをこまめに行う
- 断熱材一体型を選ぶ
- 明るい色にする
- 軒や庇をつける
- 断熱材を厚くする
- 外壁の色を2色にする
それぞれ詳しく見ていきましょう。
新築住宅でよくある後悔については関連記事「【住みたくない】新築住宅のよくある後悔10選!対処法や購入前に知りたいポイントを紹介」で詳しく紹介しています。ぜひチェックしてみてください!
1. 他の外壁材と組み合わせて建築する
建物正面の下部の傷が目立ちやすい場所は、他の外壁材と組み合わせましょう!
前述しましたが、ガルバリウム鋼板は傷ができることで錆びやすくなってしまいます。傷を防ぐためには、他の外壁材と組み合わせるのがおすすめです。
外壁材には、窯業系サイディングやモルタルなど複数の種類があります。居住地の立地や構造などによって最適な外壁材は異なるので、建築する際には専門業者に相談するようにしましょう。
新築の外壁座については関連記事「【一覧表】新築外壁の種類・色の選び方!素材別の特徴や費用の目安を解説」にて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
2. メンテナンスをこまめに行う
小さな錆びが大きく広がる前に、業者にメンテナンスを依頼しましょう!
外壁全体を張り替える場合には、足場代や塗装工事費などを含めて150〜280万円ほどかかります。対して、メンテナンス費用は60万円ですむこともあるので、メンテナンスをこまめに行うことでトータルにかかる費用を抑えられます。
3. 断熱材一体型を選ぶ
断熱性能が低いガルバリウム鋼板のデメリットを補うためには、断熱材一体型を選びましょう。薄いガルバリウム鋼板の間に断熱材が入っていることで、外気温の影響を受けにくく、光熱費の節約につながります。
また、遮音性が低いというデメリットも改善されます。
断熱材が入っていることで、ガルバリウム鋼板のデメリットが改善されるのですね!
4. 明るい色にする
暗い色ではなく明るい色のガルバリウム鋼板にすることで、熱がたまりにくくなります。
ガルバリウム鋼板の色を黒や紺色にすると、太陽光を吸収しやすく、表面温度が高温になります。白系といった明るい色を選ぶことで、暗い色と比較すると熱がたまるのを防いでくれるでしょう。
ただし、素材は同じ金属なので、高温になるのを完全には防げません。
5. 軒や庇をつける
外壁が高温になるのを避けるために、軒(のき)や庇(ひさし)をつけるようにするのも有効です。
軒(屋根の下部の突き出している部分)を出すことで、室内に日が入りにくくなります。また、庇(窓や扉などの開口部の上部にある小さく出ている部分)をつけることで、夏の暑い日差しを遮ることが可能です。
費用の問題でつけられない場合には、サンシェードもおすすめです!
6. 断熱材を厚くする
断熱材が厚いことで、遮音性が低いガルバリウム鋼板でも音を吸収してくれて、気になりにくくなります。
遮音性を高めるために、断熱材一体型のガルバリウム鋼板だけではなく、建物外周にも断熱材を使用するのがおすすめです!
断熱材を採用することで、音も外気温も気になりにくくなって、快適に過ごせます。
7. 外壁の色を2色にする
他の家との外観が似ることが気になる方は、外壁の色を2色にするのがおすすめです。2色にすることで差別化しやすくなるだけではなく、傷がついた場合にもすべてを張り替える必要がないので、コストを抑えられます。
2色をこだわりの色にすると、お気に入りの外観にできますね!
外壁をガルバリウム鋼板にする5つのメリット
外壁をガルバリウム鋼板にするメリットを5つ紹介します。
- 金属系の中では錆びにくい
- 20年後も安心して使える
- 工期が短くてすむ
- シンプルな外観になる
- 耐震性が高い住宅になる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 金属系の中では錆びにくい
ガルバリウム鋼板が錆びてしまって後悔すると紹介しましたが、他の金属(トタン)よりも錆びにくい特徴があります。
ガルバリウム鋼板は、アルミニウム、亜鉛、シリコンで形成された金属板です。
ガルバリウム鋼板に含まれるアルミニウムには、亜鉛が溶けた穴を埋める保護作用があります。また、アルミニウムは亜鉛の防食作用と一緒に作用して自己修復作用が働き、錆びにくくなっています。
少しでも錆びにくい金属板を利用したい方にガルバリウム鋼板はおすすめです。
2. 20年後も安心して使える
木質系サイディングの耐用年数は15〜25年です。対して、ガルバリウム鋼板の耐用年数は20~25年といわれており、他の外壁よりも長く使えることがわかります。
ただし、傷がついてしまうと錆びてしまう可能性はあるので、こまめなメンテナンスをしましょう。
20年後も安心して使えるのはよいですね!
3. 工期が短くてすむ
ガルバリウム鋼板は軽量で極めて作業性に優れており、他の外壁材と比較して工期が短くてすみます。工期が短いので、コストも削減可能です。
改修時にも短時間で張り替えでき、廃材はリサイクル可能で処分費用がかかりません!
長期的な維持費用を抑えたい方にもおすすめです。
4. シンプルな外観になる
ガルバリウム鋼板を使用することで、シンプルでスタイリッシュな外観にできます!
ガルバリウム鋼板外壁を利用したシンプルな外観は、都会にも自然の多い地域にも調和するデザインです。
5. 耐震性が高い住宅になる
ガルバリウム鋼板は窯業系サイディングの約1/4、モルタル外壁の1/10の重さであり、耐震性が高い住宅です。外壁が軽いことで建物へ荷重がかからず、地震による揺れを受けにくいでしょう。
軽量かつ建物への負担が少ないので、外壁だけではなく屋根にも使われていますよ!
耐震性が高い住宅に住みたい方に、ガルバリウム鋼板はおすすめです。
なお、耐震性の高い住宅を建てられるハウスメーカーについては関連記事「【暮らしを守る】地震に強いハウスメーカー10選!選び方や耐震性の高い家の特徴を紹介」で詳しく紹介しています。ぜひチェックしてみてください!
外壁をガルバリウム鋼板にして後悔しないためには専門家に相談しよう
外壁をガルバリウム鋼板にして後悔しないためには、理由や対策をきちんと把握する必要があります。理解することで、実際に家を建てた後に選ばなければよかったと感じることを減らせるでしょう。
ガルバリウム鋼板のメリットだけではなく、後悔する原因を理解しておくことが大切です!
しかし、ガルバリウム鋼板で後悔する理由や対策がわかっても、自分の家に利用してもよいかと悩む方も多いでしょう。他の外壁材を選ぶにしても自分で選ぶのは大変です。
大手ハウスメーカーに15年間勤務した住宅づくりのプロであるすーさんに相談すると、失敗例から成功例まで多くのケースを紹介してくれます。
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外壁選びに悩んでいる方は、お気軽にご相談ください!