「2階にリビングがある家ってどんな感じなんだろう」
「2階にリビングがある家のメリットは?」
「デメリットも知りたい」
2階建ての家の場合、一般的にはリビングを1階に配置することが多いでしょう。しかし、開放感を出したいのなら、あえて2階に設置してみるのがおすすめです。
とはいえ、単に2階にリビングを設置すれば良いわけではありません。メリット・デメリットを踏まえたうえで、間取りをよく検討する必要があります。
この記事では、大手ハウスメーカーに15年間勤務した筆者が、以下の内容を解説します!
- 2階にリビングがある家のメリット・デメリット
- 取り入れたい工夫
- 2階リビングがおすすめな人の特徴
当記事を最後まで読むことで、快適に過ごせる2階リビングの家づくりについてがわかります。ぜひ参考にしてください!
2階にリビングがある家のメリット7選!口コミとあわせて解説
2階にリビングがある家のメリットは以下のとおりです。
- 日当たりが良い
- 開放感がある
- プライバシーが確保しやすい
- 耐震性がアップする
- 騒音が伝わりにくい
- 天井高を活かせる
- アウトサイドリビングとの相性が良い
口コミと共に紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください!
1.日当たりが良い
2階は下の階に比べて日光が入る時間が長いため、より明るいリビングが実現できるのがメリットです。
とくに、住宅密集地や狭小地の場合は、1階リビングだと日当たりが悪くなってしまうケースがほとんど。そのため、リビングを2階に設置することで、大きな窓がなくても光を取り込みやすくなります。
電気代の面でも、日当たりは重視したいですよね!
2.開放感がある
2階にリビングを設けた場合、天井が高く、柱や壁が少ないため、開放感のある雰囲気に仕上がります。周囲に家がなければより快適に過ごせますし、立地によっては、遠くの夜景や景色を楽しめるでしょう。
窓を上手に配置すれば、周囲の景色を「借景」として取り込めますよ!
3.プライバシーが確保しやすい
住宅密集地や狭小地の場合は、隣の家や通行人の視線が気になってしまうことも珍しくありません。
人通りの多い時間帯は、カーテンやブラインドを閉じたまま過ごしているご家庭もあるようです…
そのような方にも、2階リビングがおすすめです。近隣住民や通行人からの視線が気になりにくくなります。バルコニーがあれば、なおさら人目を気にすることなく過ごせるでしょう。
カーテンや窓を開けてのびのびとくつろげるので、プライバシーに配慮する必要がないのが魅力です。
4.耐震性がアップする
2階リビングの場合は、1階に個室を配置することになるケースがほとんどです。1階に柱や壁を多く設置することになるため、住宅の構造が安定しやすくなるのもメリットの1つです。
ちなみに1階リビングの場合は「耐力壁」という上階を支える壁が必要なので、フロアすべてをリビングにはできないんです!
2階にリビングを置くことで、広いスペースを確保したうえで、家全体の耐震性アップが期待できます。
5.騒音が伝わりにくい
1階にリビングがある近隣の家と生活圏をずらせるため、互いの生活音が聞こえにくくなります。とくに、隣家との距離が近い場合には、2階リビングがおすすめです。
自宅の生活音がご近所に響くのも申し訳ないし、近隣住宅の騒音で悩まされるのもストレスの原因になりますよね…
リビングは家族の団らんスペースのため、会話や音楽、テレビの音など、さまざまな生活音が発生します。2階リビングにすることで、騒音問題から解放されるでしょう。
6.天井高を活かせる
2階リビングなら天井高を活かした開放的な空間づくりが可能です。
天井を屋根に近い高さにしたり、ロフトを作って広々とした収納スペースを確保したりもできます!
とはいえ、天井が高いことはメリットばかりではありません。
天井が高い家で後悔する理由について詳しく知りたい方は、関連記事「【実例あり】天井高2700で後悔する5つの理由!部屋別の快適な高さも紹介」をご覧ください!
7.アウトサイドリビングとの相性が良い
2階リビングなら、外のテラスやバルコニーと空間を一体化させたアウトサイドリビングを作れます。
アウトサイドリビングは、日当たりの良い2階だからこそできる間取りです!
テラスやバルコニー空間を活かせるうえに、勾配天井にしてアウトサイドリビングと組み合わせることで、より開放的な空間に仕上がること間違いありません。
「すーさんの相談窓口」では、2階にリビングを置く場合の間取りについても相談に乗っています。大手ハウスメーカーで15年勤めた住宅販売のプロが、後悔しないマイホームづくりをサポートしておりますので、お気軽にご相談ください。
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2階にリビングがある家のデメリット5選
2階にリビングがある家には、メリットだけでなくデメリットもあります。
- 階段の上り下りが大変
- 水回りの配置が難しい
- 夏は熱がこもりやすい
- 家族のコミュニケーションが減る可能性がある
- 玄関の様子がわかりにくい
1つずつ解説しますので、これらの要素もあわせて検討してみてください。
1.階段の上り下りが大変
リビングを2階に配置すると、生活の中心が2階になります。そのため、1日に何度も階段を上り下りすることを想定しておく必要があります。
食材の買出しに行くたびに、重い荷物を2階まで運ぶことになるのは大変そうです…
小さい子どもがいる家庭だと、子どもを抱えて移動するのはかなり大変でしょう。また、体調が悪かったり怪我をしていたりするときにも、移動がストレスになる可能性が高いです。
2.水回りの配置が難しい
2階のリビングの隣にキッチンを配置する場合、洗濯機や浴室などの水回りもまとめて2階に配置することが多いです。
水回りを2階にまとめるなら、洗濯物を干すスペースも2階にしておいたほうが良さそうですね…!
また、水回りで悩むのは間取りだけではありません。2階にリビングを置く場合、補強工事や大掛かりな給排水工事が必要になり、工事費用が高額になることが多いです。
予算をオーバーしないようにするためにも、事前のシミュレーションが重要になります。
3.夏は熱がこもりやすい
2階リビングは日当たりが良いため、夏は熱がこもりやすいのは大きなデメリットといえるでしょう。
暖かい空気は上に向かって流れるので、2階は1階よりも室温が高くなりやすいです!
そのため、夏場の光熱費が高くなりやすいという口コミもいくつか見受けられました。
2階にリビングを配置する場合は「屋根断熱」が欠かせません。また、窓からは光と同時に熱が取りこまれるので、設置する位置や向きに注意してください。
4.家族のコミュニケーションが減る可能性がある
2階にリビングを配置すると、帰宅時にリビングを通ることなく、個室に直行できてしまいます。そのため、顔を合わせるタイミングが減り、家族のコミュニケーションが不足しがちになることがあるでしょう。
帰宅に気づかないケースもありそうです…!
部屋の間取りを工夫したり、家族でルールを作ったりして、コミュニケーション不足とならないように気をつけましょう。
5.玄関の様子がわかりにくい
2階にいると、1階の玄関や外部の様子を把握するのが難しいです。そのため、不安な方は防犯対策をしておくのがおすすめです。
セキュリティカメラやインターホンを設置することで、2階にいながらも家全体の安全を確保しやすくなります!
また、2階からインターホン越しに玄関の様子を確認できれば、宅配の際などにもスムーズに対応できます。普段の暮らしやすさも格段にアップすること間違いありません。
2階リビングのデメリットを解消!取り入れたい工夫3選
ここでは、2階リビングのデメリットを解消するための3つの工夫を紹介します。
- 階段は利便性を重視する
- 水回りは2階にまとめる
- 子ども部屋を2階に作る
順に解説します。
1.階段は利便性を重視する
階段は傾斜を緩くすることで、上り下りの負担を軽減できます。
スペースに余裕があれば、踊り場を用意するのも1つの手ですね!
また、階段の幅を広く取れば、大型家電の搬入の際にも困りません。
上り口は玄関に近いほうがすぐに2階リビングに上がれます。階段の上り切った場所は、キッチンの近くに配置することで動線が短くなり、移動がスムーズになるでしょう。
なお、家事動線の良い間取りにするためのコツについては、関連記事「【新築ならでは】家事動線の良い間取りにする5つのコツ!注意点やおすすめ間取りも紹介」で解説しています。こちらもあわせてご覧ください。
2.水回りは2階にまとめる
活動拠点となる2階に水回りをまとめることで、掃除や家事が楽に感じるでしょう。とくに、バルコニーや2階で洗濯物を干す場合は、浴室・洗面所・クローゼットなどを2階に集約するのがおすすめです。
水回りを分散させると工事費用も高くなるので、なるべく1箇所にまとめたいですね!
2階でスムーズに家事ができるよう、間取りを検討してみてください。
3.子ども部屋を2階に作る
リビングが2階で、子ども部屋が1階の場合、子どもの帰宅や外出に気づくのが難しいです。
子ども部屋を2階にしてリビングを経由する形を取れば、帰宅時にコミュニケーションが取りやすくなります!
子どもの成長過程に応じて、間取りを変えるのも1つの手です。幼いうちは2階、思春期以降は1階の個室など柔軟に対応してあげると、子どもの満足感が高まるでしょう。
2階リビングがおすすめな人の特徴
2階リビングがおすすめの人の特徴を、以下のとおりまとめました。
おすすめな人 | 向いていない人 |
---|---|
・狭小地に住んでおりプライバシーが気になる人 ・天井を高くして空間を広くしたい人 ・ロフトを有効活用したい人 | ・小さい子どもを育てている人 ・高齢者がいる人 ・暑さに弱いペットと住んでいる人 |
狭小地や隣家と近い場合には、2階リビングにすることで満足感がアップするでしょう。
ただし、小さな子どもや高齢者がいる家庭では、快適に暮らせるかどうかを事前に検討しておく必要があります。階段を何度も上り下りする負担は、後悔ポイントにつながってしまうかもしれません。
家族構成やこだわりを考慮して検討しましょう!
2階リビングには1階では体験できないメリットが豊富にある
日当たりや開放感など、たくさんのメリットがある2階リビング。生活動線や家族間のコミュニケーションについて工夫できれば、近隣の生活音を気にせずに快適に過ごせるでしょう。
2階リビングで、快適な暮らしを実現しましょう!
とはいえ、2階リビングを採用したときに、具体的な間取りがわからないと不安に思う方もいるでしょう。そのような方は「すーさん」に相談するのがおすすめです!
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