「間取り50坪でおしゃれな家を建てたい」
「参考となる間取り例はある?」
「間取り50坪の家を建てる際のポイントを知りたい」
ひとくちに50坪の間取りと言っても、何が50坪かによって家づくりは大きく異なります。
土地なのか延床面積なのかなどを明確にしておく必要がありますよ!
そこで本記事では、家づくりにおける50坪の前提条件をわかりやすく解説したうえで、前提条件別に以下の3パターンの間取りを紹介します。
- 平家
- 2階建て
- 二世帯住宅
おしゃれな間取りや、価格を抑えるポイントもお伝えしますよ!
本記事を読めば、満足のいく理想の家づくりができるようになるので、ぜひ最後までお読みください。
間取り50坪はどれくらいの広さ?前提条件を解説
間取り50坪を㎡にて換算すると、1坪=3.306㎡なので、50坪は165.30㎡になります。バレーボールのコート(18m×9m=162㎡)をイメージするとわかりやすいでしょう。
テニスのハーフコート(10.97m×23.77m÷2=130.38㎡)より少し広く、バスケットボールのハーフコート(15m×28m÷2=210㎡)より少し狭いイメージですね!
50坪の広さをイメージできたところで、肝心の間取りについて解説します。
- 土地が50坪なら家の広さは30坪前後
- 家の広さを50坪にするなら土地は100坪以上必要
- 述床面積50坪にするならフロアごとに計算
それぞれの違いを理解しておかないと、ハウスメーカーとの打ち合わせで家づくりのイメージを共有しにくくなります。詳しく解説するので、自分が思い浮かべている50坪の間取りが、どの前提条件に該当するかをチェックしてください。
1. 土地が50坪なら家の広さは30坪前後
家づくりで勘違いしやすいポイントのひとつが「50坪の土地には50坪の家が建てられる」と考えてしまうことです。
残念ながら50坪の土地に、50坪の広さの家は建てられません…
都道府県や市町村が定める都市計画によって、建蔽率(けんぺいりつ)の値が決まっているからです。
建蔽率とは、以下の数式で表される数値です!
建蔽率=建築面積÷敷地面積×100
建蔽率の数値には30〜80%と幅があり、家を建てたいエリアによって値は変わります。
50坪の土地に建てられる家の広さは、だいたい30坪とイメージしておくと良いでしょう!
2. 家の広さを50坪にするなら土地は100坪以上必要
「家の広さは50坪がいいな」と考えている場合には、建蔽率の最大値である80%にて計算すると、最低でも125坪の土地が必要になります。
建蔽率が30%のエリアだと、なんと約167坪の土地が必要です!
また、家づくりの費用についても注意が必要です。坪単価で考えると50坪の土地に建てる30坪の家よりも、50坪の家を建てるには1.5〜2倍程度の費用がかかります。
必要な費用もですが、100坪以上かつ希望の条件を満たす土地を探すのは難しそうですね…
3. 延床面積50坪にするならフロアごとに計算
広さをイメージしていると、思い浮かびにくい前提条件が延床面積です。延床面積50坪とは、フロアごとの坪数を合計した数値が50坪という意味になります。
1階が30坪で2階が20坪の家であれば、延床面積は50坪です!
延床面積についても、建蔽率と同様に制限があることを覚えておきましょう。容積率は、都市計画によって50〜500%と定められています。
容積率とは、以下の数式で表される数値です。
容積率=延床面積÷敷地面積×100
例えば、敷地面積100坪の土地に、延床面積50坪の2階建ての家を建てると容積率は50%です。
建蔽率や容積率だけではなく、高さ制限や日陰制限など、家づくりには複数のルールがあります。自分の希望に合わせて間取りを描いた後、ハウスメーカーのプロに修正してもらうと良いでしょう。
【土地】50坪の間取りイメージ3パターン
50坪の土地に家を建てる場合の間取りについて、以下の3つのパターンに分けて解説します。
- 平屋
- 2階建て
- 二世帯住宅(完全分離型)
それぞれ間取り図を用いつつ解説するので、ぜひ家づくりに参考にしてみてください。
1. 平屋
項目 | 詳細 |
---|---|
ハウスメーカー | ミサワホーム |
敷地面積 | (記載なし) |
延床面積 | 110.96㎡(33.56坪) |
コンパクトな平屋でありながら、夫婦と子ども2人が暮らせる間取りを実現しているのが特徴です。車を2台持ちたいのであれば、庭面積を減らしたり家の配置を調整したりすれば叶うでしょう。
2台も車を持つ予定がなくても、2台以上の駐車スペースがあれば来客時や洗車時に便利ですよ!
平家は階段が少なく、老後以外に妊娠時や足を怪我した際など、体への負担が少ないこともポイントです。
2. 2階建て
項目 | 詳細 |
---|---|
ハウスメーカー | Panasonic Homes |
敷地面積 | 177.77㎡(53.77坪) |
延床面積 | 133.04㎡(40.24坪) |
多くの人がイメージする一軒家といえば、やはり2階建てではないでしょうか。価格とデザインのバランスがよく、多くのハウスメーカーで家づくりを相談できるのが特徴です。
プランやグレードの選択肢が多いのもポイントですね!
リビングの広さや部屋数など、家族構成によって間取りを調整すると良いでしょう。
3. 二世帯住宅(完全分離型)
項目 | 詳細 |
---|---|
ハウスメーカー | ミサワホーム |
敷地面積 | (記載なし) |
延床面積 | 164.16㎡(49.66坪) |
コンパクトな土地に、完全分離の二世帯住宅を実現している計算された間取りです。1階と2階で生活空間を分けつつ、2階には地上から直接上がれる階段を設置しています。
玄関を2つに分けているのがポイントですね!
1階と2階で、水回りなど部屋の配置やデザインをほぼ同じにしてコスト削減を図ったり、和風と洋風のように雰囲気を変えたりするのもおすすめです。
二世帯住宅の建て方については、関連記事「【ストレス軽減】二世帯住宅を完全分離にして後悔する理由7選!対策や間取りパターンも解説」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
【家の広さ】50坪の間取りイメージ3パターン
家の広さを50坪にする場合の間取りについて、以下の3つのパターンに分けて解説します。
- 平屋
- 2階建て
- 二世帯住宅(部分共有型)
それぞれ間取り図を用いつつ解説するので、ぜひ家づくりに参考にしてみてください。
1. 平屋
項目 | 詳細 |
---|---|
ハウスメーカー | Panasonic Homes |
敷地面積 | 538.65㎡(162.94坪) |
延床面積 | 193.47㎡(58.52坪) |
平屋の50坪は、家本体と土地の広さによって、開放感だけでなく豪邸のような雰囲気も演出できるデザインが特徴です。
建蔽率により土地が広いため、家だけでなく土地も活用できます!
門扉から玄関までのアプローチを長くしたり、ガーデニングを楽しむための花壇を設置したりするのも良いでしょう。駐車場を複数作って車の趣味を楽しみたい人や、来客の多い人にもおすすめです。
2. 2階建て
項目 | 詳細 |
---|---|
ハウスメーカー | Panasonic Homes |
敷地面積 | 1,228.10㎡(371.50坪) |
延床面積 | 305.85㎡(92.51坪) |
1フロアが50坪の場合、2階建てにすると延床面積が100坪近い間取りを実現できます。
まるで映画やドラマに出てくる豪邸みたいですね!
吹き抜けのリビングやインナーテラスを配置しても、1階だけでなく2階にも十分な広さを確保できます。玄関や浴室、パントリーやウォークインクローゼットなども大きくするとデザイン性だけでなく、快適性や利便性も同時に得られるのがポイントです。
3. 二世帯住宅(部分共有型)
項目 | 詳細 |
---|---|
ハウスメーカー | Panasonic Homes |
敷地面積 | 386.17㎡(116.81坪) |
延床面積 | 327.45㎡(99.05坪) |
二世帯住宅でも完全に分離せず、部分的に居住空間を共有するのが部分共有型の特徴です。
十分な間取りを確保できるので、完全分離型も実現できます!
広いリビングを配置して家族間の交流を図ったり、複数の部屋を設けてプライベートな空間を実現できたりするのも、広い間取りならではの特徴です。二世帯住宅に対応できる大型シューズクロークや、浴室やトイレなどの設備も必要な数を無理なく設置できます。
【延床面積】50坪の間取りイメージ2パターン
延床面積50坪の間取りについて、以下の2つのパターンに分けて解説します。
- 2階建て
- 二世帯住宅
それぞれ間取り図を用いつつ解説するので、ぜひ家づくりに参考にしてみてください。
1. 2階建て
項目 | 詳細 |
---|---|
ハウスメーカー | クレバリーホーム |
敷地面積 | 331.24㎡(100.20坪) |
延床面積 | 171.88㎡(51.99坪) |
延床面積50坪の間取りは、建蔽率や内積率を考慮しつつ、自由な間取りにしやすいのが特徴です。
吹き抜けのリビングを採用しても、2階に十分な居住スペースを確保できます!
50坪の土地に建てる一般的な2階建ては延床面積が40坪前後のため、少し広い家に住みたいと感じる方は、延床面積50坪の間取りを検討すると良いでしょう。
2. 二世帯住宅
項目 | 詳細 |
---|---|
ハウスメーカー | クレバリーホーム |
敷地面積 | 1,141.00㎡(344.00坪) |
延床面積 | 178.86㎡(54.10坪) |
50坪の土地に建てる2階建ての2世帯住宅よりも、1階あたり5坪以上広くできるのが特徴です。
部屋の数を増やすことも、サイズを広くすることもできますね!
また、土地の広さによっては、建蔽率や容積率を活かした家づくりができるのもポイントです。家族構成によってはガレージを広くして複数台の車を駐車できるようにしたり、ガーデニングや家庭菜園を楽しめるように整地したりすると良いでしょう。
ここまで50坪の異なる条件下における、複数の家の間取りについて紹介しました。
しかし、自分に合った50坪の間取りをイメージしにくいと悩んでいる方もいるかもしれません。そのような方は、専門家に相談してみるのがおすすめです。
これまで5,000名以上の家づくりのお悩みを解決してきた私なら、どのようなことでもアドバイスできます!
「すーさんの相談窓口」では、理想の家を実現するための具体的な方法を提案しているので、以下のボタンからお気軽にご連絡ください。
\ ノープランでOK /
50坪でおしゃれな家にするなら採用したい3つの間取り
50坪でおしゃれな家づくりをしたい時には、以下の3つの間取りを取り入れてみてください。
- ビルトインガレージ
- アイランドキッチン
- 吹き抜けリビング
それぞれの間取りについて、詳しく解説します。
1. ビルトインガレージ
愛車を風雨から守りつつ、イタズラや盗難を防止するのがビルトインガレージです。家をおしゃれかつ、豪華に見せる効果にも期待できるので、家の横や1階部分に配置すると良いでしょう。
ビルトインガレージの大きさについては、土地の広さや高さ制限に影響されます。ただし、完成した後に1台から2台以上へと増やすには、大規模なリフォームが必要です。
台数や広さについてはじっくり考えましょう!
あえて少し広めのサイズにするのもおすすめです!
ビルトインガレージの費用や、建てる際に抑えておくべきポイントについては、関連記事「【憧れの設備】ビルトインガレージの建設費用の相場!安く抑える7つの方法も詳しく紹介」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
2. アイランドキッチン
アイランドキッチンはドラマのセットで使われているのを見たり、ショールームで体験したりして憧れている人も多いでしょう。デザインの美しさや機能的なキッチンは、毎日の料理を楽しく快適にしてくれます。
アイランドキッチンであれば、料理中でも家族の様子を見れたり会話を楽しめたりできますよ!
見た目も美しく機能的なアイランドキッチンですが、コンロ周りのデザインを選ぶ際には注意しましょう。
コンロ周りの四方すべてが開放されていると、料理の油や水滴が床に飛び散ってしまい、掃除がとても大変です。また、壁がない場合には、出力の大きな換気扇を選定する必要があります。
出力の大きい換気扇を設置すると、消費電力が増えるだけではありません!サイズや稼働音も大きくなります!
アイランドキッチンを選ぶ際にはデザインだけでなく、設置する場所や機能性を確認してから選ぶのがおすすめです。
3. 吹き抜けリビング
おしゃれな家の間取りといえば、開放感のある吹き抜けリビングを思い浮かべる人も多いでしょう。
大きな窓や天窓があると、おしゃれさがアップしますよね!
家づくりの視点から考えると、開放感以外にも延床面積を調整できるのがポイントです。
2階建ての家に吹き抜けを設けると、容積率の調整を理由に1階の面積を広くできます!
吹き抜けを活かして、ロフトの設置を検討するのも良いでしょう。小さな子どもいる場合には、転落防止のネットや柵などの設置を忘れないでください。
また、冷暖房効率が低下しないような工夫を考えることがおすすめです。寒い時期になると、暖気は天井付近にたまってしまい、フロア付近は寒くなります。
吹き抜けリビングを設ける際には、床暖房やシーリングファンなどの設置も検討しましょう。
間取り50坪の家づくりで価格を抑えるポイント3選
間取り50坪の家づくりにおいて、価格を抑えるポイントは以下の3つです。
- ローコストプランを選ぶ
- デザインをシンプルにする
- 家電製品は家電量販店で買う
それぞれのポイントについて、わかりやすく解説するので参考にしてください。
1. ローコストプランを選ぶ
ハウスメーカーが提供するプランには、デザイン以外にグレードが設定されている場合があります。高性能なハイグレードプラン、機能と価格のバランスがとれたプランや、価格を抑えたローコストプランなどです。
中でも価格の低さが特徴のローコストプランですが、選ぶ際にはデザイン性以外に、資材や設備の内容を確認しましょう。
例えば、外壁材や塗料の質、無垢材など高級な資材が使われていないかをチェックしてみてください。他にも、浴室やトイレなどの設備に不必要な機能がないかを確認するのもおすすめです。
一方で、耐震性や防火性などの安全性能を下げることはおすすめしません。
家の安全性については、家族の命に関わることなので妥協せずに選びましょう!
ローコストプランの注文住宅については、注意点やハウスメーカーを関連記事「【後悔なし】ローコスト住宅を1,000万円以下で建てられる理由5つ!注意点やハウスメーカーも紹介」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
2. デザインをシンプルにする
家のデザインをシンプルにすると、建築コストは下がります。家の形状をシンプルな直方体に近づけるほど、デザイン費や工事費などを削減できるからです。
例えば、足場の設置に必要な資材の量や組み立て作業工数を削減できたり、外壁の塗装面積が減ることにより塗料の使用量や作業日数を減らせたりできます。
内装については間仕切りを少なくすることで、作業工数やデザイン費の削減に効果を期待できるでしょう。また、壁紙や床材などの素材やデザインにこだわりすぎず、ハウスメーカー標準のものを選ぶことで、家づくりの価格を抑えられます。
浴室やトイレなど、水回りをまとめて配置する間取りも効果的です!
3. 家電製品は家電量販店で買う
すぐに住めて便利だからと、家電製品をあらかじめ備え付けることはおすすめしません。エアコン・洗濯機・冷蔵庫などの生活家電は、家電量販店で買うことにより割引やポイント還元を受けられるからです。
一般的な製品は家電量販店で購入して、全館空調など特殊な設備はハウスメーカーに任せましょう!
家電量販店で購入するメリットは他にもあり、ハウスメーカーに比べて保証期間が長かったり、保証価格が安かったりします。突然故障した場合の修理時や買い替え時には、ハウスメーカー経由で依頼するよりも、家電量販店経由で依頼した方が早い場合があります。
ただし、設置場所の環境については、ハウスメーカーに整えてもらうのがおすすめです。エアコン工事を例に挙げると、コンセントとブレーカーの設置や、壁の貫通処理をハウスメーカーに依頼しておくと良いでしょう。
エアコン取り付け時の作業費を削減できるだけでなく、壁貫通部の断熱と気密の処理についてはハウスメーカーの方が専門家だからです。
家電量販店のポイント付与や現金値引きを利用して、生活家電をお得に揃えましょう!
間取り50坪で理想のマイホームを建てよう
家づくりはハウスメーカーと、お互いのイメージをうまく共有できるかが重要なポイントです。特に間取りは家づくりの根幹となる部分なので、前提条件を間違えると家づくりの話は進みません。
間取りの打ち合わせで意思疎通ができないと、家づくりにかかる時間が延びてしまいます。
しかし、自分に合った50坪の間取りをイメージできなかったり、思い描いたアイデアの家を実際に建てられるのかと不安になったりなど、家づくりに悩むことがあるかもしれません。そのような時はひとりで悩まず、専門家に相談してみてください。
専門家に相談することで、間取り50坪で理想の家づくりを実現できるようになります。家づくりについて気軽に相談したい時には「すーさんの相談窓口」を活用するのがおすすめです。
間取り50坪の家づくりで後悔したくない方は、私までLINEでご連絡ください!
住宅販売のプロがあなたに合った家の間取りを提案します。家づくりならどのようなことでも解決できるので、お気軽にご相談ください!