「土間を設置したいけど、どんな間取りがある?」
「土間で失敗したくない」
「どんな魅力がある?」
注文住宅を建てる際に、玄関に土間を取り入れたい方もいるでしょう。しかし、どのような間取りにするべきなのか、悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
あまり馴染みがないと、どのように自分の家に取り入れるのか迷いますよね。
そこでこの記事では、土間のある家の間取りを実現したい方向けに、大手ハウスメーカーに15年勤務した住宅のプロである私が以下の内容について解説します。
- 土間のある家の間取りの事例
- 魅力と注意点
- 後悔しないポイント
後悔しないポイントや注意点も紹介しているので、最後まで読んで理想の家を目指しましょう。
土間のある家のおすすめ間取り事例5選
土間のある家の間取りを作るためには、おすすめの事例を参考にすることが大切です。事例を見ておくことで、いざ間取りを作る際に自分のイメージを具体化しやすくなります。
今回は以下のおすすめの間取りを紹介します。
- LDKと玄関をつなげることで面積以上の広さを感じられる空間に
- LDKからテラスまでがつながる一体感のある空間に
- 多目的に使えて家族のお気に入り空間に
- 中庭とリビングを回遊できる緑が映える空間に
- まるで旅館のような和の雰囲気が心地よい空間に
それぞれ見ていきましょう。
1.LDKと玄関をつなげることで面積以上の広さを感じられる空間に
LDKと玄関をつなげることで、面積以上の広さを感じられる空間にした事例です。
この家は狭小地にあるため、土地面積に制限がありました。そこで、壁をなくした玄関と土間を設けたり、LDKを吹き抜けにしたりして、開放感のある間取りを実現しています。
また、土間に収納を設けて、靴を片付けるスペースを確保しています。スペースに余裕を持たせておけば、家族が多くて靴が増えても安心して収納できるでしょう。
土間が広いため、複数人でも靴の脱ぎ履きがしやすくなっています!
2.LDKからテラスまでがつながる一体感のある空間に
こちらは、LDKからテラスまでがつながる一体感のある空間にした間取りです。
広い通り土間とつながる外の空間が、キッチンから見える間取りとなっています。植物や太陽光により、よりオープンで開放的に感じられるでしょう。
開放感があると、リフレッシュ効果が期待できますよ!
また、LDKと土間、玄関がつながっていることで、外出時や帰宅時にはスムーズに家へ出入り可能です。玄関からキッチンに向かったり、2階に直行できたりするためスムーズな生活動線を実現できています。
3.多目的に使えて家族のお気に入り空間に
土間を多目的に使える家族のお気に入り空間にした事例です。
この事例は土間が広く、家の中と外を区切らない設計にされていることがポイントです。土間は玄関からはもちろん、和室にも面しています。
そのため、来客時にリビングを通らずに直接お客様を和室に招き入れられるのがポイントです。
急な来客でも安心して迎え入れられますね!
また、土間が広く設計されているため、室内に入れにくい荷物や趣味の道具を置いたり、ちょっとした作業をしたりできるでしょう。省スペースで空間を有効活用した家を参考にしたい方におすすめの事例です。
4.中庭とリビングを回遊できる緑が映える空間に
中庭とリビングを回遊できる土間を、緑が映える空間にした事例です。土間リビングを設置することで、帰宅後にすぐにリラックスモードに入れます。
友人に見せたくなるような、おしゃれな空間が広がっていますね!
愛犬も過ごしやすいようにと、中庭・土間・リビングを回遊できる空間にするという工夫が施されているのがポイントです。なお、土間は手入れのしやすさを重視して、モルタルを採用しています。
愛犬の足が汚れていても手入れが簡単なのが、モルタル素材の魅力です。
5.まるで旅館のような和の雰囲気が心地よい空間に
こちらは、和の雰囲気が心地よい、木をふんだんに使用した土間の事例です。
家全体に木が使われており、木目が見えるようになっています。さらに、細長く続く土間や、木の床の広い玄関ホールにすることで、和の雰囲気が漂う空間を実現しているのが魅力です。
家にいながら旅館のような気分を味わえるので、非日常の生活を味わえるでしょう!
また、玄関ドア付近には手洗い場が設置されているのもポイントです。帰宅してすぐに手を洗えるので、汚れやウイルスを室内に持ち込む心配がありません。
土間のある家の間取りにする5つの魅力
土間のある家の魅力について、以下のポイントを把握しておきましょう。
- 収納スペースを確保しやすい
- コミュニケーション空間を作れる
- 趣味を楽しみやすくなる
- 室内干し空間ができる
- 涼しさを感じられる
魅力を最大限に発揮した家を作りたい方は、それぞれ参考にしてみてください。
1.収納スペースを確保しやすい
土間のある家の間取りは、収納スペースを確保しやすいです。玄関からウォークインの収納スペースを設けられます。
例えば、靴箱はもちろん、季節物や外出時の荷物など、家の中に持ち込みにくい物を気軽に置いておけます。
子どもの砂遊びセットやゴルフ用品なども安心ですね!
土間収納で後悔したくない方は、関連記事「【対策あり】土間収納でよくある7つの失敗!メリットや失敗しないためのポイントも紹介」をぜひ参考にしてみてください。
2.コミュニケーション空間を作れる
土間のある家の間取りにすると、玄関が広々とするので、来客とのコミュニケーションを取れる空間を作れます。
来客が多い家庭では嬉しいポイントです!
土間を広くして簡易的な机や椅子を設置すれば、玄関先で気軽に話せます。
さらに、玄関と来客室をつなげれば、リビングを通さなくてもお客様を家の中に招けます。そのため、気軽に友人を家に呼びやすい家を実現できるでしょう。
3.趣味を楽しみやすくなる
土間収納を設けると、家の中で趣味を楽しみやすくなります。
広い土間は、普段外でおこなうような作業を室内でしやすくなるからです!
例えば、DIYが趣味の方は、土間スペースがぴったりです。室内なので音や臭いで近隣住民へ配慮したり、汚れを気にしたりする必要がありません。
また、子どもの遊び場としても活用できるので、天候が優れない日などには重宝するでしょう。
4.室内干し空間ができる
土間のある家の間取りは、趣味だけでなく家事でも使い道があります。
家の中に洗濯物を干すスペースがなくても、土間で部屋干しできます。さらに、床を水に強い素材で作れば、洗濯物はもちろん、雨に濡れた傘も干しておけるのが魅力です。
土間は多目的に使えるので、さまざまな使い方ができます!
5.涼しさを感じられる
土間は冷房を使わなくても、涼しさを感じられます。使われるコンクリートやタイルなどの素材は、熱伝導率や蓄熱性能が高いからです。
床表面がひんやりするので、夏場に涼しさを感じられるでしょう。
気温が暑い外に行かないで、涼しい空間で子どもと遊んだり、趣味を楽しんだりできますよ!
ここまで土間のある家の間取りの実例や魅力を紹介しましたが、考える際はどうしても悩みが出てきてしまうでしょう。間取りで悩んでいる方は、住宅のプロであるすーさんにご相談ください。
大手ハウスメーカーに15年勤務した経験から、予算に応じた家づくりのアドバイスをいたします。
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土間のある家の間取りにする際の3つの注意点
土間のある家の間取りにする際は、以下の点に注意しましょう。
- 費用がかさみやすい
- 段差ができる
- 他の空間が狭くなる
それぞれ紹介します。
1.費用がかさみやすい
土間は、使用する素材によって建設費用が大きく変動します。
材料の費用は、以下の順番で高くなる傾向です。
天然石>タイル>コンクリート>モルタル
また、当たり前ですが床面積が広くなるほど、コストがかかります。
予算を決めた上で、使いたい材料や床面積などを参考に土間を作りましょう!
2.段差ができる
土間を作ると、家の中に段差ができやすくなります。
日本の住宅は靴を脱いで家の中に入るので、玄関や土間で内と外を分ける段差である「上がり框」を取り付けるのが一般的です。
上がり框に座って話したり、靴を履いたりするケースがありますよね。
すると、必然的に高い段差ができ、お年寄りの方などは生活しづらさを感じる可能性があります。土間を設置する際は、境界部分にスロープを設置して段差を解消するといった対策を検討しましょう。
3.他の空間が狭くなる
土間を広くすることで、他の空間に使えるスペースが狭くなる可能性があります。間取りによっては、リビングや水回りなどが狭くなり、窮屈な生活になりかねません。
また、土間を作ったものの、結局使わなくなって後悔することもあるでしょう。
そうならないためにも、土間の必要性を考えた上で間取りを作りましょう!
土間のある家のデメリットについては、関連記事「【欠点解消】土間のある家のデメリット5選!設計のポイントや活用方法もあわせて紹介」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
土間のある家の間取りにする際に後悔しない5つのポイント
土間のある家の間取りを後悔しないために、以下のポイントを意識してみてください。
- 活用方法を明確にしておく
- 機能性と安全性を兼ね備えた素材を選ぶ
- 使い勝手のよさを意識した設備を検討する
- 寒さと湿気対策を考える
- 空間をつなげて開放感を演出する
順番に見ていきましょう。
1.活用方法を明確にしておく
土間のある家の間取りにするなら、活用方法を明確にしておくことが大切です。
一口に土間と言っても、様々な活用方法があるからです!
例えば、収納スペースにしたり、趣味を楽しむ空間にしたりすることが挙げられます。活用方法がわからないまま土間を作ると、結局使わなくなる可能性があります。
どのように使いたいかを明確にすることで、理想の土間のある家を作れるでしょう。
2.機能性と安全性を兼ね備えた素材を選ぶ
土間に使う素材は、デザインだけでなく機能性と安全性を兼ね備えたものを選びましょう!
土間は土足で歩くので、汚れやすかったり濡れやすくなったりします。
手入れしやすい素材にすることで、土間をきれいに保ちやすくなります。さらに、安全性があれば、床が濡れていても転倒するリスクを抑えられるのです。
なお、我が家ではモルタル風のタイルを採用しました!モルタルを検討している方は、ぜひあわせてチェックしてみてください。
3.使い勝手のよさを意識した設備を検討する
土間のある家にするなら、使い勝手の良さを意識した設備を検討しましょう。例えば、土間で作業するなら照明をつけたり、電気を使うならコンセントを設置したりなどです。
使いやすい空間にすることで、普段の生活が快適になりますよ!
4.寒さと湿気対策を考える
土間を作るなら、寒さと湿気対策を考える必要があります!
夏場に涼しさを感じられる空間ですが、冬場になると寒さを感じやすくなります。
そのため、空間全体の断熱性を高めたり、ストーブといった暖房器具を設置したりして快適な空間を目指してみてください。
5.空間をつなげて開放感を演出する
家全体の開放感を出すなら、土間と他の空間をつなげるのがおすすめです!
空間を仕切るための壁がなくなると、圧迫感がなくなり広々とした空間になります。吹き抜けを作れば、限られた面積の中でもさらに開放感のある家を実現できます。
土間のある家の間取りを設計して快適な生活を目指そう
土間は収納スペースを確保したり、趣味を楽しんだりできる空間です。間取りを工夫することで、普段の生活がより快適になります。
多目的に使えるので、活用方法を明確にしてから、どのように取り入れるか決めましょう!
しかし、初めての家づくりだと、土間の活用イメージがわかず心配や不安が出ることもあります。
家の間取りで悩んだら、無料で気軽に相談できる「すーさんの相談窓口」を活用するのがおすすめです。すーさんは大手ハウスメーカーで15年勤めた経験のある住宅のプロです。
これまで8,000件以上の家づくりの相談に乗ってきた実績があり、多くの方の悩みを解決してきました。
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