「内装はインテリアにあわせたほうがいいの?」
「内装を決める手順が知りたい」
「おしゃれに仕上げるコツや注意点はある?」
住宅における内装は、設備や装飾、仕上げなどを決める重要な要素です。家の印象が決まり、生活満足度にも関わるため十分に検討する必要があります。
しかし、床材や水回り・建具など決めることがたくさんあって悩みますよね!
注文住宅の内装は、家全体のテイストを決めることから始めます。テイストに合うカラーや素材を選んでいくと、統一感のあるおしゃれなマイホームに仕上がるでしょう。
この記事では、注文住宅の内装を決めたいと悩んでいる方に、以下の情報を解説します。
- 注文住宅の内装を決めるステップ
- 内装をおしゃれに仕上げるコツ
- 決める時の注意点
マイホームをおしゃれに仕上げたい方は、ぜひ最後までお読みください!
注文住宅の内装の決め方8ステップ
注文住宅の内装を、8ステップで紹介します。
- テイストを決める
- カラーを決める
- 床の色と素材を決める
- 天井と壁を決める
- 建具を決める
- 照明を決める
- カーテンを決める
- 家具のレイアウトを決める
それぞれ詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
1.テイストを決める
注文住宅は内装を決める前に、まず室内全体のテイストを決めましょう。テイストを決めておくと家全体に統一感が出ます。
統一感のある家はおしゃれなだけなく、落ち着きを感じる場所に仕上がりますよ!
一般的に知られている内装のテイストは、以下の通りです。
種類 | 概要 |
---|---|
ブルックリンスタイル | ・古い倉庫や工場を思わせる無骨なデザイン ・内装全体にブラックやブラウンなどのダークカラーを取り入れる |
ホテルライクインテリア | ・シンプルで上品な非日常感を感じられる雰囲気 ・間接照明を取り入れる |
和モダン | ・日本の伝統的な和に現代風の要素を融合させる ・和と洋をバランスよく取り入れる |
ヴィンテージ | ・より味わい深いデザインのインテリア ・アンティーク風に加工した家具を取り入れる |
注文住宅は全てを自由に決められますが、統一感のない家になりがちです。内装のカラーや素材は、テイストに合わせて決めてみてください。
和モダンについては、関連記事「【おしゃれ】注文住宅で和モダンなデザインを実現させる方法9選!住宅のプロが注意点も解説」で紹介しています。ぜひ参考にしてみてください!
2.カラーを決める
注文住宅の内装のテイストに合ったカラーを決めていきますよ!
カラーを決めていく順番は、最初に最も大きな面積を占める床や壁、天井のベースカラーです。次に、空間を印象づけるカーテンや家具などのメインカラーを選びましょう。
最後に、アクセントカラーとなるファブリックや小物家具などで空間全体を引き締めます。なお、全体的に統一感が出る比率は、以下の通りです。
配色 | 配分 |
---|---|
ベースカラー | 70% |
メインカラー | 25% |
アクセントカラー | 5% |
色が増えるほど扱いは難しくなります。3色程度に絞ると統一感が出ておしゃれに仕上がるので、ぜひ参考にしてください。
3.床の色と素材を決める
床は注文住宅全体に占める割合が大きいため、空間の印象が決まります。また、靴を脱いで生活する日本人は触れる感触にもこだわると、生活の満足度が上がりやすいです。
床材の種類と特徴は、以下の通りです。
素材 | 特徴 |
---|---|
フローリング | ・木材を基調とした床材 ・無垢材と合板の2種類ある |
タイル | ・陶器から作られた床材 ・硬くて汚れや水に強い |
畳 | ・い草から作られた伝統的な床材 ・断熱性や保湿性がある |
カーペット | ・織物になっている床材 ・クッション性や遮音性がある |
クッションフロア | ・塩化ビニル製のシート状の床材 ・防水性が高くクッション性がある |
リビングや玄関、洗面脱衣所など、空間の特性に合った床材を選びましょう!
4.天井と壁を決める
天井や壁も注文住宅全体に占める面積が大きいので、シンプルな色にすると時間が経過しても飽きない空間に仕上がります。素材別によるクロスの特徴は、以下の通りです。
素材 | 特徴 |
---|---|
ビニールクロス | ・家づくりの際に一般的に用いられる素材 ・安価でカラーバリエーションが豊富だが化学物質を多く含む |
ファブリッククロス | ・洋服に使われる布地の素材 ・調湿性が高く丈夫だが汚れが落ちにくい |
紙クロス | ・デザインをプリントした紙の素材 ・柔らかい雰囲気を演出するが水に弱い |
木質系クロス | ・天然木やコルクに紙やアルミを組み合わせた素材 ・調湿効果やリラックス効果が高い |
無機質系クロス | ・珪藻土や漆喰などの自然素材 ・優れた防火性と消臭機能がある |
床から天井に向かって明るい色にすると失敗が少ないですよ!
クロスには種類によって特徴が異なるため、光沢や質感を考慮して使用目的に合った素材を選んでください。
5.建具を決める
建具とは、室内外に入るためのドアや戸・窓などを指します。ドアなどの建具は床や壁の次に大きな面積を占めるため、ベースカラーよりも濃い色味に合わせると失敗しません。
ドアは種類によって開き方が違います!
開き戸や引き戸などの特徴は、以下の通りです。設置する際の参考にしてみてください。
種類 | 特徴 |
---|---|
開き戸 | ・空間の気密性が高くなる ・開ける時にスペースが必要になる |
折れ戸 | ・狭いスペースでも開閉できる ・開けた時ドアが邪魔になる |
引き戸 | ・開けた時ドアが邪魔にならない ・ドア横にスペースが必要になる |
狭い廊下や介護者がいる場合には、設置する扉の種類を検討する必要があります。施工業者や担当者に、状況を相談してみましょう。
6.照明を決める
生活に必須な照明は、空間演出として重要なアイテムです。また、リラックスする場所や作業する場所など、空間によって明るさや照らす範囲を選ぶ必要があります。照明の種類と特徴は、以下の通りです。
種類 | 特徴 |
---|---|
ペンダントライト | ・吊り下げ型の照明 ・空間演出ができる |
スポットライト | ・強い光の照明 ・メイン照明にもなる |
シャンデリア | ・装飾がついた照明 ・空間を彩る |
ダウンライト | ・天井とフラットに設置する照明 ・掃除の手間がない |
照明にこだわると家の魅力が倍増しますよ!
照明の特徴や予算を考慮して、空間を演出してみてください。
注文住宅のおすすめの照明については、関連記事「【これで決まり】新築におすすめな照明9選!部屋ごとの選び方や失敗事例もあわせて解説」で紹介しています。ぜひ参考にしてみてください!
7.カーテンを決める
カーテンの装飾効果は高く、質感や色味、柄などによって注文住宅の内装のイメージを大きく変えます。そのため、室内のメインカラーとして内装のテイストに沿ったカーテンを選ぶ必要があるでしょう。
また、選ぶ際は装飾だけでなく外気の遮断や太陽光の遮光など、機能面も考慮してください。カーテンの種類は、以下の6種類です。
種類 | 特徴 |
---|---|
ドレープカーテン | ・厚い生地にヒダがあるカーテン ・ヒダの数が多いほど高級感が出る |
レースカーテン | ・光をほどよく通す素材のカーテン ・自然光は採り込み外の視線は遮る |
カフェカーテン | ・突っ張り棒を通して使用するカーテン ・収納の目隠しなどに使われる |
シェードカーテン | ・布を折りたたみながら上下に開閉するカーテン ・見た目がスッキリする |
ロールスクリーン | ・布を上部に巻き上げて開閉するカーテン ・部屋の間仕切りにも使用できる |
ブラインド | ・スラットと呼ばれる羽根で光を調整する ・木製や樹脂製などバリエーションが豊富にある |
カーテンは室内の印象を左右する重要なアイテムなので、担当者と相談したうえで慎重に選びましょう!
8.家具のレイアウトを決める
注文住宅は、実際に完成するまで家の内装を想像するのは難しいです。そのため、どの空間にどんな家具を置くのかシミュレーションするとイメージがつかめます。
特に、リビングに置くソファーやテーブル・寝室のベッドなど空間の骨格となる大型家具の配置は重要です。見た目だけでなく、人の動きも左右されてしまうでしょう。
生活動線や家具のサイズ感を考慮したレイアウトが必要です!
一方、現在使われている家具の色や質感が、新しい家のテイストに合うのか想像してみてください。また、搬入可能なサイズかを確認しておくと安心です。
ただし、テイストに合わない家具は浮いてしまいます。新居に持っていく理由が「壊れていないから」であれば、新しい家具の購入をおすすめします。
注文住宅の内装をおしゃれに仕上げるコツ5選
内装をおしゃれに仕上げるコツは、以下の5つです。
- 照明の効果を考慮する
- アクセントウォールを入れる
- 本物の素材を使う
- 造作家具を利用する
- インテリアコーディネーターに相談する
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.照明の効果を考慮する
照明の効果はとても大きく、光の濃淡を付けると部屋の印象が変わります。また、心や体にも影響を与える重要なアイテムになるでしょう。
部屋全体を照らせば、華やかな雰囲気になりホームパーティーに最適です。壁や床を照らせば、空間に奥行きが出て開放感のある部屋になります。
また、白色系の光は交感神経が刺激され、集中したい作業や勉強に効果的です。一方、オレンジ系の光は副交感神経を刺激して心を落ち着かせます。
光を照らす位置や色にもこだわりたいですよね!
2.アクセントウォールを入れる
アクセントウォールとは、視覚的に強調できる色や模様を入れた壁です。壁や天井は、白やベージュなどのシンプルな色が多く、飽きてしまうことがあるでしょう。
そこで、アクセントウォールを入れることで、色や模様で壁に個性がでて視線が集中するフォーカスポイントができます。
また、アイアンや木目、石材などの異なる素材を使用すると、温かみやアンティーク感がでるので検討してみてください。
空間にメリハリができて、注文住宅がおしゃれに仕上がりますよ!
3.本物の素材を使う
目立つ箇所に本物の素材を使うと高級感が出ますよ!
内装は近距離で見るため、素材の質感がわかりやすいです。全体的にはおしゃれでも、近くで見ると安っぽく見える場合があります。
無垢材や石などの本物の素材を使うと、おしゃれな空間を簡単につくり出せます。使用箇所を限定するとコストを削減しつつ、おしゃれな注文住宅になるでしょう。
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4.造作家具を利用する
造作家具は、大工による棚や家具、収納スペースなどの工事を指します。棚や家具の造作は、ミリ単位で寸法を指定できるため、空間に合わせた家具ができるのが最大のメリットです。
室内の雰囲気に合った素材や色使いができるので、おしゃれで統一感のある注文住宅になるでしょう。
コストを考慮して、造作と既成を使い分けてください!
造作家具については、関連記事「【おしゃれで機能的】造作棚にかかる費用は5~20万円!注意点や設置事例を紹介」で紹介しています。ぜひ参考にしてみてください!
5.インテリアコーディネーターに相談する
インテリア選びに自信がない時は、プロに相談してください!
時間がない中で、無数にある選択肢から自分に合ったアイテムを見つけるのはとても難しいです。インテリアコーディネーターに予算とテイストを相談すれば、ぴったりのインテリアを見つけてくれます。
また、色や素材の合わせ方も確認できるので積極的に話し合いましょう。
注文住宅の内装を決める時の注意点3選
内装を決める時の注意点は、以下の3つです。
- 全体のコーディネートを意識する
- 一つの部屋に複数の色を入れない
- サンプルで素材の質感や色味を合わせる
一つひとつ見ていきましょう。
1.全体のコーディネートを意識する
家族であっても好みはバラバラです!
好きなものを組み合わせると、落ち着かない雰囲気になってしまいます。全体のテイストを考慮してインテリアを選びましょう。
実際に、その部屋でくつろぐ姿をイメージすると、より満足度の高い内装デザインに仕上がります。家具選びも同時に行うと、トータルコーディネートがしやすいです。
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2.一つの部屋に複数の色を入れない
インテリアの色で、部屋のテイストや雰囲気が決まります。色の組み合わせ次第では無限の広がりがありますが、配色のバランスが悪いと落ち着かない空間になってしまうでしょう。
インテリアのカラーは、ベースとなる3色に絞るとバランスの良いコーディネートができます。ホワイト・グレイ・ブラックのベースカラーと、トーンが同じカラーを選ぶと失敗しません。
明るさや彩りが近い色を選びましょう!
3.サンプルで素材の質感や色味を合わせる
床材などの内装材を選ぶ時は、カタログだけで決めるのはやめましょう。サンプル材を取り寄せて確認すれば、カタログの画像ではわからなかった素材の質感や色味が確認できます。
サンプル材を実際に使う空間で見ると、明るさや素材感が体験できますよ!
また、床材や壁紙などは使用する範囲が大きいため、小さなサンプル材では質感や色味などがイメージと違う場合があります。より失敗を避けるためにも、住宅展示場などで実際に体験してみてください。
注文住宅の内装の決め方は手順やコツが重要
注文住宅の内装は、まず家全体のテイストを決めることから始めましょう。理想のテイストが明確になれば、床や壁・インテリアの色味や素材が決めやすいです。
テイストに合ったインテリアは、全体に統一感がでておしゃれに仕上がります!
注文住宅の内装に悩んだら、この記事を参考に決めてください。
とはいえ、家づくりは決めることがたくさんあって悩みますよね!
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