「サンルームの後悔ポイントを知りたい!」
「つくっておいて損はないかな?」
「後悔を防ぐために対策はできる?」
洗濯物を太陽光にあてて乾かしたい方のなかには、サンルームを検討する方もいるのではないでしょうか。また、雨の日でも気にせず干せるので、リビングなどの生活空間を洗濯物が占領するリスクを抑えられるのが魅力です。
なお、サンルームは洗濯物を干す場所以外にも活用できますよ!
しかし、使用目的にあわせて設計をしないと、後悔につながる可能性があります。
この記事では、多くの人の住宅に関する悩みにアドバイスをしてきたプロの視点から、サンルームに関する以下の内容を解説します!
- 概要
- 後悔する理由と対策
- 魅力
おしゃれなマイホームを手に入れて後悔のない日々を送りたい方は、ぜひ最後までお読みください!
サンルームとは?サクッと解説
サンルームとは、屋根や壁がガラス窓でつくられている部屋のことです!
ガラスやポリカーボネートなどの透明な素材で屋根や壁ができているため、自然光がたっぷり入ります。洗濯物を干したり、ペットや子どもの遊ぶスペースにしたりできます。
なお、新築の際だけでなく、リフォームによって後付けすることも可能です。
いらなかった?サンルームで後悔する9つの理由
サンルームで後悔する理由を、口コミから調べました。結果として、以下9つの理由で後悔する方が多いようです。
- 意外と洗濯物が乾きにくい
- 冬は寒くて夏は暑い
- 周りから丸見え
- 掃除やメンテナンスに手間がかかる
- 固定資産税の対象になる
- 雨音が気になる
- 壁の保証がなくなる可能性がある
- 家事動線が長い
- 使用頻度が低い
それぞれ解説します。
1. 意外と洗濯物が乾きにくい
サンルームはガラスで囲われていることにより、日光の当たる時間が長く、洗濯物が乾きやすいと思っている方が多いでしょう。
しかし、実際には靴下といった小さな物なら問題なく乾いても、タオルや布団などの大きな物になるほど乾きにくくなっていきます。とくに冬場はサンルーム内の温度が上がらないことから、より乾きにくい傾向にあります。
洗濯物が乾くには内部に含まれる水分を飛ばす必要があるため、日光だけで乾かすのは難しいです!
2. 冬は寒くて夏は暑い
サンルームは外気を遮断して日光だけを取り込めるため、室温を保ちやすいイメージがあります。しかし、日光による影響が大きいため、日が当たらない冬は寒くなり夏には暑くなります。
外気を遮断しても、天候の影響を受けないわけではないですからね!
3. 周りから丸見え
サンルームが周りから丸見えであることに気付き、後悔する方がいます。
ガラス張りなので、室内とはいえ外から見えます!
洗濯物を干す際には、下着などは外から見えにくいように配慮が必要です。なお、外構の壁による目隠しが可能ですが、サンルームとの距離が近いと日光が取り込みにくくなるかもしれません。
4. 掃除やメンテナンスに手間がかかる
サンルームは通常の外壁とは異なり、高い頻度で掃除のメンテナンスが必要であることから、後悔する方がいます。
ガラスは、内側と外側の汚れが同時に見えるので目に付きやすく、美しさを保つには頻繁に掃除が必要ですね!
また、外側を掃除する際には、ガラス部分を傷つけないように柔らかい素材の用具を使用することが求められます。
高圧洗浄機があると掃除しやすいかもしれません!
5. 固定資産税の対象になる
サンルームを後付けする場合は増築となるため、固定資産税の対象となります。
大きさや家の評価額にもよりますが、年間1.5万円以上はかかるようです。そのため、それ以上の価値のある使い方ができるか考える必要があります!
固定資産税は自身で調節可能なメンテナンス費用とは異なります。必ずかかるコストなので、サンルームの採用を検討する際は、税金についても考慮しておきましょう。
なお、持ち家の固定資産税については関連記事「【相場を紹介】持ち家の固定資産税はいくら?シミュレーションを使った計算方法や節税のコツを解説」で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
6. 雨音が気になる
サンルームに当たる雨音が思っていた以上に気になり、後悔する方がいます。
屋根に使われている材質がポリカーボネート素材だと、カンカンと高い音が響きます。
サンルームは外気と遮断されているため防音性が高いです。ただ、壁面や屋根に当たることで発生する音に関しては、特別な処置をしていなければ防ぐことは困難です。
7. 壁の保証がなくなる可能性がある
新築の場合、雨漏りや建物の傾きなどに対して、ハウスメーカーによる保証が付いてきます。しかし、サンルームをつくる際に外壁へ手を加えれば、その保証がなくなることがあります。
保証がなくなるかどうかは、家を建てたハウスメーカーや工務店が判断するため、サンルームをつくる際に確認しておきましょう。
家を建てるのと同時にサンルームを同じ業者がつくれば、保証を認めるケースがありますからね!
8.家事動線が長い
キッチンや洗面所、収納場所などがサンルームから遠いと、家事動線が長くなり使いづらさを感じるかもしれません。
サンルーム自体は使いやすくても、他の家事と洗濯を並行して行いたい場合には不便ですね!
家事動線を考えて間取りを検討するようにしましょう。
9.使用頻度が低い
サンルームの利用目的が明確になっていないと使用頻度が低くなり、物置と化す可能性があります。
設置する際には、使用目的をしっかりと検討しましょう!
サンルームで後悔する人の共通点は、快適性や利便性を見た目からの想像で決めつけてしまい下調べを怠っているケースが多いです。そのため、自分たちだけで判断せず、住宅に詳しいプロに相談することで失敗を防げるでしょう。
「すーさんの相談窓口」では、大手ハウスメーカーで15年間勤務してきた経験を活かし、家づくりのあらゆるアドバイスをしています。これまで5,000名以上の相談に乗ってきたので、いろいろな後悔・失敗談を熟知しています。
相談は無料です。サンルームで失敗しないためにも、お気軽にご連絡ください!
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サンルームで後悔しないための9つの対策
サンルームで後悔しないためには、いくつかの対策が必要です。ここでは、効果的な9つの対策を紹介します。
- 洗濯物を乾かす空調を設置する
- 日差し対策をする
- すりガラスや植栽で目隠しをする
- 必要なメンテナンス費用や固定資産税を把握しておく
- メンテナンス可能な外構業者を調査しておく
- 使用目的を決めておく
- 使用しやすいように動線を確保する
- 同じ役割ができる他の設備と比較する
- 住宅展示場やモデルルームで実物を見る
順番に見ていきましょう。
1. 洗濯物を乾かす空調を設置する
サンルームで洗濯物が乾かない原因は、空気がこもっているからです。そのため、空調設備を導入して空気を循環させることが求められます。
梅雨のように高温でも湿度が高いケースでは、洗濯物は乾きにくいですからね!
新築する場合には、換気扇や換気用の窓を採用するのがおすすめです。難しい場合には、除湿器やサーキュレーターを導入して、空気が循環するように対策しましょう。
2. 日差し対策をする
日当たりが良い方角にサンルームを設置する場合には、屋根材を熱線吸収タイプにすることで高温になりすぎるのを防げます。
または、屋根に沿って日よけのオーニングを設置してもいいでしょう。オーニングとは、可動式の屋根のことで直射日光を遮れます。カフェの軒先に設置されていることが多く、太陽光の熱さを和らげてくれるのがポイントです。
日差し対策をすることでサンルームの室温上昇を抑えられます!
3. すりガラスや植栽で目隠しをする
周囲からの視線をカットするためには、すりガラスや植栽で目隠しをしましょう。
目隠し方法には他に以下のようなものがあります。
- レースカーテンを使用する
- 窓ガラスにフィルムを貼る
ただし、人通りの多い場所では視線が気になる可能性があります。
サンルームを設置するなら、周辺環境を確認しておくことが大切ですね!
4. 必要なメンテナンス費用や固定資産税を把握しておく
サンルームの耐用年数は、構造にもよりますがおよそ20年です。ただし、コーキング材の劣化はより早く、10年程度となることが多いです。劣化した状態を放置していると、水漏れの原因となるため定期点検が欠かせません。
また、サンルームには固定資産税がかかります。とくにリフォームで後付けする場合には、どれくらいの税金となるかを計算しておくと後悔を防げるでしょう。
資金面での後悔を防ぐためにも、費用シミュレーションは入念に行っておいてくださいね!
なお、我が家の固定資産税についてを、私のInstagramの投稿でまとめています。ぜひ参考にしてみてください!
5. メンテナンス可能な外構業者を調査しておく
設備の故障や破損などのトラブルが起きて、後悔するケースがあるため、メンテナンスができる外構業者を調査しておきましょう。ハウスメーカーの保証内容によっては、対応できないケースがあるからです。
将来のメンテナンスについて、考えておく必要がありますね!
長く安心して住み続けられるように、業者選びをしっかりと行いましょう。
6. 使用目的を決めておく
サンルームをつくった手間に見合う使用目的を決めることで、後悔する可能性を減らせます。
サンルームを設置するなら、事前に使用目的を決めることは重要ですよ!
洗濯物を干す場所や子どもを遊ばせる場所など、さまざまな目的での使用が可能です。利用目的なく設置すると、外から見える仕様なのに物置化する可能性かもしれません。
あらかじめどのようなことで使うかを家族で決めておきましょう。
7. 使用しやすいように動線を確保する
サンルームを洗濯物干し場として利用したいなら、家事動線を考慮しておきましょう。例えば、サンルームと洗濯機置き場、クローゼットなどの距離を近くにすると作業がしやすくなります。
使用目的を決めることで設置する場所が決まります!
また、子どもやペットの遊び場として使用する場合には、リビングと近いと利用しやすさを実感できるでしょう。
8. 同じ役割ができる他の設備と比較する
サンルームが実際に生活していく際にどんな役割があるのか改めて考え、他の設備と比較することが必要です。
洗濯物を乾かすだけならランドリールーム、日光を取り入れるスペースなら庭や屋上でも可能です。なぜサンルームをつくる必要があるのかを考えることは重要ですね!
同じような設備のほうがコストを抑えられる可能性もあります。後悔を防ぐために、比較検討をしておきましょう。
9. 住宅展示場やモデルルームで実物を見る
サンルームをおしゃれな家にするためにつくりたい場合は、外側からのイメージが強くなりがちです。しかし、実際に住むなら室内からの見た目も重視しましょう。
住宅展示場やモデルルームにはサンルームが設置されている家があるため、近くで見るのにおすすめですよ!
外から見た場合、どの程度家の中が見えてしまうのか、どのような外構を設置するとプライバシーが守れるのかの参考にもなります。
住宅展示場に関しては、関連記事「【家づくりの参考に】住宅展示場は見学だけでもOK!参加するメリットや注意点を解説」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
サンルームをつくる7つの魅力
サンルームは後悔することもありますが、以下のような7つの魅力もあります。
- 気象条件に関わらず洗濯物を干せる
- 太陽光で部屋全体が明るくなる
- 隣接する部屋の断熱性が高くなる
- 他の部屋よりも費用を抑えてつくれる
- ペットや子どもの遊ぶスペースにできる
- 手軽な予算で後付けできる
- 一時的に物を置ける
それぞれ見ていきましょう。
1. 気象条件に関わらず洗濯物を干せる
サンルームの特徴は外気を遮断できることであり、気象条件に関わらず洗濯物を干せることが大きな魅力となります。
花粉や虫などが付かないのは、魅力として大きいですね!
また、外出先で突発的に雨が降った場合でも、取り込む必要がないので急いで帰宅する必要がありません。
2. 太陽光で部屋全体が明るくなる
サンルームは三方がガラスとなるため、日光が差し込む時間が長くなり、部屋全体が明るくなります。
屋根も透明な材質でつくられていれば、より日光を取り込みやすいです!
また日光はサンルームだけではなく隣接する部屋にも届くため、家の中を明るくするのに効果的です。
日当たりのいい家のメリットは、関連記事「【抜群に気持ちいい】日当たりのいい家の7つの魅力!方角ごとの特徴や悪い際の対策法も紹介」でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
3. 隣接する部屋の断熱性が高くなる
サンルームが二重窓のような存在になるので、隣接する部屋の断熱性が高くなります。二重窓は、外側の窓と内窓との間に空気層ができることによって、断熱性能を発揮します。
サンルームの隣りの部屋は1年中快適に過ごせますね!
4. 他の部屋よりも費用を抑えてつくれる
サンルームが他の部屋より優れている点は、費用を抑えてつくれることです。
サンルームをつくる際に費用が高くなっている場合は、オプションが過剰に付いている場合があるので、確認してみてください!
費用は見合った使用目的を考える際にも影響するため、維持費を含むコストが抑えられるのは大きな魅力となります。
5. ペットや子どもの遊ぶスペースにできる
サンルームは、外と行き来できるように開閉できるタイプにできます。もちろん施錠できるため、ペットや子どもを遊ばせる際の安全性にも問題がありません。
開放感のある場所で遊び場を用意したい場合には、サンルームの設置を検討するといいでしょう。
完全に目を離せるわけではないですが、少しでもリスクを減らせるのがうれしいですよね!
6. 手軽な予算で後付けできる
テラス囲いなら大きさにもよりますが、手軽な予算で後付けが可能です。住宅を建てた後に増築したい場合にも莫大な予算がかからないのが魅力の1つです。
ただし、サンルームの大きさによっては工期も予算もかかる点には注意してください。
7. 一時的に物を置ける
サンルームは、室内と外を行き来できる場所にあるため、ゴミや庭で使う用具を一時的に置く場所として使えます。
外と行き来するのは玄関や勝手口、掃き出し窓などがありますが、室内側に物を置けるスペースがあることは少ないです。
長期的に物を置く場合とは異なり、外に出すために一時的に置く場所があるのが魅力です。
サンルームで後悔しないためにはプロに相談しよう
サンルームをつくって後悔する場合の多くは、見た目を優先して、快適性や利便性を実現する準備や確認を怠ることが原因です。自身や家族の理想に少しでも近づけたいなら、想像だけで話を進めないことが重要です。
とはいえ、実際にサンルームを使ってみなければわからないことはあります。
家を建てたことのない方が後悔なくサンルームを設置するためには、家づくりの専門家に話を聞くのがおすすめです。
私は、大手ハウスメーカーで15年間営業をしていました。これまで5,000人以上の家づくりの相談に乗ってきたので、住宅に関しての知識は豊富です!
「すーさんの相談窓口」では、サンルームだけでなく家づくり全体のアドバイスをいたします。相談は無料なので、理想の家を建てたい方はお気軽にご連絡ください!