「ローコスト住宅って恥ずかしいの?」
「高見えさせるコツが知りたい!」
「恥ずかしいのってどんなとき」
費用が安く、工期が短いことで知られるローコスト住宅。数十年の返済が不安という方でも比較的手が出しやすいとされています。
しかし、ローコストだからこそ安っぽい見た目になって、恥ずかしい思いをしないか心配という方もいるでしょう。
最近はローコスト住宅が増えつつありますが、それでもローコストメーカーにお願いするのは不安という声も聞かれます!
この記事では、元ハウスメーカーで15年間の営業を務めた筆者が、以下の内容について解説します。
- ローコスト住宅で恥ずかしいと感じる原因
- 恥ずかしいと思わなくて良い理由
- 恥ずかしいと思わせないコツ
- 建てるメリット
ローコスト住宅を建てようか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください!
ローコスト住宅で恥ずかしいと感じる5つの理由
ローコスト住宅で恥ずかしいと感じる理由は人それぞれですが、主に以下の5つが挙げられます。
- 見た目が安っぽく見える
- 住宅性能が低い
- こだわりを反映しにくい
- ローコストである理由を理解していない
- 大手のハウスメーカーと比べると住宅性能が低い
順に見ていきましょう。
1. 見た目が安っぽく見える
なるべく安い予算で家を建てるには、材料費を抑える必要があります。材料費を抑えるうえで使われることが多いのが、大量生産されている規格品です。
ローコストだからといって質の悪い材料を使うことはないですが、規格品を使うことで、デザインの自由度は下がってしまいます!
そのため、どこかで見たことがあるようなありきたりな外観や内装になってしまい、人によっては「安っぽい」と感じてしまうのです。
2. シンプルな見た目になりやすい
ローコスト住宅は予算を抑える必要があるので、デザインや間取りの自由度が低くなりがちです。たとえば、壁を1枚増やすとなると追加の予算や工事が必要となるので、必要最低限の部屋数に抑えられてしまいます。
家族が増えたり子どもが成長したりすることを考えると、将来的にはリフォームするのも良いですね!
また、外観の門やドアの部分も簡素な見た目になってしまうので、観葉植物を置いたりドアに飾りをつけたりするなどの工夫をしてみてください。
3. こだわりを反映しにくい
もちろん注文住宅なので、ある程度の自由は確保されています。しかし、決められた間取りや設備の中から予算内で収まるように選ぶケースも少なくありません。
設備にこだわるほど予算が増えてしまうので、妥協すべきポイントの見極めは欠かせないですね!
家づくりの際に感じるローコスト住宅のデメリットについては関連記事「【見ないと損】ローコスト住宅で後悔する7つの原因!注意点やおすすめのハウスメーカーを厳選紹介」でも解説しています。
実際にローコスト住宅を建てた方の口コミを掲載しているので、あわせて参考にしてみてください!
4. ローコストである理由を理解していない
ローコストで済む理由を理解しておらず「なんとなく安っぽくて恥ずかしい」と感じる方は少なくありません。建物の価格を抑えるために、低品質な材料で雑な工事を行っていると誤解されることもあります。
しかし、ローコスト住宅を建てるときに使う材料は、一般的な建売住宅や注文住宅を建てるときのものとほとんど同じです。もちろん、従うべき法的基準も同じなので、ローコスト住宅だからといって手抜きの工事を行うこともありません。
価格が安い分、材料や工事などが適当だという見方になってしまうんですね!
5. 大手のハウスメーカーと比べると住宅性能が低い
ローコストメーカーの住宅は、大手ハウスメーカーのものと比べると住宅性能が劣ります。価格が安い分、建築材料の等級や設備の数を減らす必要があるのです。
以下に、ローコスト住宅と注文住宅の性能の比較例をまとめました。
住宅の性能 | ローコスト住宅 | 注文住宅 |
---|---|---|
耐震性能 | 耐震等級1 | 耐震等級3 |
断熱性能 | 1.68W/㎡K | 0.57W/㎡K |
太陽光発電 | なし | 5.1kW搭載 |
劣化対策 | 劣化対策等級1 | 劣化対策等級3 |
長期優良住宅 | 認定未取得 | 認定取得 |
省エネ対策 | 省エネ等級1・ZEH未対応 | 省エネ等級3・ZEH仕様 |
改修の目安 | 50年未満 | 70~90年 |
住宅性能が低いと、音漏れや振動が気になったり、壁にヒビが入りやすかったりするなどのデメリットが想定されます!
場合によっては壁の追加や断熱材の設置が必要になるでしょう。
なお、ローコスト住宅の注意点については関連記事「【実際の声】ローコスト住宅はやばいって本当?口コミや注意点を紹介」でも解説しています。あわせて参考にしてみてください!
ローコスト住宅が恥ずかしいと思わなくて良い5つの理由
ローコスト住宅を恥ずかしいと思う必要はありません。理由は以下の5つです。
- コストパフォーマンスに優れている
- 完成までの期間が短い
- 近所の人は気にしない
- 住宅のクオリティは向上している
- ローコスト住宅の着工数は増えている
ローコスト住宅は価格以外の魅力がたくさんありますし、工夫次第で見た目が安っぽくなることも防げます!
ひとつずつ見ていきましょう。
1. コストパフォーマンスに優れている
ローコスト住宅は、品質をキープしながらも材料費や諸経費を抑えつつ、営業・工事を効率的に行う企業努力によって、建てられています。
品質の良さと低価格を両立できているのは、ローコスト住宅の強みです!
また、ローコスト系のハウスメーカーを利用しても、注文住宅の新築一戸建てであることには変わりません。予算を抑えつつ夢のマイホームが手に入るので、恥ずかしいと感じる必要はないでしょう。
2. 完成までの期間が短い
ローコストで家を建てるには、打ち合わせや工事を効率的に進める必要があります。外観や設備にこだわらない分サクサク進められるので、比較的短い時間で完成させられます。
完成までの期間が長いと、引っ越しのタイミングに影響が出てしまうので、子どもの入学に合わせられないかもしれません!
想定外のトラブルや設備の追加などで時間がかかりやすい住宅の建設。ローコスト住宅なら、スムーズな家づくりが可能です。
3. 近所の人は気にしない
「ローコストメーカーで住宅を建てたのを近所の人に知られたらどうしよう」と心配になる方もいるかもしれませんが、基本的に住宅を建てたメーカーが特定されることはないです。
よほど建築の知識やハウスメーカーに詳しくない限り、ローコスト住宅かどうかを見極められません!
また、住宅にお金をかけることが必ずしも良いとは限りません。最近は、海外旅行やガーデニングなどの趣味にかけるお金を増やすために、あえてローコスト住宅を選んでいる人もいるほどです。
ローコスト住宅だからといって、人の目を気にする必要はないでしょう!
4. 住宅のクオリティは向上している
ローコスト住宅も、一般的な注文住宅と同様の建築基準法に基づいて設計されます。建築基準法は何度も改正されており、より厳しい基準になっているのです。
建築基準法をクリアしないと家を建てられないので、ローコスト住宅に求められるクオリティは向上しています!
また、建築基準法とあわせて住宅業界全体の技術も高まっているので、安くて品質の良い家を建てるのは以前よりも困難ではなくなっています。
5. ローコスト住宅の着工数は増えている
ローコスト住宅を建てる人は少ないとイメージされるかもしれませんが、着工数はむしろ増加傾向です。
実際、ヒノキヤグループの中長期計画によると、ローコストメーカーである桧屋グループの販売棟数は、2017年から5年間で1.5倍以上増えています。
住宅価格の高騰が続く中で、ローコスト住宅の需要は増えているんですね!
とはいっても、ローコスト住宅を建てるうえで不安に思うこともあるでしょう。そのような場合は、家づくりのプロであるすーさんに相談するのがおすすめです。
これまで4,000人以上の相談実績があるので、的確なアドバイスをしてもらえます。相談は無料なので、この機会に活用してみてください!
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ローコスト住宅を恥ずかしいと思わせない3つのコツ
住んでいて恥ずかしいと思うことがあるかもしれないローコスト住宅。
しかし、工夫次第でその悩みは解消可能です!
ここでは、ローコスト住宅を恥ずかしいと思わせない3つのコツを紹介します。
- 人目につきやすい部分を高価にする
- シンプルなデザインにする
- 設計の自由度が高いローコストメーカー選ぶ
ぜひ参考にしてみてください。
1. 人目につきやすい部分を高価にする
ローコスト住宅は費用を抑えることに注力しがちですが、外観の一部分の素材だけ高価なものにする工夫は可能です。
予算を重視しすぎて、住み始めてから後悔するのはもったいないです。長く快適に暮らすためにも、一部分だけでもこだわりを反映させてみてくださいね!
好みのデザインがある場合、設計士に相談することで対応できる場合もあります。予算をかけるところと抑えるところを分けることで、見た目的にも満足できる家づくりにトライしてみてください。
2. シンプルなデザインにする
「シンプルな見た目になりやすい」というのを恥ずかしいと感じる原因として紹介しましたが、色使い次第では高級感のあるデザインを目指せます。
ローコスト住宅は大量生産できる規格品を使うことが多いので、内装のグレードが下がりがちです。だからこそ、床材以外は白や黒の材料を選んでみてください。
色がはっきりしている白や黒のものは、グレードに関わらず、見た目があまり変わりません!
部屋に余計な色を入れずシンプルにすることで、全体的に落ち着いた雰囲気を作り出せるでしょう。
3. 設計の自由度が高いローコストメーカー選ぶ
ローコスト住宅は設計の自由度が低いことがほとんどですが、中にはある程度の要望を汲んでくれるメーカーも存在します!
自由度が高いほど、満足いく家づくりができるはずです。
ただし、自由設計を行う際には、営業担当のセンスに注意しましょう。
ローコストメーカーでは、営業担当が基本設計を行うことが多いです。センスが合わないと、納得のいく設計が遠のいてしまいます!
営業担当のセンスは、過去の事例から判断できます。可能であれば、写真ではなく現場を見に行くと安心です。
ローコスト住宅を建てる3つのメリット
ここまでは、ローコスト住宅で恥ずかしいと思う原因や解消するコツを紹介しましたが、ローコスト住宅だからこそのメリットもあります。
- 住宅ローンの負担が軽くなる
- リフォームがしやすい
- 年収が低くても家を購入できる
ひとつずつ見ていきましょう。
1. 住宅ローンの負担が軽くなる
住宅ローンの借入金額は、住宅購入費によって異なります。少ない予算で家を建てられるのなら、月々の返済金額は抑えられるでしょう。
毎月の返済額を少なくすることで暮らしを充実させたり将来のための蓄えにお金を回したりできるので、金額設定はとても重要です!
以下の表に、注文住宅とローコスト住宅の住宅ローン返済計画の例をまとめました。
住宅購入の予算 | 毎月返済額 | 金利(固定の場合) | 総返済額 |
---|---|---|---|
2,500万円の注文住宅 | 7.7万円 | 1.5% | 3,215万円 |
1,500万円のローコスト住宅 | 4.6万円 | 1.5% | 1,929万円 |
月3万円以上も返済額に差があるのは、数十年返すことを考えると大きいですね!
ローコスト住宅は、その名の通りコストが抑えられることを強みとしています。しっかりローンを完済できるよう、適切な金額を設定しましょう。
なお、ローン返済がきつい理由については関連記事「【後悔しない】4,000万円の住宅ローンがきついと言われる3つの理由!返済額シミュレーションも公開」で解説しています。あわせて参考にしてみてください!
2. リフォームがしやすい
ローコスト住宅の標準仕様は、一般的な注文住宅よりも低いグレードが設定されていますが、こだわりたい部分にはお金がかけやすいというメリットがあります。
また、住宅性能や保証制度の価格が低い分、将来的な建て替えやリフォーム計画を立てるのは難しくありません。
ライフスタイルの変化にあわせて家をアレンジしやすいのは、ローコスト住宅だからこそですね!
家づくりの段階から、数十年後のリフォームを検討すると良いでしょう。
3. 年収が低くても家を購入できる
家を建てようとしても、年収によっては3,000〜4,000万円のローンが組めない方もいるのではないでしょうか。しかし、ローコスト住宅なら総額1,000万円台から家を建てられるので、ローンの審査が不安な方の強い味方です。
病気や怪我の関係で一馬力だったり、貯金がなく頭金をほとんど用意できなかったりしても家が持てるのは、嬉しいメリットです!
年収が低いけれど家を建てたいのなら、ローコスト住宅を検討してみてください。
ローコスト住宅を恥ずかしく思う必要はない
ローコスト住宅は価格が安い分、住宅ローンの返済額を抑えられたり、年収が低い人でも審査に通りやすかったりするなどのメリットがあります。また、完成までの期間が短くリフォームがしやすいので、自由度の高い家づくりができるはずです。
全体の予算を抑えつつ、人目につく部分をしっかり整えれば、愛着の湧く住まいになるでしょう!
しかし、初心者の方が0からローコスト住宅を建てるのは簡単ではありません。妥協する部分やこだわりたいポイントの見極めの際には、プロのアドバイスを取り入れると良いでしょう。
家づくりにプロに相談することで、土地や周辺環境を考慮したうえで、コストパフォーマンスに優れた家を建てられるはずです!
ローコスト住宅を建てるうえでお悩みがあるなら、ぜひすーさんの相談窓口を利用してみてください!
これまで4,000名以上の相談に乗ってきた経験から、一人ひとりが理想の家を建てられるよう全力でアドバイスいたします。