「そもそもトイレにはどんな種類があるの?」
「落ち着ける空間にしたい」
「どれくらいの広さがちょうど良い?」
注文住宅でトイレについて検討する場合、何を基準に決めたら良いかわからないと迷ってしまいますよね。機能だけでなく、間取りを考慮して配置場所を設定するなど、決めることがたくさんあります。
必要な要素が何かを把握せずに決めてしまうと、後悔するかもしれません!
できるだけ後悔しないために、注文住宅で設置できるトイレについてしっかり調べてから選択しましょう。
そこでこの記事では、大手ハウスメーカーに15年以上勤務した経験のある私が
- トイレの種類
- 選び方
- 考える際のポイント
- トイレに関する失敗例
について紹介します。トイレ選びに困っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
注文住宅に設置できるトイレ4種類
注文住宅に設置できるトイレは、大きく分けて4種類あります。
- タンクと便器の組み合わせトイレ
- タンク一体型トイレ
- タンクレストイレ
- システムトイレ
それぞれ確認していきましょう。
1.タンクと便器の組み合わせトイレ
一般的なタイプで、一番普及しているトイレです。
便器とタンク部分は一体になっているものの、便座は別になります。便座はウォシュレットを含めて好みのものが選べるので、割と自由度が高いです。
他のタイプと比較して安価で、修理や交換がしやすいのがメリットです!
ただし、タンクに水が貯まるまで流せません。続けて利用したい際には、水量が足りずに流せない場合があることには注意が必要です。
朝の忙しい時間帯は、ストレスを感じそうですね…!
2.タンク一体トイレ
タンクと便器が一体になっているタイプのトイレです。
凹凸が少ないため、掃除しやすいのがメリットです!
タンクと便器の組み合わせタイプと比較して、デザイン性が高くスマートに感じられます。一見、タンクレストイレに見えるデザインのものもあります。
そのため、タンクがあるタイプにしたいけれど見た目が好みではない人におすすめです。また、手洗い部があるものとないものが選べます。
3.タンクレストイレ
水を貯めるタンクがないタイプです。水が貯まるまで流せないということを意識しなくて良いので、ストレスが軽減されるでしょう。
タンクがない分、スッキリして見えるのが特徴です!
空間が広く感じられますよ!
ただし、本体には手洗い部分がありません。トイレ内に手洗い場が欲しい場合には、別途設置する必要があります。
また、便座が壊れた場合は、本体を丸ごと交換する必要があります。メリットとデメリットをきちんと把握した上で、選ぶことが大切です。
4.システムトイレ
手洗い場や収納などが一体型になっていて、タンクの有無が選べます。
デザイン性がありおしゃれな一方で、全てセットになっているためカスタマイズできません。カタログに掲載された通りのトイレになる可能性が高いです。
もちろん、システムトイレにもいろんなタイプがあるので、生活スタイルや好みに合わせて選べます!
ただし、便座が壊れた際には、手洗い場や収納を含めた本体全てを交換する必要があることには、注意が必要です。
故障したときの対処法は、購入時に確認しておきましょう!
また、手洗い場や収納を取り付けるため、トイレの面積がある程度必要になります。広めに間取りを確保しておきましょう。
注文住宅で設置するトイレの6つの選び方
ここでは、注文住宅で設置するトイレの選び方を6つ紹介します。
- 機能
- 座り心地
- 掃除のしやすさ
- デザイン
- 大きさ
- 価格
順番にみていきましょう。
1.機能
つけられる機能を調べて、何が必要かを考えるのがおすすめです。
- ウォシュレットは必要か
- 人感センサーでフタの開閉をしたいか
- レバーまたはボタンのどちらで流したいか
- ノズル自動洗浄機能は必要か
- 臭い除去ができるか
上記のように、さまざまな機能が選択できます。
その中で、重視するポイントや理想のトイレをピックアップしておくと、スムーズに決められますよ!
2.座り心地
カタログやインターネットの情報では、機能やデザインは写真や情報で伝わっても、座り心地まではわかりません。そのため、実際の座り心地を確かめてから購入するのがおすすめです。
なお、以下のような場所に展示されています。
- トイレメーカーのショールーム
- ハウスメーカーのショールーム
- 住宅展示場
実際に足を運ぶと、座り心地を確かめられるだけでなく、詳細な説明が聞けます!
すでに候補がある場合は、メーカーのショールームで話を聞いたうえで、座り心地を確かめるのが良いでしょう。
トイレは大きさが異なるだけでなく、便座の形や高さにもいろんな種類があります。
自分が座りやすい便座の形や高さを確かめると、より満足度が高くなりますよ!
3.掃除のしやすさ
掃除がしにくいと、ストレスをためることにつながる可能性があります。たとえば、構造上汚れが溜まりやすかったり排水管にほこりがたまったりすると、手入れが面倒だと感じてしまうかもしれません。
なお、国税庁によると、トイレの耐用年数は15年程度とされています。
15年近くはトイレは買い換えないことになるので、掃除しにくいと後悔する恐れがありますね!
掃除を軽減できる機能がついているタイプもありますが、全くしなくて良い訳ではありません。ストレスなく長くキレイに使い続けるためには、掃除しやすいモデルを選ぶのがおすすめです。
4.デザイン
トイレは毎日複数回使うため、見た目がお気に入りであることも大切なポイントです。形やタンクの有無など、外せないポイントをピックアップしておくと選びやすいでしょう。
また、本体だけでなく、空間をおしゃれにしたい場合もあるかもしれません。
広さや収納、手洗い場の有無なども含めて、好みに合うように検討するのがおすすめです!
5.大きさ
本体の大きさは、広さをどれだけ確保できるかを確認してから決めてください。狭い空間に大きなトイレを設置すると、圧迫感を覚えてしまう原因となります。
必要な機能と広さに合わせて選択するのが良いでしょう!
なお、スマートに見せたいなら、タンクレストイレがおすすめです。
6.価格
トイレを選ぶときは、本体価格以外にも考慮する必要があります。水道代や施工費用も考えて、予算を組むようにしましょう。
従来型と比較し、現在販売されているトイレは節水タイプとなっています。
とはいえ、製品によって水の使用量が異なることがあるので、気になる方は事前に確認しておくのがおすすめです!
手洗い場や収納が一体になっているタイプを導入すると、製品と施工費用のトータルコストが高くなる傾向があるので注意が必要です。
なお、耐用年数は15年程と国税庁が発表しています。ランニングコストを考慮して決めましょう。
どのトイレを選べば良いかわからなくなってしまった場合は、遠慮なくすーさんに相談しましょう!
すーさんは、大手ハウスメーカーに15年勤めた住宅販売のプロです。5,000人以上の家づくりに携わってきた経験があるので、成功例も失敗例もたくさん知っています。
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注文住宅でトイレの設置を考える際の5つのポイント
ここでは、注文住宅にトイレを設置するときに考えるポイントを5つ紹介します。
- 位置
- 面積
- 手洗い場の設置
- 収納
- トイレの排水方式
一つひとつ確認していきましょう。
1.位置
家の間取りを決める上で、トイレの位置をどこにするかは非常に大切です。音や臭いが発生するため、家族全員が不快にならない位置に設置する必要があるでしょう。
たとえば、食事をする際に利用するダイニングの隣への設置は、後悔につながる可能性があります。
ほかにも、寝室の隣は、寝ている家族を起こしてしまうかもしれません。
トイレの設置場所を決める際には、音や臭いが気にならないかを検討しておきましょう。
なお、トイレの位置を含めた家の間取りについて相談したい方は、関連記事「【無料あり】プロがおすすめする間取り相談サービス7選!セカンドオピニオンのメリットや注意点を紹介」で解説していますので、ぜひご覧ください。
2.面積
一般的なトイレの広さは0.5坪程で、幅80cm、奥行き160cmです。
これでも決して狭くはないけれど、少し不満に思うかもしれません!
たとえば、以下のような際には、より顕著に狭さを感じるでしょう。
- 子どものトイレトレーニング
- 車椅子での利用
ある程度スペースがあった方が、掃除しやすかったり落ち着いて過ごせたりします。とくに、子どものトイレトレーニングをする際には、必要な道具がトイレ内に置けると狭さが気にならないでしょう。
また、高齢方や車椅子の方がいる場合には、十分なスペースの確保が求められます。最低でも0.75坪(幅120cm、奥行き160cm)はあった方が良いでしょう。より安全に介助スペースをつくるなら、1.0坪(幅160cm、奥行き160cm)は確保したいところです。
毎日、何度も使う場所なので、誰もが過ごしやすい空間にしましょう!
3.手洗い場の設置
トイレ内に、独立した手洗い場が必要かどうかを、しっかり考える必要があります。手洗い場があることは便利に感じられるかもしれませんが、メリットばかりではありません。
たとえば、以下のような場面で、後悔する可能性があります。
- 手洗い場の下に水滴が溜まり掃除の手間がかかる
- 面積を広くしないと設置できない
- 価格が高くなる
このようなデメリットを把握した上で、独立した手洗い場を設置するかを検討しましょう。
家族に意見を聞いてみるのもひとつの方法です!
4.収納
トイレットペーパーや、掃除用具をしまう収納スペースを確保しておきましょう。
こだわった空間だとしても、掃除用具やトイレットペーパーが出しっぱなしだとかっこ悪いですよね!
また、収納スペースを確保しておかないと、物を床に置くことになってしまうため狭さを感じます。トイレに収納する物を想定しておき、必要な大きさのものを設置しましょう。
5.排水方式
排水方式を考えておく必要があります!
トイレの排水方式は、以下の2つです。
- 床排水方式
- 壁排水方式
床排水方式は、床下に配管を通して水を流します。配管が見えないタイプは、一般的に床下排水方式が採用されています。一戸建ての家庭で取り入れられていることが多いです。
壁排水方式は、便器の後ろや横の壁の中に配管を通して水を流すタイプです。マンションなどの集合住宅で取り入れられています。
ただし、家の構造によっては床排水方式を選べない場合があります。まずは家の構造を確認して、どちらを採用するか決めましょう。
注文住宅のトイレに関する失敗例3選
ここでは、注文住宅でよくあるトイレの失敗例について4つ紹介します。
- 手洗い場の使用頻度が低い
- 設置数
- 換気が不十分で臭いが気になる
一つひとつ確認していきましょう。
1.手洗い場の使用頻度が低かった
独立した手洗い場を設置しても、トイレと洗面所が近いと使わない可能性があります。
また、水滴が床に落ちて汚れやすくなるため掃除が面倒だと感じると、使わなくなる傾向があります!
トイレと洗面所の位置関係を含めて検討してみてください。
なお、後から手洗い場を設置したり、システムトイレを導入したりすると費用がかかります。迷う際には手洗い部がついた、タンクがあるタイプを検討してもいいでしょう。
2.設置数
トイレの数は、家族構成や生活スタイルに合わせて決めるのがおすすめです。
とくに、2階建ての場合は、各階に設置すべきかよく検討する必要があります。家族構成によっては、どちらか一方しか使わないことがあるためです。
家の中で家族が集まりやすい場所や生活動線を考慮して、設置数を決めましょう!
なお、生活動線を意識した間取りについては、関連記事「【超快適】生活動線を意識した間取りでノンストレスな生活を!必要なポイントも紹介」で解説しています。ぜひ、参考にしてみてください。
3.臭いが気になる
換気が不十分だと、臭いがこもりやすくなります!
そのため、24時間換気ができる換気扇や、窓の設置を検討するのがおすすめです。
また、掃除の際には床や壁もお手入れしましょう。臭いが染み付いて消えないことがあるため、掃除しやすい素材を選ぶことも大切です。
さらに、水を流しても便器から悪臭がするなら、排水管に原因がある可能性があります。換気も掃除もしたうえで臭いが気になる際は、施工業者に相談してみてください。
生活スタイルや好みに合わせて検討しよう
注文住宅のトイレを決める際には、考えることが意外にもたくさんあります。そのため、譲れないポイントや重視するところを決めておくことが大切です。
また、好みだけでなく、家族構成や生活スタイルにも考慮して決めましょう。
なお、注文住宅のトイレについて困っていることがある方は、すーさんに相談するのがおすすめです。
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