「スタディコーナーってあった方が良いのかな?」
「使い勝手を良くするためのポイントを知りたい」
「すぐに使われなくなりそうで心配」
子どものいる家庭では、家を新築する際にスタディスペースの設置を検討している方は多いのではないでしょうか。子どもが小さい間は、親の目が届くところに勉強スペースがあると便利です。
しかしスタディコーナーを作ったものの、あまり使われなくて失敗したという例も少なくありません。
貴重なスペースを割いて作ったのに、使われなくなってはもったいないですよね!
そこでこの記事では、スタディコーナーについて以下の内容を解説します。
- 魅力
- 失敗したと感じる理由
- 成功させるための工夫
- 間取り例
具体的な間取りも複数紹介するので、ぜひ参考にしてみてください!
スタディコーナーの魅力をサクッと解説
スタディコーナーとは、リビングの一部などを使って作る子どもの勉強スペースです。親にとっては目の届くところで勉強してもらえるので安心ですし、子どもにとってもわからないところをすぐ質問できるなどのメリットがあります。
ダイニングテーブルを勉強スペースにすると物が散らかってしまうので、専用の場所があると便利ですね!
また親と子が自然と同じスペースにいる時間が長くなるため、コミュニケーションが増える効果もあります。子どもが個室で勉強するようになったら、親が仕事や読書する空間としても活用可能です。
別に書斎を作るよりもスペースや費用を抑えられるメリットがありますね!
スタディコーナーを作って失敗したと感じる7つの理由
スタディコーナーには多くのメリットがありますが、失敗したと感じる方も少なくありません。こちらでは「失敗した」と感じてしまう理由を7つ紹介します。
- テーブルが狭すぎた
- コンセントを設置していなかった
- リビングが狭くなった
- 空調を効かせにくい
- 収納がなくて物が散らかりやすい
- 子どもが勉強に集中できない
- 子どもが成長したら使われなくなった
一つひとつ見ていきましょう。
1. テーブルが狭すぎた
失敗したと感じる理由は、スタディコーナーの設計ミスが原因です!
中でも多いのは、テーブルが狭くて使いにくかったという声です。
スタディコーナーは多くの場合、リビングの隅などの狭いスペースに設けられます。そのため、利用シーンをイメージせずに設計すると、狭くて使えないという失敗をしてしまいます。
子どもが勉強に使うには、最低でも以下の広さのスペースが必要です。
- 奥行き:60~70㎝
- 幅:一人あたり100㎝
- 高さ:70㎝程度
現在は小学生からパソコンを使うため、奥行きは70cm以上を確保しておきましょう。親が横で勉強を教えてあげるシーンをイメージすると、幅は2人分の200cmあると安心です。
テーブルの広さを考える際は、利用する人数や使う機器を具体的にイメージして決めましょう。
2. コンセントを設置していなかった
コンセントを設置していなかったという設計ミスも多くあります。スタディスペースには、デスク照明はもちろん、パソコンやタブレットなどの電源をつなぐコンセントが必要です。
子どもの勉強であっても電子機器を利用するシーンはあるため、余裕を持った数のコンセントがあると安心ですね!
3. リビングが狭くなった
リビングにスタディコーナーを作れば、必然的に家族がくつろぐスペースが狭くなります。
リビングはお客さんを迎え入れる場所でもあるため、余裕のあるスペースが欲しいですね。
子どもの勉強スペースは、リビングの中に独立した空間として設ける必要はありません。
リビングが広さを確保できない場合には「キッチンカウンター」や「ダイニングテーブル」を活用した方が良いこともあります。また「階段ホール」や「スキップフロア」に設置しても良いでしょう。
スタディコーナーを作る際には、家の広さなど様々な条件を慎重に検討することが大切です。
4. 空調を効かせにくい
スタディコーナーを「スキップフロア」や「階段ホール」に設置した場合、空調を効かせにくいというデメリットがあります。
スキップフロアの場合、リビングと同じ空間であっても高さが違うため空間の温度が異なります。階段ホールの場合には、全館空調でないと快適な温度に調整することは困難です。
スタディコーナーを設置する場所によっては、快適な室温を保てる工夫が必要ですね!
5. 収納がなくて物が散らかりやすい
スタディコーナーの設計の際に、見落としがちなのが収納です。十分な広さのテーブルを用意していたとしても、教科書や文具などの収納場所がないとすぐに物があふれてしまいます。
テーブルの上が散らかってしまうと、勉強場所としては使われなくなってしまいますよね。
また教科書などは2階の子ども部屋に置くという方法もありますが、勉強のたびに取りにいく必要があるのは不便です。
限られたスペースに収納を作ることは簡単ではありません。足元などの空間を最大限に利用して収納場所を検討してみましょう。
6. 子どもが勉強に集中できない
リビングのスタディコーナーでは、子どもが勉強に集中できないという声もあります。スタディコーナーは壁に向かって設置することが多いため「背後にいる親」や「周りの音」が気になってしまう子どもは少なくありません。
また人が通る生活動線上にある場合も、集中をそぐ原因です。人が後ろを通るたびに、気になってそちらに意識が向いてしまうためです。
顔を上げれば周囲を見渡せるキッチンカウンターなどの方が、スタディスペースとして向いている場合もあります!
7. 子どもが成長したら使われなくなった
子どもが成長して使わなくなったあと、物置になってしまったと後悔する方も多くいます。子どもがリビングなどのスタディコーナーを使う時間は、それほど長くはありません。中学生になったら、個室で勉強をしたいと考える子どもは多いと考えられます。
貴重なスペースをスタディコーナーに割いたのに、すぐに使われなくなってはもったいないですね。
子どもの成長後には、親の仕事や趣味のスペースとしての活用も想定しておきましょう。そのためには、大人でも使える高さや幅に可変できるような設計にしておくと便利です。
なお、スタディコーナーの設計に悩んでいる方は、専門家に相談することをおすすめします。
「すーさんの相談窓口」では、全国の住宅営業マンに向けて講師をしているほど家づくりに詳しい私が、スタディコーナーのお悩みを解決します!
様々な事例を紹介しながら最適な空間が実現できるようアドバイスしますので、お気軽にご連絡ください。
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失敗しないスタディコーナーを作るための工夫3選
スタディコーナーは設計次第で、利便性が大きく変わります。こちらでは失敗しないスタディコーナーを作るための3つの工夫を紹介します。
- キッチンから程よい距離を取る
- 可変棚を設置する
- 周辺設備を十分に検討する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. キッチンから程よい距離を取る
子どもが勉強しやすい環境を作るには、キッチンから程よい距離を取るのがおすすめです。小学校低学年ではそれほど気になりませんが、年齢に合わせて子どもは少しずつ親と距離を取りたくなります。
また近すぎると、親が干渉しすぎてしまうデメリットもあります!
親がいるキッチンと壁で仕切ってしまうと距離が遠すぎるため、周知を見通せる「スリット壁」や「腰壁」を活用するのも良いでしょう。以下の写真は、リビングを腰壁で仕切った設計例です。
親の目は届きつつ、子どもが集中できる環境が作れていますね!
2. 可変棚を設置する
収納には高さを変えられる棚を設置するのがおすすめです。スタディコーナーに収納する本や道具は、年齢とともに変わってきます。初めは教科書など本類だけかもしれませんが、パソコンやプリンタなどの収納が必要な時期もあります。
また、子どもが利用しなくなった後に、親が使う場合にはさらに様々な用途に対応できる棚が便利です。以下の写真は、棚の段を簡単に変えられる造作棚です。
完全に高さが固定された棚は何かと使い勝手が悪いので、用途に応じて変えられると便利ですね!
3. 周辺設備を十分に検討する
スタディコーナーで失敗しないためには、将来にわたっての利用シーンをイメージして周辺設備を検討することが大切です。周辺設備とは、主に以下の3つです。
- 照明
- コンセント
- 収納棚
スタディコーナーを設置する場所によっては、部屋の明かりだけでは不十分であるため、照明をあらかじめ設置しておくと便利です。後付けのデスクライトでも対応できますが、備え付けであればコード類が外側に出ず空間がスッキリとします。
コンセントはパソコンやスマホの充電などで利用するので、多くの口数が必要です!
コンセントの口数を増やすには電気工事が必要なため、設計時に余裕を持って用意しておくことをおすすめします。
スタディコーナーの設置におすすめの間取り例8選
スタディコーナーを検討している方の中には、具体的な例を知りたいという方は多いでしょう。こちらでは、8つのスタディコーナーの設置事例を紹介します。
- カウンターキッチン
- 仕切りの裏
- 階段下
- ロフト下
- 収納脇
- 畳の小上がり
- スキップフロア
- 階段ホール
一つひとつ見ていきましょう。
1. カウンターキッチン
カウンターキッチンは、特に小さい子どものスタディスペースとしておすすめです。
夕食の準備をしながら、子どもの宿題を見てあげられますね!
キッチンカウンターは子どもが勉強に使わなくなっても、食事の場所や料理を置く場所としても活用できます。
高さを可変できる設計にしておくと、多用途で使えますね!
2. 仕切りの裏
リビングを上の写真のようにスリット壁で仕切ってスタディスペースを作る方法があります。壁に向かっての勉強ではないため、背後の親が気になって集中できないという心配がありません。
スリット壁は2×4材を使うと簡単に後付けができ、不要になったら撤去できるので便利です!
2×4材は専用のジョイントプレートなどのパーツが市販されているので、床と天井に挟み込むように設置できます。
3. 階段下
限られた空間を有効活用するには、階段下のデッドスペースを使う方法が有効です。階段下のスペースは物置に使われることが多いですが、1人分のスタディスペースとしてなら十分な広さが取れます。
階段下は明るさが足りない場合が多いため、照明をあらかじめ設置しておきましょう!
4. ロフト下
ロフト下はスタディスペースとして活用されることが数多くあります。
ロフトは元々限られたスペースを有効に活用するための設備ですね!
階段下と同様に灯りを取ることが難しいため、デスクライトをあらかじめ設置しておくと良いでしょう。
5. 収納脇
リビングの収納の一部に設置するのも良いでしょう。スタディコーナーに使った分だけ収納が狭くなりますが、スペースを有効活用できます。
リフォームでスタディスペースを作る際にもこのアイデアは活用できますね!
6. 畳の小上がり
リビングに畳の小上がりを設けて、スタディスペースとして活用する方法があります。畳の小上がりは、リビング空間の良いアクセントになるアイデアです。
勉強場所としての利用の他にも、多用途で使えるのが良いですね!
7. スキップフロア
スキップフロアの設置を検討している方は、スタディスペースとしての利用を考えてみてください。
スキップフロアはリビングと同じ室内にありながら、高さが異なるため目線がずれてプライベートな空間としても活用できます。
親の目が届く場所でプライベートな空間が作れるので、勉強に集中しやすいですね!
8. 階段ホール
階段ホールにテーブルを設けて、スタディスペースとして活用する方法もあります。リビングからは目が届きにくくなりますが、個室ではないため、気配や様子を感じやすいことがメリットです。
ただし空調を効かせにくいので、全館空調の家におすすめの方法です!
スタディコーナーづくりで失敗を防ぎたい方は専門家に相談しよう
スタディコーナーを作って失敗したと感じる主な原因は設計ミスです。「テーブルの広さが足りず使いにくい」「周りが気になって集中できない」という声は、設計で解決できる場合が多いです。
そのため、机を適切な大きさにしたり設置場所を工夫したりして、快適な空間となるように配慮してください。
とはいえ、ハウスメーカーの設計で不安に感じる方がいるかもしれません。そのような方は、第三者の専門家に相談しましょう。
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