「角地を買って後悔するのは本当?」
「角地を選ぶか迷っている」
「悪い部分も知っておきたい」
角地を買って後悔する場合もあると知り、購入に踏み出せない方はいないでしょうか。
悪い部分があるなら、事前に知っておきたいですよね!
この記事では、大手住宅会社で15年間勤務した経験のある筆者が、角地について以下の内容を解説します。
- 後悔する理由
- メリット
- 後悔しない角地の特徴
後悔する理由やメリットを知り、角地が自身に合っているかわかるようになります。ぜひ最後までお読みください!
角地で後悔する7つの理由
角地で後悔する理由は以下の7つです。
- 土地代が周辺より高額である
- 外構費が高くなりやすい
- 車の騒音が気になる
- 日射対策が必要な場合がある
- 高さ制限に注意する必要がある
- 車の出し入れが難しいケースがある
- 外観に気を遣う範囲が広い
順番に見ていきましょう。
1. 土地代が周辺より高額である
角地の土地代は、周辺とくらべて1~2割程度高いケースがほとんどです。
住宅街にする予定で開拓された土地が、まとめて売りに出されているのを見ると、角地の値段が高いことがわかるはずです!
また、土地の値段に比例し、固定資産税や都市計画税のような税金の支払額も上がります。
家自体の価格は、打ち合わせのなかで調整できますが、1度契約した土地の値段は変更できません。後悔のない家づくりのためにも、予算のことを考えたうえでの購入をおすすめします。
2. 外構費が高くなりやすい
両隣に住宅がある場合、境界を守るブロックの工事面積は、道路と接した一面だけで済みます。一方で、2面以上が道路と接している角地であれば、それだけブロックをつくる面積を広くしなければなりません。
車両の追突事故を防ぐためにも、道路に面した部分はブロックを建てておきたいですよね。
また、不特定多数からの目線が集まりやすい道路側には、ブロックでプライバシーを守ることをおすすめします。角地を選ぶときは、外構費用に余裕を持っておく必要があるでしょう。
外構工事費用の目安については関連記事「【要捻出】外構工事費用の目安は建設費の10%!項目別の内訳や安く抑える方法も紹介」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
3. 車の騒音が気になる
角地は、2面以上が道路に接していることが多い土地です。そのため、車の交通量が増えて、騒音を感じる頻度が多くなるでしょう。
また、トラックのような大型車両が通ったときに、振動を感じるケースも少なくなりません。大型の住宅街であるほど車の往来も増えるため、家にいることが多い場合はとくに注意が必要です。
静かな暮らしのためにマイホームを考えているのであれば、後悔する場合があるかもしれません…。
4. 日射対策が必要な場合がある
周辺に家がないことによる日当たりの良さは、角地を選ぶメリットのひとつです。しかし、日当たりがあまりにも良すぎると、夏場は室内が暑くなってしまう可能性があります。
また、日差しが強くなる昼の時間帯は、反射した光でテレビ画面が見えないときも…。
日当たりのいい角地の場合は、光の取り込みと室内温度のバランスを考慮した間取りを、住宅会社から提案してもらいましょう。
また、外部から伝わる熱の量を減らせる遮熱ガラスや遮熱カーテンを使うだけでも、日差しの対策が可能です。
5. 高さ制限に注意する必要がある
自治体によっては、まち全体の日当たりや風通しのバランスを守る目的で、斜線制限を設けているところがあります。
斜線制限は、道路に面した建物に対し適用される決まりです!
2面以上が道路に接している角地の場合、斜線制限を受ける条件が厳しくなる傾向があります。土地によっては、3階建ての住宅が建てられないケースがあるでしょう。
角地を選択するときには、高さ制限がどの程度出てしまうのかを、事前に確認しておくことをおすすめします。
6. 車の出し入れが難しいケースがある
角地の場合、車を出すときの見通しが悪いケースがあります。たとえば、目の前の道路が十字路になっている場合は、死角からの飛び出しへの注意が必要です。
両隣が住宅で囲まれている土地の場合は、道路が一面しか接していないため、比較的安全に車を出し入れできます。
住宅街では、小さな子どもが飛び出してくる場合もあるため、車の出しやすさについての確認は大切ですね!
7. 外観に気を遣う範囲が広い
住宅に囲まれていない角地の住宅は、それだけ外観の見える範囲が広いと考えられますね!
土地によっては、道路に面している外観だけに力を入れ、ほかの目立たない箇所はシンプルなデザインにするといった工夫ができます。
角地の場合、2面以上に気を遣う必要があるため、人によってはコストアップにつながるかもしれません。内装や設備のグレードなどを重視したい場合、限られた予算を外観に使っても問題ないか検討する必要があるでしょう。
自身の建てたい家の場合、角地を買って後悔しないか不安な方は、無料でできる相談窓口の利用をおすすめします。
私は、大手住宅会社で15年勤務をした経験のある家づくりのプロです。土地に関するご相談を、広く受け付けていますよ!
すーさんの相談窓口では、家づくりの初めの一歩を踏み出すためのサポートを実施しています。購入に迷っている角地がある場合でも、まずは一度ご相談ください!
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角地を選択する5つのメリット
角地を選択するメリットは以下の5つです。
- 日当たりや風通しがいい
- 資産価値が高い
- 近隣トラブルが少ない
- 防犯性能が高い
- 間取りの自由度が高い
角地が自身に合っているか確認するためにも、ひとつずつチェックしてみてください。
1. 日当たりや風通しがいい
日当たりがいいと、家のなかが明るくなり、冬でも比較的暖かい家をつくれます。また、風通しがいいと、湿気がたまるのを防ぎ住宅の長持ちにつながるでしょう。
住宅街の角にマイホームを建てられる角地は、ほかの家に四方を囲まれることがありません!
どれだけ機能性のある家を建てたとしても、日当たりや風通しの良さは、土地により確保できない可能性があります。角地であれば、快適な生活を送れるマイホームが建てやすいといえるでしょう。
日当たりのいい家のメリットについては関連記事「【良いこと尽くめ】日当たりのいい家の5つのメリット!方角ごとの違いや悪い場合の改善策を紹介」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
2. 資産価値が高い
住宅における資産価値とは、売却時にどれだけの値段で売れるかをあらわす指標のことですね!
土地の値段が周囲より1~2割高額になるケースの多い角地は、資産価値も高く設定されるのが特徴です。万が一売りに出す場合でも、ほかの住宅より高い金額での売却が期待できます。
角地であれば、購入時の費用負担が大きくても、資産価値の高さでカバーできる場合があるでしょう。
3. 近隣トラブルが少ない
四方を家で囲まれる土地に住宅を建てた場合、それだけ近隣トラブルに巻き込まれる可能性が上がります。
戸建住宅の場合、なにかあっても簡単には引っ越しができませんよね…。
周辺住宅との距離が離れている角地であれば、近隣トラブルが発生する可能性を減らせます。これから長く住んでいくマイホームを、少しでも不安なく過ごしたい場合は、角地を選択肢に入れてみてください。
4. 防犯性能が高い
道路に面している範囲が広い角地の住宅は、人通りの多さを理由に、犯罪のターゲットから外れやすい傾向があります。
空き巣といった侵入窃盗犯は、顔を見られるのを嫌がるためですね!
とくに、日中は家に誰もいないことが多い場合、防犯性能が高ければ安心感が増すでしょう。セキュリティ面での心配を少しでも減らしたいのであれば、角地を選ぶこともひとつの手段です。
5. 間取りの自由度が高い
角地であれば、道路の接している2面のうち、どちらかを選んで玄関を設置できます。一方で、1面のみしか接していない土地の場合、道路側に玄関を置くしか選択肢のないケースがほとんどです。
玄関を設ける箇所を選べると、間取りに自由性が生まれます。駐車場の位置もコントロールしやすく、家づくりの可能性が広がるでしょう。
打ち合わせの途中で間取りを変えたくなった場合でも、柔軟に対応できるのが角地の魅力です!
まだ自身がつくりたい家のイメージがついていない場合は、無料で多くの提案がもらえるタウンライフがおすすめです。実際の間取りを参考にできるため、これからの家づくりに役立つアイデアを吸収できます。
タウンライフの詳細は、関連記事「【希望が叶う】理想の家を実現する間取りの決め方を徹底解説!無料でプロに依頼する方法を紹介」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
後悔しない角地の3つの特徴
後悔しない角地の特徴は以下の3つです。
- 車の交通量が少ない
- 制限による影響が少ない
- 角地の方角は間取りに合っている
角地のなかでも、より魅力的な土地を探しましょう。
1. 車の交通量が少ない
車の交通量が多いほど、騒音を感じることが多くなってしまいます。道路が2面以上に接している角地の場合は、車がどの程度往来するのかをチェックしておく必要があるでしょう。
たとえば、大きな住宅街の出入り口にある土地を選ぶ場合、交通量の多さにはとくに注意が必要です。
敷地に追突されてしまう可能性も高くなるので、交通量は少ないほうが快適に暮らせます!
2. 制限による影響が少ない
角地の場合、自治体から建築制限を受ける可能性があります。たとえば、地域全体の日当たりや風通しの良さを確保するため、斜線制限で家の高さに上限を求められるケースがあるでしょう。
また、交差点に面している敷地の角をななめに切り取り、空き地として扱うルールを隅切りと呼びます。
隅切りは、道路の見通しの良さを保つ目的でおこなわれる制限です!
建築制限は、家と接している道路の幅がせまいときに適用される場合があるため、土地購入前のチェックが必要です。
3. 角地の方角は間取りに合っている
一般的に日当たりがいいとされる角地でも、方角によって日差しの入り方が変わります。
角地の方角 | 入りやすい日差しの特徴 |
---|---|
南東 | 日差し:南 時間帯:日中 |
南西 | 日差し:南・西 時間帯:昼~夕方 |
北東 | 日差し:東 時間帯:朝~昼 |
北西 | 日差し:西 時間帯:昼~夕方 |
たとえば、北東角地の家の場合、東側に寝室を設置すると、朝のやわらかい日差しで目覚められるでしょう。
後悔しない土地選びをするためにも、建てたい家の間取りと、日差しの入り方がマッチしているかの確認がおすすめです。
角地は間取りの自由性が高いので、選んだ土地の性質にあわせた家づくりもできますよ!
角地で後悔しないためにプロと購入前の相談をしよう
角地で後悔する主な理由は、トータルコストが高くなりやすいところです。土地や外構費用が一般的な住宅より高額になるため、内装や設備費とのバランスを考える必要があるでしょう。
また、道路に接している面積が広いので、車の交通量の多さからくる騒音も、後悔する理由のひとつです。
とはいえ、四方を住宅に囲まれないため、日当たりや風通しがいいところは、角地ならではのメリットです。
土地選びで後悔しないためにも、自身の生活スタイルが角地に合っているかどうか、プロの目線で確認してもらうことをおすすめします。
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