「家を買う時代は終わったって聞くけど本当なの?」
「賃貸に住み続ける選択肢はあるの?」
「マイホームに住むメリットが知りたい」
家を買いたいと考えていても、家を買う時代は終わったという口コミを見かけるので購入していいのか迷っている方も多いでしょう。実際に、そう言われる理由を把握しないで購入すると、後悔するかもしれません。

家は絶対買うなって聞くこともありますが、どうしてなのか気になりますよね!
この記事では、ハウスメーカーで15年間にわたり営業をしていた筆者が、以下の内容を解説します。
- 家を買う時代は終わったと言われる理由
- 持ち家のメリット・デメリット
- 賃貸のメリット・デメリット
- 向いている人の特徴
- 維持費を抑えるコツ



家を買う時代は終わったと言われる理由がわかり、持ち家と賃貸のメリット・デメリットを把握できます。ぜひ最後までご覧ください!


家を買う時代は終わったと言われる5つの理由


家を買う時代は終わったと言われる理由を5つ紹介します。
- 持ち家派よりも賃貸派の人が増えている
- 持ち家を維持する費用がかかる
- 建築費用が高くなっている
- 土地の取得費用が高くなっている
- 資産にならない可能性がある
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 持ち家派よりも賃貸派の人が増えている
公益社団法人全国宅地建物取引協会連合会が2022年に実施したアンケートによると、近年、持ち家派よりも賃貸派の人の数が増えていることがわかりました。
結果を見ると「持ち家派」77.9%「賃貸派」22.1%であり、持ち家派のほうが割合は多いです。しかし、「持ち家派」はデータがある中で最も高い2016年の85.3%から年々減少しています。



持ち家志向の人が減少しているので、家を買う時代は終わったと言われているのです。
2. 持ち家を維持する費用がかかる
持ち家は、固定資産税やリフォーム費用などの維持費用がかかります。固定資産税は、住宅の規模や地域によって異なりますが、一戸建ては年間10~15万円程度です。



また、フルリフォームの費用も住宅の規模や内容によって異なりますが、1坪当たり10~70万円程度です!
さらに、外壁に関するメンテナンス費用は70~260万円ほどかかります。



リフォームやメンテナンスのために毎月積み立てしておく必要があります。
なお、持ち家にかかるお金については、関連記事「【内訳を知ろう】持ち家のローン以外にかかるお金の目安とは!負担を軽減する方法も解説」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!


3. 建築費用が高くなっている
物価が高騰しており、注文住宅の建築費用も高くなっています。国土交通省は毎月「不動産価格指数」を発表しており、これにより不動産価格の推移がわかります。
不動産価格指数とは、国土交通省が年間約30万件の取引価格情報をもとに、不動産価格の動向を全国・ブロック別・都市圏別に物件種類ごとに数値化したものです。
2010年の価格を100%とすると、2023年6月の全国の不動産価格指数は以下のとおりであり、すべて上昇していることがわかります。
- 住宅総合:136.1
- 戸建住宅:116.9
- マンション(区分所有):191.4
- 住宅地:115.6



建築費用が高くなっている主な原因は、木材といった資材や燃料、人件費の高騰です。
近年、建築費用が高騰しているので、家を買う時代は終わったと言われています。
家を建てる際にかかる費用については、関連記事「【まるわかり】家を建てる費用相場を解説!安くするコツや価格別イメージを住宅のプロが解説」にて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!


4. 土地の取得費用が高くなっている
戸建て住宅だけではなく、土地の取得費用も高くなっています。前述した不動産価格指数において、2010年の価格を100%としたときに、2023年6月における全国の住宅地の指数は115.6%で、15.6%上昇しています。



家だけではなく、土地の価格も上昇しているのですね!
戸建て住宅を建てるためには土地の購入も必要になるので、持ち家にかかる費用が高くなってしまうでしょう。
なお、土地代も含めた住宅を建てる際にかかる費用については関連記事「【まるわかり】土地ありの家を建てる費用相場!頭金の目安や費用を抑える5つのコツを解説」で解説しています。あわせてご覧ください!


5. 資産にならない可能性がある
不動産を購入すると資産になると言われていますが、住宅ローンを支払い終わる30~40年後には老朽化が進んで、資産価値が下がる可能性があります。



建物は、築年数が古くなれば資産価値が下落します。
資産価値が下がりにくい物件を選べなければ、損をする可能性もあるでしょう。
家を買う時代は終わった?持ち家の4つのメリット


家を買う時代は終わったと言われますが、持ち家を購入するメリットはあります。こちらでは、以下4つを解説します。
- 間取りやデザインを自由に決められる
- 住宅ローン控除を利用できる
- 老後の住宅支出を減らせる
- 精神的な安心感を得られる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
なお、持ち家と賃貸のメリット・デメリットについては、関連記事「【マスターしよう】持ち家と賃貸のメリット・デメリット12選!向いている人の特徴も紹介」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください!


1. 間取りやデザインを自由に決められる
持ち家は、間取りやデザインを自分好みにできるメリットがあります。
たとえば、子ども部屋の設置やペットの住みやすさ、二世帯住宅など、自分の生活に合った間取りを選べます。



生活動線がいい間取りやデザインを選べますね!
賃貸では思い通りの間取りやデザインを選べないので、自分が希望する家のイメージが明確になっている方には持ち家がおすすめです。
なお、間取りを決める際にはタウンライフを活用するのもおすすめです。あなただけのオリジナルな間取りプランをたった3分で提案してくれるので、使わない手はありません。
タウンライフの詳細は、関連記事「【希望が叶う】理想の家を実現する間取りの決め方を徹底解説!無料でプロに依頼する方法を紹介」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!


2. 住宅ローン控除を利用できる
持ち家を購入する場合には、多くの方が住宅ローンを組むでしょう。ローンを組む場合には、住宅ローン控除を利用することで所得税を最大13年間減税できます。
- 住宅ローンの年末残高に一定割合(0.7%)を乗じて求めた金額を所得税から控除される
- 適用条件は、ローン返済期間が10年以上、新築の場合には床面積50平方メートル以上で2分の1以上が自己居住用であることなど
住宅ローンを支払うことで税金を軽減できるので、可処分所得を少しでも増やしたい方に持ち家はおすすめです。



可処分所得は、収入から社会保険料や所得税・住民税の額を引いた額です!
3. 老後の住宅支出を減らせる
持ち家は、住宅ローンを完済すれば住宅費用がかからなくなり、老後にかかる住宅支出を減らせます。



老後は収入が減ってしまうので、住宅費用がかからないと生活に余裕が生まれますね!
4. 精神的な安心感を得られる
借り物ではない自分の家があることは、精神的な安心感につながります。
「老後に住むところがなくなるのではないか」という不安がなくなり、子どもが経済的に困った時に「実家に帰っておいで」と言えることは、家族みんなにとって安心材料となるはずです。



自分の家があるということは、それだけで様々な面での安心感につながりますね!
家を買う時代は終わった?持ち家の4つのデメリット


持ち家には、メリットがある一方でのデメリットもあります。こちらでは、以下の4つを紹介します。
- 住宅ローンを支払う必要がある
- 引っ越しに対応できない
- 災害で建物が被害にあった場合に自己負担になる
- 売却しにくい
ぜひ参考にしてみてください。
1. 住宅ローンを支払う必要がある



持ち家は住宅ローンを支払う必要があり、経済的な負担を感じる方もいるでしょう。
たとえば、出産によって妻の収入が減少したり、子どもの教育費にお金がかかったりする場合にも、住宅ローンの支払いをする必要があります。
住宅ローンを組む際には、将来的な収入の増減をシミュレーションするのがおすすめです。



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2. 引っ越しに対応できない
持ち家を購入すると、引っ越しが必要な場合に容易に対応できません。たとえば、転勤が必要になった場合や近隣とのトラブルがあった場合でも、引っ越しするのは大変です。



賃貸であれば、すぐに引っ越しできますよね!
持ち家を購入して売却するのは労力がかかるので、転勤が多い方は単身赴任にするか、賃貸物件を選ぶほうがよいでしょう。
3. 災害で建物が被害にあった場合に自己負担になる
持ち家の場合には火災保険や地震保険に入る方が多いですが、災害で建物が被害にあって保険でまかなえない場合には自己負担する必要があります。
対して、賃貸物件が被害にあった場合の修繕費用は大家さんが支払ってくれるので、自分で負担する必要はありません。



持ち家よりも賃貸物件のほうが火災保険料の負担も少ないです!
4. 売却しにくい
戸建ての家は、マンションに比べて売却しにくい傾向にあります。多くの方が、戸建てを購入するなら自身で間取りを作りたいと考えるケースが多いためです。
また、戸建てはマンションに比べて、価値を維持しにくい点もデメリットです。マンションは立地の良い物件であれば、年数がたっても価値が維持されます。
しかし、戸建ては駅前などの好立地に建てられることは稀なため、価値の維持は困難です。



戸建ては築後20年で価格はほぼゼロになるとも言われますね。
家を買う時代は終わった?賃貸の3つのメリット


ここからは、持ち家と比較した賃貸のメリットを解説します。
- 持ち家よりも初期費用を抑えられる
- 引っ越しやすい
- 維持費がかからない
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 持ち家よりも初期費用を抑えられる



賃貸の初期費用の内訳は以下のとおりです!
- 家賃保証料
- 仲介手数料
- 火災保険料
- 敷金
- 礼金
相場としては家賃の4〜5ヶ月分なので、家賃が10万円とすると合計40〜50万円ほどですみます。対して持ち家は、ローン保証料や不動産取得税、登録免許税などが必要です。



持ち家の初期費用の目安は、新築戸建て住宅や中古戸建て住宅では約6〜10%と言われています。
たとえば、物件価格が5,000万円なら約300〜500万円、4,000万円なら約240〜400万円程度かかります。初期費用を少しでも抑えたい方は、賃貸物件がおすすめです。
家を買う際にかかる初期費用の目安は、関連記事「【メモ必須】マイホーム購入時にかかる初期費用の目安と内訳を解説!予算を抑える4つの方法も紹介」にて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!


2. 引っ越しやすい



転勤で引っ越しが必要になっても、持ち家に比べて賃貸は融通が効きます!
子どもが増えたり近隣とのトラブルがあったりした場合にも、必要に応じて対応しやすいメリットがあります。同じ場所に住みたくない方や転勤が多い方に賃貸物件はおすすめです。



子どもが増えたら、広い家に引っ越しできるのはメリットですね!
3. 維持費がかからない
賃貸は所有コストがかからず、維持費を自分で支払う必要がありません。対して持ち家は、税金や火災保険、地震保険料や修繕費などが1年間で30~40万円ほどかかります。



賃貸は、賃料だけしかかからないので住宅費用を抑えられますね!
家を買う時代は終わった?賃貸の4つのデメリット


賃貸のも持ち家と同様に、デメリットが存在します。ここでは、以下の4つを紹介します。
- 希望する間取りやデザインが見つかりにくい
- 家賃を支払い続ける必要がある
- 老後は借りにくい
- ファミリー向けの物件が少ない
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 希望する間取りやデザインが見つかりにくい
賃貸なので、希望する間取りやデザインが見つかるとは限りません。自分が希望する間取りがある方は、賃貸物件を探すよりも注文住宅を建築したほうが納得できる住宅に住めるでしょう。



賃貸は、家事動線が悪くて住みにくく感じる方もいます。
2. 家賃を支払い続ける必要がある



賃貸は住み続ける限り、家賃を支払い続けなければなりません。
対して、持ち家は住宅ローンを完済すれば住宅に関する費用を減らせます。また、持ち家は住宅ローンを完済すれば自分の所有物として扱えますが、賃貸物件は家賃を払い続けても所有物になることはありません。
老後に収入が減った場合に、家賃が負担になる場合もあるでしょう。
3. 老後は賃貸を借りにくい
老後は賃貸契約をしにくく、借りにくい場合があります。



賃貸物件を借りる際には、連帯保証人、収入以外の資産が必要です。
連帯保証人になってくれる人がいない場合には、賃貸物件を契約できない可能性がある点に注意が必要です。
4. ファミリー向けの物件が少ない
子どもがいる家庭では、人数に適した物件を見つけることが簡単ではありません。賃貸の集合住宅の場合、単身世帯や2人世帯向けが多く、1LDKや2LDK程度が一般的です。
そのため、賃貸の集合住宅では「子ども部屋を作る」「書斎を作る」といったことが難しくなります。



3~4人家族の場合、戸建ての方が快適に暮らせる場合が多いですよね。
家を買う時代は終わった?持ち家と賃貸で向いている人の特徴


持ち家と賃貸の特徴を、以下の表にまとめました。
持ち家 | 賃貸 | |
---|---|---|
間取りの自由度 | 〇:間取り・デザインをゼロから考えられる | ✖:リフォームに制約がある |
老後の安心感 | 〇:住宅支出を減らせる | ✖:家賃の負担があり、新たに借りることも困難 |
維持費用 | △:定期的なメンテナンス・修繕費用がかかる | △:家賃を払い続ける必要がある |
将来的な住み替えのしやすさ | ✖:売却や賃貸に出す必要がある | 〇:自身の都合で引っ越しがしやすい |
災害時の負担 | ✖:自身で修繕や建て替えが必要になる | 〇:自身で再建費用を出す必要はない |



自身の将来設計やライフスタイルにはどちらが適しているかイメージが湧いたのではないでしょうか。
こちらでは、持ち家と賃貸それぞれに向いている方の特徴を紹介します。
- 持ち家が向いている人
- 賃貸が向いている人
自身と照らし合わせて確認してみてください。
1. 持ち家が向いている人
持ち家が向いている人の特徴は以下の3点です。
- 安定した収入がある
- 資産形成を重視している
- ライフプランが明確
持ち家の購入は、まとまった金額の初期投資や長期に渡るローン返済が必要なため、安定した収入があることは前提になります。また、持ち家の購入を資産形成の一つとして考えていることも特徴です。



総じて、将来のライフプランが明確にある方には持ち家が適していると言えますね!
2. 賃貸が向いている人
賃貸が向いている方の特徴は、以下の3つです。
- 転勤や引っ越しが多い
- 自由なライフスタイルを重視
- 心理的なストレスを避けたい
転勤や引っ越しが多く、将来長く住む土地が決まっていない方は賃貸が向いています。また、長期的なローンの支払いによって職業選択やライフスタイルに制約を受けたくない方も、賃貸を選択した方が良いでしょう。



将来設計がまだ定まっておらず、ローンを組むことが心理的なストレスになるのであれば賃貸が良いですね。
家を買うなら知っておきたい持ち家の維持費を抑える5つの方法


持ち家はローン返済だけでなく、メンテナンス費用など様々な維持費がかかります。こちらでは、維持費を抑えるための工夫を5つ紹介します。
- 耐用年数の長い家を建てる
- 定期点検を欠かさない
- 簡単な修繕は自分で行う
- 減税制度・補助金を活用する
- アフターフォローがしっかりしたハウスメーカーを選ぶ
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 耐用年数の長い家を建てる
外壁や屋根は、一般的には10~15年で塗装の塗り直しなどのメンテナンスが必要になります。メンテナンス頻度を下げるには、耐久性の高い塗料や外壁材を使うことがおすすめです。



劣化を遅らせられれば、その分費用は安く抑えられますよね!
2. 定期点検を欠かさない
定期点検は、家の不具合の早期発見・修理につながります。大規模修繕にはまとまった金額がかかるため、こまめな点検をすることでメンテナンス費用の節約につながるでしょう。



例えば、屋根や外壁の状態の確認、住宅設備の点検などは1~3年に1度は行いましょう!
3. 簡単な修繕は自分で行う
簡単な修繕を自分で行えば、維持費の節約につながります。例えば「壁紙の張り替え」「フローリングの簡単な補修」は、ホームセンターで購入できる資材を使って自身で行うことが可能です。



最近はDIYで簡単に張り替えられる壁紙など、様々な製品が販売されていますね!
4. 減税制度・補助金を活用する
持ち家の維持費を節約するには、減税制度や補助金の活用も欠かせません。条件を満たせば、以下の制度の利用が可能です。
内容 | 条件 | |
---|---|---|
住宅ローン控除 | 住宅ローンの年末残高に対する一定額を所得税から引ける | 床面積50㎡以上、所得金額2,000万円以下など |
固定資産税の減税措置 | 新築後3年間(長期優良住宅は5年県)半額に減額される | 住宅の床面積の2分の1以上が居住部分、居住部分の床面積が50㎡以上280㎡以下など |



各種制度は抜け目なく活用しましょう!
5. アフターフォローがしっかりしたハウスメーカーを選ぶ
アフターサービスが充実しているハウスメーカーを選ぶことで、修繕が必要になった際の費用を抑えられます。ハウスメーカーは、それぞれ「長期保証」や「定期点検サービス」など独自の制度を設けています。



家の不具合や修繕に対して、長期間に渡って保証してくれるハウスメーカーであれば安心ですね!
家を買う時代は終わったと言われる理由を理解して自分に合った住宅を選ぼう


家を買う時代は終わったと言われる理由には、賃貸派の増加や維持費、不動産購入価格の高騰などが挙げられます。



家を買う時代は終わったと言われる理由をきちんと理解してから、持ち家を検討するようにしましょう!
また、持ち家と賃貸のメリット・デメリットを比較して、自分に合った住宅を選ぶ必要があります。
自分に持ち家と賃貸のどちらが向いているのかわからない方は、専門家に相談するのがおすすめです。「すーさんの相談窓口」では、現状を丁寧にヒアリングしてくれるため、どちらが合っているかを明確に教えてくれます。



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