「家を建てるまでの流れを知りたい!」
「マイホームづくりにはどれだけの期間がかかるの?」
「家を建てるにはどのくらい費用が必要?」
家をつくるには、1年程度の長い期間が必要です。とはいえ、どんな流れでマイホームをつくっていくのか、イメージがわかない方も多いでしょう。
どんな手続きが必要なのかも想像がつきませんよね。
この記事では、15年以上にわたり住宅販売をおこなってきた家づくりのプロが、
- 家を建てるのにかかる期間目安
- 家を建てるまでの流れ
- 初期費用
- 住宅ローン契約の手順
- 家を建てる際に気をつけたいポイント
などを解説します。
最後まで読むことで、マイホーム完成までの流れがわかり、いまから実行すべき行動が明確になります。ぜひご一読ください。
家を建てるのにかかる期間目安を1分で解説
家を建てるのにかかる期間は、土地があるかないかで異なります。家を建てるのにかかる期間は以下のとおりです。
- 【土地あり】約8~14ヶ月
- 【土地なし】約15ヶ月
それぞれ詳しく解説します。
1.【土地あり】約8~14ヶ月
土地がある場合には、家を建てるのに約8~14ヶ月かかります。具体的な家を建てるまでの流れと期間は以下のとおりです。
- マイホームの予算を考える|約1ヶ月
- どんな家を建てるのか考える|約1ヶ月
- ハウスメーカーに見積もりを依頼する|約1ヶ月
- 工事請負契約を結ぶ|約1ヶ月
- 打ち合わせをする|約2~3ヶ月
- 着工をおこなう|約4~6ヶ月
- マイホームを引き渡す|約1ヶ月
家をつくろうと決めてから家が建つまでは最低でも8ヶ月間かかります。
家はすぐに建てられないことを把握しておきましょう。
2.【土地なし】約15ヶ月
土地がない場合には、家を建てるのに約15カ月間かかります。どんな家を建てるか考えたあとに、ハウスメーカーと土地を探すのに約1~2ヶ月かかることが多いからです。
どのような土地に建てるかで住みやすさを左右するので、じっくり検討したいですね!
家を建てたい方は、かかる期間を把握して計画的に家づくりをしましょう。
土地購入から家を建てるまでの流れ8ステップ!期間とあわせて解説
家を建てるためには、主に以下8つのステップを踏む必要があります。
- マイホームの予算を考える
- どんな家を建てるのか考える
- ハウスメーカーと土地を探す(土地なしの場合)
- ハウスメーカーに見積もりを依頼する
- 工事請負契約を結ぶ
- 打ち合わせをする
- 着工をおこなう
- マイホームを引き渡す
各ステップについて、かかる期間の目安とあわせて解説します。
土地購入から家を建てるまでには、9ヶ月~1年はかかるとみておきましょう!
1. マイホームの予算を考える|約1ヶ月
まずは、マイホームにどのくらいの予算をかけられるのかを考えましょう。
とはいえ、どのくらいの費用がかかるのかわかりませんよね?
マイホーム予算の目安は「住宅ローンの借り入れ可能額+頭金などの諸費用」の合計金額です。年収の7〜8倍程度だと、無理なく購入できる価格といわれています。
ちなみに、マイホームにかかる費用の平均は、土地ありの場合は約3,572万円・土地なしの場合は約4,455万円です!
家づくりに関するコストについては、関連記事「【要チェック】家を建てる費用は3,500~4,500万円!価格別のマイホームのイメージや注意点を解説」をチェックしてみてください。
2. どんな家を建てるのか考える|約1ヶ月
予算が決まれば、家を建てる場所や間取り、デザインなどを決めるフェーズです。
家族間で食い違いが起こらないよう、意見のすりあわせをしておきましょう!
なお、マイホームに関する希望は、優先順位をつけておくのが好ましいです。あれもこれもとこだわると、簡単に予算オーバーしてしまいます。
3. ハウスメーカーと土地を探す(土地なしの場合)|約1~2ヶ月
家づくりに関する予算や希望が決まれば、依頼するハウスメーカーを探しましょう。
ハウスメーカーによっては、土地探しをいっしょにおこなってくれる場合があります。相場よりも安めの土地を紹介してくれることもあるでしょう。
ハウスメーカーと土地探しは、同時におこなうのがよいですね!
なお、ハウスメーカーを選ぶ際には、比較検討することが大切です。カタログを請求したり、モデルハウスを見学したりして、自分にあった企業を選びましょう。
ハウスメーカーの種類は多いので、1~2ヶ月ほどじっくり時間をかけて選びたいですね!
ハウスメーカーの選び方は、関連記事「【元住宅営業マンが力説】ハウスメーカーの選び方7選!失敗しないための5つの注意点を紹介」で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
4. ハウスメーカーに見積もりを依頼する|約1ヶ月
ハウスメーカーがある程度しぼれたら、見積もりを依頼して1社に決めてください。
間取りについては後ほど打ち合わせがありますが、見積もりを依頼する時点である程度決めておくとよいでしょう。
あとで間取りを変更すると、予算を超えてしまう可能性があるためです!
ハウスメーカー選びは「見積もりが安ければよい」というわけではありません。あとからオプション費用として追加請求される可能性があるため、内訳にも着目する必要があります。
費用が上がる可能性があるのかもチェックしておきましょう!
5. 工事請負契約を結ぶ|約1ヶ月
依頼するハウスメーカーを選んだら、工事請負契約を結びます!
工事請負契約とは、住宅を建設する際に、ハウスメーカーと結ぶ工事・建築に関する契約のことです。
契約書には、主に以下の内容が記載されています。
- 発注者氏名
- 請負者氏名
- 工事内容
- 請負代金の額
- 支払い方法
- 工事着手の時期
- 工事完了の時期
- 完成引き渡しの時期
契約書でわからない部分があれば、ハウスメーカーに遠慮なく聞きましょう!
なお、契約を締結する際に、建築費の10%ほどの手付金が必要な場合があります。事前に用意しておく必要があるか、ハウスメーカーに確認しておくことをおすすめします。
6. 打ち合わせをする|約2~3ヶ月
工事請負契約が結べたら、ハウスメーカーとマイホームに関する打ち合わせをおこないます。打ち合わせの目安は10〜20回程度ですが、ハウスメーカーによって異なります。
打ち合わせで決める内容は、主に以下のようなことです。
- 住宅を建てるための資金計画
- 間取りプラン
- 内装や設備
打ち合わせをする際は、意見の食い違いが起きないようできるだけ家族全員で参加しましょう。
パートナーが参加できないときは、決まった内容を詳しく伝えることが大切です!
7. 着工をおこなう|約4~6ヶ月
打ち合わせが終わったら、いよいよマイホームを建てるフェーズです!
着工前には、地鎮祭をしたり、骨組み完成後に上棟式をしたりする場合があります。実施するかについては、自分たちで決められることが多いです。
家を建てる際には基礎工事や建方工事、屋根・外装工事などさまざまな作業がおこなわれます。
建築現場が自宅の近所であれば、実際に行って状況を確認するのがおすすめです!
8. マイホームを引き渡す|約1ヶ月
マイホームが完成したら、市区町村による完了検査を受けます。
この検査では、建築確認申請のとおりに建てられているかがチェックされ、クリアすれば検査済証が発行されますよ!
また、引き渡し前には、完成立ち会いがおこなわれます。設備等の不具合や傷がないかなどをハウスメーカーの担当者といっしょにチェックしましょう。
問題なければマイホームが引き渡されます!
なお、家づくりに関するお悩みは、ぜひ「すーさんの相談窓口」にご相談ください。土地探しやハウスメーカー選びまで、家づくりのプロが無料でアドバイスをおこないます。
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家を建てるのに必要な初期費用は約5,000万円!内訳別に金額を解説
家を建てるのには、主に以下の初期費用が必要です。
- 土地代
- 建築費
- その他諸費用
これらの金額を合計すると、約5,000万円かかります。かなりの費用がかかりますが、必ずしも一括で支払う必要はありません。
住宅ローンを活用すれば、住宅購入費用に対して10~20%の頭金の支払いですみます!
各費用の内訳について、詳しく見ていきましょう。
1. 土地代|約1,499万円
マイホームをつくるためには、土地を確保する必要があります。持っていない場合は、購入しなければなりません。
全国平均は約1,499万円(住宅金融支援機構調べ)ですが、住んでいる地域や条件によって相場が異なります!
地域別の相場は、以下のとおりです。
地域 | 平均費用 |
---|---|
首都圏 | 2,288万円 |
近畿圏 | 1,760万円 |
東海圏 | 1,299万円 |
その他地域 | 927万円 |
首都圏や近畿圏は全国平均よりも、200~800万円ほど高い傾向にあります。
2. 建築費|約3,194万円
建築費は、家を建てるために必要なコストです。住宅金融支援機構の調べでは、全国の平均は約3,194万円です。
ただし、ハウスメーカーや工務店によって価格が異なります。加えて、オプションや設備のグレードによっては、平均を大きく上回ることも珍しくありません。
反対に、建築費を抑える工夫もあるので「費用が高いから」という理由でマイホームづくりをあきらめないでください!
3. その他諸費用|約500万円
家を建てる際には、土地代や建築費以外の初期費用を考えておく必要があります。たとえば、外構工事や屋外の給排水の引き込み工事などです。
これらの工事は、建築費用とは別にコストがかかります。さらに、土地と建物の所有者が誰なのかを明記するための登記費用が必要です。
登記を司法書士に依頼する場合は、別途支払いが発生します!
これらの諸費用は「土地代金+建物の建築費用」の6~10%が必要といわれています。
土地代(約1,499万円)と建築費(約3,194万円)の全国平均から考えると、約280~469万円が相場ですね!
家を建てるのに必要な住宅ローンを手続きする流れ3ステップ
家を建てるのには、3,500~4,500万円の費用が必要です。
安くはない金額なので、一括で支払うのは難しい方が多いと思います!
そこで利用したいのが住宅ローンです。毎月返済をおこなっていくことで、まとまった資金がなくともマイホームを実現できます。
こちらでは、住宅ローンを借りるまでの流れを以下3つのステップで解説します。
- 情報収集をする
- 審査に申し込む
- 契約を結ぶ
これから住宅ローンを契約しようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください!
1. 情報収集をする
まずは、どんな金融機関で住宅ローンを組めるか情報を集めましょう。
ハウスメーカーから勧められることもありますが、できるだけ自分で選ぶことをおすすめします!
住宅ローンを選定する際には、適用金利や金利タイプ、手数料などを比較します。
とくに、適用金利は返済額に直結するものです。「毎月の返済額を減らしたい」「返済総額を抑えたい」と考えている方は、金利に着目してみてください。
なお、住宅ローンを選ぶなら、一括比較サイト「モゲチェック」の利用がおすすめです。登録情報と銀行の審査基準をもとに、ぴったりの金融機関を提案してくれます。
モゲチェックの詳細は、関連記事「【金利0.1%の差が命取り】住宅ローンの負担を下げるにはモゲチェックがおすすめ!使い方をわかりやすく解説」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
2. 審査に申し込む
審査には、事前審査(仮審査)と本審査(正式審査)の2種類があります。それぞれの概要は、以下のとおりです。
審査の種類 | 概要 |
---|---|
事前審査(仮審査) | 本審査の申し込みをする前におこなわれる簡易的な審査 |
本審査(正式審査) | 事前審査よりも詳細な資料を使いおこなわれる審査 |
事前審査は、申込者本人の年収や物件の金額に対する自己資金の割合などをもとに審査されます。3日~1週間程度で、結果がわかります。
本審査は、事前審査に通った場合にのみおこなわれる審査です。健康状態の申請や購入希望物件の詳細情報など、より細かな情報の申告を求められます。
本審査には、1~2週間程度の時間を要します!
3. 契約を結ぶ
審査に通過したら、主に以下3つの契約を結びます。
契約の種類 | 概要 |
---|---|
金銭消費貸借契約 | 金銭を受け取る代わりに、それと同額の金銭(利息も含む)を返すことを約束する契約 |
抵当権設定契約 | ローンを返済できなかった場合に備え、金融機関に不動産を担保として差し入れることを約束する契約 |
保証委託契約 | 借主が保証会社に対して保証してくれることを頼む契約 ※保証会社を利用する場合に必要 |
主に、本人確認書類や収入確認書(源泉徴収票や住民税決定通知書など)の提出が求められます!
これらの契約が締結されると、晴れて融資が実行されます。翌月・翌々月から返済が始まるので、毎月決まった日に口座にお金を用意しておきましょう。
スムーズな流れで家を建てるために気をつけたい5つのポイント
スムーズな流れで家を建てる際に気をつけたいポイントを紹介します。
- 複数の業者から相見積もりをもらう
- 値引きや価格だけで判断しない
- 住宅ローンの返済に無理がないかを検討する
- 耐震性や耐久性に問題がないかを確認する
- 間取りは生活動線や利便性を考慮する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 複数の業者から相見積もりをもらう
家を建てる際には、複数の業者に見積もりを依頼して、比較検討しましょう!
見積もりでは以下の項目を比較するのがおすすめです。
- 建築費用
- プラン
- 設備内容
- 仕様(耐震性能・耐久性能・省エネ性能)
- 施工品質
- アフターサービス
- 営業マンの対応の違い
ただ、5社以上に見積もりを依頼すると、比較するのに時間がかかり、情報が多すぎて迷ってしまうこともあります。そのため、比較検討する場合には3社程度にしておくとよいでしょう。
相見積もりを取ることで、満足できる家づくりをしやすくなるのでおすすめです。
2. 値引きや価格だけで判断しない
施工会社を選ぶ際には、値引きや価格だけでは判断しないようにしてください。施工品質やアフターサービス、プランやデザインも重視しておかないと、居住後に後悔する可能性があるからです。
家は長期間住むことになるので、価格だけではなく品質も重視しましょう!
品質が高い住宅はどうしても価格が高くなる傾向にあり、高額な住宅ほど簡単に値引きはしません。予算の範囲内であれば、高品質の住宅を建てるようにすると住んだあとの後悔を減らせるでしょう。
3. 住宅ローンの返済に無理がないかを検討する
家を建てる際には、住宅ローンの返済に無理がないかをしっかりと検討する必要があります。
家を建てたあとには、住宅ローンだけではなく、固定資産税などの税金、メンテナンスにも費用がかかります。
住宅ローンの支払いしか試算していないと、急な出費があった場合にローンや税金が支払えない状況になってしまうかもしれません。
税金やメンテナンスコストを含めた費用を試算して、ローンの支払いをしても生活が苦しくならないかどうかをしっかりと検討しましょう。
4. 耐震性や耐久性に問題がないかを確認する
家を建てる際には、耐震性や耐久性に問題がないかを確認しておくのがおすすめです。家は長く住むものなので、安全性を重視する必要があるからです。
耐震性や耐久性についてだけではなく、メンテナンスの頻度なども聞いておきましょう。
耐震・耐久性能について不安なことがあれば、担当者に確認しておくと安心です。
災害に強い家については、関連記事「【安心の住まい】災害に強い家を建てる7つのポイント!土地の見極め方やおすすめ設備も解説」で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
5. 間取りは生活動線や利便性を考慮する
家を建てる際の間取りは、生活動線や利便性をしっかりと検討しておきましょう。
たとえば、水回りと洗濯物干し場が離れている、家事動線に無駄が多い、2階にトイレがないので1階まで行くのが不便であるなどの間取りで失敗したと感じてしまうことがあります。
どのような動線を考慮すれば、快適に過ごせるかをイメージしておく必要がありますね!
間取りは家を建ててから簡単に変更はできません。家を建てる前に、施工会社にしっかりと希望を出して決めるようにしましょう。
家を建てる流れを知りマイホームづくりを成功させよう
家を建てるためには、マイホームの予算から始まり、引き渡しまで合計8つのステップに分かれます。
さまざまなステップを経て、9ヶ月~1年程度の期間で家が完成します!
マイホームをつくるには、さまざまな手続きが必要です。さらに、ハウスメーカー選びのポイントや住宅ローンの選定基準など、豊富な知識が求められます。
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