「注文住宅と建売ってどっちがいいの?」
「価格差やメリット・デメリットについて知りたい」
「選ぶ際の判断基準を知っておきたい」
注文住宅、建売住宅にはそれぞれメリット・デメリットがあります。どちらが優れているかではなく、自分にあっているほうを選ぶことが大切です。
それぞれの特徴を知っておくことで、より検討しやすくなります!
この記事では、注文住宅と建売住宅で悩んでいる人向けに、以下の情報を解説します。
- 注文住宅と建売住宅の違い
- メリット・デメリット
- それぞれの特徴
- 向いている人・向いていない人
- 比較ポイント
最後まで読むことで、どちらが自分にあっているのか見極められますよ!
住宅選びで後悔したくない人は、ぜひ参考にしてみてください。
注文住宅と建売住宅の見分け方は?違いを解説
比較する前に、注文住宅と建売住宅の違いを知っておくと、より話がわかりやすくなります!
それぞれの違いについて、見ていきましょう。
1. 注文住宅|デザインの自由度が高い住宅
注文住宅とは自分の要望に添った間取り、デザイン通りに作れる家を指します。自分たちのこだわりを反映できるのが最大のメリットです。
また、注文住宅には以下の3種類があります。
家の種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
フルオーダー | ・自分たちの要望をすべて反映できる ・自由度が高い | ・コストがかさむ ・完成までに時間がかかる |
セミオーダー | ・予め決められたスタイルから要望を選べる ・フルオーダーよりも安い | ・フルオーダーよりも自由度が低い |
規格住宅 | ・業者側の規格に沿って家を建てる ・デザインの選択、オプションの追加が可能 | ・注文住宅の中で一番自由度が低い ・細かいこだわりは反映できない |
同じ注文住宅でも種類ごとに特徴が異なるので、十分に理解しておくことが重要です!
なお、関連記事「【要チェック】自由設計と注文住宅の違いはプランの自由度!おすすめハウスメーカーをランキング形式で紹介」では、注文住宅と自由設計住宅の違いについて解説しています。あわせてチェックしてみてください。
2. 建売住宅|土地と建物がセットになっている住宅
建売住宅は、デザインや間取りなどの設計プランが決まっている住宅のことを指します。
土地と建物をセットで販売しているため、すぐに住み始められるのが強みですね!
完成した住宅を見ながらじっくりと検討できるので、入居後に後悔しにくいのもうれしいポイントです。
ただし、注文住宅のように自分たちの要望は反映できず、似たような住宅が多いのが難点です。検討時はメリットだけではなく、デメリットまで考慮しておきましょう。
注文住宅と建売住宅どっちがいい?メリット・デメリットを比較
注文住宅と建売住宅には、それぞれメリット・デメリットがあります!
ここからは、それぞれのメリット・デメリットを比較してみましょう。
1. 注文住宅のメリット
注文住宅のメリットは、主に以下のとおりです。
- 自分たちのこだわりを反映した家を建てられる
- 建築の様子をリアルタイムで確認できる
- 間取りなども自分たち好みにできる
最大の魅力は、間取りやデザインを自分好みにできることです!
「ペット用の扉を付けたい」「大きな吹き抜けを採用したい」など、マイホームに強いこだわりがある方に向いています。
2. 注文住宅のデメリット
注文住宅には、主に以下のデメリットがあります。
- 建売住宅よりも費用がかかる
- 家を建てるのに8~12か月かかる
- 自分たちでもデザインを考える必要がある
デザインや間取りの自由度が高い分、考えることが多いということですね!
3. 建売住宅のメリット
建売住宅には、主に以下のメリットがあります。
- 注文住宅よりも価格を抑えられる
- すでに完成しているためより早く入居できる
- 間取りやデザインを確認したうえで検討できる
建売住宅は、注文住宅よりも価格を抑えられるのが魅力です。
「マイホームは欲しいけど、できるだけお金は節約したい」と考えている方におすすめです!
4. 建売住宅のデメリット
建売住宅のデメリットは、主に以下のとおりです。
- こだわりを反映できない
- ほかの家とデザインが似ている
- 環境や土地の条件が限定されている
コストは抑えられますが、こだわりが強い人には向いていません!
また、免震対策、バリアフリー対策に対応している家が少ない点にも注意が必要です。自分たちの状況にあわせた家に住みたい場合は、注文住宅を検討しましょう。
注文住宅と建売住宅はどっちがいい?12個の特徴を比較
注文住宅と建売住宅を比較する場合、以下の特徴ごとに見ていくと比べやすいです!
- 価格差
- 購入時の世帯年収
- 購入時の年齢
- 購入者の世帯人数
- 家の寿命
- 家のサイズ
- 家の性能
- 外装・内装のデザイン
- 市場を占める割合
- 住むまでの期間
- メンテナンス・ランニングコスト
- 税金
それぞれの特徴ごとに詳しく解説します。
1. 価格差|建売住宅のほうが安い
国土交通省が発表している「令和4年度 住宅市場動向調査報告書」によると、購入資金の平均は注文住宅が5,736万円、建売住宅(分譲戸建住宅)では4,214万円でした。
つまり、建売住宅は注文住宅と比べて、約1,500万円も安いということですね!
なお、建売住宅の価格のほうが安い傾向にありますが、自己資金比率は2割程度と変わりません!
どちらの場合でも、自己資金をある程度確保することが大切です。実際に見積もりをもらったうえで、自己資金をどれぐらい確保する必要があるのかチェックしましょう。
なお、マイホームの購入費用については、関連記事「【まるわかり】家を建てる費用相場を解説!安くするコツや価格別イメージを住宅のプロが解説」にて解説しているので、ぜひご覧ください。
2. 購入時の世帯年収|注文住宅のほうが高い
国土交通省のデータによると、注文住宅のほうが高所得者が多い傾向にあり、建売住宅を購入する人よりも年収が約80万円高いという結果が出ています。
注文住宅は年収1,000万円を超える高所得者が多く、建売住宅よりも返済能力が高いことがわかります。
また、建売住宅は注文住宅よりも返済負担率が高いのも特徴です!
建売住宅のほうが価格が安い傾向にありますが返済負担率が高いため、家計への負担が大きいということを覚えておきましょう。
3. 購入者の年齢|建売住宅のほうが若い
注文住宅と建売住宅で購入年齢の差は、以下の通りです!
- 注文住宅:38.9歳
- 建売住宅:37.4歳
引用:国土交通省
建売住宅は注文住宅よりも価格帯が低いため、若い年齢でも購入しやすいということがわかります。
4. 購入者の世帯人数|建売住宅のほうが多い
注文住宅と建売住宅における世帯人数の差は、以下の通りです。
- 注文住宅:3.3人
- 建売住宅:3.5人
引用:国土交通省
世帯年収や購入者年齢のデータと照らし合わせると、以下の違いが見えてきます。
種類 | 特徴 |
---|---|
建売住宅 | ・家族の年齢が低い ・世帯年収が低い ・家族が多い |
注文住宅 | ・家族の年齢が高い ・世帯年収が高い ・家族が少ない |
自分がどちらに当てはまるのか、まずはチェックしてみましょう!
5. 家の寿命|変わらない
注文住宅・建売住宅のどちらを選んでも、家の寿命には影響がありません。ただし、価格帯が低く、住宅性能が低いとその分寿命が短くなります。
価格が高くなるほど材質がグレードアップして、家の寿命が長くなるんです!
ほかにも免震・制震構造がある家だと、さらに家の寿命が延びます。少しでも寿命の長い家に住みたいのであれば、予算を増やすように心がけましょう。
6. 家のサイズ|購入価格に左右される
注文住宅と建売住宅だと、家のサイズが以下のように異なります。
- 注文住宅:113.1㎡
- 建売住宅:101.1㎡
引用:国土交通省
注文住宅のほうが広い傾向にありますが、家の広さは購入価格に左右されます。注文住宅だからといって、必ずしも広いとは限らないので注意しましょう。
7. 家の性能|家によって異なる
家の性能には、耐震性や断熱性、気密性などが挙げられます!
注文住宅か建売住宅かで、家の性能は変わりません。性能の低い注文住宅もあれば、性能の高い建売住宅もあります。
とはいえ、注文住宅はオプションを追加することで性能を上げられる可能性は高いでしょう。
8. 外装・内装のデザイン|注文住宅のほうが自由度が高い
外装・内装のデザインは、注文住宅のほうが自由度が高いです。自分好みにカスタマイズできるのは、最大の強みといってもよいでしょう。
とはいえ、建売住宅のなかにも外装・内装の選択肢が設けられている場合があります!
注文住宅ほど自由度は高くはありませんが、ある程度自分好みのマイホームをつくれるでしょう。
9. 市場を占める割合|注文住宅のほうが多い
市場を占める割合は、注文住宅と建売住宅で以下のように異なります。
- 注文住宅:32.4%
- 建売住宅:16.2%
引用:国土交通省
注文住宅の数は、建売住宅の約2倍という結果が出ています!
土地代の高い都会になるほど建売住宅が増え、土地代の低い地方になると注文住宅が増える傾向があるのであわせて覚えておきましょう。
10. 住むまでの期間|建売住宅のほうが早い
新規で入居する場合、建売住宅は約3~6か月、注文住宅は約1~1年半が一般的です。
なるべく早く住み始めたい人は、建売住宅のほうが向いています!
また、注文住宅を建てる場合は、買う側もある程度の知識を身につける必要があります。さらにデザインや間取りの打ち合わせで、担当者とのやり取りが増える点にも注意しましょう。
11. メンテナンス・ランニングコスト|業者によって異なる
注文、建売住宅にかかわらずメンテナンス、ランニングコストは発生します!
業者のサポート内容によって価格が大きく変わるので、業者ごとに比較することが大切です。見積もりを依頼するときはメンテナンス、ランニングコストについても確認しておきましょう。
購入価格が安い場合でもメンテナンス、ランニングコストが高い場合があるので十分な確認が必要です!
マイホームのメンテナンス・ランニングコストについて詳しく知りたい方は、関連記事「【対策が重要】マイホームの維持費で後悔する5つの理由!費用を抑える方法と目安も解説」をご覧ください。
12. 税金|ケースによって異なる
注文住宅と建売住宅は同じなので、一概にどちらが高いとは言えません。
ただし、以下の相違点があるのでしっかりチェックしておきましょう!
種類 | 違い |
---|---|
注文住宅 | ・土地と建物がそれぞれで取引される ・土地と建物で別々に税金がかかる |
建売住宅 | ・土地と建物がセットで販売される ・総額での税金負担が少なくなる場合がある |
具体的な条件によって異なるため、税金の差を比較する際は専門家に相談するのがおすすめです。
どちらがお得なのかは、住宅販売のプロである私が相談に乗ります!
建売住宅と注文住宅のどちらを選択するかお悩みの方は、お気軽にご相談ください。5,000人以上の家づくりのお悩みを解決してきたので、さまざまな視点からアドバイス可能です。
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注文住宅と建売住宅どっちがいい?向いている人の特徴を比較
注文住宅と建売住宅を選ぶ際、向き不向きも考慮すると、後悔しない選択が可能です。
ここからはそれぞれの向いている人の特徴について、チェックしていきましょう!
1. 注文住宅に向いている人
注文住宅に向いている人の特徴として、以下の例が挙げられます!
- 家に対するこだわりが強い
- 自分たちのライフスタイルにあわせたい
- 将来的にリフォームやリノベーションを考えている
- 完成までの時間や手間を苦痛に感じない
- 将来に向けてバリアフリー対策もしたい
「ほかの家と同じようなデザインの家は嫌だ」「リフォームやリノベーションで都度見た目を変えていきたい」という人は、注文住宅を検討してみましょう。
2. 建売住宅に向いている人
建売住宅に向いている人の特徴として、以下の例が挙げられます。
- 予算を抑えたい
- 早く引っ越しをしたい
- デザインや間取りにこだわりがない
- 建築に関する知識を学ぶ時間がない
- やり取りの手間を減らしたい
「家に住む際、手間や時間をかけたくない」「なるべく安く済ませたい」という人は、建売住宅を中心に検討しましょう!
なお、関連記事「【プロに聞く】建売住宅の賢い選び方3選!10のチェックポイントや後悔しないための工夫も解説」では、建売住宅を購入する際の注意点を解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
注文住宅と建売住宅を比較する際の注目ポイント5選
注文住宅と建売住宅を比較する際には、主に以下の5つのポイントに着目しましょう。
- カスタマイズ性
- 価格
- 完成までの期間
- 品質管理
- 立地
「どちらもよい部分があって決めきれない」という方は、ぜひ参考にしてみてください!
1. カスタマイズ性
注文住宅の最大の魅力は、自由度の高いカスタマイズ性です。間取りや設備、素材など、細部まで自分好みにアレンジできます。
家族構成や生活スタイルにあわせた理想の住まいを実現できるのが大きな魅力です!
一方、建売住宅は既に設計が決まっているため、大幅な変更は難しく選択肢が限られます。
自分らしい住まいづくりを重視するなら、注文住宅が適しているでしょう。
2. 価格
一般的に、建売住宅の方が注文住宅よりも安価です。建売住宅が大量生産による効率化や、土地と建物をセットで購入できるためです。
さらに、建材やシステムキッチンなどの設備を大量発注することでコストダウンを図れます!
一方、注文住宅はひとつひとつオーダーメイドで作るため、コストが上がりがちです。ただし、注文住宅でも予算に応じた調整が可能です。
予算を重視する場合は建売住宅、こだわりの設計や素材を優先するなら注文住宅を選ぶといいでしょう。
3. 完成までの期間
建売住宅は既に建設済みか建設中のため、比較的早く入居できるのが大きな魅力です!
契約から入居まで数ヶ月程度で済むことも珍しくありません。
一方、注文住宅は土地探しから始まり、設計、施工と段階を踏むため、通常1年以上かかります。ただし、この時間をかけることで、じっくりと理想の家づくりができるメリットもあります。
「急いで入居したい」「現在の住まいの契約終了にあわせたい」などの事情がある場合は、建売住宅が適しているかもしれませんね!
4. 品質管理
注文住宅では、設計から施工まで全過程に渡って細かくチェックできるため、高い品質管理が可能です。
使用する素材や工法なども自分で選択でき、長期的な耐久性や性能にこだわれるのが魅力といえますね!
一方、建売住宅では既に建てられているか建設中のため、施工過程の確認は限定的です。
ただし、大手ハウスメーカーの建売住宅なら一定の品質は保証されています!
自分の目で確かめながら納得のいく家づくりをしたい場合は注文住宅が、信頼できるブランドの保証を重視するなら建売住宅が選択肢となるでしょう。
5. 立地
建売住宅は開発された地域にまとまって建てられることが多く、立地の選択肢が限られます!
一方、注文住宅は好みの土地を自由に選べるのが大きな利点です。通勤・通学の利便性、学校区、周辺の環境やなど、さまざまな要素を考慮して最適な場所を選べます。
とはいえ、よい条件の土地を見つけるのは、時間とコストがかかりそうです…!
「理想の場所で暮らしたい」など、特定の地域にこだわりがある場合は注文住宅がおすすめです。反対に、便利な立地の物件をすぐに見つけたい場合は建売住宅が適しているでしょう。
注文住宅と建売住宅のどっちがいいか判断できないならプロに相談しよう
注文住宅と建売住宅のどちらにもメリット・デメリットがあります。
どちらが優れていると考えるのではなく、比較したうえで自分にあっているほうを選ぶのが大切です!
オリジナリティのある家にしたいのか、家づくりに関する手間を省略したいのかなど、優先したいことを検討しておきましょう。
とはいえ「自分ではどちらが向いているのかわからない」「プロのアドバイスが欲しい」と悩む方もいるかもしれません。そのような方は、住宅のプロであるすーさんに相談することをおすすめします。
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