「2,000万円あればどんな家が買えるの?」
「費用の内訳が知りたい!」
「できるだけコストを抑える方法は?」
2,000万円もかけて購入するなら、理想のマイホームを建てたいですよね!
2,000万円台の家であれば、4LDKや5LDKも夢ではありません。しかし、費用の内訳を把握しておかないと不要なオプションがついていたり、適正価格より高くなったりする可能性があります。
この記事では、2,000万円台で家を建てたい方に向けて、元ハウスメーカーの営業マンが以下の内容を解説します。
- 間取りイメージ
- 費用内訳
- 年収の目安
- 2,000万円台の家を建てるコツ
- 注意点
費用を抑える方法も解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
2,000万円台の家の間取りイメージ3選
2,000万円台の家の間取りについて、以下3つのパターンを想定して紹介します。
- 4LDKの平屋
- 4LDKの2階建て
- 5LDKの2階建て
間取りのイメージを確認して、理想のマイホームが2,000万円台で建てられるかを調査しましょう。
1. 4LDKの平屋
4LDKの平屋を2,000万円台で建てる場合、30〜40坪の家が実現します。階段がない分、スペースを部屋やリビングなどに割けられるため、広々とした間取りに感じられるでしょう。
平屋ならではの開放感のあるリビングを実現できますよ!
水回りを1か所に集約できるので生活動線がよくなり、家事がしやすくなります。
1階のみのため、子どもがいつでも目の届くところにいる点もメリットです!
ただし、2階建てと同じ面積の平屋を建てたい場合は、土地の購入費も建設費も高くなることがあるので注意しましょう。
2. 4LDKの2階建て
4LDKの2階建ての場合も、平屋と同様30~40坪程度の家を2,000万円台で建てられます。
洋室と和室を計4部屋作れるので、4人家族でも充分に住めます!
書斎を作って仕事や趣味の部屋にしたり、ウォークインクローゼットを作って収納スペースを増やしたりなど、ライフスタイルに合った間取りが実現可能です。
外観はシンプルでスタイリッシュな仕上がりになるのが特徴です。吹き抜けを作ることで窓から光が入りやすくなり、開放感のある空間を作れます。
3. 5LDKの2階建ての場合
2,500万~2,900万円であれば、5LDKで2階建ての家を建てられます。40~50坪ほどの広さで、5~6人で問題なく住めるでしょう。
二世帯の同居もできそうですね!
部屋は1階に1部屋、2階に4部屋という配置ができます。2階に7~8帖の部屋を4つ作れるため、子どもが成長しても充分な広さを確保できるのがメリットです。
2,000万円台で建てた家の費用の内訳
2,000万円台の家の内訳として、以下の費用が挙げられます。
- 建設工事費
- 付帯工事費
- 諸経費
- 土地代
内訳を知ることで見積もりを依頼した際に適正価格かどうかを判断しやすくなります。ぜひ参考にしてみてください!
1. 建設工事費
建設工事費は、建物本体を建築する際に必要な費用のことです。具体的には、以下のような作業で発生する費用が含まれています。
- 足場の設置
- 基礎工事
- 外装工事
- 内装工事
一般的に建設工事費は、土地代を除いた総費用の7割を占めます。2,000万円で家を購入した場合、約1,400万円が建設工事費です。
注文住宅の広告ではよく坪単価が掲載されていますが、一般的に建設工事費のみの金額であることが多いです!
建設業界では坪単価表示が基本です。広告に表示されている金額には付帯工事費や諸経費が含まれていないので、見積もりを依頼すると坪単価よりも高くなることを知っておきましょう。
2. 付帯工事費
付帯工事は主に設備にかかる費用のことで、以下のような作業が含まれます。
- 照明の設置
- エアコンの設置
- キッチンの取り付け
- 水道やガスなどの配管
- 塀や車庫などの外構工事
土地代を除く総費用のうち15~20%が付帯工事費で、2,000万円の家を建てた場合は300~400万円程度です。
付帯工事費は設備のグレードによって費用が変動します!
立地条件や地盤の強度によっては水道管のガス管を引き込む工事が難しくなるので、費用が高くなることがあります。
3. 諸経費
諸経費は、手数料や税金などで発生する費用のことです。
主な諸経費として以下のようなものがあります!
- 住宅ローンの手数料
- 保証料不動産売買の仲介業
- 不動産取得税
- 固定資産税
土地代を除く総費用の10~15%程度が諸経費に該当し、2,000万円の家であれば200~300万円ほど支払う必要があります。
4. 土地代
土地を持っていない方は、建設工事費や諸経費だけでなく、土地の購入が必要です。
土地代は地域によって大きく異なります!
国土交通省によると、地域ごとの地価は以下の通りです。
地域 | 価格(円/平方メートル) |
---|---|
東京圏 | 217,600 |
大阪圏 | 143,200 |
名古屋圏 | 109,000 |
北海道地方 | 22,000 |
東北地方 | 24,800 |
関東地方 | 27,600 |
北陸地方 | 36,700 |
中部地方 | 47,500 |
近畿地方 | 38,900 |
中国地方 | 33,200 |
四国地方 | 32,400 |
九州・沖縄地方 | 39,000 |
県内や市内でもエリアごとで土地代の相場は異なります。
自身の住みたいと考えている場所の不動産の取引価格や土地を知りたい方は、国土交通省の国土交通省の土地総合情報システムを利用してみてください。
なお、マイホームの費用感をより具体的に知りたい方は「すーさんの相談窓口」がおすすめです!
すーさんの相談窓口では、ハウスメーカーの営業を15年以上経験した家づくりのプロが、マイホーム建設にかかる費用について詳しくお答えします。
できるだけ安く抑える方法についてもご提案しますので、2,000万円台で家を建てたい方はお気軽にご相談ください!
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2,000万円で家を建てる際の年収の目安は約250万円
2,000万円で家を建てる際の年収の目安は、手取りで約250万円です。ただし、土地代込みでローンを組む場合は金額が大きくなるため、返済計画をしっかり立てておく必要があります。
借入額は年収の7倍以内が目安です!
家を建てる際は、年間の返済額を手取り年収の25%程度に抑えるのがコツです。手取り年収の25%以上にすると、返済が負担になり万が一の事態があっても対応できません。
たとえば、病気で休職したり転勤したりする場合は日常生活以上のお金が必要です。そのときにローンの返済に追われていると、さらに負担が増えてストレスに感じるでしょう。万が一の事態を想定して、ローンの返済額は、手取り年収の25%に抑えるのがおすすめです。
2,000万円で家を建てる10のコツ
2,000万円で家を建てるコツとして、以下の10こがあります。
- 優先順位を決める
- 立地を考え直す
- 延べ床面積を減らす
- 外観をシンプルにする
- こだわりたい設備以外はグレードを落とす
- 壁や仕切りを減らす
- 水回りを1か所にまとめる
- 後付けできるものは追加しない
- 平屋を検討する
- 施主支給する
費用を2,000万円で抑えたい場合、多少ながら妥協が必要な部分も出ます!
できるだけ安く建設するためのポイントを詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください!
1. 優先順位を決める
費用を2,000万円までに抑えるためには、家族で実現したい間取りや設備について優先順位を決めておきましょう。予算オーバーの原因になるため、事前に話し合って決めておくのが大切です。
それぞれ実現したいことは異なるので、あらかじめ話し合っておかなければなりませんね!
優先順位と予算を決めておけば2,000万円以内に収められるので、間取りを考える前に家族で話し合ってみてください。
2. 立地を考え直す
立地条件が違うだけで土地代が大きく異なるため、同じエリア内でも安いところを選びましょう。最寄り駅から離れている場所や、大型スーパーやデパートが周辺にないところだと、土地代が低くなる傾向にあります。
生活に支障をきたさない範囲で立地を決めましょう!
自身や家族の通勤・通学、買い物の利便性などで選ぶことをおすすめします。
3. 延べ床面積を減らす
延べ床面積とは、すべての階の床面積をあわせたものです。延べ床面積が増えるごとに建築費が増えるため、2,000万円以内に抑えるためには事前に考えておかなければなりません。
たとえば、同じ敷地面積なら2階は平屋より延べ床面積が増えるため、費用が高くなる傾向にあります。
延べ床面積を減らすなら、2階から平屋にするなどの工夫が必要ですね!
4. 外観をシンプルにする
以下のようなデザインを検討しているとすると、ボックス形状の家のほうが安くなる可能性が高いです。
- 上下階で同じ床面積でボックスのような形状にした家
- 2階の床面積が1階より小さくなっている家
床面積が同じになることで施工にかかる手間が省けるのでコストを抑えられます!
一方で1階と2回で床面積が異なる場合には、屋根の面積が大きくなることで割高になります。
また、どの外壁材を用いるかによっても費用が変動しやすいです。外壁材には主に以下のような材料が使われています。
- タイル
- 漆
- サイディング材 など
このうち、サイディング材がもっとも低価格なので、2,000万円台で建てたい方にはおすすめです。
外壁材や家の形状で建設工事費を抑えられるので、デザインに大きなこだわりがない方は検討してみましょう!
5. こだわりたい設備以外はグレードを落とす
キッチンやお風呂などこだわりたい設備以外のグレードを下げることによって、付帯工事費を減らせます。
たとえば、あまり湯船に浸からない家庭であれば、バスルームのグレードをワンランク落としても問題ないでしょう!
設備のグレードやオプションの追加などは、優先順位を付けてこだわりたい箇所だけにお金をかけることが大切です。
6. 壁や仕切りを減らす
壁や仕切りには資材代がかかるため、シンプルな間取りにするのがおすすめです。複雑で部屋数の多い間取りにすると、壁や仕切りにかかる資材の数が増えるので、費用も高くなります。
2,000万円までに抑えるなら、壁や仕切りを減らしてシンプルな間取りにするのがコツです。
壁や仕切りは後付けも可能なので、細かく仕切らないのがよいでしょう!
7. 水回りを1か所にまとめる
水回りを1か所にまとめるだけで約100万円節約できます。2,000万円までに抑えたいなら、水回りを1か所にまとめましょう。
水回りをまとめるだけで100万円も節約できるんですね!
たとえば、2階なら水回りを上下階1か所にまとめると、設置する際の配管工事の費用を抑えられます。お風呂やトイレなどの水回りを1か所にまとめることを、検討してみてください。
8. 後付けできるものは追加しない
仕切りや設備は後付けできるため、新築の時点では追加しないのもおすすめです。新築の時点ですべて取り付けてしまうと、2,000万円を超えるケースは少なくありません。
たとえば、カーテンや建具は後付けできるので、住み始めてから追加しましょう。
後付けできるものを削ると初期費用を抑えられます!
9. 平屋を検討する
平屋は2階建てよりも足場の設置に手間がかからず、外壁材にかかる費用を抑えられるため、建設工事費の負担を軽減できる可能性があります。
生活動線が短くなり、家族との距離が近くコミュニケーションが取りやすいのもメリットです!
ただし、延べ床面積が広くなると、平屋のほうが高くなる場合もあるため注意が必要です。
なお、平屋と2階建てのどちらがいいのかは、関連記事「【迷わない】平屋と二階建てどっちがいい?メリット・デメリットや決めるポイントを徹底解説」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
10. 施主支給する
家を建設する本人が資材や設備を手配する「施主支給」によって建設費を抑えられます。施工会社が指定したメーカー以外の資材や設備を導入できるので、低価格のものを選んで付帯工事費や建設工事費を下げられます。
中古品やアウトレット品の設備も導入可能です!
ただし、ある程度の建設に関する知識が必要で、手間がかかりやすい点がデメリットです。
2,000万円の家を建てるときの3つの注意点
2,000万円の家を建てるときは、以下の3つに注意してください。
- 本体価格だけで考えない
- デザインや設備が希望通りになるとは限らない
- シンプルな間取りにする
それぞれチェックして、理想のマイホームを実現させましょう。
1. 本体価格だけで考えない
家には本体価格だけではなく、土地代や初期費用も含まれます!
そのため、2,000万円で家を建てるなら、かかる費用を合計して予算内に収まるようにするのが大切です。本体価格だけで考えると、土地代や初期費用を合算すると2,000万円を超えてしまいます。
予算がある場合は、事前にハウスメーカーに知らせておくのもおすすめです。本体価格だけではなく、すべての費用の合計で考えるのが予算オーバーを防ぐコツです。
2. デザインや設備が希望通りになるとは限らない
土地代込みで2,000万円の家は平均価格より安いため、すべてが希望通りになるとは限りません。そのため、優先順位をつけて妥協できるポイントを探すのが大切です。
希望通りの家にするには、家族でしっかり話し合っておかなければなりませんね!
土地代込みで2,000万円の家を建てる場合は、最新設備を取り入れたいのか間取りをこだわりたいのかなど、優先したいことを家族で話し合っておきましょう。希望をすべて実現しようとすると予算を超えてしまう可能性が高いため、優先順位をつけておく必要があります。
3. シンプルな間取りにする
壁や仕切りを増やしたり、複雑なデザインにしたりすると、2,000万円を超えてしまうことがあります。2,000万円以内に抑えるためには、シンプルな間取りにすることが重要です。
資材の数が増えるほど費用が高くなるため、こだわった外装や複雑なデザインは控えめにして、シンプルな間取りを意識しましょう。
何に使う部屋なのかをイメージして間取りを考えるのがコツです!
総費用を意識して2,000万円台の家を建てよう
2,000万円台の家であれば4LDKや5LDLの間取りを実現できます。
書斎やウォークインクローゼットも設置できるため、ライフスタイルにあわせて家を建てられます!
ただし、デザインや設備にこだわりすぎると、建設費が高くなるので注意が必要です。外観をシンプルにしたり、こだわりのない箇所は設備のグレードを下げたりしましょう。
また、ハウスメーカーを選ぶ際には性能や要望の通りやすさなどで選ぶことをおすすめします!
理想のマイホームが2,000万円で建てられるか心配な方は「すーさんの相談窓口」にご相談ください。
すーさんの相談窓口では、土地やハウスメーカーの選び方についての相談を受け付けています。ハウスメーカーに忖度なくメリット・デメリットをお伝えしますので、家づくりでお困りの方はお気軽にお問い合わせください!