「シューズクロークを設置したい」
「どんなタイプの間取りがあるのかな」
「成功させるポイントはあるの?」
シューズクロークは、家族の靴はもちろん長靴やレインコートなど季節のアイテムも収納できます。また、ベビーカーやゴルフバッグなど置き場に困るアイテムも収納が可能な設備です。
玄関で子どもをベビーカーに乗せられたら便利ですよね!
シューズクロークには、完全な個室になっているタイプと通り抜けができるタイプがあります。さらに、収納棚にも4パターンの設置方法があるため、生活スタイルに合わせて選べるでしょう。
この記事では、シューズクロークの間取りが知りたい人に向けて、家づくりのプロである筆者が以下の内容について解説します。
- シューズクロークの概要
- 間取りのパターン
- おすすめのタイプ
- 間取り内にあると便利な設備
- 設置を成功させるポイント
家づくりでシューズクロークの間取りに悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください!
2種類のシューズクロークを比較!特徴をサクッと解説
シューズクロークは靴やレインコート・外遊びの道具など玄関周りのアイテムを収納できる設備です。玄関に隣接されているため、散らかりやすい家族の靴や道具がスッキリ収納できます。
また、花粉や汚れが気になる上着はシューズクロークに掛けられるのがポイントです。室内に花粉やほこりなどを持ち込む心配がありません。
なお、シューズクロークの間取りは、以下の2つのタイプに分けられます。
タイプ | 概要 |
---|---|
ウォークスルータイプ | ・設置された出入口が二か所ある ・通り抜けできるのでお客様の玄関と分けられる |
ウォークインタイプ | ・設置された出入口が一カ所だけ ・通り抜けできないので全ての空間を収納に使える |
通り抜けできるウォークスルータイプは、外出時や帰宅時の生活動線がスムーズです。一方、ウォークインタイプは個室空間になっているため、たくさんのアイテムが収納できます。
生活スタイルに合ったシューズクロークを選びましょう!
シューズクロークの間取りパターン5選
シューズクロークには、2種類の間取りと5つの設置方法がありますよ!
ここでは、シューズクロークの5つの設置パターンを解説します。
- ウォークスルータイプⅠ型
- ウォークスルータイプⅡ型
- ウォークスルータイプL型
- ウォークスルータイプU型
- ウォークインタイプ
順番に見ていきましょう。
1.ウォークスルータイプⅠ型
ウォークスルータイプは通り抜けられる間取りです。来客用と家族用に玄関が分けられるため、リビングや各居室への移動がスムーズになるでしょう。
シューズクロークのⅠ型は、収納棚が片側だけに設置されているタイプです。反対側にフックを取り付ければコートやバッグが掛けられるので、外出時に必要なアイテムが収納できます。
室内の収納スペースを少なくできますよ!
一方、片側だけに棚が設置されているため、収納量が一番少ない間取りです。人数の少ない家族におすすめします。
2.ウォークスルータイプⅡ型
家族の多い家は靴が多くて収納が大変ですよね!
シューズクロークのⅡ型は、両側に収納棚が設置されているのが特徴です。大容量の収納棚で、たくさんの靴を収納できます。
また、家族が多いと靴だけでなく傘や帽子・趣味の道具なども増えて玄関が散らかりがちです。そのため、収納棚がたくさんあるⅡ型を設置すれば、常にきれいな玄関を維持できます。
しかし、両側の収納棚と通路スペースが必要なので設置面積が広くなるでしょう。面積に制約がある場合は、設置が難しいです。
狭い玄関については、関連記事「【第一印象】玄関が狭いと後悔する7つの理由!広く見せる工夫や広さの目安を紹介」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
3.ウォークスルータイプL型
シューズクロークのL型は、玄関のコーナーを利用した収納棚です。面積に制約がある間取りでも、デッドスペースを最大限に有効活用して収納力をアップさせます。
また、土間部分に設置すれば、ベビーカーやゴルフバッグ・大きなスーツケースも収納が可能です。靴の出し入れがスムーズで、掃除やメンテナンスがしやすい収納スペースになるでしょう。
ガーデニングやDIYの作業スペースとしても活用できますよ!
しかし、L字型のシューズクロークはコーナー部分の通気性が悪くなりやすいです。窓や換気扇を設置して、十分な湿気対策をしましょう。
4.ウォークスルータイプU型
シューズクロークのU型は収納棚が3面あるため、たくさんの靴が並べられます。ゴルフシューズや登山靴・ランニングシューズなど、趣味が多い人におすすめのシューズクロークです。
U型は大容量の収納棚が魅力です!
お気に入りの靴を整然と並べれば、インテリアとしても楽しめます。また、収納棚の高さや幅をカスタマイズして幅広いアイテムを収納してみてください。
一方、U型の収納棚を設置するには広いスペースが必要です。居住スペースとのバランスに配慮した間取りを担当者と話し合いましょう。
5.ウォークインタイプ
ウォークインタイプのシューズクロークは、出入口が1つしかない個室の収納スペースです。人が通るスペースがいらないので、最大限に収納棚が増やせます。
収納スペースが広いため、靴やアウトドアグッズ・スポーツアイテムなど種類ごとの整理整頓が可能です。冬用タイヤなどをしまえば、物置としても活躍します。
来客の際は、ロールカーテンを閉めて目隠しできますよ!
ただし、湿気が溜まりやすい個室空間のため対策が必要です。そのため、窓や換気扇などの設置コストに注意しましょう。
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【2タイプ別】シューズクロークが向いている人の特徴
シューズクロークのタイプは2種類あるため、どちらにしようか迷っている方もいるかもしれません。ここでは、おすすめな人についてそれぞれ紹介します。
- ウォークスルーが向いている人
- ウォークインが向いている人
どちらが向いているのか検討してみてください。
1.ウォークスルーが向いている人
ウォークスルータイプのシューズクロークは、効率的な動線を求めている人に向いています。以下の項目が当てはまる場合は、ウォークスルータイプがおすすめです。
- 買い物した食材をすぐに冷蔵庫へ入れたい
- 帰宅後はスムーズにお風呂に入りたい
- クローゼットで着替えたい
家族用の玄関にキッチンやパントリー・ファミリークローゼットを隣接させれば、すぐに食材を冷蔵庫に入れたり着替えたりできます。帰宅した家族は、シューズクロークに靴を収納してから各居室に入るため、玄関に靴が散らかりません。
一方、突然お客様が来ても常にきれいな玄関であれば、気持ちに余裕が生まれます。そのため、玄関が来客用と家族用に分けられるウォークスルータイプは、生活スタイルに合った動線が実現するでしょう。
家族が多く玄関に散らばる靴で悩んでいる人は、解決につながるかもしれませんね!
2.ウォークインが向いている人
ウォークインタイプのシューズクロークは、収納力を重視している人に向いています。以下の項目が当てはまる場合は、ウォークインタイプがおすすめです。
- 靴がたくさんある
- 多趣味で多くのアイテムがある
- 修理やメンテナンス作業がしたい
空間すべてが収納に使えるウォークインタイプは、玄関内の物置として活用できます。靴やお気に入りのアイテムをカテゴリーごとに整理整頓しやすく、必要なものがすぐに見つかる収納庫です。
ウォークインタイプは土足で入れる空間のため、シューズクロークとは別に下駄箱があると便利ですよ!
土間玄関については、関連記事「【魅力的空間】土間玄関のデメリット5選!住宅のプロが注意点もあわせて紹介」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
シューズクローゼットの間取り内にあると便利な設備4選
シューズクローク内に、あると便利な設備を4つ紹介します。
- 換気扇
- コンセント
- 可動式収納棚
- 目隠し
ぜひ参考にしてみてください。
1.換気扇
運動後や雨の日に帰宅した靴は、湿気が多く臭いやカビの原因になるでしょう。適切な換気を行うことでシューズクローク内を快適な環境が維持できます。
換気のために大きな窓を設置すると、防犯上の心配がありますよね!
換気扇を設置すれば空気の流れが良くなり、大切な靴やアイテムを臭いやカビから守ります。また、断熱性がない窓を設置すると、気温で玄関の温度が変化します。
そのため、快適性が維持しやすい換気扇の設置がおすすめです。
2.コンセント
シューズクロークは広い空間があるため、作業スペースとしても活用できます。そのため、DIYの工具や家電用にコンセントが必要でしょう。玄関でコンセントを使う道具は、以下の通りです。
- 掃除機
- バッテリーの充電
- 照明
- 靴の乾燥器
- 空気清浄機
電源を使うアイテムを考慮して、コンセントの数や位置を検討してみてください!
新築のコンセントについては、関連記事「【注意点あり】新築のコンセントの位置は重要!15パターンに設置場所や数の目安を解説」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
3.可動式収納棚
シューズクロークに取り付ける棚を可動式にすれば、さまざまなアイテムを柔軟に収納できますよ!
収納棚が固定されていると、置くものが限定されてしまいます。穴の開いたレールを取り付けて、可動式の棚で収納するアイテムに合った幅にしましょう。
また、収納棚の幅の目安は350㎜がおすすめです。多くの収納ケースが入る幅なので、350㎜を基準に調整してみましょう。
4.目隠し
整理整頓が苦手な人はシューズクロークに目隠しを設置しましょう!
シューズクロークは、扉がないほうが使い勝手が良いです。しかし、いつも整理整頓ができているとは限りません。そのため、突然の来客や宅配便の配達員に乱れた空間を見られると恥ずかしい思いをする可能性があります。
対処するために、出入口に扉をつけて目隠しをしましょう。おすすめの目隠しについて、以下の表にまとめました。
種類 | 特徴 |
---|---|
開き戸 | ・扉の引き込み部分がないので壁面を有効活用できる ・ドアを開く際に空間が必要になる |
引き戸 | ・扉を開けていても邪魔にならない ・扉の引き込み部分が使用できない |
ロールカーテン | ・ローコストで設置できる ・汚れても洗えない |
コストをかけずに目隠しするならロールカーテンがおすすめです。隠したい時だけおろして、普段は天井に収納しておきましょう。
とはいえ、シューズクロークの扉が決められないと悩んでいる方は、長年大手ハウスメーカーに勤務した「家づくりのプロ」であるすーさんに相談するのがおすすめです。
シューズクロークの間取りなど、どんな些細な悩みでも丁寧に答えてくれます。無料で相談できるので、気軽に利用してみてくださいね。
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シューズクロークの設置で後悔なし!成功させるポイント4選
自分の暮らしに合ったシューズクロークにするためのポイントは、以下の4つです。
- 収納アイテムを決めておく
- 適切な広さにする
- 動線効率を考慮する
- 湿気対策をする
順番に見ていきましょう。
1.収納アイテムを決めておく
まずは、収納するアイテムや量を把握しましょう!
家族の人数に合わせた靴やアイテムの量を決めます。以下は、シューズクロークに収納するアイテムの例です。
- 靴
- 雨具
- ベビーカー
- 三輪車
- 外遊び道具
- アウトドア用品
- 避難袋 など
アイテム数を明確にすれば、シューズクロークの収納量や大きさがイメージできます。
2.適切な広さにする
収納するアイテムの数を明確にしたら、適切な広さを決めましょう。シューズクロークを設置するのであれば、最低でも1帖の広さが必要です。
1帖以下であればシューズクロークとしては使いにくいため、下駄箱の設置をおすすめします。理想の広さは1.5帖ですが、家族の人数やアイテム数に合わせてください。
床面積は限られているため、必要以上の大きさにすると他の空間が狭くなるので注意しましょう!
3.動線効率を考慮する
外から帰宅した際のシューズクロークからの動線を考慮しましょう。せっかくシューズクロークを設置しても、動線が悪いと使いにくいです。
帰宅後に何をしたいかが重要ですね!
小さなお子さんがいる家庭では、帰宅してすぐにベビーカーをシューズクロークに直接収納できると便利です。また、シューズクロークに洗面所を隣接させると、手を洗う習慣が身につきやすいです。
具体的に動線を検討しておくと快適な空間を実現できます。
4.湿気対策をする
湿気が多い時期はカビや臭いが発生するため、窓や換気扇を設置して適切に対処しましょう。窓を設置する際は、以下の窓が便利です。
- 縦に細長いスリット窓(プライバシーの保護とスタイリッシュなデザイン性)
- すべり出し窓(省スペースで高い喚気力)
- 上げ下げ窓(気密性が高く優れた防犯性)
窓を選ぶ時の参考にしてみてください!
シューズクロークの間取りは使い方が重要!迷ったらプロに相談しよう
シューズクロークの間取りには、通り抜けができるウォークスルータイプと通り抜けができないウォークインタイプがあります。どちらのタイプを選んでも、高い収納力で常にきれいな玄関が実現可能です。
しかし、家族の人数や生活スタイルによって向いているタイプや広さを検討する必要があります。
とはいえ、どのタイプを選べばよいか迷いますよね!
シューズクロークの間取りでお悩みの方は、プロに相談してアドバイスをもらうことをおすすめします。
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