「軒が深い家に住みたい」
「どんな魅力があるのかな?」
「注意点やおすすめのハウスメーカーを教えて」
軒は家の外壁から外側に出ている屋根部分です。軒が深い家は強い日差しや雨から外壁を守るだけでなく、高級感と重厚感のある家づくりが実現します。
広い軒下で、バーベキューやホームパーティーができますね!
とはいえ、軒が深い家は土地や費用が一般的な屋根より多く必要で風の影響を受けやすいのも事実です。
この記事では、軒が深い家づくりを考えている人に向けて以下の情報を解説します。
- 軒の概要
- 軒が深い家の魅力
- 注意点
- おすすめのハウスメーカー
最後まで読むことで、理想の軒が深い家が実現します。家づくりに悩んでいる人は、ぜひ最後までお読みください!
軒とは?庇の違いや果たす役割をサクッと解説
軒は屋根の一部で、外壁よりも出っ張っている部分です。紫外線や雨・雪などから建物を守る役割を果たします。軒といっても軒先や軒下など場所によって役割が違うため、以下の表にまとめました。
名称 | 役割 |
---|---|
軒 | ・外壁から外側に出ている屋根の部分 ・強い日差しや雨から外壁を守る |
軒先 | ・軒の先端部分 ・雨樋をつけて雨水の跳ね返りを防ぐ |
軒下 | ・軒の下側にできる空間 ・雨水などが建物内部への侵入を防ぐ |
軒天 | ・軒の裏側の部分 ・屋根裏の延焼防止と雨ざらしを防ぐ |
なお、軒がない家は雨漏りのリスクが高く、台風やゲリラ豪雨があると室内に雨水が侵入する恐れがあります。外壁や窓のつなぎ目・換気口など、境界部分に雨水が直接当たるためです。
軒は建物を雨から守る傘の役割を果たしていますよ!
一方、庇は窓や玄関の上に設置する小さな屋根で、壁面に独立して取り付けられています。玄関や軒がない窓に設置して、日差しの調節をしたり雨水を防いだりしてくれます。
軒が深い家の6つの魅力
軒が深い家の魅力は、以下の6つです。
- 夏の冷房費が節約できる
- 家が長持ちする
- 外観に重厚感がでる
- 軒下が活用できる
- プライバシーが守られる
- 風通しが良い
軒の重要性と魅力を、ぜひ理解してください。
1.夏の冷房費が節約できる
軒が深い家は夏の強い日差しを遮るので、冷房費の節約につながります。夏の暑い外気は、窓からの侵入が住宅全体の73%です。いくら複層ガラスや樹脂製サッシなどで断熱性能を高めても、強い日差しを遮らなくては意味がありません。
国土交通省は窓にブラインドを外側と内側それぞれに設置して、太陽光による熱の侵入(日射率)の調査を行いました。計測結果は、窓の性能にかかわらずブラインドを外側につけた窓の日射率が低かったです。
そのため、カーテンなどで内側から日差しを遮るより、軒を深くして日陰を作る方が室内の気温上昇を抑えられることがわかりました。
室外機を軒下に設置すれば、節約効果はさらに高まりますよ!
参考:省エネルギー建材普及促進センター、国土交通省|開口部の日射熱取得性能
2.家が長持ちする
近年では軒のない家が人気ですが、外壁に紫外線や雨水の影響を受けるデメリットがあります。軒が深いと外壁に紫外線や雨水がかからないため、住宅の寿命を伸ばせるでしょう。
外壁が夏の強い紫外線を浴びると、塗装が劣化したり色褪せたりします。紫外線による外壁の影響は、以下の通りです。
影響 | 原因 |
---|---|
色褪せ | ・色を分解させる ・劣化を早める |
表面の剥がれ | ・塗装が乾燥して劣化する ・防水性能が落ちる |
ひび割れ | ・亀裂やひび割れを起こす ・建物の強度が低下する |
防水層の劣化 | ・ひび割れたところから水が浸入する ・建物内部が漏水する |
外壁の劣化を放置すると、建物の老朽化につながりますよ!
また、軒が浅い住宅は、屋根から落ちる雨水が外壁や窓に飛び跳ねます。白い外壁は汚れが目立ち、掃除などのメンテナンスが大変です。
軒を深くすれば、雨漏りや塗装の塗り替えなどの修繕費やメンテナンス費用が抑えられるでしょう。
なお、軒の深さで悩んでいる人は、私のInstagramの投稿を参考にしてみてください。軒の重要性を知るきっかけになりますよ。
3.外観に重厚感がでる
軒が深い屋根の家は、重厚感と風格のある外観が魅力です。大きく張り出した軒は家全体が低く見えて、落ち着いた雰囲気に仕上がります。
日本では暑さ対策で古くから伝わる伝統的な建築方法ですが、シンプルなモダンスタイルとの相性も抜群です。アルミやコンクリート、モノトーンカラーを取り入れると、スタイリッシュで洗練された外観が実現するでしょう。
軒天を木目調にすれば、ナチュラルな高級感を演出できますよ!
また、軒天の費用やおすすめのメーカーが知りたい人は、関連記事「【忖度なし】軒天を木目にする3つのデメリット!費用や他の材料・資材も紹介」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
4.軒下が活用できる
梅雨時期など雨が多い日は、外で行う作業やイベントの予定を立てにくいです。しかし、軒が深いと軒下の空間が広くなるため、雨の日でも家族や友人とバーベキューやホームパーティーが楽しめるでしょう。
軒下に洗濯物を干せば、突然雨が降っても濡れる心配がありませんね!
また、軒下にウッドデッキを設置すれば、アウトドアリビングとしても活用できます。軒下の活用方法は、以下の通りです。
- DIYスペース
- ガーデニングの作業スペース
- ペットの休憩場所
- 子どもの遊び場
- スポーツの練習
- 照明スポット
軒下を有効活用すれば、夏の暑い日や雨が多い梅雨時期も外で作業ができます。予定を天候に左右されにくいので、生活の質を高められるでしょう。
5.プライバシーが守られる
近隣など外からの視線が気にならないように、家の周りを高い塀で囲むと空き巣に狙われやすくなります。そのため、目線を合わせたくない場所にだけ目隠しをしておきましょう。
軒が深いと、上の階から家の中は見えません。植栽やフェンスと組み合わせれば、カーテンを閉め切らなくてもプライバシーが守られます。
窓を設置する位置や高さを工夫すると、さらに周囲の視線が気になならないです!
周囲の視線が気になる人は、軒の深い家を検討してみてください。
6.風通しが良い
家の中の風通しを良くすると空気が入れ替わるので、埃やカビ、ハウスダストが抑えられます。そのため、風通しの良い家づくりは家族の健康を守るための絶対条件です。
軒が深い家は軒下に風を溜めこみやすく、室内にたくさんの空気を運びます。室内にたくさん入り込んだ空気が外に押し出され、風通しの良い状態が実現するでしょう。
また、日本は季節風の影響で南と北西から風が吹きます。それぞれに窓を設けると、効果的な通気が可能です。
風通しは住む人の健康に大きく貢献しますね!
軒が深い家の5つの注意点
軒が深い家の注意点は、以下の5つです。
- 費用が上がる
- 広い土地が必要
- 風の影響を受けやすい
- 室内に光が届きにくい
- 相性が悪い外観がある
確認しましょう。
1.費用が上がる
軒を深くすると屋根の面積が大きくなるため、建築費用が増えます。下地の合板や垂木・軒天など、面積に応じた資材が必要です。
また、面積が広くなるのでメンテナンス費用も増加します。高さのある建物なら、足場が要る場合があるので注意が必要です。
一方、軒の長さが1mを超えると建築面積に含まれます。固定資産税や都市計画税がどのくらい増加するのか、担当者に相談してみましょう。
とはいえ、軒の深い家をつくるためのざっくりとした費用だけが知りたい方もいるかもしれません。そのような場合には、住宅の専門家に事前相談しておくと安心です。
たとえば「すーさんの窓口」なら、住宅のプロであるすーさんが親身になって無料でアドバイスしてくれます。
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2.広い土地が必要
家を建てる際は、道路境界線と隣地境界線を守る必要があります。深い軒がたとえ上空であっても、公道や隣家の敷地内の越境はできません。
深い軒を実現するには居住空間を狭めるか、広い土地を所有するしかないですよ!
また、各自治体によって土地の広さに応じた建物の面積(建ぺい率)が決められています。軒が1mを超える部分は建物面積に入るため、建物を小さくする必要があるでしょう。
狭い敷地に家を建てるなら、いくつかの工夫が必要です。関連記事「【狭小地でもOK】広い家に住みたいを実現する方法10選!アイデアと注意点をプロが解説」では、注意点とあわせて工夫を解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
3.風の影響を受けやすい
大きな軒は、風の影響を受けそうですよね!
軒が深い家は、軒下に溜めこんだ風が屋根に負担をかけます。特に台風などの強い風が吹く時は、建物全体に負担がかかるので注意が必要です。
また、建物への負担は軒先に影響が出やすく、雨どいの修理や雨漏りのリスクが高まるでしょう。屋根の構造補強や風除けフェンスの設置など、耐風性を考慮した設計を検討してみてください。
4.室内に光が届きにくい
軒が深いと日差しを遮るため、室内が暗くなりやすいです。昼間でも照明が必要であれば、電気代が増える可能性があります。
自宅にいる時間が長い人は注意が必要ですよ!
また、冬の室内に日差しが届かないと部屋の温度が上がらず暖房費がかさみます。そのため、吹き抜けや天窓などの利用もあわせて検討しておくといいでしょう。
オール電化にしようか悩んでいる人は、我が家の事例をもとにしたInstagramの投稿を参考にしてみてください。実際の電気代を公開しているので、家づくりに役立つはずです。
5.相性が悪い外観がある
軒を深くすれば、重厚感のある家づくりが可能です。ただし、外観によっては相性が悪いケースがあります。マイホームに違和感を抱くことのないよう、以下の家には組み合わせないようにしましょう。
相性の悪い外観 | 理由 |
---|---|
キューブ型の家 | 軒がない |
ガラスを多用した家 | ガラスが軒で隠れる |
3階建て以上の家 | 風の影響を強く受ける |
深い軒と相性の良い、和風テイストや洋風デザインを検討しましょう。
外観をおしゃれに見せたい人は、関連記事「【自慢の家に】新築なのに外観がダサい6つの原因!おしゃれに見せるポイントや注意点も解説」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
軒が深い家が得意なハウスメーカー3選
軒が深い家づくりが得意なハウスメーカーは、以下の3社です。
- 住友林業
- 積水ハウス
- ヘーベルハウス
ハウスメーカーに悩んだ時は、ぜひ参考にしてみてください。
1.住友林業
引用:住友林業
企業名 | 住友林業株式会社 |
対応エリア | 全国(沖縄を除く) |
特徴 | 深い軒を利用したテラスリビングやインナーガレージが人気 |
住友林業のビッグフレーム工法は、優れた耐震・耐久性が持ち味です。大開口のリビングは広い軒下のウッドデッキと隣接すれば、大勢のゲストが来てもおもてなしができます。
深い軒が日差しをカットしてくれますよ!
2.積水ハウス
引用:積水ハウス
企業名 | 積水ハウス株式会社 |
対応エリア | 全国(沖縄を除く) |
特徴 | 200名を超えるデザイナーによる日本の風土に合った軒が深い家を提案 |
積水ハウスは耐久性を追求し、100年使える構造部材を使用しています。深い軒に続く長い縁側は、自然との一体感が心地よい空間に仕上げています。
屋根のある縁側に憧れます!
3.ヘーベルハウス
引用:ヘーベルハウス
企業名 | 旭化成ホームズ株式会社 |
対応エリア | 東京・神奈川・千葉・埼玉・栃木・群馬・茨城・山梨・静岡・愛知・三重・岐阜・滋賀・京都・奈良・和歌山・兵庫・大阪・岡山・広島・福岡 |
特徴 | 深い軒先を利用した「のきのまent」のアウトドアリビングを兼ねた半屋外空間が人気 |
ヘーベルハウスの屋根を一つの塊に魅せるデザインは、住宅に重厚感のある存在感をもたらします。玄関先の深い軒を使った半屋外空間「のきのま」は、家族が自由に行き交う便利空間です。
軒下で、楽しい思い出が作れますよ!
軒が深い家の魅力を活かした家づくりで理想を叶えよう
軒が深い家は強い日差しや雨水から外壁を守り、住宅を長持ちさせます。重厚感のある外観や周囲の視線を遮るなど、魅力がたっぷりです。
軒下を使った趣味が増えそうですね!
しかし、大きな屋根はコストがかかり、広い土地が必要です。台風などの突風に注意が必要なため、施工実績のあるハウスメーカーに相談しましょう。
なお、中立的な立場から判断してくれる住宅の専門家に頼ることも有効です。家づくりや費用の悩みはプロによるアドバイスを取り入れ、理想の家づくりをしましょう。
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