「どうしたら開放感のある家になるの?」
「開放的な空間を演出するための工夫が知りたい」
「家の中を明るく家族みんなで過ごしやすい空間にしたい」
開放感のある家といっても、具体的にどうすれば良いかわかりにくいですよね。
理想の家に近づけるには、施工会社さんやハウスメーカーさんにしっかり説明できないとうまくいきません。そのためにも、どのような工夫が必要か確認しておきましょう。
そこでこの記事では、
- 必要な要素
- 開放感のある家にするためのコツ
- インテリアの特徴
- 重視したいポイント
- 実例
を解説します。開放感を演出して理想の家を建てたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
開放感のある家にするために必要な要素をサクッと解説
開放感を演出するのに必要な要素は複数あります。どの要素を取り入れたら良いかは、どんな家に住みたいかによって異なります。
開放感を演出するための要素を表にまとめました!
要素 | 効果 |
---|---|
天井を高くする | ・狭い空間が広く感じられる ・窮屈さを感じにくい ・部屋が明るくなる |
仕切りを減らす | ・一つの部屋が広くなる ・部屋が狭くても窮屈に感じにくい |
明るい色を基調とする | ・特に白は膨張色なため空間の広がりを感じやすい ・白い壁紙の採用で清潔感のある部屋にできる |
窓を大きくする | ・開放的な気持ちになる ・太陽の光を多く取り入れられて部屋全体が明るくなる |
間取りやデザイン、価格や広さなどを考慮し、あなたに合った要素を取り入れましょう。
開放感のある家にするための7つのコツ
ここでは、開放感のある家にするために必要な間取りの工夫を7つ紹介します。
- 吹き抜けを作る
- 勾配天井を採用する
- 折り上げ天井にする
- スキップフロアを設ける
- スケルトン階段を採用する
- ダウンフロアを作る
- 中庭やアウトサイドリビングを採用する
順番に確認していきましょう。
1.吹き抜けを作る
開放的な家にしたいなら、吹き抜けを作るのがおすすめです。
天井が高くなるだけでなく、家の中に光を取り込みやすくなります。吹き抜け部分の高い位置に窓を設置することで、明るい家が実現可能です。
開放感が得られると同時に、部屋全体が明るくなり、リラックスできる空間になるでしょう!
ゆっくりくつろげるスペースとして、リビングに吹き抜けを採用してソファを設置すると、家族がコミュニケーションを取りやすくなります。
ただし、吹き抜けで後悔したという意見があるので注意が必要です。詳しくは、関連記事「【原因究明】吹き抜けの家で後悔する理由10選!住宅のプロが魅力や対策方法も解説」で紹介していますので、参考にしてみてください。
2.勾配天井を採用する
さまざまな事情で吹き抜けを作るのが難しかったり、吹き抜けに抵抗感があったりする場合は、勾配天井を利用して開放感のある空間を演出するのがおすすめです。
勾配天井とは、屋根の勾配に合わせて作った天井のことです!
通常、天井は水平に作られていて、天井裏や屋根裏などにデッドスペースが発生します。そのデッドスペースを無くすことで傾斜がつき、天井が低いところと高いところができる仕組みです。
天井に高低差ができるため、高い部分の下にいるとより開放的に感じられますよ!
なお、リビングを勾配天井をにしたい場合は、真上に屋根がくるような間取り設計が必要です。
3.折り上げ天井にする
折り上げ天井とは、天井の中心部を周囲よりも高く仕上げた形状のものをいいます!
天井に奥行きが出ることで、天井が高く感じられて開放的な空間作りができます。折り上げ天井は、リビングや寝室で採用されることが多いです。
低コストで作れるため、吹き抜けと比較すると採用しやすいでしょう。広さや設計によっても異なりますが、10万円以下でできることがあります。
折り上げ天井に関する詳しい内容は、関連記事「【住宅のプロが解説】折り上げ天井で後悔する5つの理由!押さえておきたいコツも紹介」で解説していますので、参考にしてみてください。
4.スキップフロアを設ける
スキップフロアを設けることで、空間に高さの変化が出て開放的な部屋になります。壁や間仕切りがないことも居心地のよさを実現できるポイントのひとつです。
その他にも、家族の様子がわかりやすいといったメリットがあります!
吹き抜けや勾配天井の採用が難しい場合は、スキップフロアを設けるのがおすすめです。開放感があるだけでなく、おしゃれでデザイン性のある家になります。
リビングに設けてキッズスペースにすると、お子さんの様子を確認しながら家事を進めることが可能です。
スキップフロアについて詳しく知りたい方は、関連記事「【魅力的】スキップフロアはやめたほうがいいは嘘!対策や活用方法も住宅のプロが紹介」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
5.スケルトン階段を採用する
引用元:株式会社HMYホームズ
リビングに階段を設けるなら、スケルトン階段を採用するのがおすすめです。スケルトン階段は骨組みと段板のみで作られているため、段板と段板との間に空間ができ開放感を演出できます。見た目もおしゃれで、デザイン性のあるスッキリしたイメージになります。
家族が階段を上り下りする様子がリビングからわかるので、コミュニケーションが取りやすくなるのも魅力のひとつです!
ただし、段板の隙間にお子さんやペットが落ちてしまう危険性があることは念頭に置いておきましょう。
階段の途中までをスケルトンにして、高さのある場所は一般的な階段にすると、恐怖感や危険性を解消できます!
詳しくは、関連記事「【失敗しない】スケルトン階段で後悔する7つの理由を解説!対策や魅力も住宅のプロが紹介」で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
6.ダウンフロアを作る
引用元:Modula
ダウンフロアを作ると、空間に高さの変化が出て開放感を演出しやすいです。
ダウンフロアとは、床の一部を掘り下げて低くするフロアのことをいいます!
また、掘り下げた部分にソファを置くなどをすると、場所の役割が決まるので過ごしやすくなるのもメリットのひとつです。くつろぎやすく家族とのコミュニケーションが取りやすい空間ができます。
他にも、堀りごたつのようにしたりキッズスペースにしたりと、さまざまな用途があります!
吹き抜けや勾配天井、スキップフロアといった、高さを出す工夫が難しい場合は、ダウンフロアを作るのがおすすめです。フロアが下がる分、天井が高くなるので開放的な空間を演出できるでしょう。
7.中庭やアウトサイドリビングを採用する
中庭やアウトサイドリビングを採用すると、開放感が演出できるのでおすすめです。
アウトサイドリビングとは、リビングとつながるように設計されたテラスやデッキスペースのことをいいます!
リビングからつながった外の空間にソファやテーブルを置くことで、くつろげるスペースが実現できます。晴れた日に窓を開けておけば、広々とした空間が気持ちよく、リゾートのような雰囲気を味わえるでしょう。
なお、外の空間を活用したい場合には、中庭を作るのもおすすめです。道路に面しない方角に庭をつくり、ガラス張りにすると、プライバシーを守りつつ太陽光が差し込む明るい空間を実現できます。
開放感のある家に採用したいインテリアの特徴3選
開放感のある家にするためには、空間作りだけでなく家具にも配慮する必要があります。ここでは、インテリアの工夫を3つ紹介します。
- 家具は背の低いものを選ぶ
- シンプルなデザインの家具を選ぶ
- フォーカルポイントを作る
これから家具を選ぶ方は、ぜひ参考にしてみてください。
1.家具は背の低いものを選ぶ
背の高い家具は圧迫感を与えることで、部屋が狭く感じてしまうことがあります。
開放的な空間を演出したいなら、家具は背の低いものを選びましょう。家具によって視界を遮られることがなくなり開放感を得られます。
また、できるだけ物が視界に入らないように工夫することで、より広さを感じられるでしょう。
2.シンプルなデザインの家具を選ぶ
家具のデザインをできるだけシンプルにすることで、部屋全体がスッキリした印象になります。部屋が広く感じられて、リラックスしやすい空間に仕上がるでしょう。
デザイン性の高い「柄物」を取り入れすぎないように工夫することが大切です!
柄物を取り入れたい場合は、クッションや絨毯などをアクセントとして活用すると、おしゃれに見えて満足度が上がります。まとまりがない空間にならないよう、シンプルさを追求することが大切です。
3.フォーカルポイントを作る
フォーカルポイントとは、部屋の中で人の視線が集中する部分のことです。その空間の中で一番目を引くものが、フォーカルポイントになります。
例えば、玄関にあるお花や観葉植物、棚にある写真立てや置物などが該当しますよ!
自然と部屋の奥まで視線が届きやすくなるため、部屋全体にメリハリがつきます。インテリアのアクセントにもなるので、おしゃれで過ごしやすい空間を演出できるのも魅力です。
開放感のある家を建てる際に重視すべき2つのポイント
開放感のある家にするために広い空間を作ると、エアコンの効きが悪くなることがあります。また、外との繋がりを持たせようとして、家の中が丸見えになってしまうことには注意が必要です。
そのため、以下の重視すべきポイントを2つ押さえておきましょう。
- 断熱性
- プライバシー保護
ぜひ参考にしてみてください。
1.断熱性を確保する
吹き抜けを作ったり天井を高くしたりすると、空間が広くなるためエアコンの効きが悪くなりやすいです。夏は涼しく冬は暖かい過ごしやすい室内を保てるように、断熱性や気密性の高い設計にするのをおすすめします。
とはいえ、断熱性や気密性にこだわると、価格が高くなりやすいです。
予算オーバーになってしまう場合には、優先順位を決めて断熱性以外のことで予算を減らしましょう。
また、吹き抜けを作るなら、シーリングファンを設置するのがおすすめです。吹き抜け部分に溜まった空気を循環させられるので、エアコンの効果が得られやすくなります。
2.プライバシーの保護に配慮する
外との繋がりを持たせたり採光を確保したりするために大きな窓を設置する場合は、外から部屋の中が見えないようにする工夫が必要です。
家の周りに植木や木塀などの外構を作ったり、道路に面した部屋の窓は小さくしたりするなど、視線を遮るための対策をしておきましょう。
目の高さの窓は小さめにして、吹き抜け部分の窓を大きくするのもいいでしょう!
プライバシーの配慮に欠けると「せっかく窓を大きくしたのにカーテンを閉めっぱなし」という事態になり得ます。
カーテンを開けて太陽の光を多く部屋に取り込みたいと考えているなら、プライバシーの保護はしっかり配慮しておきましょう!
開放感のある家を建てる際に重視するポイントがあまりピンとこないなら、専門家に相談してみるのがおすすめです。
すーさんは大手ハウスメーカーで15年勤務した経歴を持つ住宅のプロです。5,000人以上の家づくりに関する悩みを解決しているため、開放感のある家のデメリット部分を解消できる方法を提案してもらえます。
気をつけるべきところがイメージしにくいなら、お気軽にご相談ください。
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開放感のある家の施工事例4選
ここでは、実際に開放感のある家を建てた実例を4つ紹介します。
- 吹き抜けを利用して明るい家を実現
- スキップフロアの採用でまるで4階建ての家に
- スケルトン階段のあるリビングで広々空間を演出
- 大きな窓がリビングと庭につながりを持たせて横に広い空間へ
一つひとつ確認していきましょう。
1.吹き抜けを利用して明るい家を実現
吹き抜けを設けて明るく開放的な空間を実現させています。開放感を演出する要素として、以下の3つを取り入れています。
- 吹き抜け
- 壁紙は白を採用
- 窓を多くして日光を取り入れている
オープンキッチンにすることで、開放感を楽しめる空間を実現できていますね!
できるだけ視界を遮らないようにすると、圧迫感がないゆったりした空間を演出しやすいでしょう。快適で過ごしやすい満足度の高い家に仕上がっています。
2.スキップフロアの採用でまるで4階建ての家に
実際は2階建ての家ですが、家の中に入ると吹き抜けとスキップフロアが広がっていて、開放感のある4階建てのような空間が実現できています。
スキップフロアのフリースペースは目が届きやすいため、安心して子どもの居場所や遊び場として活用可能です。
家事をしているときでも、お子さんの様子が見えると安心しますよね!
一つひとつの部屋の大きさを確保できなくても、開放感を演出することで広々とした空間で生活できるのが魅力です。
3.スケルトン階段のあるリビングで広々空間を演出
リビングにある階段をスケルトン階段にすることで、おしゃれさを保ちつつ開放感のある空間が実現しています。日差しを取り入れやすい間取りになっているため、部屋が明るいのも魅力です。
階段を上っているときに窓から中庭が見えるのがポイントですね!
スケルトン階段に怖さを感じる場合には、途中から一般的な透けていない階段にする工夫がおすすめです。おしゃれさや開放感を保ちつつ、安心して階段を利用できます。
4.大きな窓がリビングと庭につながりを持たせて横に広い空間へ
引用元:Modula
リビングと繋がる大きな庭は、アウトサイドリビングのように広々とした空間が広がっています!
窓を全開にするとさらに開放感がアップし、快適に過ごせるようになります。
庭にソファやテーブルを置けば、おしゃれなリラックス空間を演出可能です。晴れている日は窓を開けてゆっくりくつろげる魅力的な家です。
開放感のある家を建てて理想のマイホームを実現させよう
部屋の広さを確保できなくても、空間を利用することで開放感のある家を実現できます。特に縦の空間を利用すると、広々と感じて過ごしやすくなるでしょう。
吹き抜けは開放感が出やすいためよく取り入れられる手法ですが、お手入れが難しいデメリットもあります。スキップフロアやスケルトン階段などでも広々とした空間を演出できるので、ぜひ生活スタイルや好みにあった方法を採用してみてください。
とはいえ、何をどうしたら良いかわからないという方もいるかと思います。
その場合は、すーさんにお気軽にご相談ください!
今まで、累計5,000件以上の住宅に関する悩みを解決してきました。実例を多く知っているので、あなたの悩みに合わせた提案ができます。
開放感のある家にしたいけど、何を取り入れたら良いかわからないとお悩みの方はご相談ください。