「全館空調を導入できるハウスメーカーはどこ?」
「費用はどれぐらいかかる?」
「やめたほうがいいって聞いたから不安…」
全館空調とは、家全体の冷暖房を一括で管理するシステムのことです。導入すればすべての部屋の室温を一定に保てるため、1年中快適に過ごせます。
冬場の気温差によって起こるヒートショックのリスクを軽減できることから、高齢者や小さなお子さんがいる家庭におすすめです。
個々の部屋にエアコンを設置する必要がなく、洗面所やトイレも快適な温度で過ごせます!
しかし、全館空調を取り扱っているメーカーは多いので、その中から自分にあったものを選ぶのは大変です。
そこでこの記事では、全館空調のメーカー選びに悩んでいる方に向けて以下の内容を解説します。
- 全館空調の導入方法
- 比較するポイント
- おすすめのハウスメーカーとビルダーフリーのメーカー
- メリット・デメリット
大手ハウスメーカーに15年勤めた私が解説しているので、失敗を防げますよ!
「全館空調のハウスメーカー選びで後悔したくない」「ピッタリの会社が知りたい」と考えている方は、ぜひ最後までお読みください。
全館空調の2つの導入方法
全館空調のメーカーを選ぶ前に、2つの導入方法について理解しておく必要があります。
- 建築を依頼するハウスメーカーの製品を使う
- ビルダーフリーの製品を使う
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 建築を依頼するハウスメーカーの製品を使う
全館空調は、建築を依頼したハウスメーカーに導入してもらう方法があります。多くのハウスメーカーでは、自社の全館空調システムを持っており、設計から施工まで対応してもらえます。
家の建築から全館空調の設置まで一社で完結するため、スムーズに施工できる点がメリットです。
ただし自社の全館空調があるハウスメーカーでは、他社メーカーの製品の取り付けはできないことに注意しましょう!
2. ビルダーフリーの製品を使う
ハウスメーカーではなく、空調メーカーの製品を導入する方法があります。空調メーカーの製品を使う場合は、施工を工務店に依頼します。
一方で、自社の全館空調システムがあるハウスメーカーで家を建てる場合、ビルダーフリーの製品の設置を依頼することはできません。
工務店に建築を依頼する場合には、ビルダーフリーの製品を使いましょう!
全館空調メーカーを比較する6つのポイント
全館空調のハウスメーカーを比較するポイントを6つ紹介します。
- 初期費用
- 住宅の気密・断熱性能
- 温度管理方法
- 加湿機能の有無
- メンテナンス頻度と費用
- 保証期間
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 初期費用
ハウスメーカーによって異なりますが、全館空調導入にかかるコストは100~300万円程度と言われています。
エアコンの導入金額は1台10~20万円なので、全館空調の初期費用は高額になる可能性が高いでしょう。
導入費用は以下にあげる全館空調の性能や特徴の違いで差が出てきます。
- 空調室
- 制御システムの複雑さ
- 配管の複雑さ
- 除湿機能
- 加湿機能
- 空気清浄や脱臭機能
- 部屋ごとの温度設定機能
- タイマー機能
- 10年保証
導入する前に初期費用をチェックしておくと安心です。
2. 住宅の気密・断熱性能
気密性とは、部屋の空気を屋外へ逃がさないようにする性質であり、断熱性能は外部からの熱や空気を伝わりにくくすることです。
全館空調を導入しても、住宅の気密性や断熱性が低いと熱が出入りしやすくなってしまい、冷暖した空気が屋外に逃げてしまいます。
気密性能はC値(相当隙間面積)、断熱性能はUA値(外皮平均熱貫流率)で確認可能です。
断熱性能は、断熱等性能等級「等級1〜7」で定められています。
ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)住宅は、気密・断熱性が高いので、全館空調を導入する場合にはおすすめの住宅性能です。
ZEH住宅については、関連記事「【必要ない?】ZEH住宅で後悔する9つの理由!対策や減税制度も解説」で解説しています。ぜひチェックしてみてください!
3. 温度管理方法
全館空調の温度管理方法には以下の4種類があります。
温度管理方法 | 特徴 | 費用相場 |
---|---|---|
天井吹き出し型 | 天井にエアコンと換気扇を設置し、ダクトを通じて各部屋の吹き出し口から冷暖風を送る | 150~300万円 |
床下冷暖房型 | 床下(基礎部分)を断熱して冷暖気を蓄熱し、床からの輻射熱とガラリからの送風で冷暖する | 100~150万円 |
輻射型 | 冷温水が流れる大型パネルを設置し、パネルからの輻射熱を利用して家全体を冷暖する | 個別100万円~、全館200万円~ |
壁掛けエアコン型 | 1台の壁掛けエアコンで各部屋にダクトで冷暖風を送り、冷暖する | 150万円以下 |
温度管理方法によって費用も異なるので、要チェックです!
4. 加湿機能の有無
全館空調に加湿機能がついていると、空気が乾燥しにくくなるため、機能の有無を確認しておくとよいでしょう。
ただし、加湿機能がついているとコストが追加でかかり、メンテナンス不足や想定外の環境で汚染空気が発生する可能性もあります。
加湿機能のメリット・デメリットを把握して選ぶのがおすすめです!
5. メンテナンス頻度と費用
全館空調はメンテナンスを怠ると、きれいな空気の循環ができなくなります。メンテナンスの頻度や費用は、メーカーによって異なるためあらかじめ確認しておくことが必要です。
一般的には、集中排気吸込み口のフィルターを1ヶ月に1回、換気システムのフィルターを3ヶ月に1回の目安で掃除する必要があります。
しかしパナソニックホームズの「エアロハス」のようにお掃除機能がついている場合、フィルター掃除は6か月に1回程度で済みます!
メンテナンスにかかる費用は、主にフィルター交換の代金です。フィルターは日常的に掃除をしていても、2~5年程度で交換が必要になります。費用はメーカーによって異なり、3~5万円程度かかることを想定しておきましょう。
6. 保証期間
ハウスメーカーによって全館空調の保証期間は異なります。導入後に故障した場合に思いがけないコストがかかる可能性があるため、なるべく長いメーカーを選びましょう。
保証期間のほか、アフターサービスについても確認しておくのがおすすめです!
保証期間が長いほど、全館空調を安心して導入できるでしょう。
全館空調のおすすめハウスメーカー10社
比較するポイントをふまえて、全館空調のおすすめのハウスメーカーを10社紹介します。
ハウスメーカー | 初期費用 | 気密・断熱性能 | 温度管理方法 | 加湿機能 | フィルター掃除頻度 | 保証期間 |
---|---|---|---|---|---|---|
パナソニックホームズ | 200~250万円 | ・UA値0.6 ・ZEH対応 | 天井吹き出し型 | なし | 6か月 | 2年間 |
トヨタホーム | 90~100万円 | ・断熱等性能等級4 ・UA値0.56 ・ZEH対応 | ・天井吹き出し型 ・床下冷暖房型 | あり | 2週間 | 10年間 |
積水ハウス | 200~300万円 | ・断熱等性能等級5 ・ZEH対応 | 天井吹き出し型 | あり | 要問い合わせ | メーカー保証による (定めがない場合は2年間) |
ミサワホーム | 200~300万円 | ・UA値0.38 ・ZEH対応 | 天井吹き出し型 | 要問い合わせ | 1~2か月 | 2年間 |
ユニバーサルホーム | 要問い合わせ | ZEH対応 | ・天井吹き出し型 ・床下冷暖房型 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 1~2年間 |
一条工務店 | 要問い合わせ | ・UA値0.25 ・ZEH対応 | ・天井吹き出し型 ・床下冷暖房型 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 10年間 |
桧家住宅 | 約111万円 | ・断熱等性能等級4 ・ZEH対応 | 天井吹き出し型 | あり | 2週間 | 10年間 |
三井ホーム | 150〜300万円 | ・UA値0.39 ・ZEH対応 | 天井吹き出し型 | あり | 1か月 | 10年間 |
セキスイハイム | 約150万円 | ・UA値0.46 ・ZEH対応 | 床下冷暖房型 | 要問い合わせ | 2週間 | 10年間 |
アエラホーム | 要問い合わせ | ZEH対応 | 天井吹き出し型 | 要問い合わせ | 2週間 | 10年間 |
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
なお、おすすめのハウスメーカーについては、関連記事「【2023年最新】ハウスメーカーのおすすめ20選!失敗しない選び方やよくある質問も解説」でも紹介しています。ぜひチェックしてみてください!
1. パナソニックホームズ|エアロハス
初期費用 | 200~250万円 |
気密・断熱性能 | ・UA値0.6 ・ZEH対応 |
温度管理方法 | 天井吹き出し型 |
加湿機能 | なし |
フィルター掃除頻度 | 6か月に1回 |
保証期間 | 2年間 |
パナソニックホームズ「エアロハス」の空気の浄化能力は空気清浄機の約1.5倍で、HEPAフィルターにより花粉はもちろん、PM2.5やさらに細かいPM0.5にも対応しています。
1年中きれいな空気環境で過ごせますね!
全館空調でありながら部屋ごとの温度調整ができるため、家族の希望に応じた温度設定が可能です。
2. トヨタホーム|スマート・エアーズ
初期費用 | 90~100万円 |
気密・断熱性能 | ・断熱等性能等級4 ・UA値0.56 ・ZEH対応 |
温度管理方法 | ・天井吹き出し型 ・床下冷暖房型 |
加湿機能 | あり |
フィルター掃除頻度 | 2週間に1回 |
保証期間 | 10年間 |
トヨタホーム「スマート・エアーズ」は、初期費用が90~100万円と安く、導入しやすい全館空調があるのが特徴です。断熱性能は、断熱等性能等級4に対応しており、標準仕様でUA値0.56の家づくりができます。
空気の汚れを除去するエアフィルターを装備しており、常に汚れをキャッチして空気を清潔に保てます。また、自動運転モードで暖房や冷房も自動で切り替えできて便利です。
10年間の設備保証がついているので、導入後も安心ですね!
3. 積水ハウス|エアシーズン
初期費用 | 200~300万円 |
気密・断熱性能 | ・断熱等性能等級5 ・ZEH対応 |
温度管理方法 | 天井吹き出し型 |
加湿機能 | あり |
フィルター掃除頻度 | 要問い合わせ |
保証期間 | メーカー保証による (定めがない場合は2年間) |
積水ハウス「エアシーズン」は、冷暖房だけではなく換気、除湿、加湿と多くの機能がついているのが特徴です。夏は除湿し、冬は加湿をしてくれるので、1年中快適な空間で過ごせるでしょう。
標準仕様で断熱等性能等級5に対応しているので、全館空調システムの効果も得やすいです!
4. ミサワホーム|エアテリア
初期費用 | 200~300万円 |
気密・断熱性能 | ・UA値0.38 ・ZEH対応 |
温度管理方法 | 天井吹き出し型 |
加湿機能 | 要問い合わせ |
フィルター掃除頻度 | 1~2か月に1回 |
保証期間 | 2年間 |
ミサワホーム「エアテリア」は「全館空調システム」「熱交換型24時間フロアセントラル換気システム」「高濃度プラズマクラスターイオン発生機」「抗アレル内装材」を組み合わせています。
換気システムは、汚れた空気を屋内から屋外へ排出し、新鮮な空気を屋外から取り入れます。
イオン発生機によって、清潔な空気も送ってくれますよ!
また、クロスや仕上げ材に通気性のあるものを採用することで、室内の化学物質を吸収・分解もしてくれます。温度だけではなく、換気や臭いへの対策もしてくれる全館空調を導入したい方におすすめです。
5. ユニバーサルホーム|ループエアー(まるっと空調)
初期費用 | 要問い合わせ |
気密・断熱性能 | ZEH対応 |
温度管理方法 | ・天井吹き出し型 ・床下冷暖房型 |
加湿機能 | 要問い合わせ |
フィルター掃除頻度 | 要問い合わせ |
保証期間 | 1~2年間 |
ユニバーサルホーム「ループエアー(まるっと空調)」は、ユニバーサルホームの標準装備に全館空調システム「ループエアー」を組み合わせたものです。1台のエアコンと換気システムを24時間運転させることで、家全体を快適な室温に保てます。
ユニバーサルホームの標準装備には以下の3つがあります。
- 硬質ウレタンフォーム吹付け断熱
- 地熱床システム+地熱床暖房
- Low-E複層ガラスと樹脂サッシ
標準仕様で高気密、高断熱の家を建てられるため、全館空調システムの効果も得やすいでしょう。
6. 一条工務店|全館さらぽか空調
初期費用 | 要問い合わせ |
気密・断熱性能 | ・UA値0.25 ・ZEH対応 |
温度管理方法 | ・天井吹き出し型 ・床下冷暖房型 |
加湿機能 | 要問い合わせ |
フィルター掃除頻度 | 要問い合わせ |
保証期間 | 10年間 |
一条工務店「全館さらぽか空調」は、世界初(※)の全館空調システムです(※メーカー調べ)。デシカントによる「湿度調整機能付換気システム」と「全館床冷暖房」を組み合わせています。
夏には外気を冷やして除湿しながら換気することで、快適な湿度を保つことも可能です。また、家の隅々まで敷かれたパイプに水を通すことで、むわっとする熱を吸収して涼しい空間を実現します。
冬は、家のあらゆる場所にある配管にお湯を循環させて家の中を暖められます!
夏は除湿、冬は保湿してくれるため、1年中快適な空間で過ごせるでしょう。
7. 桧家住宅|Z空調
初期費用 | 約111万円 |
気密・断熱性能 | ・断熱等性能等級4 ・ZEH対応 |
温度管理方法 | 天井吹き出し型 |
加湿機能 | あり |
フィルター掃除頻度 | 2週間に1回 |
保証期間 | 10年間 |
桧家住宅「Z空調」は、ダイキンの空調システムと協立エアテックの換気システムを組み合わせた全館空調システムです。導入費用と電気代が低コストなため、身体にも家計にも優しいのがポイントです。
給排気に機械動力を使用する「第1種換気」と、熱交換ユニットを通過して空気を建物内に取り入れる「全熱交換式」を採用しています。
Z空調の家は高気密高断熱なので、省エネ効果も優れています!
8. 三井ホーム|スマートブリーズ
初期費用 | 150〜300万円 |
気密・断熱性能 | ・UA値0.39 ・ZEH対応 |
温度管理方法 | 天井吹き出し型 |
加湿機能 | あり |
フィルター掃除頻度 | 1か月に1回 |
保証期間 | 10年間 |
三井ホーム「スマートブリーズ」は、業界で初めて加湿機能を標準装備した全館空調システムです。24時間空調・加湿をすることで、インフルエンザウイルスの生存率を低減し、カビやダニの繁殖も抑制できます。
ホコリだけでなく花粉やカビの胞子、PM2.5も取り除く高性能フィルターが搭載されているので、きれいな空気で過ごせますよ!
9. セキスイハイム|快適エアリー
初期費用 | 約150万円 |
気密・断熱性能 | ・UA値0.46 ・ZEH対応 |
温度管理方法 | 床下冷暖房型 |
加湿機能 | 要問い合わせ |
フィルター掃除頻度 | 2週間に1回 |
保証期間 | 10年間 |
セキスイハイム「快適エアリー」は「全室空調システム」と「第一種換気システム」で構成されています。
「全室空調システム」は、床下大空間や2階に設置された室内ユニットによる空調システムです。床下大空間を利用して広い範囲を温めるため、脱衣所まで冷え込みにくく、冬場の入浴も快適です。
また「第一種換気システム」では、高性能3層フィルターにより外気の粉塵を浄化し、排気される空気と熱交換を行った後に室内に供給するため、快適な温度の空間を保てます。
夏は涼しく、冬は暖かさを足元から感じられますよ!
10. アエラホーム|エアリア
初期費用 | 要問い合わせ |
気密・断熱性能 | ZEH対応 |
温度管理方法 | 天井吹き出し型 |
加湿機能 | 要問い合わせ |
フィルター掃除頻度 | 2週間に1回 |
保証期間 | 10年間 |
アエラホーム「エアリア」は、高気密・高断熱・高遮熱住宅に良質な空気をプラスするシステムです。家全体をアルミ箔で包む外張断熱工法を採用し、国が定めたZEH基準を大幅に上回る高断熱・高気密性能の住宅を低コストで提供しています。
高機能ダブルエアフィルターは、インフルエンザウイルスを不活化させてダニや花粉などを抑制し、PM2.5の流入も防ぎます。
ここまで、全館空調のおすすめのハウスメーカーを紹介しましたが、住んでいる地域や希望に適した会社を選ぶのは大変です。どこのハウスメーカーを選んでいいか悩んでいる方は、これまで5,000名以上の家づくりの相談に乗ってきたすーさんにご相談ください。
15年間ハウスメーカーに勤めていた経験から、あなたにあった会社の紹介も可能です。
相談は無料なので、まずはお気軽にご連絡ください!
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おすすめのビルダーフリーの全館空調メーカー5社
こちらではビルダーフリーの全館空調のメーカーを5つ紹介します。
メーカー | 初期費用 | 温度管理方法 | 加湿機能 | フィルター交換頻度 | 保証期間 |
---|---|---|---|---|---|
三菱電機 | 約250万円~350万円 | 天井吹き出し型 | あり | 要問い合わせ | 1年 |
デンソーソリューション | 要問い合わせ | 天井吹き出し型 | あり | 要問い合わせ | 10年 |
アズビル | 約230~250万円 | 天井吹き出し型 | なし | 要問い合わせ | 1年 |
YUCACOビルダーズクラブ | 130万円程度 | 壁掛けエアコン型 | なし | 要問い合わせ | 10年 |
ONREI | 130万円程度 | 床暖 | なし | 2週間 | 5年 |
一つひとつ見ていきましょう。
1. 三菱電機|エアリゾート
初期費用 | 約250~350万円 |
温度管理方法 | 天井吹き出し型 |
加湿機能 | あり |
フィルター掃除頻度 | 要問い合わせ |
保証期間 | 1年 |
三菱電機では、セントラルダクト方式の全館空調システム「エアリゾート」を提供しています。
エアリゾートは、家の中10か所毎に温度・風量制御ができるシステムです!
さらに、エアリゾートは温度と湿度の両方から熱回収ができる全熱交換器を採用しています。全熱交換器は温度からのみ熱回収をする顕熱交換器よりも効率的で、省エネ効果の高い方式です。
2. デンソーソリューション|パラディア(PARADIA)
初期費用 | 要お問い合わせ |
温度管理方法 | 天井吹き出し型 |
加湿機能 | あり(オプション) |
フィルター掃除頻度 | 要お問い合わせ |
保証期間 | 10年 |
PARADIAは、デンソーソリューションが提供する全館空調システムです。全熱交換型のシステムであるため、湿度環境も安定しやすいことが特徴があります。
VAV制御によって部屋ごとに風量や温度の調整も可能です。家族それぞれの好みやライフスタイルに合わせて温度を調整できるので、効率的に空調できます。
PM2.5に対応しているため、花粉やホコリの侵入も防げます!
3. アズビル|きくばり
初期費用 | 約230〜250万円 |
温度管理方法 | 天井吹き出し型 |
加湿機能 | なし |
フィルター掃除頻度 | 要問い合わせ |
保証期間 | 1年 |
アズビルの全館空調システム「きくばり」は、VAV制御によって各部屋を設定した温度・湿度に調整できます。温度・湿度調整は、各部屋に設置されたコントローラーのほか、タブレット型リモコンでも操作可能です。
タブレット型リモコンでは、生活パターンに合わせて運転モードをプログラミングできます!
4. YUCACOビルダーズクラブ|YUCACOシステム
初期費用 | 130万円程度 |
温度管理方法 | 壁掛けエアコン型 |
加湿機能 | なし |
フィルター掃除頻度 | 要問い合わせ |
保証期間 | 10年 |
YUCACOシステムは、家庭用エアコン1台で全館空調を実現できる設備です。家の中に空調室を設け、家庭用エアコンと小型高性能DCファンを使って、調整・浄化した空気を各部屋に送り込みます。各部屋で、床下から空気が噴き出す仕組みです。
床下空間を利用して空気を送るため、床暖房・床冷房効果があることも特徴ですね!
5. ONREI|ECO床暖
初期費用 | 130万円程度 |
温度管理方法 | 床暖 |
加湿機能 | なし |
フィルター掃除頻度 | 2週間 |
保証期間 | 5年 |
ONREI「ECO床暖」は、床からの輻射熱によって冷暖房効果を出す仕組みです。床からの輻射熱は、足元から頭までの温度差がわずか3℃で夏も冬も快適に過ごせます。加湿機能はありませんが、無風であるため過度な乾燥は起こりません。
一般的な全館空調に比べて大幅に導入コストが低いことが魅力です!
全館空調のメリット・デメリット
全館空調のメリット・デメリットを確認しておくと、導入してからの後悔を減らせます。
順番に見ていきましょう。
1. メリット
- 家中を1年を通して均一な温度に保てる
- ヒートショックを防げる
- 空気をきれいに保てる
- 露出物がなくスッキリした空間をつくれる
- 間取りの自由度が高い
全館空調は1年を通して室内温度を一定に保てるので、ヒートショックを防げます。さらに、高機能のフィルターを設置しているので、きれいな空気環境で過ごせます。
部屋にエアコンを設置する必要がないので、露出物がありません。吹き抜けにも採用できるため、間取りの自由度が高くなります。
温度を一定に保てるので、高齢者や小さな子どもにおすすめです!
2. デメリット
- 初期費用が高い
- 個別の温度設定が難しい
- 乾燥しやすい
- メンテナンスに手間がかかる
- 故障すると家全体の冷暖房が使えない
初期費用はメーカーによって異なりますが、100~300万円前後かかります。また、個別空調のように細かな温度設定はできないメーカーが多いです。
部屋の湿度管理も難しく、乾燥しやすい点もデメリットです。
乾燥が気になる方は、加湿機能がある全館空調を選びましょう!
さらに、定期的なダクト清掃が必要なので、メンテナンスに手間がかかります。全館空調の室外機はエアコンと同様に寿命が10~15年程度であり、壊れると家全体の冷暖房が使えなくなる点も理解しておいてください。
なお、全館空調を導入して後悔しないポイントについては関連記事「【口コミあり】全館空調をやめたほうがいい理由8選!後悔しない3つのポイントを解説」で解説しています。ぜひチェックしてみてください!
全館空調の優良メーカーで快適な家づくりをしよう
全館空調を導入できるハウスメーカーは多数あり、導入費用や特徴、保証期間が異なります。それぞれのメーカーの特徴を把握して、自分にあった会社を選ぶようにしましょう。
この記事のハウスメーカーの特徴を参考に、全館空調を選んでみてくださいね!
とはいえ、複数のメーカーから1つに絞り込むのは難しいと感じる方はいるでしょう。そのような方は、プロにアドバイスしてもらうことをおすすめします。
「すーさんの相談窓口」では、マイホームに関するあらゆる相談が可能です。全館空調のハウスメーカー選びから、メリット・デメリットまで丁寧に回答いたします。
相談は無料なので、ぜひお気軽にご連絡くださいね!