【工夫次第】テレワークの間取りを3タイプ別に紹介！成功させるポイントや配置場所もプロが解説

「テレワークにおすすめの間取りが知りたい」
「間取りを成功させるポイントはあるの？」
「成功例を教えて」

新型コロナウイルスの影響で、ライフスタイルが大きく変わりました。なかでもウイルスのまん延防止のため、多くの人がテレワーク（情報通信技術を利用した働き方）を経験したのではないでしょうか。

一方で、情報漏洩のリスクや時間管理の難しさが指摘されています。そのため、自宅で集中して仕事ができる環境づくりが必要です。

この記事では、テレワークの間取りに悩んでいる人に、以下の情報を解説します。

• テレワークの課題
• テレワークの間取りタイプ
• 成功させるポイント
• 成功例

テレワークの課題とは？働き方から配慮すべきことを解説

新型コロナウイルスの蔓延によって、自宅で仕事を行うテレワークが広まりました。また、コロナ禍を経た現在でも、出社と組み合わせた働き方が拡大傾向にあります。

厚生労働省の調査では、多くの企業がテレワークによって時間外労働の削減や業務プロセスの見直しに効果があると回答しました。しかし、以下のような問題点があります。

今日はテレワーク。
家でやっても集中出来ないので、外に行くことにしました。。

皆さん今日も一日
そこそこ頑張って

そこそこですよ！！

— mixberry3939 (@mixberry3939) December 17, 2024

テレワーク、仕事とプライベートの瞬間の区別がついてなくて、残酷かもしれないなとは思う

— sakajun (@Blanketkuma) April 7, 2020

このような課題を解決するために、間取りのポイントを以下の表にまとめました。

間取りのポイント	効果
仕切りを設ける	パソコン画面や資料を他人に見られない
リビングから離れた位置に配置する	Web会議や電話の会話を聞かれない
テレワーク端末の配置を固定化する	紛失などの物理的な情報漏洩を防止する
必要な機器の設置スペースを確保する	セキュリティや仕事の効率を上げる

マイホームの購入を検討する際は、テレワークに適した間取りを考慮してみてください。

参照：テレワークのガイドライン｜総務省

【タイプ別】テレワークの間取り3選

テレワークスペースの間取りは、以下の3つがあります。

1. オープン型
2. 半個室型
3. 個室型

設計に役立てたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

1.オープン型

リビングやダイニングの一角を利用したテレワークスペースです。パソコンなどが置ける机と椅子、コンセントを設置するだけで十分に機能します。

間取りを別途用意する必要がなく、費用を抑えやすいのがポイントです。リビングなら、小さな子どもの様子を見ながらの仕事もできるでしょう。

一方で、仕事に集中しづらくプライベートとのメリハリをつけるのが難しい点に注意が必要です。また、Web会議や取引先と電話での会話が家族や来客に聞こえてしまうかもしれません。

2.半個室型

半個室型のテレワークスペースは、居室の一角をパーテーションや本棚で仕切ったり、ドアを設けずに3方向を仕切ったりしてクローズド空間をつくるタイプです。

間取りを有効活用でき、仕事に集中しやすい環境が確保できます。寝室をテレワークスペースにすれば、家族がいない時間帯は集中して仕事に取り組めるでしょう。

また、区切られた空間なのでパソコン画面を見られる可能性は低く、カメラの角度に気をつければ室内を映さずにWeb会議が可能です。

ただし、廊下や階段下などのデットスペースを活用する場合には、エアコンが行き届かずに暑さ・寒さを関zる可能性があります。

3.個室型

個室型のテレワークスペースは、完全に独立した書斎です。仕事のためだけに環境を整えられるので、誰にも邪魔されず仕事に集中できます。

遠隔で会社や取引先とやり取りする際に必要な専用のマイクやモニター、照明などを、常に設置した状態でいられるので準備の手間がないのが魅力です。

ただし、専用の個室を設けるには広い土地が必要です。エアコンや照明の設置が必要となり、費用がかかりやすいことが難点としてあげられるでしょう。

なお、費用感について知りたい方は、関連記事「【要チェック】書斎のある間取り成功例3選！注意点や費用目安も住宅のプロが紹介」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

個室のテレワークスペースが快適な4つの理由

テレワークスペースを間取りに採用するなら、個室型がおすすめです。ここからは、個室タイプの魅力を4つ紹介します。

1. Web会議を利用しやすい
2. 情報漏洩の心配が少ない
3. 仕事に集中できる
4. 仕事以外にも使える

間取りに悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。

1.Web会議を利用しやすい

個室のテレワークスペースがあれば、Web会議にいつでも参加できます。リビングなどの生活感が映る心配がなく、会議中に生活音や家族の声をマイクが拾いません。

Web会議の導入で出張中や地方で働いていても出席できるようになり、会議室に人が集まる必要がなくなりました。移動費が大幅に削減できるため、Webでの会議は今後も増え続けるでしょう。

2.情報漏洩の心配が少ない

カフェやコワーキングスペースでテレワークを続けている人は、情報漏洩に注意が必要です。複数人が使うネット環境が原因でウイルス感染し、大切な情報が洩れる事例が後を絶ちません。

自宅であれば、ネット環境のセキュリティレベルを引き上げられます。さらに、個室ならパソコンをのぞき見されるリスクが減り、情報が漏洩したり操作されたりする可能性が大幅に減るでしょう。

3.仕事に集中できる

自宅だと仕事に集中できないと悩んでいる人が多いです。しかし、個室のテレワークスペースであれば、仕事に集中しやすく作業効率の向上が期待できます。

仕事の作業時間が削除できると、趣味や家族との団らんに時間が使えます。また、睡眠時間も確保できるので健康的な生活が送れるでしょう。

4.仕事以外にも使える

個室のテレワークスペースを設置すれば、書斎だけでなく仕事以外の活用が可能です。読書や物づくりなど、趣味を楽しむスペースとして活用できます。

また、仕事道具を収納すれば、お酒やコーヒーが飲める癒しの空間としても機能するでしょう。

とはいえ、理想の間取りに悩んでいる人は多いのではないでしょうか。費用の抑え方など、家づくりでアドバイスがほしい人は住宅のプロであるすーさんに相談してみることをおすすめします。

大手ハウスメーカーで15年以上営業マンとして勤めた経験を活かし、あなたのお悩みにお答えします。

テレワークスペースを成功させるポイント3選

テレワークスペースを成功させるポイントは、以下の3つです。

1. 照明やコンセントの位置に注意する
2. デスクからの視線を工夫する
3. 予算に合わせる

一つひとつ解説します。

1.照明やコンセントの位置に注意する

多くのパソコン作業やWeb会議などを行うには、照明が重要な役割を果たします。そのため、作業に適した明るさの照明を選びましょう。

また、パソコンやモニターなどを利用するため、電源の確保が不可欠です。適切なコンセントの数や設置場所を検討してみてください。

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2.デスクからの視線を工夫する

テレワークの時間を快適に過ごすなら、デスクからの視線を工夫する必要があります。自分に合った環境に合わせて、デスクの位置を以下のように工夫してみましょう。

ニーズ	できる工夫
仕事に集中したい	視界に物が見えない間取りにする
ストレスを解消したい	庭やディスプレイが見える配置にする
小さな子どもの様子を見たい	家族が見える間取りにする

3.予算に合わせる

大きなデスクや本棚、大型ディスプレイなど、仕事環境を快適にするには広いスペースが必要です。しかし、空間を広くするほど費用がかかり、予算オーバーにつながりやすいです。

そのため、居住空間やデットスペースを活用した作業スペースの確保で、予算内で収める工夫をしましょう。

造作家具は、新築の時に家の内装に合わせた家具を製作してくれます。空間に合わせたオーダーメイドな収納を実現でき、スペースを最大限に活用できるのが魅力です。気になる人は担当者に相談してみてください。

なお、造作家具については、関連記事「【おしゃれで機能的】造作棚にかかる費用は5～20万円！注意点や設置事例を紹介」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

テレワークスペースはどこに配置すべき？間取り成功例2選

テレワークスペースを間取りに導入した成功事例を2つ紹介します。

1. 生活スペースから距離を置いて集中できる環境を確保
2. 夫婦がそれぞれ在宅で働けるスペースを確保

理想の家づくりの実現に向けて、ぜひチェックしてみてください。

1.生活スペースから距離を置いて集中できる環境を確保

引用元：SUUMO｜将来の生活まで見据えた、ワクワクがつまった住まい

寝室の一角に作業スペースを配置して、静かで仕事に集中できる環境を確保しました。造作による収納棚で、快適な作業環境を実現しています。

2.夫婦がそれぞれ在宅で働けるスペースを確保

引用元：SUUMO｜勾配天井が開放感を高める2階リビングの家

夫婦が共にテレワークを行うため、それぞれに作業スペースを確保しています。

奥様はリビングの一角に子どもと並べる作業スペースを配置し、ご主人は寝室の奥に大型ディスプレイが置けるスペースを確保して作業効率を向上させました。

テレワークの間取りに悩んだらプロに相談しよう

テレワークの間取りを決める際は、予算内で収まるように工夫が必要です。LDKや階段、廊下などのデッドスペースを活用して、費用を抑えられないか検討してみましょう。

なお、予算に余裕があるなら個室型のテレワークスペースがおすすめです。仕事の作業効率が向上するだけでなく、セキュリティ面の確保が可能なので安心して働けます。

とはいえ、予算内で理想のテレワークスペースを叶えるのは、難しいかもしれません。間取りに悩んだら、家づくりのプロによるアドバイスを取り入れるのがおすすめです。

大手ハウスメーカーで15年にわたり住宅販売をおこなってきた経験を活かして、家づくりをサポートします。