「家を買うかこのまま賃貸で暮らすか迷っている」
「40歳で家を買うのは遅いのかな」
「賃貸生活に不安はあるの?」
40歳を超えると身近な友人がすでに家を購入していることで世間体が気になり、このまま賃貸に住み続けていいのか悩んでいる方もいるでしょう。
しかし、賃貸であれば家賃だけの負担で済むので、持ち家のように修繕費や税金が必要ありません。
転勤族は家賃を会社が負担してくれる場合も多いですよね!
そのため、家を買うのに迷う理由や購入したことで得られる生活を、理解しておく必要があります。
この記事では、40歳以上で家を買うか賃貸かで悩んでいる方に、以下の情報を解説します。
- 40歳以上になると家を買うか賃貸かで迷う理由
- 家の購入をおすすめする理由
- 家を買う時の注意点
家を購入する際の注意点も紹介しているので、ぜひ最後までお読みください!
40代で家を買う人は24.2%いる
40歳以上でも、マイホームを購入する人は多いですよ!
40代になると、さまざまな理由で家の購入を迷ってしまう方もいるのではないでしょうか。「住宅ローンを組んだら生活が不安定になるかもしれない」「定年後も支払いを続けるのは収入面で心配」などと、不安に感じているかもしれません。
とはいえ、40代でマイホームを購入する人は意外にも多く、全体の約24.2%を占めています。最も多い30代の45.3%に次いで、2番目です。そのため、世間一般を見ても、40代で家を買うのは遅いとはいえないでしょう。
参照:国土交通省|住宅購入の年齢比率、総務省|世帯の居住状況
40歳以上で家を買うか賃貸かで迷う理由7選
40代になると、家族にマイホームで快適に生活させてあげたいと思う反面、子どもの学費や老後の生活費が不安になります。まずは、家を買うか賃貸かで悩んでいる理由を明確にしましょう。
- 定年までに住宅ローンが終わらない
- 修繕費や税金の支払いがある
- 家の資産価値が下がるかもしれない
- 引き渡しまでの手続きが大変に感じる
- 引越しできない
- 貯金額に心配がある
- 会社が家賃負担してくれている
順番に見ていきます。
1.定年までに住宅ローンが終わらない
マイホームの購入は、多くの人が住宅ローンを利用します!
住宅ローンは融資額が大きく、長期間にわたり返済が続くため、利用する年齢によっては定年までに完済できません。以下の表で、返済額をシミュレーションしてみましょう。
概要 | 数値 |
---|---|
融資額 | 3,000万円 |
金利 | 1.5% |
返済期間 | 35年 |
月々の返済額 | 91,855円 |
年間の返済額 | 1,102,260円 |
総返済額 | 38,579,239円 |
このように、長期間にわたり多額の返済が必要です。契約した際の年齢によっては、定年後まで返済する必要がある方もいるでしょう。
そのため、40歳で住宅ローンを組むことに不安を感じ、住宅を購入するか迷ってしまうようです。
2.修繕費や税金の支払いがある
マイホームの修繕費は、自己負担ですよ!
賃貸住宅であれば、家賃と更新料を支払うだけで住み続けられます。しかし、家を買うとメンテナンス・修繕費、固定資産税などの税金は自分で支払う必要があります。
以下の表は、主な修繕費の内訳です。
修繕部位 | 修繕時期 | 修繕費の目安 |
---|---|---|
外壁 | 10~15年 | 100~200万円 |
屋根 | 10~15年 | 50~150万円 |
フローリング張り替え | 20年 | 15~20万円(8畳) |
バルコニー・ベランダ | 15~20年 | 30~70万円 |
基礎・構造体 | 20~30年 | 20~300万円 |
水回り(バス、キッチン、トイレ) | 10~15年 | 100〜150万円 |
定期的に大きな金額を負担する必要があるんですね!
以下の表では、税金についてまとめました。
種類 | 目安 |
---|---|
固定資産税(年間) | 10~15万円 |
都市計画税 | 固定資産税評価額の0.3% |
このように、賃貸ではかからなかった費用の支払いがあります。持ち家がほしいものの経済面に不安を感じ、購入に踏み切れない方がいるようです。
3.家の資産価値が下がるかもしれない
家は住んでいると、価値が下がっていきます。とくに、木造住宅の耐用年数は築22年といわれているため、超過すると販売時に値がつかない可能性があります。
そのため、資産価値がなくなってしまうことを懸念し、購入に迷ってしまう方がいるようです。とはいえ、メンテナンスが行き届いていたり耐震構造が優れていたりする住宅は、高値で売れる場合があります。
以下のような要素があると、資産価値を維持しやすいです。
- 利便性など街に魅力のある立地
- 公示地価が高い立地
- 売れ筋の大きさの土地と建物
資産価値が落ちず、高値で売却できれば、将来的に地方移住などの住み替えも検討できるでしょう。
将来を見越した立地に家を建てると、不安を軽減できますね!
4.引き渡しまでの手続きが大変に感じる
家を買う手続きは、賃貸住宅の何倍も大変です!
マイホームの購入には、多くの契約をおこないます。また、住宅メーカーと外壁や屋根・間取りなどたくさん決めることがあるため、引き渡しまで何度も打合せをしなくてはなりません。
たとえば、以下のような手続きなどが必要です。
- 内装や外構の話し合い
- 住宅ローンの手続き
- 必要書類を司法書士に送付
- つなぎ融資の手続き など
そのため、仕事や育児で忙しい日々のなかで、住宅の購入まで考えることは難しいと感じている方がいるようです。
5.引越しできない
せっかく建てたマイホームでも、どうしても引越したい時はありますよね!
親の介護や転勤など、建てた後で引越しを余儀なくされる場面があります。引越しの可能性がある方は、簡単に住み替えられないことに不安を感じ、購入に迷ってしまうようです。
とはいえ、購入した住宅は、賃貸に出したり売却したりなどができます。住宅購入後に引越しの可能性がある方は、対処法を知っておくことでマイホームを実現できるでしょう。
6.貯金額に心配がある
マイホームの購入には、住宅費用以外にもお金が必要です。以下の諸費用は、現金で支払う必要があります。
- 仲介手数料
- 登記手数料
- 消費税
- 印紙税
- 住宅ローンの諸費用
- つなぎ融資
- 地鎮祭
- 不動産取得税
- 引越し費用
契約の手付金や頭金などは、住宅費以外のため住宅ローンが使用できません。家の購入には、多額のお金が必要になります。貯金額が多くないことから、家の購入に迷ってしまう方もいるようです。
現金が必要なので、貯金がないと家を買うのは難しいでしょう。
持ち家と賃貸の比較については、関連記事「【損しない】賃貸と持ち家の特徴を徹底比較!老後の住みやすさや判断基準についても解説」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
7.会社が家賃負担してくれている
転勤族の場合は、会社が家賃を負担してくれるケースがほとんどでしょう。もちろん引越し費用も会社で負担してくれるので、家を買う必要性が感じられず、賃貸に住み続けている方は多いかもしれません。
家賃補助がなくなることに負担を感じるかもしれないと不安に思っている方が、住宅の購入に迷ってしまうようです。
とはいえ、転職の際には、新たに家を探す必要があります。家賃補助がない会社もあるので、確認が必要です。
40歳以上でも家を買うのがおすすめな理由6選
年齢を重ねてくると、次第に健康面などで不安に感じることがあるでしょう。しかし、40歳以上だからこそ、家を買うのがおすすめな理由を6つ解説します。
- 万が一のことがあったら返済義務がなくなる
- 住宅ローンを完済すれば資産になる
- 大規模なリフォームが可能になる
- 老後の住む場所に困らない
- 子育てしやすい
- ライフステージの変化が少ない
ひとつずつ確認していきます。
1.万が一のことがあったら返済義務がなくなる
住宅ローンを組む際は、ほとんどの金融機関で「団体信用生命保険」に加入することを義務付けられています。そのため、大切な家族に住宅ローンを残すことなく、安心してマイホームで暮らせます。
団体信用生命保険は、契約者に万が一のことがあった際に、住宅ローンの残債を保険で返済してくれるシステムです。
亡くなった後に、家族に金銭的な負担をかけたくないですよね。
また、団体信用生命保険には特約を付加できます。特定の病気にかかった際、住宅ローンの残債を保険で返済できるのが魅力です。病気により働けなくなったとしても、安心して治療に専念できるでしょう。
特約の付加は住宅ローンの契約時だけなので、忘れずにチェックしてください!
2.住宅ローンを完済すれば資産になる
住宅ローンの支払いが終わると、毎月かかっていた数万円の返済がなくなります。そのため、浮いたお金を貯蓄に回したり、趣味に使ったりできるでしょう。
一方、賃貸物件に住み続ける場合、家賃が必ず発生します。住宅ローンのように終わりがないため、定年退職後に収入が少なくなることを考えると、不安に感じる方も多いかもしれません。
とはいえ、40歳を超えていても、住宅ローンの返済期間を短くしたり頭金を多く支払ったりすることで、退職までに完済できる可能性があります。
金銭面が心配な方は、早めの完済を目指して住宅ローンを組むのがおすすめです。
なお、住宅ローンを完済すると、持ち家を「賃貸物件」として貸し出せます。子どもの独立などで、コンパクトなマンションに引越す際には、持ち家を賃貸にすることで不動産収入を得られるでしょう。
3.大規模なリフォームが可能になる
マイホームであれば、必要に応じて大規模なリフォームが可能です。
年を重ねた際には、バリアフリーにしたいですよね!
高齢になった際に、室内エレベーターや玄関スロープがほしいと感じることがあるでしょう。マイホームなら、リフォームで理想を実現できます。
一方、賃貸住宅の場合、大家の許可を得る必要があります。また、原状回復義務を負うため、さらに費用がかさんでしまうでしょう。
マイホームなら、必要なタイミングで暮らしやすい住宅へ変化させられるのが魅力です。
4.老後の住む場所に困らない
高齢者は賃貸契約を結ぶのが、難しくなるケースがあります。理由は、以下のとおりです。
- 収入が年金のみの場合、家賃の支払いが難しくなる可能性があるから
- 孤独死や事故死となる可能性が高いから
- 認知症による近隣トラブルが発生する可能性があるから
そのため、新たに住み替える際には、理想の物件を見つけられないことがあるかもしれません。
持ち家だと「物件が見つからない」といった心配はなくなりますね!
現在会社員で社宅を利用している方は、このようなリスクがあることを検討しておく必要があるでしょう。
5.子育てしやすい
マイホームなら、近隣住民に気を使わない生活が実現します。走り回ったり、大声を出したりしても、賃貸物件のように苦情が来る恐れがありません。
休日には、子どもと一緒に自宅で気兼ねなく遊べますね。
また、40代で家を買うと、比較的新しい物件を子どもに資産として残せるでしょう。住宅ローンが完済していれば、子どもに負担を与えずに家を引き渡せます。子どものために「何か残したい」と思っている方は、住宅を検討してみるのがおすすめです。
6.ライフステージの変化が少ない
40代になると、結婚や子育てなどの大きなライフイベントを経験している方が多いでしょう。そのため、将来を見越した間取りや設備を完備した、理想的な家を建てられます。
バリアフリー対策を施したり趣味部屋を設置したりなど、具体的なプランを検討しやすいです!
現状にあわせた家づくりをすることで、将来も住みやすいと感じられるマイホームを建てられるのが魅力です。
なお、40代で住宅を買うべきか決断できないという方は、すーさんに相談してみてください!5,000人以上の家づくりに関するお悩みを解決してきたので、どのようなことでも無料でアドバイスしてもらえます。
40代におすすめ間取りプランも紹介してもらえるので、ぜひお気軽にご連絡ください!
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40歳以上で家を買う時の注意点3選
40歳以上で家を買う時の注意点は、以下の3つです。
- ローン審査が通らない時がある
- 団体信用生命保険に入れない時がある
- 返済額に余裕を持つ
家の購入を考えている方は、ぜひご覧ください。
1.ローン審査が通らない時がある
45歳を過ぎると、審査が厳しい金融機関がありますよ!
金融機関によっては、40代でも審査に落ちることがあります。特に、45歳を過ぎると完済が定年後になるため、審査に通らないことがあるので注意が必要です。
一方で、審査に通りやすい金融機関もあるので、諦めずに応募しましょう。
2.団体信用生命保険に入れない時がある
仕事が忙しい40代は、運動不足になりやすく肥満のリスクが増えます。持病がある場合は、団体信用生命保険に入れないかもしれません。
通勤やコンビニに歩いて行くと、運動が習慣化しますよ!
ストレッチやウォーキングなどをおこない、健康を意識した生活を送りましょう。
3.返済額に余裕を持つ
早く住宅ローンを終わらせたいですよね!
早く返済しようと、期間を短くしたり生活費を圧迫するような繰り上げ返済をしたりするのは危険です。病気や転職などで、収入に変化があると支払えなくなります。
返済と貯金のバランスを持って、お金を管理しましょう。
住宅ローンの後悔については、関連記事「【よく考えて】頭金なしで住宅ローンを組んで後悔する3つの理由!メリット・デメリットも解説」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
40歳以上で家を買うより賃貸に住み続けるのがおすすめな人の特徴3選
家を買うよりも、賃貸に住み続けるのがおすすめな人の特徴は、以下の3つです。
- 引越しが必要な人
- 維持費を払いたくない人
- 住宅ローンのプレッシャーが嫌な人
賃貸に住み続ける決断も必要でしょう。
1.引越しが必要な人
40代になると親の介護や転勤などで、生活環境が変化する可能性があります。そのため、引越しの可能性がある方は、家の購入をおすすめできません。
すぐに不動産は売れないです!
また、マイホームを賃貸に出すには、住宅ローンを完済していることが条件です。介護や転勤などの可能性がある方は、賃貸がおすすめです。
2.維持費を払いたくない人
賃貸は、出費が管理しやすいのが魅力ですよね!
住宅を購入したら、家のメンテナンスや修繕費は自分で用意する必要があります。賃貸であれば、家賃以外の支払いは不要です。
水漏れなどの修理や外壁・屋根の塗り替えも大家さんが負担してくれます。生活のコストを下げたい方は、賃貸住宅がおすすめです。
3.住宅ローンのプレッシャーが嫌な人
何十年も住宅ローンを払っていくことは、とても大変です!
住宅ローンは支払う期間が長いので、ライフステージに変化があった際にはプレッシャーを感じる場面が多いでしょう。一方、賃貸は家賃を支払うだけでよいため、プレッシャーに感じることが少ないです。
子どもの学費や住宅の修繕費など、想定以上にお金がかかることがあります。そのため、毎月の住宅ローンの支払いが負担に感じる可能性があるでしょう。金銭的な負担が心配な方は、賃貸に住み続けることをおすすめします。
40歳以上で家を買うか賃貸のままにするかは早めに決断しよう
40歳以上で家を買うか賃貸かで悩んでいるなら、一刻も早く決断するのがおすすめです。年齢が上がるほど住宅ローンの条件が合わなくなったり、団体信用生命保険に入れなくなったりします。
住宅購入で悩んでいる理由を明確にして、持ち家と賃貸のどちらが向いているのか判断しましょう。
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