「ファミリークローゼットは設置するべき?」
「後悔しないファミリークローゼットの作り方を知りたい」
「ファミリークローゼットの有効活用方法が知りたい」
マイホームの収納を考えたとき、ファミリークローゼットの設置について検討される方は多いでしょう。ただ、情報収集に不足や偏りがあると後悔する可能性があります。
SNSで自宅のファミリークローゼットを紹介している方が増えていますが、必ずしもご自身の家に適しているとは限りません。
この記事では、大手ハウスメーカーで15年住宅を販売してきた筆者が、以下の内容を徹底解説します。
- 後悔してしまう理由と魅力
- 成功させるコツ
- 間取り例
- 使わなくなったときの活用方法
ファミリークローゼットの設置で後悔したくない方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ファミリークローゼットにある2つのタイプを解説
ファミリークローゼットは以下の2つの種類があります。
- ウォークインクローゼット
- ウォークスルークローゼット
どちらも以下の4つの間取りタイプがあり、家族の人数や床面積によって種類を決めると後悔しないでしょう。
間取りタイプ | 特徴 |
---|---|
Ⅰ型 | 一辺の壁に沿って収納棚がある |
Ⅱ型 | 向かい合った壁の2辺に収納棚がある |
L型 | L字型の2辺に収納棚がある |
U型 | U字型の3辺に収納棚がある |
ファミリークローゼットを設置する際は、間取りタイプも合わせて確認してみてください。
1. ウォークインクローゼット
ウォークインクローゼットは出入口が1つで、部屋のように利用できるタイプです。クローゼットの収納量が多いため、家族が多い方にもおすすめです。
ただし、出入口が1つしかないので間取りをしっかり考えないと、部屋の回遊性が悪くなりうまく活用できません。
間取りプランをしっかり考えることで、住みやすい家を実現できます!
ウォークインクローゼットを設置するときは、部屋の回遊性が悪くならないか確認しておきましょう。
2. ウォークスルークローゼット
ウォークスルークローゼットは、出入口が2か所以上あるタイプです。クローゼット内を通路のように通り抜けられるので、利便性が高いのが特徴です。
バスルームとリビングの間に設置すれば、入浴の前には着替えを取りながら移動できるでしょう。
子どもに準備する習慣が身に付けられそうですね!
ウォークスルークローゼットの間取りについては、関連記事「【機能的】ウォークスルークローゼットのおすすめの間取り3選!魅力や配置パターンを解説」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
ファミリークローゼットで後悔する5つの理由
ファミリークローゼットの設置で後悔してしまう理由には、以下の5つがあります。
- 収納スペースが狭すぎた
- 使い勝手が悪かった
- 建築費用が高額だった
- 生活動線に配慮できていなかった
- 子どもが成長し使わなくなった
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.収納スペースが狭すぎた
スペースが十分でないと、収納不足を感じる可能性があります。
日常のアイテムや季節ごとの衣類など、どれくらいの物を収納したいかあらかじめ把握しておき、スペースを確保することが大切です。
とはいえ、ファミリークローゼットを広くしすぎると、居住スペースが狭くなるケースもあります。
物が多い場合には、各居室にクローゼットを作ることでカバーできます。ファミリークローゼットの広さと居住スペースのバランスに注意しましょう。
2.使い勝手が悪かった
利便性を高めるために作ったファミリークローゼットも、使い勝手が悪いと後悔の原因となってしまいます。
たとえば、引き出しの奥行きが適切な幅でない場合などです。実際に使用することを想定した作りでないと、収納できる衣類が限られたり、取り出しにくかったりすることがあります。
ほかにも、ハンガーポールの高さが低すぎてロングコートがかけられないことがあるかもしれません。何をどのように収納したいかについて考えておきましょう。
3.建築費用が高額だった
過度なオプションやデザインを取り入れると、予算を超えて高額になってしまうことがあります。
予算内に抑えるためには、必要な機能とデザインをバランス良く取り入れることが大切です。
ファミリークローゼットにかかるコストをこれ以上抑えられないといった場合には、減額調整がおすすめです。希望を最大限に取り入れつつ予算内に収まるようにする方法なので、納得のいくファミリークローゼットが作れます。
詳しくは、関連記事「【コストダウン】注文住宅の減額調整とは?見直す16のポイントや考え方・進め方を紹介」にて紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
4.生活動線に配慮できていなかった
間取りを作る際に、生活動線を考えて配置しないと後悔する可能性があります。たとえば、次のようなケースです。
- 寝室に作ってしまい、深夜や朝早くに出入りするのに気をつかう必要がある
- 洗濯物を畳むスペースから遠く、衣類の片付けで家の中を行ったり来たりしないといけない
生活動線を考えて配置することで、家事効率がアップします!
5.子どもが成長し使わなくなった
将来子どもが巣立ったときに、デッドスペースとなる可能性があります。夫婦の衣類や荷物だけだと、空間を持て余してしまうことがあるからです。
そのため、収納以外の違う使い方ができるように設計しておくのがおすすめです。たとえば、広めのスペースを確保し、書斎として使えるようにするなどがいいでしょう。
長年住むことを想定すると、家族構成が変化することが考えられます。ファミリークローゼットを使わなくなった場合について配慮しておくと、後悔せずに済むでしょう。
子どもが大きくなったときのことも考慮して、設計できるといいですね。
ファミリークローゼットの魅力3選
ファミリークローゼットの魅力は以下の3つです。
- 収納が充実する
- 部屋を綺麗な状態に保ちやすい
- 回遊性がアップする
設置しようか悩んでいる方は、それぞれチェックしておきましょう。
1. 収納が充実する
各部屋に収納スペースを確保すると、生活するための床面積が狭くなるのが懸念点です。しかし、ファミリークローゼットがあれば、生活スペースを圧迫することなく収納を充実させられます。
1か所にまとめることで、部屋のスペースを圧迫せずに済みます!
通常のクローゼットよりも収納量が多いため、生活感をなくすのにも効果的です。部屋を広々と使いたい方は、ファミリークローゼットを設置してみてください。
2. 部屋を綺麗な状態に保ちやすい
ファミリークローゼットは収納量が多いタイプがほとんどなので、部屋を綺麗な状態に保ちやすいでしょう。収納スペースが足りないと片付け切れなかった物が部屋に散らかりやすいため、生活感が出てしまいます。
綺麗な部屋に保つには、収納量が多いファミリークローゼットがおすすめですね!
たとえば、生活動線にファミリークローゼットを設置すれば、帰宅時に脱いだコートを片付ける習慣が身につきやすいです。リビングとバスルームの間に設置すれば、スムーズに入浴準備ができるでしょう。
3. 回遊性がアップする
ファミリークローゼットを設置すれば生活動線を単純にでき、部屋同士の回遊性がアップします。とくに、ウォークスルータイプなら、回遊性アップが期待できるでしょう。
敷地面積が広いと部屋の回遊性が悪くなりがちなので、ファミリークローゼットの設置がおすすめです。部屋同士のアクセスをよくなるため、子どもの様子を見ながら家事をするのに適しています。
部屋の回遊性をアップさせるには、ファミリークローゼットを設置しましょう!
ファミリークローゼットで後悔なし!成功させる5つのコツ
ここでは、ファミリークローゼットで後悔しない5つの方法を紹介します。
- 生活動線を意識した配置にする
- 何を収納するか決めておく
- 機能的な収納アイテムを導入する
- どこで着替えるかを決めておく
- 子どもが大きくなったときのことを想定しておく
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.生活動線を意識した配置にする
生活動線の中でも、家事動線に意識して配置することがおすすめです。たとえば「洗濯機→洗濯物を干すスペース→ファミリークローゼット」といった動線にすると、洗濯から収納までが簡単になります。
ほかにも、玄関横にファミリークローゼットを設置すれば「部屋着に着替えてからリビングへ行く」というスムーズな動線が実現します。
ファミリークローゼットの間取りについては、関連記事「【家族構成別】ファミリークローゼットの広さの目安とは?おすすめの間取りを紹介」でも紹介しています。あわせて参考にしてみてください。
2.何を収納するか決めておく
ファミリークローゼットの設計は、家族のライフスタイルに合わせた収納計画が必要不可欠です。以下の観点をもとに、計画を立てておきましょう。
ポイント | |
---|---|
家族構成 | 年齢や性別、趣味、仕事などに合わせて収納スペースを確保する |
季節ごとのアイテム | 冬服や夏服、アウトドア用具など、季節ごとに使うものが取りやすい配置にする |
趣味や特別なアイテム | 釣り竿やスポーツ用具など、高さがある物が収納できるように考慮する |
どこに何を収納するのかが想定できていると片付ける場所が明確になり、家族みんなが使いやすい場所になります。
結果、部屋が散らかりにくくなるといったメリットも得られますよ。
3.機能的な収納アイテムを導入する
使い勝手を向上させるために、収納アイテムに工夫しましょう。
以下に、おすすめの収納アイテムとポイントをまとめました。
おすすめアイテム | ポイント |
---|---|
引き出しやボックス | ・衣類や小物が整理できる ・種類別に整理することで、取り出しやすくなる |
吊り下げラック | ・吊るして収納することで、空間スペースを有効活用 ・使用しないときは畳んでしまえる |
可変式の収納スペース | ・子どもの成長や家族構成の変化に合わせて棚の高さを変えられる ・キャスター付きの引き出しにすれば衣替えが簡単 |
このような収納アイテムを活用することで、ファミリークローゼット内をより管理しやすくなります。
「寒くなったから衣替えしたのに今日は暑い」といったときでも、その日に合わせた衣類を簡単にだせるのが嬉しいポイントです。また、持っているアイテムを把握しやすいため、同じような服を買ってしまうことがなくなるでしょう。
4.どこで着替えるかを決めておく
ファミリークローゼットは家族全員が利用するスペースです。どこで着替えるかについて決めておいて、プライバシーを確保できるようにしておきましょう。
特に年頃の子どもは、着替えている姿を家族に見られたくないと思っているかもしれません。
もし、ファミリークローゼット内で着替えることを考えているなら、ドアやカーテンを設置したり、一人ひとりのスペースが確保できるような作りにすることをおすすめします。
5.子どもが大きくなったときのことを想定しておく
ファミリークローゼットの収納スペースは、子どもの成長を見越して設計することが大切です。
幼少期にはおもちゃ、中学生になれば部活用具といったように、成長に伴い収納する物が変化します。可変式の収納棚や引き出しを利用して、子どもが大きくなっても使えるように工夫しましょう。
また、年頃になれば「自分の部屋で管理したい」と言われるかもしれません。そういったケースを想定して、子ども部屋にも簡易的なクローゼットを設置しておくこともひとつの手です。
しかし、具体的にどのような設計をすればわからないという方も多いでしょう。お悩みの方は、一度すーさんに相談してみることをおすすめします。
無料で相談可能ですので、家づくりに関して悩みがある方は、お気軽にご連絡ください。
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ファミリークローゼットにおすすめの間取り3選
ファミリークローゼットにおすすめの間取りは以下の3つです。
- L字型
- 生活動線に配慮する
- 入浴動線がスムーズ
それぞれチェックしておきましょう。
1. L字型
L字型の間取りで、ファミリークローゼット内にLDKと寝室から入れるのが特徴です。就寝前にクローゼット内を通ってそのまま寝室に入れるので、準備や移動を楽に済ませられます。
ウォークスルークローゼットにすると、部屋同士の移動がスムーズになりますね!
ファミリークローゼットを設置するときは、どの部屋の間がいいのかしっかり考えておくと後悔しません。
2. 生活動線に配慮する
寝室からファミリークローゼットを経由してランドリールームまで行ける間取りです。朝や就寝前の準備がしやすくなるので、小さい子どもがいる家庭にもおすすめです。
片付けの習慣を身に付けられるので、小さい子どもがいる場合は設置してみてください!
ファミリークローゼットを設置することで、生活動線がスムーズになり暮らしやすくなるでしょう。
3. 入浴動線がスムーズ
LDKからファミリークローゼットを通ってランドリールームまで行ける間取りです。ファミリークローゼットで入浴の準備をし、そのまま脱衣所に行けるので生活動線が単純になります。
また、大きな収納があることでリビングが散乱せずに済むでしょう。スタイリッシュでおしゃれな雰囲気を保ちたいなら、ファミリークローゼットを設置してみてください。
どの動線を単純にしたいのか考えておかなければなりませんね!
ファミリークローゼットを使わなくなったときの活用方法3選
ここでは、ファミリークローゼットを新しい生活スタイルに合わせて活用する方法を紹介します。
- 子ども部屋にする
- ワークスペースにする
- 部屋干し専用の部屋にする
使わなくなったスペースを有効活用したい方は、ぜひ参考にしてください。
1.子ども部屋にする
広いスペースがあるなら、部屋として使うのがおすすめです!
子ども2人でひとつの部屋を使っていることもあるでしょう。そのような場合、ファミリークローゼットを子ども部屋にすることで、それぞれに専用スペースを作ってあげられます。
ただし、照明が暗すぎないかどうかについては配慮が必要です。勉強するときなどに、明るさが十分確保できるかについて確認しておきましょう。
たしかに子ども部屋にすれば、使わなくなったファミリークローゼットを有効活用できますね!
2.ワークスペースにする
仕事や趣味のスペースとして転用可能です。書斎や趣味のアイテムを整理するスペースとして活用すれば、作業や趣味に集中できる専用の場所ができます。
2019年に発生した新型コロナウイルスの影響によって、在宅ワークにシフトされた方もいるのではないでしょうか。
ファミリークローゼットは広すぎず狭すぎない空間で、こもっているような感覚になります。家の中に落ち着いて仕事ができる空間が実現できるでしょう。
3.部屋干し専用の部屋にする
部屋干し専用のスペースにすれば、季節や天候に左右されずに洗濯物を乾かせます。サーキュレーターや除湿器を使えば、部屋干しでも半日で乾くのでおすすめです。
また、吊り下げラックや棚を設置し、洗濯物を畳んだり整理したりするためのスペースとしても活用できます。
ほかにも、アイロンをかけるスペースを作って家事室とするのもいいですね。
ファミリークローゼットづくりで後悔したくない方はすーさんへ相談しよう
ファミリークローゼットは、利便性の高い収納スペースではありますが、しっかり設計して作らないと後悔してしまうことがあります。
ファミリークローゼットに憧れている人は多いけど、後悔しないような設計って難しいですよね…
そのような方は「すーさんの相談窓口」を活用するのがおすすめです。
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