【住宅のプロが解説】マイホームを買って後悔する理由や設備17選！失敗しないポイントも

「マイホームを買って後悔している人の意見を聞きたい」
「マイホーム購入でありがちな失敗は？」
「高額な家を購入して後悔したくない」

失敗しないためには、後悔した理由を知り対策を立てることが大切です。

この記事では、マイホームの購入について、以下の内容を解説します。

• 後悔する理由
• 後悔しやすい設備・仕様
• マイホームブルーについて
• 購入してよかった理由
• 後悔しないためのポイント
• 後悔したときの対処方法

マイホーム購入に不安を抱えている方は、ぜひ最後までお読みください。

マイホームを買って後悔する7つの理由

家ができあがって、住み始めてから後悔したという方が多くいます。

1. 周辺の生活環境が良くなかった
2. 使い勝手やデザインがイメージと違った
3. ハウスメーカー選びに失敗した
4. 住宅ローンや税金の支払いが苦しくなった
5. 修繕費用が予想以上にかかった
6. 家族構成の変化により住みにくくなった
7. 購入後に良い物件が見つかった

1つずつ解説するので、事前に確認しておきましょう。

1. 周辺の生活環境が良くなかった

住み始めてから、以下のような点で生活環境の悪さを感じてしまう場合があります。

• 近くに買い物ができる場所が少ない
• 通勤・通学に不便
• 車通りが多く騒音がある
• 近所の人間関係が良くない
• 災害のリスクがある

長年住み続ける家の周辺環境が良くないと、引っ越しを視野に入れる必要がでてきます。

2. 使い勝手やデザインがイメージと違った

新築の場合は実物がないため、家ができあがってから「イメージと違った」と感じることがあります。

具体的には、以下のような不満が挙げられます。

• 想像よりも部屋が狭かった
• 生活動線が悪い
• 外壁や壁紙の色がイメージと違った
• 外から家の中が見えてしまう
• 日当たりが悪い

家の使い勝手はこだわって設計したとしても、図面だけの確認では限界があるでしょう。

住宅展示場の見学やカタログでの確認は入念に行っておきましょう。

なお、マイホームを建てる方は、LIFULL HOME’Sの「家づくりノート」をぜひ入手してみてください。家づくりの際に注意すべきポイントが理解できるので、間取りを考える際にも役立ちます。

3. ハウスメーカー選びに失敗した

入居後のアフターサポート面から、ハウスメーカー選びに失敗したと感じる方がいます。たとえば、以下のような不満が挙げられます。

• 入居後すぐに不具合が発生した
• 修理対応などアフターフォローが遅い
• 事前の説明と仕様が違った

家の価格だけでハウスメーカーを選ぶと、後悔することになるかもしれません。

ハウスメーカー選びについては、関連記事「【元住宅営業マンが力説】ハウスメーカーの選び方7選！失敗しないための5つの注意点を紹介」で詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてみてください！

4. 住宅ローンや税金の支払いが苦しくなった

住宅ローンは長期に及ぶため、仕事や家族の変化などから支払いが苦しくなる場合があります。また、新築の場合は資産価値が高いため、固定資産税も高額です。

5. 修繕費用が予想以上にかかった

マイホームを建てる際には、いつどの程度の修繕費用がかかるのか理解しておくことが大切です。

また、中古住宅を購入する場合には、入居時に一定程度のリフォーム費用が必要になります。リフォームする範囲にもよりますが、購入価格と同程度の金額がかかる場合もあります。

6. 家族構成の変化により住みにくくなった

想定していない家族の変化が起こった場合、部屋が足りなくなり、住み替えやリフォームが必要になることがあるため注意しましょう。

7. 購入後に良い物件が見つかった

マイホームの購入を急ぐと、後から良い物件や土地が見つかるリスクがあります。

ハウスメーカーの営業担当から購入を急がされても、安易に応じないように注意しましょう。

マイホームの購入は、物件探しや購入資金計画など考えなければならないことが多くあります。焦らずにじっくり検討することが大切です。

マイホーム購入後に後悔しやすい設備・仕様10選

これからマイホームを購入される方は、以下の後悔しやすい設備・仕様を確認しておきましょう。

1. リビングの広さ
2. キッチンの汚れ
3. トイレの配置
4. 窓の大きさ・位置
5. バルコニーの面積
6. 収納スペースの広さ
7. コンセントの位置
8. 防音性能の低さ
9. 外構フェンスの目的
10. 駐車スペースの狭さ

購入後の後悔を減らすために、ポイントを押さえながら読み進めてみてください。

1. リビングの広さ

近年の住宅では、天井が高く広い開放的なリビングが人気です。しかし、開放的過ぎて落ち着かないと感じる方もいます。

また、吹き抜けのリビングは、光が通りやすくなるメリットがある一方で、冷暖房が効きにくいデメリットがあります。

光熱費が高騰している現在、開放的すぎるリビングの設置は慎重な検討が必要でしょう。

2. キッチンの汚れ

ただし、アイランドキッチンは壁に面していないため、油や水による汚れの範囲が広くなるデメリットがあります。

調理の匂いがリビング中に充満しやすい点でも、適切な選択ではなかったと感じる方は多いです。

3. トイレの配置

たとえば「玄関からトイレのドアが見えるため来訪者があると使いにくい」「リビングの隣にあるため臭いや音が気になる」と後悔している方がいます。

トイレはお客さんが来た場合でも、視線や臭い等が気にならない場所に配置しましょう。

4. 窓の大きさ・位置

窓の大きさや位置を誤ると、室内が外から丸見えになることがあります。

開放感のある大きな窓は「断熱効果が下がる」「家具が置きにくくなる」などのデメリットもあります。

また、近年の家に多い天窓は、日差しで家の中が熱くなるリスクがあります。デザイン性だけでなく、機能性や生活のしやすさの観点から、窓の位置を検討すべきでしょう。

5. バルコニーの面積

多くの家では標準仕様でバルコニーが付いていますが、必要性の有無や広さなどを検討しておきましょう。

たとえば、乾燥機付き洗濯機があればバルコニーを設置しなくても良くなります。

バルコニーが必要な場合は、広さや位置を検討しておかないと、狭くて使いにくい仕様になる恐れがあります。

6. 収納スペースの広さ

収納スペースの広さは、生活のしやすさと直結します。

また、人気のウォークインクローゼットは、人が入れる広さが必要です。ご家庭にあわせた収納スペースを確保できるよう、よく検討しましょう。

7. コンセントの位置

住宅設計の際に家具や家電をどこに配置するのかまで具体的に検討すると、コンセントを適切に設置できるでしょう。

コンセントの位置については、関連記事「【間違いない】新築でおすすめのコンセントの位置13選！決め方のポイントや3つの注意点も解説」で詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてみてください！

8. 防音性能の低さ

周辺環境によっては、防音対策が必要です。「車通りが多い」「商業施設や駐車場が近くにある」ような場所では、外の音が気になるという不満が聞かれます。

9. 外構フェンスの目的

外構の検討は、家づくりの際に後回しにされがちです。住宅と道路や駐車スペースを区切るフェンスは、色やデザインだけで選んではいけません。

機能面を検討せずにフェンスを選ぶと、期待した効果を得られないため注意しましょう。

10. 駐車スペースの狭さ

子どもの成長や家族の変化によって、駐車スペースが足りなくなることがあります。

別に駐車場を借りると、家計の固定費が大きく増えてしまいます。将来的なことも考えて、余裕のある駐車スペースを確保しておくと安心です。

とはいえ、後悔することなくマイホームを建てられるか不安だという方もいるでしょう。そのような方は、お気軽に「すーさんの相談窓口」をご利用ください。

家づくりに関して不安に思うことがあれば、何でも相談していただいて大丈夫です！5,000件以上のお悩みを解決してきた実績があるので、どのようなことでもアドバイスできます。

マイホームで後悔すると憂うつな気分になりやすいため注意が必要

マイホームを購入すれば、思い描く理想の生活が送れるでしょう。しかし、マイホームの購入は何千万円もの住宅ローンを抱えることになります。間取りなど選択の失敗が許されないため、大きなストレスの原因となるかもしれません。

構造や材質・設備など理想の家を造るには、頻繁な打ち合わせが重要です。そのため、心と体が疲弊してしまいマイホームブルーになる人が急増しています。

イライラや気分の浮き沈みが多くケンカが絶えなくなり、マイホームブルーによる離婚に発展するケースも増えています。マイホームブルーになる原因や特徴・解決策は、以下の通りです。

原因	特徴	解決策
住宅ローンのプレッシャー	何十年もの返済ができるのか不安になる	複数の住宅のプロに相談して知識を得る
理想の家と経済上のギャップ	経済上の理由から理想の生活を諦める	多くの展示場で話しを聞いて代替案がないか調べる
決断の多さによる疲弊	失敗が許されない決断の連続で疲弊する	打ち合わせの合間に旅行やレジャーなどで心に余裕を持つ
情報過多による迷い	SNSなどによる情報に答えを見失う	絶対的な正解がないことを理解する

事前に知識や情報をたくさん得ることで、気持ちや時間に余裕ができてマイホームブルーを回避できます。また、些細なことでも夫婦で頻繁に話し合うことが重要です。

マイホームの購入が良かったと感じる3つの理由

マイホームの購入は後悔ばかりではなく、買って良かったと感じるポイントもあります。この章ではマイホームの購入で得られる3つのメリットを紹介します。

1. 資産になる
2. 住宅ローン減税が受けられる
3. 子育てしやすい

順番に見ていきましょう。

1.資産になる

マイホームは賃貸住宅と違い、住宅ローンを払い終われば自分の資産になります。年金生活になった時、住宅費がかからないのは大きな魅力です。

生活環境の良い地域では、マイホームが買った値段以上で売れる場合もあります。資産価値が高い時は、マイホームを現金化して他の地域に住み替えることも可能です。

資産を持つことで社会的な信用度が上がり、自動車や教育ローンの審査が通りやすいなど生活の自由度が増すでしょう。

2.住宅ローン減税が受けられる

住宅ローンは、税金の控除が受けられます。住宅ローン減税とはローン返済の負担を減らす制度で、国が定める省エネ基準の建物であればローン残高の0.7％が節税できる仕組みです。

また、令和6年度の税制改正により借入金の限度額が引き下げられました。しかし、若者夫婦世帯や子育て世帯は控除の上限が維持されるため、引き続き13年間は節税が受けられます。

（参照：住宅ローン減税｜国土交通省）

3.子育てしやすい

子供が成長すると元気に走り回るため、集合住宅だと騒音で隣や下の階からの苦情が心配です。マイホームであれば、周りを気にせずに子供をのびのびと育てられます。

子供だけの空間を提供すれば、独自の世界観や自立心が芽生え成長に役立つでしょう。また、キッチンから様子が見られる間取りにするとスムーズに食事が作れます。

子育てしやすい家については、関連記事「【要チェック】子育てしやすい家の特徴を7つ紹介！間取りや注意点も紹介」で詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてみてください！

マイホームを買って後悔しないための4つのポイント

マイホーム購入での後悔は実際に住み始めてからでないと、わからないことが多いのも事実です。しかし、家が完成してからのギャップを減らすためにできることはあります。

こちらでは、マイホームを買って後悔しないためのポイントを4つ紹介します。

1. 優先順位を付ける
2. 実際の生活をイメージする
3. 十分に検討する時間をつくる
4. プロに相談する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1. 優先順位を付ける

資金面や建てられる土地に限りがあるため、完全に満足できる家を建てることは困難です。しかし、自身の希望に優先順位を付けておけば、後悔することは少なくなります。

家の機能や周辺環境など絶対に譲れない点に満足できれば、多少の不満は許容できます。

2. 実際の生活をイメージする

住宅の図面だけでは、実際の生活をイメージすることは困難です。

しかし、完成した家を事前に確認できないとしても「モデルハウスを見学する」「建設予定地周辺を歩いて環境を確認する」など、できることは多くあります。

また、実際の生活を豊かにする具体的な方法は、以下の通りです。

1. 維持費を抑える工夫をする
2. 家事がしやすい動線にする
3. 収納スペースを計画的に考えておく

順番に解説します。

2-1. 維持費を抑える工夫をする

住宅の維持費を抑えられれば、残ったお金を返済に回せます。維持費がかかるのは、主に以下の3つです。

• 光熱費
• 外壁・屋根の塗装
• 固定資産税

高気密・高断熱の家であれば、冷暖房で調節した快適な室温を維持できるため光熱費が抑えられます。気密性と断熱性の特徴については、以下の通りです。

	特徴	メリット
高気密住宅	住宅の隙間がしっかりと埋められている	冷暖房の空気が隙間から逃げない
高断熱住宅	住宅が床上から天井まで断熱材で覆われている	外気による温度変化が少ない

また、外壁や屋根の塗装は塗料のグレードを上げることで、塗り替え時期が延びて維持費の節約に繋がります。

	特徴	耐用年数
アクリル	学校や公共事業に使われる	4～5年
ウレタン	アクリルよりも耐久性がある	6～8年
シリコン	現在ハウスメーカーなどで主要の塗料	8～10年
フッ素	シリコンの1.5～2倍耐久性がある	15～20年

耐久年数が長い塗料は高価ですが、頻繁に塗り替える必要がないため維持費を抑える効果があるでしょう。

さらに、長期優良住宅にすると固定資産税が、5年間半額になる減税を受けられるので担当者に相談してみてください。

2-2. 家事がしやすい動線にする

家事がしやすい動線にすれば、時間にゆとりができて生活が豊かになります。理由は以下の通りです。

• 家事が時短できる
• 体力的な負担が軽減する
• 生活の質が向上する

時間に余裕ができるため、共働きでもストレスが軽減されます。体力的な負担が減るので、家族との団らんや趣味に使える時間が増えるでしょう。

2-3. 収納スペースを計画的に考えておく

収納が少ないと以下のようなデメリットがあります。

• 掃除がしにくい
• 物を紛失する
• 転倒してケガをする
• 災害時に行動しにくい

間取りを考える際は、ウォークインクローゼットや棚などの収納スペースを確保しましょう。

3. 十分に検討する時間をつくる

ハウスメーカー選びや住宅設計など、十分に時間をかけて検討しましょう。

何十年と住む家の購入を焦って決める必要はありません。周りに流されずに、自身のペースでじっくり検討する時間をつくりましょう。

4. プロに相談する

マイホームの購入は、ほとんどの人にとって初めての経験です。ハウスメーカーの営業担当者だけでなく、第三者の立場からアドバイスしてくれる方に相談してみましょう。

ハウスメーカーは家づくりのプロです。しかし、自身に合った会社であるかを判断するのは難しいでしょう。すーさんに相談すれば、ハウスメーカー選びについてもアドバイスしてもらえます。

マイホーム購入後に後悔したときの対処方法3選

マイホーム購入後に後悔してしまった場合でも、対処方法はあります。こちらでは、3つの対処方法を紹介するので、事前に確認しておきましょう。

1. リフォームする
2. 返済計画を見直す
3. 売却や賃貸としての活用を検討する

一つひとつ解説します。

1. リフォームする

間取りや住宅資材などに不満がある場合は、リフォームする選択肢があります。

リフォーム費用は、住宅ローンと合算できる場合があります。合算できない場合は、別の家族名義でローンを組むといった方法を検討しましょう。

2. 返済計画を見直す

住宅ローンの支払いが苦しくて後悔している場合は、返済計画を見直しましょう。具体的には「返済期間の延長」や「金利の低い金融機関への借り換え」などの方法が挙げられます。

金利の低い金融機関への借り換えを検討する場合は、モゲチェックを活用してみてください。

3. 売却や賃貸としての活用を検討する

別の家への住み替えが必要な場合は、売却または賃貸に出す方法があります。新築して間もない家であれば、高額で売却できる可能性があるでしょう。

賃貸物件にする場合は、住宅ローンを完済することが前提です。

マイホーム購入で後悔しないためにはプロに相談しよう

マイホームの購入は多くの人にとって、初めての経験です。将来的なリスクや検討しておいたほうが良いポイントを想像するのは難しいでしょう。

そのため、マイホーム購入の際には経験豊富なプロに相談にのってもらうのが効果的です。想定していなかったリスクに、先回りして対策できます。

とはいえ、誰に相談すればいいかわからないという方もいるかもしません。そのような方は「すーさんの相談窓口」を活用してみてください！

多くの実例を知っているので、さまざまな状況に応じたアドバイス可能です。「すーさんの相談窓口」は、無料で気軽に相談できます。マイホーム購入で後悔したくない方は、ぜひお気軽にご連絡ください。