「中古の家を買うときにまずやることって何だろう?」
「購入までの手順を知りたい」
「中古物件を買うときの注意点は?」
マイホームを買うなら、希望する居住エリアで広い家に住みたいですよね。中古の家なら、住みたいところに無理のない資金で購入できます。
しかし、知識がない状態で無数にある物件から希望どおりの家を見つけるのは困難です。条件だけで購入すると、後で不具合や多額の修繕費用が発生するかもしれません。
中古の家は、たくさんあるから探すのが難しいですよね!
まずは、購入までの手順を知って、やるべきことを理解しましょう。
この記事では、中古の家に関する内容を以下のとおり解説します。
- 購入までの手順
- 家選びでやるべきこと
- 失敗しないための注意点
購入までの手順を知れば、理想の家を格安で購入することも夢ではありません。中古の家選びで失敗したくない方は、ぜひ参考にしてみてください。
中古の家を買う前にまずやることは流れの理解!住宅購入手順9ステップを解説
中古の家は、すでに建物ができている状態なので、購入までの手順が注文住宅とは異なります。
購入までの流れを、理解することが重要です!
- 希望条件を決める
- 購入予算を決める
- 物件の情報を収集する
- 内覧する
- 申し込みをする
- ローンの事前審査を受ける
- 売買契約をする
- ローンを契約する
- 残金の決済し引き渡しを受ける
手順を、ステップ順に見ていきましょう。
1. 希望条件を決める
まずは、条件を決めましょう!
家族構成や通勤・通学の距離などのほかにも、以下のように将来を見越して考えることが大切です。
- エリア
- 物件タイプ
- 間取り
- 価格
資金計画のバランスをとることが重要です!
絶対に譲れない条件と妥協点を意識して、予算の範囲内で叶う希望をリストアップしていきましょう。
2. 購入予算を決める
家の購入は、人生の中でとても大きな買い物です。何年もローンを支払い続けることになるため、毎月の返済が無理なくできる金額を設定する必要があります。
中古物件の購入は、住宅ローンの融資額が低いことが一般的です!
住宅ローンの仕組みを簡単に説明しましょう。
金融機関は、家と土地を担保に住宅ローンを貸し出します。買主が返済できなくなったときは、物件を売却して損失を埋めるからです。
住宅は、時間の経過とともに経年劣化するので毎年価値が下がります。中古住宅の場合、築22年を過ぎると建物の価値が0になり、土地の価値しか融資が受けられないケースも少なくありません。
住宅ローンの返済期間を制限されることもあります!
一般的な金融機関の返済期間は「築22年-現在の築年数」です。
建物が古いと価値が低くなるため、考えていたよりも短い返済期間になります。中古物件の購入には、頭金なしで全額をローンで支払うことは困難と考え、それを踏まえた予算を決めましょう。
マイホームに関するコストについては、関連記事「【事前に確認】マイホームに毎月かかる5つのお金!総額の目安や節約する方法を解説」で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
3. 物件の情報を収集する
実際に、リストアップした条件をもとに物件を探し始めます。探す方法は、以下の手段が一般的です。
- インターネット
- 不動産会社
- 新聞広告
- 情報誌
- 知人の紹介
まずは、インターネットの物件情報で相場感を知ることから始めましょう。
いきなり不動産会社に行くのは、おすすめしません!
相場観がない状態で不動産会社に行くと、物件の価値がわからないため判断の良し悪しがつかないためです。
情報収集する際の、インターネットと不動産会社のメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
インターネット | ・時間と場所を選ばない利便性 ・膨大な情報量 | ・未公開の情報に対応できない ・情報にタイムラグがある |
不動産会社 | ・希望に沿った情報が得られる ・情報の鮮度がよい | ・複数の店舗に行くのが大変 ・契約を急かされる |
不動産を勉強すると、物件探しに役立ちますよ!
一定の住宅知識を身につけておくと、検索方法や担当者への質問が具体的になり、より条件のよい物件に出会えるでしょう。
4. 内覧する
内覧すると、ネットではわからなかった詳細を見られます!
実際に内覧すると、見えることに集中してしまい大事なことを見落としがちです。事前にチェック項目をメモしておきましょう。
具体的なチェックポイントは、以下のとおりです。
- 窓の位置
- 間取り
- 内装
- 水回り
- 床の歪み
- 基礎や外壁
気になることは、担当者に何でも質問しましょう!
担当者の対応を見れば、仲介業者の質がわかります。信頼できる仲介業者に複数の物件を内覧させてもらい、比較検討することをおすすめします。
なお、中古の物件探しがわからない方は、LIFUL HOME’Sの「はじめての家づくりノート」が参考になるはずです。
間取りの実例を見られて、物件探しに役立ちます。無料でもらえるので、必ず申し込んでおきましょう。
LIFULL HOME’Sの家づくりノートの詳細は、関連記事「【めっちゃ簡単】家づくりに役立つノートをもらう方法!よくある疑問もスッキリ解決(PR)」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
5. 申し込みをする
購入したい物件が見つかったら、売主に買う意思を伝える「申し込み」を行います。
正式な契約ではありません!
申し込みは、物件を購入する優先順位を示すものです。購入する意思を明確にするため、金額や条件をはっきりさせ口頭ではなく書面で行いましょう。
最初に申し込んだ人が、購入を優先されます!
仲介業者によっては、申込金が必要になる場合があります。しかし、法的な拘束力はなく、契約しないときは返金してくれるので安心してください。
6. ローンの事前審査を受ける
物件の購入に住宅ローンを組む場合は、事前に金融機関の審査を受ける必要があります。購入時に審査がとおらないと、お金を用意できないため事前に行います。
審査対象は以下のとおりです!
- 信用情報
- 返済能力
- 物件の価値
- 年収
- 勤続年数
- 健康状態
事前審査と本審査を通過すると、融資が受けられるので売買契約が結べます!
- ほかにある借り入れ金を完済する
- 自己資金を増やす
- 複数の金融機関に審査を申し込む
- キャッシングを滞納しない
- 審査中は新たな借り入れをしない
事前審査は、2〜3日で結果がわかります!
複数の金融機関に申し込む場合は、必要な書類が増えるため、時間に余裕をもったスケジュールにしましょう。
住宅ローンの選び方については、関連記事「【後悔しない】初心者に最適な住宅ローンの選び方5ステップ!失敗を防ぐポイントも紹介」で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
7. 売買契約をする
住宅ローンの事前審査を無事に通過したら、重要事項説明を受けましょう。仲介業者は、購入物件の契約前に重要事項を宅地建物取引士が説明する義務があります。
内容が難しいので、事前にコピーをもらってチェックしましょう!
売買契約書で明確にすることは、以下のとおりです。
- 契約の当事者
- 売買する物件
- 土地・建物の面積と売買代金の決定方法
- 隣地との境界
説明を受けて書類に印鑑を捺し、問題なく購入する場合は、不動産売買契約を書面で結び手付金を支払います。
手付金の相場は、物件価格の5〜10%です!
売買契約にローン特約をつけると、審査が通らず契約が不成立のときに、売主に支払った手付金が無利息で返金されます。
手付金は、物件の引き渡しのタイミングで購入代金に充当されます!
8. ローンを契約する
不動産売買契約を結んだタイミングで、住宅ローンの本審査を受けましょう。
審査には、2週間〜1ヶ月程度の時間がかかります!
中古住宅は、売買契約を結んでから1〜3ヶ月で引き渡しになるケースが多く、契約後は速やかに本審査を受けないと引き渡しに間に合わない可能性があります。
引越しが多い1〜3月は金融機関の繁忙期で、審査に時間がかかるので注意しましょう!
マイホームに必要な初期費用については、関連記事「【シミュレーションあり】家を建てる際に必要な9つの初期費用!目安の金額や安く抑える方法を解説」で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
9. 残金の決済し引き渡しを受ける
住宅ローンの本審査を通過し、融資を受けるタイミングで物件の引き渡しを行います。
住宅ローンの実行日は、口座に入金される日です!
- 売主
- 買主
- 仲介業者
- 融資を受ける金融機関の担当者
- 司法書士
同席した司法書士が、登記に必要な書類を作成します!
借り入れ金で残金と各種諸費用を支払い、登記が完了すればカギの引き渡しを行い手続きが完了します。
プロに相談すれば、より詳しい中古物件購入の流れを教えてもらえますよ!
「すーさんの相談窓口」は、大手ハウスメーカーに15年勤めた住宅販売のプロであるすーさんが、無料でどんな質問にもお答えするサービスです。中古住宅を買うまでの流れだけでなく、住宅ローンや返済シミュレーションも一緒に行ってもらえるので、ぜひ活用してみてください!
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中古の家を買う前に確認すべき5つのチェックリスト
中古住宅は、物件価格が新築より安く、選択肢が多いのが魅力です。しかし、物件選びを間違えると設備の老朽化や修繕で多額の費用がかかります。
買ってから後悔しないために、しっかりチェックしておきましょう!
ここでは、家を買う前に確認する5つのチェックリストを紹介します。
- 物件が売られた理由
- 耐震基準
- 住宅周辺
- 建築基準法
- ホームインスペクション
順番に見ていきましょう。
1. 物件が売られた理由
中古住宅で気になるのは、売られた理由ではないでしょうか。
理由が、転勤や家族構成の変化によるものであれば問題ありません!
売却理由が、以下のような場合であれば注意が必要です。
- 事件・事故
- ご近所トラブル
- 住宅・地盤などの欠陥
不動産仲介業者に聞くと、教えてくれますよ!
売られた住宅に住む人が、心理的に不安や不快を感じる理由は、法律で告知する義務があるので積極的に質問しましょう。
2. 耐震基準
耐震基準は、地震が起きたとき住宅が倒壊しない耐震性を示した基準です。1981年に改正され、新耐震基準の家は震度6〜7程度の地震でも倒壊しないつくりになっています。
大きな地震を経験するたびに、基準が厳しくなっていくんです…!
1981年以前に建てられた旧耐震基準は、耐震性が低いだけではなく以下のような問題があります。
- 住宅ローン控除が受けられない
- 贈与税の非課税制度が受けられない
- 登録免許税・不動産取得税の優遇が受けられない
- 住宅ローンを取り扱わない金融機関がある
- 地震保険の割引が受けられない
これらの対応策は、専門家の耐震診断を受けて耐震基準を確認することです!
基準に満たないときは、住宅の基礎や壁・柱などの補強工事を実施してクリアしましょう。
3. 住宅周辺
住むうえで、生活環境は重要な要素です。住宅を購入すれば、周辺の環境が悪くても住み続けなければなりません。
購入する前に、物件の周辺をチェックしましょう!
物件周辺で確認する要素は、以下のとおりです。
- 治安
- 駅や学校へのアクセス
- 家畜や工場などの悪臭や騒音
- お墓や高圧線・焼却炉などの嫌悪施設
救急車や消防車両が入れるのかもチェックしましょう!
時間帯を変えて複数回行くと、違った状況を確認できますよ。
4. 建築基準法
中古物件の中には、売主がリフォームや増築した物件があります。費用が抑えられるからといって、リフォーム済みの物件を契約する際には注意が必要です。
違法建築だと、融資が受けられなくなりますよ!
建築物には、敷地面積に対する床や建物の面積・高さなどが建築基準法で決められています。違法な物件を購入すると住宅ローンが組めなかったり、行政指導が入ったりするので購入はおすすめできません。
仲介業者に、検査済証があるか必ず確認しましょう!
5. ホームインスペクション
ホームインスペクションは、住宅を点検・調査する業者です。住宅の欠陥や劣化を調べ、修理する時期や金額などを教えてくれます。
中古住宅を安心してトラブルなく売買できますよ!
一般の人が何度か内覧を実施しても、建物の内部や専門的なことはわかりません。プロに依頼すると、建物の基礎や内部、シロアリの被害や雨漏りなど多岐にわたって調べてくれます。
売主が行うケースがあるので、仲介業者に確認してみましょう!
購入後の思わぬトラブルを回避するために、ホームインスペクションで対策を立ててはいかがでしょうか。
ホームインスペクションについては、関連記事「【プロが断言】ホームインスペクションは必要ないは信じるな!やるべき理由や申し込むタイミングを解説」で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
中古の家を買うときの注意点【3パターン解説】
中古物件は理想の家が安く買える反面、トラブルが多いのも事実です。
絶対トラブルは避けたいですよね!
ここでは、中古物件を買うときの注意点を3つ紹介します。
- 購入予算の注意点
- 内覧時の注意点
- 売買契約に関する注意点
具体的に、どんなことを注意するのか順に見ていきましょう。
1. 購入予算の注意点
中古物件は、新築よりも安くマイホームが買えるため予算を低く設定しがちです。
諸費用も考慮して予算を決めましょう!
住宅の購入には、家の価格以外にも不動産登記費用や仲介手数料などの諸費用や、忘れがちな引越し代などがあります。
建物や設備が古く、リフォームや買い替えなどがあると費用が増えますよ!
中古物件は、新築よりも諸費用が多くかかります。予算を超えてしまわないように、物件以外の費用を算出しておきましょう。
2. 内覧時の注意点
内覧時は、デザインや設備の状況に目を向けがちです。しかし、実際に生活していく姿をイメージして内覧しないと、住んでから後悔することになります。
長く生活していくと、子どもが生まれたり転職したりとライフスタイルも変化します!
将来をイメージした間取りを内覧しましょう。
家事動線を考えないと後悔しますよ!
家事動線で後悔することが多いのは、キッチン周りと洗濯です。
- キッチンから玄関が離れていて買い物した食材をしまうまでが遠い
- 洗濯機から干す場所まで重い洗濯物を運ぶのが大変
料理や洗濯がスムーズにできないと、毎日がストレスです。将来をイメージした内覧を心がけましょう。
3. 売買契約に関する注意点
購入したマイホームで生活してみると、契約時には聞いていなかった不具合が出ることがあります。
そんなときは、契約不適合責任の内容を確かめましょう!
契約不適合責任は、購入した物件において説明されていない不具合が発生した際に、売主に賠償を求められる権利です。
具体的な不具合は、以下のとおりです。
- 配管の不具合
- シロアリ被害
- 雨漏り
売買契約書には、通達期限や適用される範囲が記されていますよ!
請求期限は、引き渡しから5年で請求権が消えるので、不具合に気がついたら早めに確認しましょう。
中古の家を買うときはまず手順を知ってやることを明確にしよう
中古の家を買うときに、まずやることは購入までの流れの理解です。理解が深まれば、物件探しの質が上がり理想のマイホームを安く手に入れられます。
9つの手順がわかれば、事前に準備ができますよ!
中古の家は物件数が多く、価格や築年数の違いなどで比較検討するには豊富な知識が必要になります。そこで、中古物件のことで悩んだら、ぜひ「すーさんの相談窓口」へご相談ください。
すーさんは大手ハウスメーカーで15年間営業を務めた経験のあるプロ。どんな些細な悩みでも相談者に寄り添い、理想のマイホームづくりをサポートいたします。