「バリアフリーの家を建てたい」
「おすすめの間取りはある?」
「注意点を知りたい!」
バリアフリーの家を建てるときは、車椅子でも移動しやすいように平屋にするのがおすすめです。ただし、平屋にしても間取りにこだわらないと移動しにくくなるため、事前にしっかり考えておきましょう。
間取りや注意点を押さえておけば、後悔しない家づくりができますね!
本記事では、バリアフリーの家の間取りについて、以下のポイントを解説します。
- バリアフリーの家におすすめの間取り
- 間取りを考えるときのポイント
- 間取り別の注意点
バリアフリーの家を建てようと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
バリアフリーの家におすすめの間取り5選
バリアフリーの家におすすめの間取りは以下の5つです。
- 車椅子でも利用しやすい平屋
- 回遊性のある二世帯住宅
- 線が1本でつながる移動しやすい平屋
- エレベーター付きの2LDK
- 玄関の広い4LDK
バリアフリーの家を建てようと考えている方は、5つの間取りを参考にしてみてください。
1. 車椅子でも利用しやすい平屋
車椅子を使用する方がいる場合には、段差のない平屋がおすすめです。階段を上る必要がないため、高齢の方も安心して過ごせるでしょう。
この間取りでは玄関の横幅を広く設けているため、車椅子でも入りやすいのが特徴です。それぞれの部屋の床面積を広めにすることで、家具を置いても余裕を持って移動できます。
バリアフリーの家の間取りを考えるときは、場所だけではなくそれぞれの部屋の広さもチェックしておきましょう!
2. 回遊性のある二世帯住宅
1階をバリアフリーにし、生活動線をできるだけ単純にした二世帯住宅です。1階には段差がないため、高齢者や小さな子どもでも安心して生活できます。
段差があるとつまずくリスクがあるので心配ですよね…
それぞれの部屋に行きやすいように、リビングからのアクセスを重視した間取りです。バリアフリーの家にするときは、回遊性がアップすると住みやすさを実感できるでしょう。
3. 導線が1本でつながる移動しやすい平屋
寝室から玄関まで一直線につながっているので、車椅子の方やデイサービスを頻繁に利用する際に便利な間取りです!
それぞれの間取りのスペースも余裕を持って広めに設定してあり、車椅子でも移動しやすいのが特徴です。
ただし、玄関から寝室までつながっていると防犯面で不安を感じる方がいるかもしれません。そのような方は、防犯設備にこだわることをおすすめします。防犯カメラを設置したり、防犯性能の高い窓を採用したりすることを検討してください。
4. エレベーター付きの2LDK
ホームエレベーターを設置することで、車椅子の方でも2階まで移動しやすくした間取りです。新築の時点でホームエレベーターを設置しておけば、重たい荷物を持ち運ぶ際にも重宝するでしょう。
この間取りでは、トイレや洗面台が引き戸でつながっているので、高齢の方が1人でもスムーズに移動できます。バリアフリーの家の仕切りは、車椅子や握力が弱い方でも簡単に開けられる引き戸を設置してみてください。
引き戸なら低い位置からでも開けられますね!
5. 玄関の広い4LDK
玄関が広く、車椅子の方でも楽に入れるのが特徴です。中庭を設けて開放感のある住宅を実現しており、明るい雰囲気にしたい方におすすめです。バリアフリーの家で中庭を設けるときは、段差をできるだけ少なくして移動しやすいようにしましょう。
2階建てでも1階で生活のすべてを完結させられるようにすると、足腰が弱った老後に生活しやすさを感じられます。
バリアフリーの家の間取りを複数チェックしておけば、快適に過ごせますね!
さまざまなハウスメーカーの間取りを確認したい方は、タウンライフを活用してみてください。SNSの情報収集ではわからなかった、プロがおすすめする間取りを無料で提案してもらえます。
タウンライフの詳細は、関連記事「【希望が叶う】理想の家を実現する間取りの決め方を徹底解説!無料でプロに依頼する方法を紹介」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
バリアフリーの家で間取りを考える3つのポイント
バリアフリーの家で間取りを考えるときは、以下の3つのポイントを重視してみてください。
- できるだけ平屋にする
- 段差の数を減らす
- 断熱・気密性に優れた資材を取り入れる
後悔しないためにも3つのポイントを押さえておきましょう。
1. できるだけ平屋にする
高齢の方は階段での移動に負担がかかることが多いため、できるだけ平屋にするのがおすすめです。
段差がないと転倒のリスクが減って安心ですね!
車椅子を使用する方でも移動がスムーズなので、介抱する人の負担も減らせます。
なお、土地の広さの都合などで2階建てにする場合には、ホームエレベーターを設置したり1階だけで生活が完結したりするように工夫しましょう。
バリアフリーの家の費用については、関連記事「バリアフリー住宅を新築で建てる際の費用は1,000万円から!補助金やハウスメーカーを紹介」をチェックしてみてください。
2. 段差の数を減らす
高齢の方が生活する際は階段の上り下りで怪我することがあるため、できるだけ段差を減らしましょう!
高齢になると少しの段差でつまずくこともあるため、必要以上に段差を設置しないのがおすすめです。ただし、段差を0にすると不便に感じることがあるので、限られた場所にだけ採用するのがコツです。
たとえば、玄関にまったく段差がないと高齢の方は腰を下ろす場所がなく、負担に感じるかもしれません。どのように使うのかを考えて段差を設置すると、生活しやすくなるでしょう。
3. 断熱・気密性に優れた資材を取り入れる
ヒートショックにならないように、断熱・気密性能に優れた資材を取り入れましょう。ヒートショックとは、温度差により引き起こされる血圧の変化で心臓や血管に負担がかかり、突然疾患を発症してしまうことです。心筋梗塞などの大きな疾患を引き起こす可能性があるため、とくに高齢者は注意が必要です。
なお、断熱素材は以下の3つが代表的です。
資材 | 特徴 |
---|---|
繊維系断熱材 | ガラスを繊維状にした物 |
発泡プラスチック系断熱材 | プラスチックを発泡させ細かい気泡の中に空気を閉じ込めた物 |
天然素材系断熱材 | 無添加で自然素材を利用した物 |
それぞれ特徴が異なるので、導入する際には事前にチェックしておきましょう。
なお、全館空調システムを導入すれば、住宅全体で快適な温度が保たれます。高齢の方は浴室やトイレでヒートショックになりやすいため、家全体の温度を一定にできる全館空調システムの採用を検討してみるといいでしょう。
全館空調システムがあれば、各場所にエアコンをつける必要がありませんね!
全館空調システムが設置できるハウスメーカーについては、関連記事「【超快適】全館空調のおすすめハウスメーカー10選!比較ポイントやメリット・デメリットも解説」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
【間取り別】バリアフリーの家を建てるときにチェックすべき注意点7選
バリアフリーの家を建てるときにチェックすべき注意点を、以下の7つの間取り別に解説します。
- 玄関│車椅子がスムーズに入れる
- リビング│快適に過ごせるように工夫する
- キッチン│利用者に合わせて高さを決める
- 廊下│手すりをつける
- 洗面所│余裕のあるスペースを確保する
- 浴室│滑りにくい素材を使う
- トイレ│扉の向きにこだわる
それぞれチェックして、快適なバリアフリーの家を目指しましょう。
1. 玄関│車椅子がスムーズに入れる
玄関は車椅子でもスムーズに入れるように、最低でも幅70㎝以上にするのがおすすめです。余裕を持った広さにすると、出入りがスムーズでストレスを感じにくいでしょう。
玄関扉を引き戸にすると、車椅子の方や手の力が弱い方でも簡単に開閉できます。出入りしやすいように上り框は低くし、玄関ホールには手すりをつけると安心です。
人感センサーで照明がつくようにすれば、スイッチを押す必要がなくなるので快適ですよ!
2. リビング│快適に過ごせるように工夫する
リビングは家族団らんの場所として活用されるため、過ごす時間が長くなります。そのため、快適に過ごせるように工夫しておくと家族みんなが安心して過ごせます。
たとえば、全館空調システムを採用するのがおすすめです。部屋ごとに室温が異なると、高齢者が移動の際にヒートショックを引き起こす可能性があります。全部屋の温度調整を一括できる全館空調システムなら、リスクを軽減できます。
また、車椅子の方が使用しやすいよう、高さ調節ができるテーブルを採用するのがおすすめです。
家族みんなが集まるリビングは、誰もが使いやすいことを意識しましょう!
3. キッチン│利用者に合わせて高さを決める
使いやすいキッチンの高さは車椅子だと70cm、一般的なのは85cmです!
使う人によって高さを変えるのは難しいため、誰がメインで使うのかを考えておきましょう。キッチンは実際に使う人によって動きやすい間取りが異なるので、しっかり話し合って考えることが大切です。
主にキッチンを使う人に合わせて考えれば後悔を防げます。使いやすい高さがどれくらいなのか、モデルハウスに行ってチェックしてみるのがおすすめです。
4. 廊下│手すりをつける
車椅子の方がスムーズに通れる廊下の幅は80㎝が目安です。ただし、手すりをつけると狭くなるため、余裕のある広さにしましょう。
余裕があると通りやすいですよね!
手すりがあれば、高齢になった際や足を怪我した際などに介助なしに歩けるのが魅力です。バリアフリーの家にするときは、廊下には手すりをつけて80㎝以上の幅を確保できるようにしてみてください。
5. 洗面所│余裕のあるスペースを確保する
洗面台は車椅子の方が使いやすいサイズと一般的なサイズの2つを用意しておけば、それぞれが快適に使えます!
洗面台は使う頻度が多いため、どちらかに合わせるのではなく、2つ用意するのがおすすめです。
車椅子の方がいる場合は洗面台の横幅を75cm以上にし、シンクの下に足を入れられるタイプを選ぶと使いやすいでしょう。車椅子でも使いやすいように、出入口は広めに設定してみてください。
6. 浴室│滑りにくい素材を使う
浴室は滑りにくい素材を使って転倒を予防しましょう。また、浴槽の底と洗い場を同じ高さにしておくと、転倒のリスクを減らせます。浴槽の深さの目安は40㎝なので、洗い場も同じくらいの高さにするのがおすすめです。
介助者が一緒に入ることを想定すると、洗い場は広めにするとサポートしやすいでしょう。浴室は引き戸にして使いやすさを重視してみてください。
浴室は転倒しやすい場所なので、しっかり予防したいです!
7. トイレ│扉の向きにこだわる
トイレ本体と扉を平行に設置しないと、トイレの前で方向転換が必要になり車椅子の方は手間がかかります。そのため、バリアフリーの家にする場合は、トイレと扉が平行になるように設置しましょう。
トイレに介助者が一緒に入ることを想定すると、幅120cm以上×奥行き160cm以上が目安です。人感センサータイプの照明にし、点灯時間を長めに設定しておけば、ゆっくり使えます。
ここまでバリアフリーの家について解説してきましたが、具体的なイメージが湧かない方がいるかもしれません。そのような方はすーさんに相談することをおすすめします。
バリアフリーの家を建てたいけれど、間取りに不安がある方はすーさんの相談窓口をご活用ください!
すーさんの相談窓口では、住宅販売士の経験を活かして、あなたに最適な間取りを提案しています。
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バリアフリーの家を建てるときに使える2つの補助金
バリアフリーの家を建てるときに使える補助金は以下の2つです。
- 高齢者住宅改修費用助成制度
- 長期優良住宅化リフォーム推進事業
補助金を利用すればお得にバリアフリーの家が建てられるので、それぞれチェックしておきましょう。
1. 高齢者住宅改修費用助成制度
項目 | 内容 |
---|---|
対象 | 介護認定で要支援または要介護1~5の本人が住んでいる住宅をリフォームする場合 |
補助金 | 最大18万円の補助金を受け取れる |
介護される方が住む住宅をバリアフリーにリフォームする場合に使える補助金です。細かい決まりがあるので、高齢者住宅改修費用助成制度を利用したいときは、事前に行政に問い合わせてみましょう。
決まりをチェックしておかないと、補助金が利用できない場合もあります!
2. 長期優良住宅化リフォーム推進事業
項目 | 内容 |
---|---|
対象 | 耐震性の強化や省エネ化するためのリフォームをする場合 |
補助金 | 工事費用の1/3を国が補助する |
対象は耐震性の強化や省エネ化するためのリフォームですが、その際にバリアフリーにするとリフォーム費用を抑えられます。最大100万円、3世代同居住宅なら最大150万円の補助が受けられます。
耐震性の強化とバリアフリーを同時に行うと利用できるんですね!
バリアフリーの家の間取りをチェックして後悔しない家づくりをしよう
バリアフリーの家にするためには、段差を減らせる平屋にするのがおすすめです。車椅子でも移動しやすい余裕のある間取りにすれば、快適に生活できるでしょう。
間取りごとのチェックポイントを把握しておけば、家づくりのコツを掴めますね!
人感センサーを取り入れたり広めに設計したりすることで、それぞれが過ごしやすい家を実現できます。バリアフリーの家を建てるときは、家族で話し合ってどのような間取りにするかを考えましょう。
家族で考えてみたけれど、まだ不安がある方はすーさんの相談窓口までご相談ください!
すーさんの相談窓口では、住宅販売士の経験を生かしてあなたにぴったりの間取りを提案しています。バリアフリーの家を建てようと考えている方は、ぜひご相談ください!