「タンクレストイレはやめたほうがいいって言われるのはなぜ?」
「設置する場合、どんなことに注意するべき?」
「デメリットを理解したうえで選びたい!」
タンクレストイレは、見た目のスタイリッシュさから憧れを抱く方は多い傾向にあります。とくに新築の注文住宅を建てる方は、選択肢に入れている方が多いでしょう。
とはいえ、採用するのはやめたほうがいいという声があるのも事実です。
採用したいなら、いいところも注意すべきところも両方を知って総合的に判断する必要があります。
この記事ではハウスメーカーに15年勤めたすーさんが、タンクレストイレの採用に悩んでいる方に向けて、以下の内容をまとめました。
- タンクレストイレはやめたほうがいいと言われる理由
- 魅力と後悔を防ぐためのコツ
- おすすめメーカー
ぜひ最後まで読み、採用する際の判断材料にしてください!
タンクレストイレはやめたほうがいいと言われる理由5つ
「タンクレストイレはやめたほうがいい」と言われる理由を5つ紹介します。
- 手洗い場がない
- 初期費用が高い
- 水圧が低い場所に設置できない
- 停電時に使えなくなる可能性がある
- 修理費に費用と時間がかかる
ひとつずつ解説します。
1.手洗い場がない
タンクレストイレには手洗い場が付いていません。
そのため、トイレ内に別で洗い場を設置をするか、間取りを決める際にトイレ外で洗面所をレイアウトする必要があります。
余分な費用とスペースが必要になりますね…。
ただし、トイレのすぐそばに洗面所があるなら、無理に室内に手洗いを設ける必要はないでしょう。
2.初期費用が高い
タンクレストイレはタンク式トイレに比べて初期費用が1.5〜3倍ほどかかります。価格にすると約10〜15万円の差があり、買い替えはどちらも10〜15年が目安です。
それぞれの初期費用やメンテナンスコストは以下のとおりです。
タンクレストイレ | タンク式トイレ | |
---|---|---|
初期設置費用 | 15〜30万 | 10〜12万 |
修理費用(水漏れ) | 1万〜1.5万 | 3,000円前後 |
取替費用 | 10〜25万 | 5万前後 |
初期費用はもちろんのこと、ランニングコストもかかることを想定しておきたいものです。
3.水圧が低い場所には設置できない
タンクレストイレは水道から水を引き込んで水圧によって流しているため、水圧が低い場所では使用できません。
なお、水圧の低い場所とは以下のようなところです。
- 一戸建ての2階以上のフロア
- マンションの高層階
- 高台にある家 など
地域によっても水圧が低い場所があるので設置前に確認をしましょう!
割高になりますが後付けブースター(3〜5万)を取り付ければ、水圧の低さを克服可能です。ブースターで加圧することで、高層階でもタンクレストイレの利用が叶います。
なお、我が家は2階にタンクレストイレを採用していますが、つまりやすさを実感しています。ハウスメーカーに教えてもらった攻略方法について知りたい方は、Instagramの投稿を参考にしてみてください!
4.停電時に使えなくなる可能性がある
タンクレストイレは電気でバルブを開閉して水を流すしくみのため、停電時には使用できなくなる可能性があります。
停電対策のために乾電池で動いたり、水を流せるレバーがついていたりするものもありますが、停電時の不自由な中で普段どおりにトイレを使えないのは非常に不便でしょう。
一方、タンク式なら停電中でも使用できます。
2階建ての一戸建てに2つトイレを設置するなら、タンクレスとタンク式をそれぞれ設置して災害に備えるのがおすすめです!
5.修理に費用と時間がかかる
タンクレストイレは、つまりやすく電気系統が故障しやすいなど故障リスクが高いうえ、修理に費用と時間がかかります。
修理費が高い理由は次のとおりです。
- 使用している部品のひとつひとつが高価だから
- ホームセンターなどでは売っていない部品なので自分で修理できないことが多いから
- 便器や便座が一体型であるため、パーツごとの交換ができないから
パーツごとの取り替えができない分、修理が大掛かりになり時間とお金がかかってしまうんですね…。
ここまで、やめたほうがいいと言われる理由を紹介しましたが、あきらめたくない方もいるのではないでしょうか。そのような方は、プロに相談してみることをおすすめします。
「すーさんの相談窓口」では、理想の叶え方はわからないとお悩みの方にも、親身になって無料でアドバイスしています。タンクレストイレの採用についても詳しく説明できるので、お気軽にご相談ください!
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タンクレストイレはやめたほうがいいは嘘!の魅力7つ
タンクレストイレには多くの魅力があります。ここでは、以下の7つについて紹介します。
- トイレが広くなる
- 掃除がしやすい
- 見た目がオシャレになる
- 節水効果がある
- 水がタンクに貯まるのを待つ必要がない
- 多機能なタイプが多い
- 補助金がもらえる可能性がある
それぞれ見ていきましょう。
1.トイレが広くなる
タンクレストイレは、タンク式トイレを設置した時に比べてトイレの奥行きが10cm~20cmほど広くなります。広くなった部分に収納や手洗いを設置することもできるため、こだわりの幅も広がるでしょう。
入った時の見た目のスッキリ感と、便座に座った時の壁までの距離が広く感じられて開放的です。
2.掃除がしやすい
タンクレストイレは設計段階で汚れにくさを考えて作られているため、掃除がしやすい特徴があります。
- タンクがない分掃除する表面積が少ない
- トイレの形状に凹凸が少ない
- 便器の内部も凹凸が少なく汚れのつきにくい新たな陶器や新素材が使われている など
汚れやほこりが溜まりにくく、清潔感をキープしやすいのは嬉しい限りですね!
3.見た目がおしゃれである
タンクレストイレを選ぶ最も多い理由の1つが「見た目がオシャレである」ことです。見た目がスタイリッシュで現代的なイメージがあるので憧れる人は多いでしょう。
もちろん日常の快適性や使い勝手の良さも相まっていることも、選ばれる理由にあげられます。
我が家も見た目の良さを重視して、タンクレストイレを採用しました!
4.節水効果がある
タンク式トイレは水の量や重さで流しますが、タンクレストイレは水道の水圧で流すため少ない水量で済みます。
タンク式トイレ、タンクレストイレの1回のおおよその水の利用量は次のとおりです。
タンク式トイレ | タンクレストイレ | |
---|---|---|
1回の水量 | 13リットル | 約3.3リットル |
節水効果が高いので長い目で見ると水道料金の節約になり、ランニングコストはタンク式トイレより安くなります!
また、便器の縁の凹凸をなくして汚れをつきにくくする素材が使われていて、少ない水で汚れを落とせるようになっているのもポイントです。
5.水がタンクに貯まるのを待つ必要がない
タンクレストイレは給水ホースを直接つないで水を流す仕組なので、タンクに水が溜まるのを待つ必要がありません。
連続使用ができるため、家族が多い人にぴったりです。
朝の忙しい時間はとくに助かりますね!
6.多機能なタイプが多い
タンクレストイレは水の流れや制御を電動化することにより、それに付随した他の機能面も高機能が標準装備されています。
- 節水機能
- 省エネ機能
- 自動洗浄機能:漂白・除菌で便器を清潔にする機能
- 自動開閉
- 自動脱臭機能
- 洗浄機能(ウォシュレット)
- 除菌機能
- スマート機能 など
技術革新によって利便性が追求され、さらにデザイン性を重視した結果、最新技術が盛り込まれる形になったのでしょう。
もともと高価なものなので、さらに付加価値をつけてタンク式トイレと差別化し購買意欲を植え付ける戦略でもあります!
7.補助金がもらえる可能性がある
タンクレストイレは節水・節電効果が高いため、省エネ化を目的としたリフォームが対象となる補助金・助成金が使える可能性があります。
予算がネックで迷っている人も補助金のおかげで設置ができるかもしれません!
支給要件は自治体ごとに異なるため、市役所などに確認をしましょう。
タンクレストイレの設置で補助金を貰いたい方は、関連記事「【2023年最新】新築住宅の補助金一覧!減税制度や利用する際の注意点を解説」をぜひ参考にしてみてください。
タンクレストイレを設置する際に後悔しないためのコツ3つ
タンクレストイレを設置するなら、次の3つのポイントに注意して後悔しないようにしましょう。
- 保証期間や保証内容をしっかり確認する
- 相見積もりを取る
- リフォームの場合はコンセントがあるか確認する
それぞれ見ていきましょう。
1.保証期間や保証内容をしっかり確認する
タンクレストイレの保証期間はメーカーによってさまざまです。
たとえば、国内大手メーカーなら延長保証の年月に多少の差があったり、海外のメーカーならそもそも保証期間が短くサポートもほとんど無かったりします。
タンクレストイレは高価な精密機械なので保証が充実したものを選んだほうがいいでしょう!
タンクレストイレはウォシュレットのみの故障でも修理が高額になるため、保証期間や保証内容にも注意してメーカーを選ぶようにしましょう。
2.相見積もりを取る
タンクレストイレは業者によって金額が異なるので、数社で相見積もりを取りましょう。同じ条件で依頼して比較検討するのがポイントです。
費用や提案内容、補償などの違いを知れて、信頼できる業者を選びやすくなります。
適正価格を知ることで、少しでも安い業者を選べるきっかけにもなりますね!
3.リフォームの場合はコンセントがあるか確認する
タンクレストイレは電気制御のため、コンセントがないトイレには設置ができません。古い和式トイレにはコンセントがない場合も多いので注意が必要です。
リフォームでは電気の別途電気工事が必要になるため、費用も上乗せになります。
タンクレストイレの利便性や快適性を取るか、節約を選ぶか悩みどころですね。
タンクレストイレの採用におすすめのメーカー3選
タンクレストイレのおすすめメーカーとブランドを3つ紹介します。メーカーやブランドを選ぶ際の参考にしてみてください。
- TOTO|ネオレストシリーズ
- Panasonic|アラウーノシリーズ
- LIXIL|サティスシリーズ
ひとつずつ、紹介していきます。
1.TOTO|ネオレストシリーズ
出典:TOTOネオレスト
TOTOネオレストシリーズの魅力は、洗練されたデザインと、「きれい」にこだわった3つのクリーン技術です。
こだわりの技術 | 内容 |
---|---|
使うたび除菌 | トイレを使用するたびに、きれい除菌水を散布し自動で除菌する |
汚れツルリン | 便器表面に汚れが付きにくいように、特殊なコーティングを施し汚れを付着しにくくする |
おそうじ超ラク | 使用後にノズルを自動洗浄する機能 |
高価格帯ではありますが、機能性、デザイン、耐久性が最高水準です。
高機能のタンクレストイレを選びたい人におすすめです!
2.Panasonic|アラウーノシリーズ
出典:Panasonic
Panasonicのアラウーノシリーズは、比較的リーズナブルで基本的な性能が備わったブランドです。
こだわりの特徴 | 内容 |
---|---|
キレイが続く新素材 | 汚れが付きにくく落ちやすい有機ガラス系素材 |
泡でお掃除 | 2種類の泡でパワフルに自動洗浄 |
着脱簡単 | ・便座部分の取り外しが容易 ・凹凸や段差も少ないのでお掃除がラク |
ただし、専用洗剤が必要なので専用ストアやオンラインショップ、家電量販店などで購入しましょう。
コスパを重視する人や初めてタンクレストイレを使用する人におすすめです!
3.LIXIL|サティスシリーズ
LIXILのサティスはモダンでオシャレなカラーバリエーションと、スマート機能との連携が特徴的です。
こだわりの機能 | 内容 |
---|---|
電動お掃除リフトアップ | 便器とのすき間汚れが奥まで楽に拭き取れて、気になるにおいの元もカット |
トイレをまるごと除菌・消臭 | プラズマクラスターイオンで浮遊カビ菌や付着菌を除菌し、においの発生を抑える |
2本のノズル | 1本はおしり専用、もう1本はビデ専用 |
デザイン性にこだわりたい人や、家の空間とマッチさせたい人に相性がバッチリです!
私のInstagramでは、トイレについて徹底比較しています!こちらもあわせてチェックしてみてください。
タンクレストイレはやめたほうがいいかの判断にの設置で迷ったらすーさんに相談しよう
タンクレストイレは、オシャレな見た目と高性能な機能がうれしいアイテムです。高価格ですが、快適さや便利さに憧れる人も多いでしょう。
ただし、実際に設置するならデメリットを理解しておく必要があります。
水圧の問題や停電時に利用できないことを考慮し、採用するかを検討しましょう!
そのうえで、どのメーカーを選ぶかを比較検討してみてください。使いごごちを体験するためにショールームへ足を運ぶのもおすすめです。
とはいえ、どの項目を比較すればいいかわからない方もいるでしょう。そのような方は、住宅のプロを頼ってみてはいかがでしょうか。
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